Author: Alioth

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何懐宏 私たちが望む人類文明とは

人類の始まりと現代を比較すると、確かに現代において人類は、特に物質面、科学技術面で想像を絶する偉大なことを成し遂げている。しかし、根本的で困難な問題もある。物質文明は基盤であり、それは実際に優先的に満たされなければならず、不可欠なものである。しかし現代ではこの基盤が上部構造であり、最高の価値目標となっている。まるで、すべての成果は物質的利益により測る必要があり、人間のあらゆる知性は物質的成果の促進に投入されなければならないかのようである。人々の物事を制御する能力と物質的な生活レベルを高めることが最高目標またはすべてになるとすれば、人間とは何か、人間を動物と区別するものは何か、さらには人間を文明化以前の原始人と区別するものは何だろうか。つまり、文明にとって文明とは何なのか。

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袁剣 中央アジアと中国との文明交流のあり方〜理解と相互学習〜

世界の一部としての中国と世界の関係は、私たち自身の歴史的地位と将来の役割を理解する上で不可欠な部分を形成している。世界の大国である中国の広大な国境に接する周辺部、およびこの周辺部にある多くの国や地域は、周辺部や域外、特にグローバルガバナンスにおける周辺地帯を理解するための重要な思想史的な基盤に大きく影響している。

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中国は革新に最良の試験場 ヘルマン・シモン氏

ドイツなど欧州の国は多くの「隠れたチャンピオン」企業を育ててきた。こうした企業は市場占有率がトップクラスだがあまり有名ではない。これに比べ、中国企業は往々にして規模の拡大と最終的な上場を夢見ている。これは中国と欧州のビジネススタイルのどのような違いを反映しているのだろうか。「隠れたチャンピオン」は中国企業に何らかの啓示をもたらすのだろうか。中国はドイツの「隠れたチャンピオン」にとっての最も強大なライバルになりうるのだろうか。

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山西省の特異な遺跡「晋陽古城」が示す文化の歴史とは―専門家が解説 

晋の都は現在の山西省の省都である太原市の郊外にあった晋陽だった。晋が分裂した後も、晋陽は重要な都市であり続けた。晋陽は長安、洛陽に次ぐ黄河流域の第3の都市だった。唐朝(618-907年)を樹立した李淵は晋陽で挙兵して隋(589-618年)を滅ぼした。晋陽は北宋時代(960-1127年)に廃棄され、都市機能は太原に移った。かつての晋陽は、現在では晋陽古城と呼ばれている。都市考古学などを専門とする山西省湖建築彩色壁画保護研究院の韓炳華副院長はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて、晋陽古城にまつわるさまざまな状況を紹介した。

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韓国人は中国を過不足なく認識すべきだ―「チャンケ主義の誕生」の著者が説く 

米中関係の東アジアに対する影響などを研究する韓国の光云大学の金希教(キム・フイギョ)教授は中国に留学した経歴もあるなどで、専門家としても現地での生活経験者としても中国を極めてよく知る。韓国で出版された金教授の「チャンケ主義の誕生」は、韓国社会の中国観についての問題提起だ。チャンケの本来の意味は「(店など)の主人」であり、理由については諸説があるが、韓国では中国人に対する蔑称(べっしょう)として用いられている。金教授はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて、韓国における対中観についての持説を改めて紹介した。

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中国民族音楽の神髄とは何か、何を目指すのか―一流演奏家でもある中央民族楽団長が説明

中国の民族音楽にはどのような特徴があるのか。そして現在は何を目指しているのか。琵琶演奏家としても大きな実績を持ち、現在は中央民族楽団の団長を務める趙聡さんが、さまざまな状況を教えてくれた。

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韓中はなぜ抗日戦争の歴史を共同で記念するべきか—韓国独立記念館館長にインタビュー

8月15日は日本の敗戦、無条件降伏宣言記念日であり、朝鮮半島の光復〈独立回復〉77周年記念日でもある。この間の抗日の歴史に記録された、中韓両国が共同でファシスト侵略者に立ち向かった物語は、歴史の真相を語り、後世の人にとって忘れられないものだ。先ごろ、韓国檀国大学歴史学部名誉教授で韓国独立記念館館長の韓詩俊氏が中国新聞社「東西問」コーナーの独占インタビューに応じ、韓中共同の抗日戦争史を振り返り、この間の歴史を記念することの現実的な意義について語った。

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外国の著名人が中国語でツイートしはじめたのはなぜ?―専門家が状況を解説 

中国語人口は世界で2番目に多いとされる。しかしかつての中国語はほぼ、中国に住む中国人と国外の中国系住民、すなわち華人や華僑と呼ばれる人々の言語だった。しかし現在、中国語を母語としない人が中国語を学んだり、中国語を使うことが増えている。学習した中国語のレベルは別にして、中国語を披露する外国人有名人も多い。中国の首都師範大学言語ガバナンス研究センターの主任である王春輝教授はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて、中国語の国際的な普及にまつわる状況を説明した。

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中国の高校生の数学力は世界超一流なのに、なぜ大数学者が出ないのか―先輩学者が解説 

中国は数学教育の水準が世界で最も高い国の一つだ。高校生を対象とする国際数学オリンピックで、中国は1980年末から優勝チームの「常連」だ。日本チームが優勝したことはない。与えられた問題を解くことでは世界最高の実力を発揮する中国人がフィールズ賞を受賞できないのはなぜか。香港出身で1990年からは米国籍の数学者で、フィールズ賞受賞者であるシン=トゥン・ヤウ(丘成桐)氏はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて、中国の数学教育が抱える問題点と、解決の方向性を説明した。