等身大の隣人を知るために――『新中国語から中国の「真実」を見る!』書評
独自の視点に立った日中文化比較のケーススタディも。目下、日本でも中国でもマスコミはとかく相手国に批判を浴びせるばかりの状況のもとで、黄文葦のこの小さな一冊には特大の価値があるだろう。何はともあれ、まずは等身大の隣人を知ることが出発点だという、当たり前のことを教えてくれているのだから。
「碧筩杯」ってご存じですか、「へきとうはい」と読んでいただきます。竹冠の漢字「筩」は筒の意味があります。唐代の名作『酉ゆう陽よう雑ざっ俎そ』(著作・段成式)に記録された酒の飲みかたです。蓮があれば飲めます。蓮の葉を傷めず茎の中途で切る、そしてきれいに洗った葉の広がりの中心部をつついて穴を開けて、茎との間の「通路」を通すのです。茎の長さは蓮の育ちぐあいによりますが1メートルもあるのがふつうでしょう、長さはお好みですが蓮の葉を両手で持ち、天を仰いで葉に注がれる酒を一滴一滴、吸い飲みするのです。
中国が改革開放政策に舵を切って45年。中国経済の成長は金融支援と切っても切れない関係にある。金融業界も「自己革命」の道を辿り、市場経済化、グローバル化の過程で、非流通株や金利、為替レートなど多くの改革を実施してきた。金融市場の改革における難しさは何か?中国の特色をどう取り入れるか?グローバルな影響力を高めるための次のステップは?中国人民大学元副学長で中国資本市場研究院院長の呉暁秋氏は、中国新聞社のインタビューで、金融モデルの選択にあたって改革の過程で議論が別れ続けている点、また、中国の金融市場での国際的影響力向上には人民元の自由化・国際化の推進が必要な点等について語った。
世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、現在と未来を見通すシリーズ「世界史のリテラシー」の最新刊。
報道によると、賀建奎は湖南省最大の国家級貧困県である婁底市新化県の出身。両親は農業を営んでおり、幼少期は家が貧しかった。中学校を卒業すると、高校は1898年創立の、新化県で一番レベルの高い新化一中に進んだ。今日、生物分野で話題を独占している賀建奎だが、大学時代は中国科学技術大学で近代物理学を専攻していた。2006年に同大を卒業するが、「年齢とともに将来の方向性や稼いで食べていくということについて考えざるを得なかった。そんなとき、ふと物理学の黄金時代は過ぎ去り、これからは生物学が大きな可能性を秘めていることに気づいた」という。
体細胞であれ受精卵であれ、ゲノム編集は人体に対する実験であるため、人体実験に関する一連の原則と規定を遵守しなければならない。国際社会では、世界医師会の「ヘルシンキ宣言」、国際医学団体協議会(CIOMS)の「人を対象とする生物医学研究の国際的倫理指針」など、早くから厳密な規約も制定されている。
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