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中国音楽コンクール ファイナリスト進出者が決定!中国音楽の宴に参加しませんか

第22回「中国音楽コンクール」の熾烈な予選を勝ち抜いた33組のファイナリストがついに決定しました! ファイナリストの名簿にあなたの名前があるか確認してみてください! ファイナリストの皆さん、本当におめでとうございます!決勝の舞台でお会いしましょう! そして中国音楽を愛するあなたに朗報です! 本コンクールのファイナリストと入賞者の演奏会をオンラインでLIVE配信することが決定しました! 優れた演奏パフォーマンスを見たいあなた 中国音楽界で輝く未来のスターを見たいあなた プロレベルの日中音楽交流会を見たいあなた 6月12日「第22回中国音楽コンクール」のLIVE配信でお会いしましょう! イベント詳細 一、日時   1.「中国音楽コンクール」決勝 前半 日本時間10:00~  中国時間9:00~ 後半 日本時間13:00~  中国時間12:00~ 2.入賞者演奏会 日本時間17:00-18:00  中国時間16:00-17:00 3.表彰式 日本時間18:00-18:30  中国時間17:00-17:30 二、入賞者演奏会   1.チケット価格 前売り1000円、当日1200円 2.チケット購入先 神戸中華会舘6F NPO法人国際音楽協会 TEL: 078-392-2711  FAX: 078-392-2811 (チケット事前予約はこちらから)...

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中国エンタメDX事業加速著名アーティスト 微信での中国公式ファンサイト 昨日オープンSNS代行・営業代行など 中国進出のマーケティングを包括サポート

 株式会社ピアラ(本社:東京都渋谷区、代表:飛鳥貴雄、以下「当社」)の連結子会社である、比智(杭州)商貿有限公司(本社:中国杭州市、代表:飛鳥貴雄、以下「PG中国」)は、中国におけるファンクラブシステムの提供に向け本格的に始動し、著名アーティスト赤西仁氏のファンサイトを4月24日に開設し、運用業務を開始いたしますことをお知らせします。​ 日本人アーティストの中国進出  昨今、巨大なエンタメ成長市場である中国へ活動領域を広げる日本人アーティストは多く見受けられます。しかしながら、中国において日本企業を含む外資系企業が、オンラインでのエンタメビジネスを行うにあたり必要となる各種ライセンスは、取得が困難なことから、参入障壁が高いことは周知の事実です。仮にオンラインビジネスを行えた場合でも、運用代行会社をはじめ、通訳業者、サイト制作業者など、芸能事務所との間に入る中国企業が増加し、コミュニケーションが複雑になることで、意図した運用ができなくなってしまうなど多くの課題が存在します。  そこでPG中国は、当社が昨年11月から開始したエンタメ事業をさらに加速させるべく、中国現地パートナーとして、エンターテイメントビジネスでの実績の高いデジタルマーケティング・エージェンシー「KIZO Creative (Shanghai), Ltd」(以下、「KIZO」)と業務提携契約を締結しました。 この締結により、中国サーバーが利用可能になったことで、日本同様のファンサイト運営を実現しました。実際に、コンテンツ販売や電子決済、ライブ配信までも行うことができます。またPG中国は、ファンサイトに関する全ての業務に加え、現地でのアーティストの営業代行やSNS運用代行などの包括的なマーケティングサポートも実績があることから、仲介企業が増えてしまう心配もありません。 PG中国のサポート範囲 中国向け WeChat(微信)内のファンサイトにあらゆる機能を搭載  赤西仁氏は、2014年9月に「Shanghai west bund音楽祭」に出演し中国初上陸を果たして以降、単独公演を開催、翌年には中国北京で開催された「愛奇芸尖叫之夜」に出席し、「アジア人気アーティスト賞」、「年度音楽大賞」を受賞、ドラマ出演も果たしています。また中国最大のソーシャルメディアであるWeibo(ウェイボー)では300万人を超えるフォロワー数を持ち、2018年には「WEIBO Account Festival in Japan 2018」で「最も影響力あるアーティスト賞」を受賞するなど、アジア諸国の中でも特に中国では絶大な人気を博しています。  今回PG中国が、WeChat(微信)にて、彼らのオリジナルファンサイトを構築し、中国人が好むコンテンツの企画や運用までを担うことで、これまで以上にファンとの接点を増やすとともに、今以上の認知度の向上、収益の最大化を目指します。当ファンサイトは、WeChat(微信)をダウンロードするだけで居住国に関わらず誰でもサイトの閲覧が可能であり、世界中のファンが彼らに関する情報を得ることができます。※1  中国にはインターネットの制限があることから、世界のSNSとは異なるSNSプラットフォームが多数存していますが、その中でも、中国で最も利用されているアプリWeChat(微信)のミニプログラムでファンサイトを運営することで、ユーザーが使用しやすいことはもちろんのこと、会員登録からコンテンツの購入、決済までもWeChat上で完結できます。  さらにファンサイトには、彼らに関する情報を掲載するプロフィール機能やニュース機能に加え、動画や写真などのデジタルコンテンツやグッズ販売機能や、商品の購入額によって会員ランクが定められ、ランクによって閲覧可能なコンテンツが変化する機能なども搭載されており、一般的なECサイトと同様の顧客の囲い込みを狙います。 ※1 グッズやライブチケット等の決済が伴うコンテンツの利用に関しては、中国国籍を持つ会員限定となっています 大手日系企業の中国SNS運用の経験とノウハウを活かして  PG中国は設立以来、多くの日系企業の中国国内SNSの運用代行およびEC店舗の運用・広告に携わり、経験と知見を蓄積してきました。今後は、これまでの知見を活かしてアーティストのSNS運用代行なども行うことで、ファンサイトへの誘導も期待できます。またイベントの企画・運営にも実績があり、昨年は日本IP事業※2へ本格参入するなど、中国への日本のエンタメに関する発信を続けていることから、それらのノウハウを活かし、彼らの活動を多角的に支援してまいります。  当社グループは、コロナ禍におけるアーティストの支援に向けた新たな取り組みを提供することで、エンタメ業界のDX化とグローバル化を支援してまいります。 ※2 IP事業:知的財産権をもつ人物や企業が作品自体を販売して収益を得るだけでなく、自身の知的財産を販売または貸与することによってさらに収益を得ようとするビジネスモデル  ​【株式会社ピアラ 会社概要】商号    : 株式会社ピアラ代表者   : 代表取締役社長 飛鳥 貴雄所在地...

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浙江文化観光プロモーションイベント 中国駐東京観光代表処欧陽安氏、首席代表就任後初の公式イベントに登場

4月20日、中国文化センターにて『詩画との出会い 花咲く頃に逢いましょう-詩画浙江(日本)観光プロモーション』イベントが開催された。 本イベントは日中国交正常化50周年及び浙江静岡友好提携40周年を記念して開催されている『静岡-浙江友好省市 40 周年書道交流展』の特別企画として、中国文化センター、中国駐東京観光代表処および浙江省文化と観光庁の共催で行われた。 当日は来賓として、日中協会理事長の瀬野清水氏、ANA常任理事の朱金諾氏などが列席された。 冒頭に浙江文化観光PRビデオが放映され、浙江省の戯曲、工芸、シルク、磁器、お茶などの文化から、スポーツ、芸術、経済などの発展をPRする内容になっており、司会からも本年浙江省で行われる第19回アジア競技大会や温州の東アジア文化都市選出などの最新情報が届けられた。 その後、中国駐東京観光代表処首席代表引き継ぎ歓送迎会として、王偉前代表、欧陽安新代表から挨拶があった。 王偉前首席代表からは、就任時のエピソードや感謝、新拠点での豊富、そして浙江省の経済状況を説明した。浙江省は17年にスイス、20年にはオランダ、21年にはマレーシアのGDPを抜かしており、この5年間で韓国のGDPを超えることを目標にしており、今後も日中両国のビシネスを発展させていく上でも、日中両国の長短所を活かし合うことが大事であると語られた。 今回が新首席代表として初の公式イベントである欧陽安氏からは、新代表の抱負と日中観光業界に対しての考えを述べられた。COVID-19流行前の中国人訪日観光客の状況や、今後多くの日本人訪中観光客増加への期待、そして日中国交正常化50周年、浙江静岡友好提携40周年の記念すべき年に、首席代表として中国観光の促進に全力を尽くす旨を語られた。 また中国駐東京観光代表処の職員より、浙江省にある杭州、寧波、紹興市などの観光地や文化遺産、中国オペラや美食、紹興酒などを素敵な写真を用いながら紹介した。 古越龍山東京事務所所長の夏良根氏からは紹興市の特産品であり、世界の名酒である紹興酒の歴史や中国国内のお酒事情、紹興酒の伝統醸造技術などの紹介を行った。 日本甲骨文書道研究会会長の張大順氏は本日の会を祝して2枚の書画を描かれた。またこの記念すべき書画は王偉前首席代表に贈呈された。 来賓からの挨拶として、瀬野清水理事長からは、中国駐東京観光代表処の新旧首席代表へのエールと、浙江省に対する想いを述べられた。ANAの朱常任理事からは、日中双方間の観光促進で中国駐東京観光代表処とのエピソードや、アフターコロナ後に日中関係の改善のため人的往来の促進に努めていきたい旨をお話しされた。 最後に、中国文化センター代表である羅玉泉氏の挨拶では、ちょうど40年前の1980年4月20日は浙江省と静岡県の友好提携調印の日であり、この記念すべき日に本イベントを行えたことの意義と中国駐東京観光代表処新旧首席代表の門出を祝福した。 イベント終了後は本イベントに登壇した古越龍山から日本未発売の紹興酒「不上頭」の試飲会が行われた。

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<日中100人 生の声>分断の時代に自分の力で世界を思い描く―竹田武史 写真家

新型コロナウイルス感染症が世界中にまん延して、もうすぐ2年が経とうとしています。その間、私たちの暮らしで大きく変化したことといえば、マスク越しにしか人と会話しなくなった、海外旅行へ行けなくなった、楽しみにしていた盆や正月の里帰りすら億劫になった…。コロナ禍の行動制限によって変わってしまった生活習慣や生活様式を挙げれば、きりがありません。ですが今、私が強く感じているのは、ウイルスと共に世の中にまん延しつつある、すべてを〝分断〟しようとする力そのものについてです。コロナ禍がもたらしたこの奇妙な現象を薄気味悪く感じているのは、きっと私だけではないでしょう。 思えば、この謎のウイルスへの対応を巡っては、火事場の対立が余りに目立ちました。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客への対応、PCR検査の拡充、全国小学校の休校措置、緊急事態宣言の発令など、すべての施策に賛否両論、さまざまな意見が飛び交いました。今年に入ってからは、政府と一部の利権者たちが、ごり押しで東京オリンピック・パラリンピック開催に漕ぎつけようとしたために、「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の連発、休業補償、ワクチン接種のあり方を巡っても様々な対立が生じました。政府の場当たり的な対応が、今まで明るみに出なかったいびつな社会構造を浮き彫りにし、異なる境遇、価値観に生きる人々の対立をかえって煽る結果となってしまっているようです。 ところで、私は東京在住の写真家です。ライフワークとして中国への旅を20年以上続けてきました。そんな私が、昨年以来のコロナ禍で最も思い悩んだこと、それは中国との関係を今後どうするか、という問題でした。都市封鎖された武漢市の病院から送られてくる生々しいニュース映像を初めて目にしたのは、昨年1月に中国・杭州市での撮影取材から帰国した1週間後のことでした。その直後には、謎のウイルスの危険性をSNS上で注意喚起しようとした医師・李文亮さんがクローズアップされました。政府当局者たちが李さんを処分し、隠蔽している間にウイルスはどんどん広まり、李さん本人も感染し、亡くなられたとのことでした。中国政府はいつまでたってもWHOの現地査察を受け入れず、ウイルスに関する情報を提供しませんでした。中国の一部の人たちが防疫対策と世界との協調を怠ったために世界中にウイルスがまん延してしまった、というのが一連の報道から私が理解したことでした。 いったい、なんという傲慢な国だろう…。私は、こんな国に、これまで20年以上も魅了され、夢を追い続けてきたのかと思うと、とても悲しく、恥ずかしい気持ちになりました。もちろん、中国という国のあり様が、日本や欧米諸国と大きく異なることは肌身で感じてきましたが、20年以上も付き合っていると、どちらが良い悪いとは、そう簡単には結論できなくなるものです。とりわけ近年、世界を席巻する新自由主義的な政治・経済のあり方に憂鬱を感じていた私は、曲がりなりにも共産主義思想に基づく政策が実施されていて、地方へ行けばアジア的共同体ともいえる営みがまだまだ健在する中国のような国に、学ぶべきこと、一緒に取り組めることは多々あると考えていたほどでした。ところが、今回のコロナ禍を巡る一連の報道は、これまでの中国への憧憬と親しみをいっきに失望へと変えました。日本人として、これ以上、中国に深く関わることはできない。私的な未練は残しても、社会人としてけじめをつけなければならない。当初、私はそこまで思い詰めていました。 夏頃まで仕事は完全にストップしていて、その間はテレビやネットで情報を収集し、親しい友人たちとも情報交換をしながら、自分なりに今後の対応策を真剣に考えている〝つもり〟でいました。ところが、しばらく経つと、テレビやネットに溢れる断片的な情報にはどこかリアリティが欠如していると感じるようになりました。謎のウイルスについても、専門家と呼ばれる人たちは、実は何も確かなことは分かっていないらしく、結局のところ、おしゃべり好きな人たちが、場当たり的に適当なことをしゃべり続けているとしか思えません。そのような情報から何かを判断し、自分の意思を持つことなどできるはずがありません。以来、テレビやネットで情報収集するのをきっぱりと止めることにしました。 では、自分にとってよりリアルな真実の世界とは…。そう考えた時、これまで20年以上、自分の足で歩き、身体で感じてきた中国に思いを馳せました。そして、次の日から、これまで撮り続けてきた中国の旅の写真の整理を始めました。一枚、一枚の写真と静かに向き合っていると、山や川や田畑や市場の匂い、出会った人たちとの会話、食べ物の味、当時考えていたことまでが鮮明に蘇ってきました。そこには、私自身が体験した、ありのままの中国が息づいていました。どうやら私は、謎のウイルスへの恐怖から平常心を失い、情報の洪水に押し流されて、自分の力で世界を思い描くことをすっかり忘れてしまっていたようです。これでは写真家=真実を写し出す者として失格です…。私は自分を深く反省することで、ようやく心の落ち着きを取り戻しました。 そして今冬、初めてのモノクローム写真作品集『長江六千三百公里をゆく』が完成します。目に見えないウイルスへの恐怖と、情報の洪水によって、人と人、国と国との〝分断〟が加速する時代に、一石を投じることができれば幸いです。2021年12月に発売した写真作品集 ※本記事は、『和華』第31号「日中100人 生の声」から転載したものです。また掲載内容は発刊当時のものとなります。 ■筆者プロフィール:竹田武史(たけだたけし) 写真家。1974年、京都生まれ。1996年に初訪中。翌年から5年間、日中共同研究プロジェクト「長江文明の探求」(国際日本文化研究センター主催)の記録カメラマンとして中国各地を取材。以来、20年以上にわたり中国各地の生活文化を記録する。『大長江~アジアの原風景を求めて』『茶馬古道~中国のティーロードを訪ねて』など著書多数。

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東西問|雷小華: RCEP協力の下で中国は文化の「美美与共―多様性の尊重と調和」をいかに展開させるべきか

地理的に近い中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国は、ますます緊密になる交流と協力の下で、「あなたの中にわたしがある、わたしの中にあなたがある」というように双方の文化が融和している。たとえば、独特な風味をもつASEANの食品が中国広西チワン族自治区憑祥市の中越国境鉄道税関を通じて輸入され中国各地に広がり、袋入りの柳州螺螄(ルオス)麺(タニシ風味の麺)などの中国食品もまたASEAN諸国で好評を博している。 「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)の発効に伴い、中国ASEAN博覧会(略称「東博会」)ではRCEPエリアが増設されるなどサービス範囲がRCEP加盟国に拡大され、双方の文化交流がますます緊密になる。中国とRCEP加盟国との経済貿易協力の緊密化が高まる背景の下で、人文交流をいかに充実させ、文化間の「多様性の尊重と調和」を展開していくか。広西社会科学院東南アジア研究所副所長兼広西社会科学院東南アジア国別研究革新チームの主席専門家である雷小華氏が中新社の「東西問」の独占インタビューに応じ、このテーマについて解説してくれた。 インタビューの概要は以下のとおりである。 中新社記者:中国ASEAN自由貿易地域(CAFTA)の発足は、双方の文化交流にどのような影響を与えたのでしょうか。 雷小華:中国ASEAN自由貿易地域の発足以来10年間で、中国とASEANの間で90%以上の7000品目を超す商品の関税が撤廃されました。これにより、子ども向け玩具、放送映像器材、文化番組、テレビドラマ、映画、アニメーションなどのサービス貿易が活発化しました。 現在、中国の対ASEAN投資の方向性は、従来型のインフラ分野から観光地、観光サービスプラットフォーム、放送や映像などの文化インフラ分野のほか、さらに文化系の企画や作品制作への参加へと徐々に変化しつつあります。このことが、ASEAN諸国の文化インフラ整備のレベルを一定程度引き上げ、文化商品を多彩にしています。 同時に、中国とASEANは、互いに最も重要な観光地の一つになっています。特に新型コロナウイルスによるパンデミックが起こる前の2019年には、中国とASEANの双方向の人的交流がのべ6500万人を超え、中国と東南アジア間のフライトが週約4500便、ASEAN諸国への中国人観光客がのべ3907万人となり、過去最高を記録しました。 文化商品の貿易拡大、文化インフラ整備のレベルアップおよび双方向の人流の急速な増大に伴い、中国とASEANの文化の融和を支える世論の基盤はますます強固なものになってきています。 中新社記者:中国ASEAN自由貿易地域の発足は、中国人の食卓にどのような変化をもたらしたでしょうか。 雷小華:中国の経済発展と強大な国内需要は、特に国内の大市場を主軸とし、内循環(国内市場)と外循環(海外市場)を互いに活発化させるという新しい発展の枠組みの構築は、ASEAN諸国の輸出、特に農産物と旬の果物に関して、大きなチャンスをもたらしました。ベトナムは、9種類の果物の中国向け輸出がすでに可能となり、さらに7種類が交渉中です。今年の春節には、タイ産のドリアン、マンゴスチンやベトナム産のジャックフルーツ、ドラゴンフルーツそのほか大量の水産物が広西チワン族自治区を通じて中国市場に入ってきました。 ASEAN諸国の良質で安価な商品は、中国の消費者の食卓を豊かにしただけでなく、当初は高価だった果物も次第に手が届く価格になり、ドリアン、マンゴスチン、ジャックフルーツなどは中国の一般市民の食卓に上る珍しくない果物になっていったのです。 中新社記者:中国とASEANの文化的類似性、共通性は、自由貿易地域(FTA)の締結にどのような役割を果たしましたか。 雷小華:中国とASEANは地理的に近く、民俗的にも共通点が多いので、互いに親しみがあり、あまり気兼ねすることなく最適な方法でコミュニケーションができます。これが、双方の信頼性を高め、FTAの枠組みの下で全方位的でハイレベルの協力を推進するのに役立っています。 同時に、文化的な類似性や共通性があるため、双方のコミュニケーションに言葉の壁が少なく、意思疎通が容易でスムーズであり、双方の人的交流や経済貿易協力にプラスになっています。中国とASEANが互いに最大の観光地であるのもこのおかげです。 さらに、文化的な類似性、共通性により、双方が互いの風俗や習慣に精通することができます。それによって、企業が現地での市場調査を行い、各国の消費者のニーズにあった市場性のある製品の生産やプロモーションができるので、互いの市場を開拓して製品の市場シェアを拡大するのに有益です。 中新社記者:中国とASEANには長い人文交流の歴史がありますが、人文交流を通じて進めてきた経済貿易協力の経験は、RCEPの設立にどのような示唆を与えましたか。 雷小華:第一に、相互尊重と相互学習です。中国は、近隣各国と良好な関係を築き、パートナーとして、互いに信頼し尊重し合う誠実な友人、戦略的なパートナーであることを提唱しています。中国とASEANの間に「和して同ぜず」「小異を残して大同につく」という状況が生まれたのは、相互尊重があるからです。中国とASEANの歴史や文化は多様で包容力があり、特色があります。人々の交流の長い歴史は衰えることなく、社会の各界からの幅広い参加が交流チャンネルを持続的に拡大させています。それにより、各分野の交流は緊密で活発になり、人々の交流もますます頻繁になり、交流によって特色あるブランドが絶えず現れています。「親戚も友人も頻繁な交流により親近感が生まれ、相互理解が深まる」という道理は、RCEP参加国との協力関係にもあてはまります。 第二に、華僑華人による橋渡し役、つなぎ役としての役割が十分発揮されるようになったことです。ASEAN諸国には多くの華僑華人がおり、現地の経済発展を促進させるだけでなく、人々の中国文化に対する認識や理解も促し、中国文化の影響力を高めています。 第三に、持続的に人と人の交流という基盤を固めていくことです。中国とASEAN は、教育、観光等の人文交流の規模が大きく、これらは相互関係を深化、強化するための基盤となっています。 中新社記者:中国とRCEP加盟国の経済貿易や文化の面での相違や補完関係についてはいかがでしょうか。中国文化はどのようにすればRCEP加盟国に向けてよりよい働きかけができるのでしょうか。文化間の「多様性の尊重と調和」はどのように展開されているのでしょうか。 雷小華:中国とRCEP加盟国とは政治体制、宗教、イデオロギーなどの面で大きく異なっています。中国文化と文化間の「多様性の尊重と調和」を広めるには関係者がいっしょに努力する必要があります。 第一に、より緊密な戦略的パートーナーシップを構築することです。地域情勢がますます複雑になり、加盟国の関係を域外の国が干渉してくる中で、中国はRCEP諸国との対話と協力という大局的な方向性を堅持し、誠実なコミュニケーションを通じて理解と信頼を促し、違いは違いとして尊重しながら共通点を探って不一致と論争を適切に処理することです。ハイレベルの交流、接触、政策的意思疎通を強化し、各レベルでの相互訪問を拡大し、ガバナンス経験の共有を促進し、東アジア協力の持続的発展を確保することです。 第二に、互いの文化の違いを寛大な心で受け止めることです。文化の違いを正しく扱い尊重し、寛大に、互いの文化の卓越性を認め合うのです。それぞれの国の中国文化の受け手について、各国の政治体制、文化背景、風俗習慣、宗教信仰などに応じて複数に分け、「一国一政策」を展開し、文化産業における協力を強化し、文化産業の包括的発展を奨励します。 第三に、市場調査を強化し、消費者のニーズにあった文化商品を開発することです。違いがあるからこそ、市場調査をして各国の国民性や消費習慣を十分に理解したうえで各国のニーズに合わせた商品づくりをする必要があります。たとえば、より多くの現地のプロモーションプラットフォームやイメージキャラクターを活用して、文化商品のプロモーションを行うなどです。 中国広西チワン族自治区南寧市で2021年に開催された第18回中国ASEAN博覧会の会場。=中新社提供 彭寰撮影 中新社記者:広西チワン族自治区南寧市で開催される「東博会」は、中国とASEANとの間の文化交流および文化貿易の「南寧チャンネル」となっています。RCEP発効後、「東博会」のサービス範囲がRCEP加盟国へと拡大されると、将来的に南寧が中国とRCEP加盟国との文化的融和の中心になるでしょうか。 雷小華:将来的に、南寧は中国とRCEP加盟国との文化的融和において重要な役割を果たすことができるでしょう。  第一に、中国ASEAN博覧会のプラットフォーム機能を上手に利用することです。プラットフォームを中国ASEAN「10+1」向けのサービスからRCEP加盟国向けのサービスへと拡大し、サービス貿易の特別展示エリアを開設し、文化貿易の規模をさらに拡大させ、文化インフラへの投資レベルを引き上げることです。 第二に、ハイレベルな対話プラットフォームとしての機能を強化します。中国とRCEP加盟国の国交樹立記念周年行事を開催し、RCEP加盟国との「友人の輪」を強固なものにし、「中国ASEAN文化フォーラム」、「中国ASEAN博覧会文化展」、「中国ASEAN博覧会アニメーションゲーム展」など多角的なイベントを開催し、かつRCEP加盟国にも拡大します。これらは中国とRCEP加盟国との人文交流の促進に重要な役割を果たすでしょう。 第三に、人文交流をさらに深めることです。「ASEAN文化週間」、「美しい中国」などの文化交流のブランド化したイベントを継続的に開催します。従来型の人文交流の基盤を強化した上で、科学技術、公衆衛生、環境保護、国際的な貧困の削減、デジタル経済など新しい分野での協力を拡大させます。 第四に、RCEP加盟国に向けた広西チワン族自治区の国際的なコミュニケーション力を向上させます。革新的なコミュニケーション方式とコンテンツを通じて、「中国の物語」と「中国イメージ」を「南寧チャンネル」によって、RCEP諸国に広め、より多くの人々が、包括的で立体的な生き生きとした中国を理解してもらえるようにします。(完) 雷小華氏略歴 博士、研究員。現在中国広西社会科学院東南アジア研究所副所長兼中国広西社会科学院東南アジア国別研究革新チーム主席専門家。長年東南アジアの政治、経済、文化の研究に携わっている。近著『ASEAN諸国の海洋管理論および実践研究』主編著『マレーシア経済研究報告』『広西チワン族自治区の国境開発開放の報告』等【編集:蘇亦瑜】

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「万聖街」日本語吹替版制作決定!

「羅小黒戦記」の寒木春華スタジオと非人哉工作室が制作を手掛けたアニメ「万聖街」(読み:ばんせいがい)の日本語吹替版制作が決定いたしました! 原作は中国のweiboにて2016年より連載中のFENZ所属の漫画家零子还有钞(※)によるWEB漫画「1031万聖街」で、主人公の善良な悪魔・ニールが人間界で人ならざる者たちと一緒に楽しく暮らす日常生活をコミカルに描いています。アニメは、FENZ・テンセント・天聞角川三社による共同プロデュースで、2020年4月からテンセントビデオ(中国)で配信されています。悪魔でありながら善良、カジュアルTシャツ好きの吸血鬼といった原作の個性的で魅力的なキャラクターを再現し、さらに躍動感ある演出によって一躍話題となり、中国での総再生数は2億を超えています。 吹替版制作決定と合わせ、2022年3月26日・27日開催のAnime Japan 2022アニプレックスブースにて、ビジュアル掲出と原作者・零子还有钞氏(※)からのお祝いコメントを展示いたします。ぜひ会場にお越しいただき、展示をご覧ください! ■作品概要【日本語吹替版ティザーサイト】https://banseigai.com【日本語吹替版公式Twitter】@banseigai (https://twitter.com/banseigai/ )【原作情報】「1031万聖街」は、FENZ/非人哉工作室の零子还有钞(※)によるWEB漫画。Bilibiliコミックと万聖街公式Weiboにて好評連載中。※繁体字表記が難しい場合は、「零子還有鈔」の表記にてお願いいたします。

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黄檗宗萬福寺の祈祷入り『飲むお守り ふうじちゃ/封じちゃ』販売開始

宗教法人黄檗宗大本山萬福寺は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所が運営する臨黄互助会の事務局である株式会社和合舎と株式会社にほんとの共同企画で、『飲むお守り ふうじちゃ/封じちゃ』を2021年11月13日(土)に萬福寺売店内にて販売を開始しました。 また、2022年3月14日(月)には、萬福寺オンラインショップを開設し、ふうじちゃ/封じちゃをオンラインでお買い求め頂くことが可能になりました。 宗教法人黄檗宗大本山萬福寺(所在:京都府宇治市五ケ庄三番割34、黄檗宗宗務総長:荒木 將旭、以下萬福寺)は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所が運営する臨黄互助会の事務局である株式会社和合舎(所在:京都府宇治市宇治宇文字11-11、代表取締役:宮崎 強、以下和合舎)と株式会社にほん(本社:東京都中央区、代表取締役:藤田大次郎)との共同企画で、『飲むお守り ふうじちゃ/封じちゃ』を2021年11月13日(土)に萬福寺売店内にて販売を開始しました。 また、2022年3月14日(月)には、萬福寺オンラインショップを開設し、ふうじちゃ/封じちゃをオンラインでお買い求め頂くことが可能になりました。 萬福寺オンラインショップ:https://manpukuji.myshopify.com/ <ふうじちゃ/封じちゃの紹介>【ふうじちゃ/封じちゃのご紹介】ふうじちゃ/封じちゃ website:https://www.fujicha.jp/ふうじちゃ/封じちゃの紹介動画:https://youtu.be/Ckmu6BeMRKs 飲むお守り『ふうじちゃ/封じちゃ』は、萬福寺住職による祈祷・祈願を授かった、飲むお守りのほうじ茶です。日常的にご飲用頂くことでで、魔を封じ込めます。 閉塞感の漂う日本で心が塞ぎ込み、未来が見えず、迷い、不安が広がる日常には魔が潜んでいます。魔は、不安や煩悩など心の禍から、災難、心身の病などを引き起こす原因ともいわれています。人それぞれ魔の形は異なります。厄払いのために持つのはお守りですが、様々な魔に対応し心の平穏をもたらすために、飲むことで魔を封じる飲むお守り『ふうじちゃ/封じちゃ』を作りました。 【萬福寺とふうじちゃ/封じちゃについて】隠元禅師が中国より渡来し宇治の地で開いた黄檗山萬福寺は、江戸時代に日本中に煎茶を広めた“売茶翁”が煎茶の祖として祀られていることでも有名な禅寺です。約350年の歴史が続く萬福寺で、開祖・隠元禅師より法を継いだ住職が、御縁深き煎茶を2度焙煎して作ったほうじ茶に祈祷を捧げたのが、飲むお守り『ふうじちゃ/封じちゃ』です。 【ふうじちゃ/封じちゃの飲み方や特徴】萬福寺では「唯心」という、心をととのえることの大切さを説きます。また禅寺の風習として、『茶礼(されい)』と呼ぶ一服のお茶を静かに頂く時間をとても大切にしてきました。お茶を飲むという行為は、魔を払い、心を静める(ととのえる)効果があると信じられているからです。皆様も、禅寺での風習に倣い、『茶礼』を取り入れてみては如何でしょうか。 ■ふうじちゃ/封じちゃの特徴 ●ふうじちゃ/封じちゃは、京都産100%の宇治茶を2度焙煎したほうじ茶です。一般的に、ほうじ茶は薫り高く、煎茶に比べてカフェインが少ないことからお年寄りからお子様にも飲みやすいお茶です。 ●1つ1つ丁寧に封印したパッケージと、住職による祈祷ふうじちゃ/封じちゃはすべて、手作業で「魔除け祈祷入」の封印をし、すべて住職による祈祷を授かった商品です。祈祷というのは、神仏の加護を願って災いを防ぎ、福を増すことへの祈りを捧げることを指します。 ■ふうじちゃ/封じちゃをお勧めしたい方・邪気を払いたいとき・心の平穏を願うとき、心を落ち着けたいとき・良くないことが続いているとき・願掛けのように想いを実らせたい時など 祈りを込めてお飲みください。また、入院中のお見舞い品や、お歳暮やお中元などご関係者への贈答品としてもお喜びいただけます。 <萬福寺の紹介>1661年創建された黄檗宗の大本山。 開祖・隠元禅師は、禅・煎茶・建築・美術・印刷・明朝体など最先端の中国文化を鎖国下の日本にもたらした。今も残る中国様式の建築物は、異国情緒を感じられる。 ・黄檗宗大本山萬福寺 ・住所 黄檗宗大本山萬福寺内(京都府宇治市五ケ庄三番割34)・萬福寺公式サイト https://www.obakusan.or.jp/ <商品概要> 商品名:ふうじちゃ原材料名:ほうじ茶 茶葉無添加緑茶原産国名:国内産(宇治産)内容量:80g(4gティーバッグ×20袋) ・ 提供開始日:2021年11月13日(土)・ 価格 :3000円(税込)・ サイトURL:http://www.fujicha.jp/・ 販売方法 :萬福寺売店・萬福寺オンラインショップ萬福寺オンラインショップ:https://manpukuji.myshopify.com/ <企業概要>・ 会社名: 株式会社和合舎・...

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日本の専門家が見た両会「中国経済は世界経済をけん引するパワーの源泉として期待できる」

先日閉幕した2022年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議)では、今年の中国のGDP成長率目標、新型コロナ対策、ワクチン接種率などが国内外の各方面の注目を集めた。これについて、人民網は日本の著名な国際政治経済学者であり、元参議院議員の浜田和幸氏に話を聞いた。 ■2022年の中国経済への期待について 中国のGDP成長率は、日本や世界をはるかに上回るスピードと規模で伸びている。すでに2021年に中国のGDPは114兆元(1元は約18.4円)を超えており、これだけの大きさの経済を2022年には「5.5%前後」で維持発展させるという目標設定は注目に値する。昨年の「6%以上」と比べれば若干の引き下げ見通しではあるが、世界経済をけん引するパワーの源泉として期待できる。 ■中国の新型コロナ対策の成果について 中国国内でのワクチンや特効薬の開発や「コロナゼロ」を目指した予防、抑制措置は目覚ましい成果を上げた。その結果、北京冬季五輪やパラリンピックの安全な開催に至った。コロナ感染者や回復者の医療データは貴重なビッグデータとして、今後の国際的な感染症対策にも有効活用されることを期待したい。 ■人口減少問題について 中国も日本と同様、若い世代の結婚、出産数が急速に減少している状況の改善・克服は容易ではない。中国政府が子供の生育環境の整備を急いでいることは当然のことと思われる。また、包括的な託児サービスの発展等は家計の養育負担を軽減する試みとして歓迎されるだろう。 ■農村振興など中国の経済政策について 中国は「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成」を成し遂げ、歴史的な課題であった「絶対貧困の克服」にも勝利宣言が行えるまでになり、農村を中心とする地方経済の発展に成果を上げてきた。中国は、穀物を中心とする重要農産物の供給確保を最重要課題と位置づけ、環境対策も加味し農業の総合生産力を向上させてきた。こうした国民の生活を基盤部分から改善、強化することができてきたのも、経済発展と科学技術の目覚ましい進展があってのことだ。(人民網日本語版/編集NA)

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中央財政が3700億円の資金を拠出、食糧を生産する農家に交付―中国

中国の中央財政はこのほど200億元(約3700億円)を拠出し、実際に食糧を生産する農家へ一時補助金を交付した。農業生産資材価格の上昇がもたらした農作物種子の支出増加の影響を緩和し、農家の収入を安定させ、農家の食糧生産に対する積極性をかき立てることが狙いだ。新華網が伝えた。 補助金交付の対象は、実際に食糧を生産する農家であり、具体的には、自らが請け負う土地を利用して食糧を栽培する農家及び使用権を譲渡した土地で食糧を栽培する大規模農家、家庭農場、農家合作社、農業企業など新しいタイプの農業経営主体が含まれる。(人民網日本語版/編集KS)