150人の市民が参加し325kgの海洋ごみを回収 ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中in上越」を開催しました!
ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、清⾛中in上越実⾏委員会と連携し、9月11日(日)に新潟県上越市の道の駅うみてらす名立周辺の海岸で、ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中in上越」を開催しました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
- イベント概要
・開催概要:ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中in上越」
・日程:9月11日(日)
・開催場所:新潟県上越市 道の駅うみてらす名立周辺海岸
・参加人数:150名
・主催:清走中in上越実行委員会
・共催:上越市
・企画運営:Gab、ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会
- ミッションをクリアしながらの清掃活動 海洋ごみ拾いにワクワクをプラス
清⾛中は、ごみ拾いにゲーム性を融合させたイベントです。チームで協⼒し合い、拾ったごみの種類や重量、スマートフォンのLINEアプリで通達されるミッションの達成度などがポイント換算され順位が決まります。当日は、新潟県と長野県から家族連れを中心に約150人が集まりました。開会式で新潟県上越市の中川幹太市長は、「上越は海岸線が長く、漂着ごみが集まりやすい。行政も清掃活動を行っているが、このようなイベントとして楽しくごみを拾い、たくさんの人が集まってくれたことに感謝したい。」とあいさつしました。今回のストーリーは、海にごみをまき散らす悪の組織から上越の海を守るためにアイテムをゲットしたり、謎解きをしながらクリアを目指し、海を守っていこうというものです。制限時間は90分間。参加者はイベント専用のグループLINEに送られてくる指令をもとに動いていきます。最初の指令は、海岸に落ちている海のごみを拾うというもの。中には、ポイントがアップするレアごみやトングなどの強力アイテムがゲットできるものもあり、参加者はまるでお宝を探すかのように海洋ごみを拾っていました。会場となった新潟県上越市の海は地形柄、海洋ごみがたまりやすいエリアです。韓国や中国から来たと思われる漂着ごみの他、内陸部から川を通じて流出したごみなどが多く落ちていました。長野県から参加した家族は「海にこんなにも多くのごみがあることに衝撃を受けた。夏は海水浴によく来る場所なのでキレイにしたい」と話していました。
- やらされる清掃活動ではない楽しみながらの海洋ごみ拾い
いま世界中で大問題となっている海洋ごみ。世界では毎年少なくとも800万トンものプラスチックごみが海に流出しています。また、プラスチックが完全に分解されるまでには400~500年かかるとも言われています。海洋ごみの約7~8割は、街や川など内陸部から出ていて、日本一の大河、信濃川(千曲川)で日本海とつながる海なし県信州も他人事ではありません。この日、海岸で特に目立ったのはペットボトルと空き缶、空きビンです。特にペットボトルは、水に浮きやすいため、様々な場所から流れ着き、一部はボロボロになってマイクロプラスチック化することで、魚類や人体への影響も懸念されます。この日、参加者が拾った海洋ごみの総重量は325kg、このうちペットボトルは81kg、ビン・カンは51kgでした。
イベントの最後のミッションは謎解き。ある図形を読み解き浮かび上がる数字をタブレットに打ち込むとハンターの動きがストップ。そのすきに宝箱を持っていくとゲームクリア。参加者は、「やらされる清掃活動は時間が長く感じるが、楽しく海洋ごみを拾うとあっという間だった。」「海や他の人のために楽しく活動できたことが良かった」などの声があがりました。
イベントをプロデュースした長野市出身の大学生で海と日本プロジェクトin長野の熱源人材、北村優斗さんは、「海洋ごみは今、世界的な問題です。海をもっときれいにしたいと全国で活動しています。上越の海は中国や韓国からの漂着ごみが多く、目の当たりにして衝撃を受けました。さらに、内陸部からのごみも多いと聞き、何とかしたいと思いました。今回はこんなにたくさんの人が参加してくれて感動しています。全国でこのような活動をひろげていきたい。」と話しました。
- 参加者の声
・海が好きなので、海のためにできることを親子でしようと思い参加した
・やらされる清掃活動でなく、楽しみながらやりたい清掃活動がいい
・ミッションなど工夫された取り組みで子どもが飽きずに一心不乱にごみを拾っている姿がうれしかった
<団体概要>
団体名称:ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会
URL:https://nagano.uminohi.jp/
活動内容:上流県ながのから海洋ごみ削減を啓発する活動を実施
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。
海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/