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世界で起こる「人とゾウの衝突」 解決のカギは

近年、生息地の縮小により、野生のゾウが森から人の住むエリアへ侵入し始め、「人とゾウの衝突」が増えている。これは、野生のゾウがいる国にとって問題であるだけでなく、世界が直面している生物多様性保護と経済・社会の発展との衝突の縮図でもある。8月12日「世界ゾウの日」に合わせ、中国国家林業・草原局アジアゾウ研究センターの陳飛(チェン・フェイ)主任と、世界的に有名なゾウ研究家である中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園大型獣類多様性・保護研究チームの アインサ・カンポス・アルセイズ研究員に解説をお願いした。 中国新聞社・記者/胡遠航 韓帥南 翻訳/及川佳織 記者:昨年、雲南省で野生のゾウ十数頭が北 上し、その後、南の生息地に戻るという出来事 が世界の注目を集め、多くの人が「人とゾウの 衝突」に関心を持ちました。「人とゾウの衝突」 が起こる原因は何でしょうか。また、どのよ うな影響がありますか。 陳飛:「人とゾウの衝突(Human-Elephant Conflict)」は、主にゾウの生息地の縮小と断片化の結果です。アジアゾウでもアフリカゾウでも、世界のゾウがいる地域ではこの問題が存在し、深刻な結果をもたらしています。 過去100年間、生息地の喪失、象牙の密猟、「人とゾウの衝突」などによって300万から500万頭いると見られていたアフリカゾウは47万から69万頭に、約10万頭いたアジアゾウは4万から5万頭に激減しました。また、人類は深刻な脅威と損失にも直面しており、インドやスリランカでは毎年100人以上がゾウによって死傷し、ケニアでは過去7年間に200人以上が亡くなっています。住民の財産も損害を受けています。小さな農家ではゾウによって1年分の生活費が奪われ、大きな農場では毎年巨額の損失があります。 アインサ・カンポス・アルセイズ(以下、アルセイズ):実は、人とゾウが同じ空の下にいて、同じ土地を共有していれば、気候や環境や文化がどうであっても、衝突を免れることはできません。「人とゾウの衝突」の本質は、人とゾウの資源争奪です。衝突は昔からありましたが、人類が占用する自然資源が増えるのに伴って、人為的要素が優位になってきました。自然の中で生きる環境が失われ、ゾウは直接人と衝突するようになったのです。 2022年7月31日、雲南省普洱市康平鎮で活動するアジアゾウを撮影した。撮影/李嘉嫻 記者:現在、野生のゾウのいる国ではどのような対策を採っていますか。その効果は上がっていますか。 陳飛:近年、アジアゾウ保護の意識が高まり、ゾウが人間を怖れなくなりました。頻繁に保護区を出て農作物を食べ、頭数も増えていることから、問題がより大きくなっています。海外では、ミツバチ、唐辛子、タバコなどの生物学的・物理学的・化学的威嚇剤を使い、ゾウを田畑や居住エリアから遠ざけていますが、多くの場合、こうした刺激的で対抗的な措置は、反対にゾウの攻撃性を高めてしまいます。ある国では、ゾウの好まない作物を植えるという耕作方式に変更して防御しています。同時に、問題を起こしたゾウに対する管理・抑制も重要です。マレーシアでは、深刻な問題を起こしたゾウを毎年別の森に移していますし、ケニアの野生動物保護管理部門は、現地住民と経済作物を守るため、問題のあるゾウを毎年50頭から120頭射殺しています。ネパール、インドネシアでは、移動用の通路を敷設することで、人とゾウが接触する機会を減らしています。総じて言えば、いまのところ「人とゾウの衝突」を完全に回避する方法はありません。 アルセイズ:地域環境や文化の影響によって、ゾウの行動にも違いがあり、これがゾウと人の関係を複雑にしています。例えば中国は人が多くゾウが少ないので、ゾウの生息地は断片化しており、その周囲はほとんどが人の使用する土地なので、人とゾウが遭遇しやすいのです。マレーシアは人が少なくゾウが多く、広大な土地がシュロの栽培に使われているので、ゾウの活動でシュロは破壊されますが、人と遭遇する可能性は低いのです。スリランカは人が多くゾウも多いので、衝突の可能性はかなり高いと言えます。現地の人はゾウを大切にしていますが、衝突が増えると、ゾウを狩る形で、被害を避けるしかありません。「人とゾウの衝突」の実態を語るときには、人の要因、ゾウの要因、環境の要因を考慮する必要があります。 雲南省普洱市康平鎮にある約167ha のアジアゾウ食料基地の空撮。ドローン撮影/李嘉嫻  現在世界的には、射殺によって衝突に対処するという過激な方法を採っているところもありますし、ゾウを驚かせて離れさせるという、さほど過激でない方式を採っているところもありますが、ゾウは人間が実質的な脅威を与えているのではないと気づくと、また戻ってきてしまいます。ある地域では、衝突のあった場所からゾウを別の場所に移していますが、通常、アジアゾウは元の生息地に戻ってきます。また、電気柵を発明して広く使用している地域もあり、これは効果を上げています。私たちには、根本的にゾウとの衝突をなくす方法はなく、受け入れられる程度にまで衝突を減らすことしかできません。 雲南省普洱市康平鎮に作られたゾウ監視塔。撮影/李嘉嫻 記者:昨年、雲南省のゾウが北上して世界の注目を集めましたが、多くの努力によってゾウは無事に戻りました。この事例から、どのような教訓が得られましたか。 陳飛:この成功例によって、人々のゾウに対する容認度が高まったことと同時に、食べ物による誘導や電気柵といったソフトな介入が衝突を減らすのに有効だということが分かりました。しかし大量の人員と物資、資金が投入されたことは間違いなく、長期的にできるものではありません。「人とゾウの衝突」を緩和する根本的方法は、ゾウのために適切な生息地を確立することです。面積、森林の質などの必要条件のほかに、ゾウが必要とする大量の食べ物と活動の範囲を考え、生息地の改造や建設を行い、緑の通路などで生息地をつなぐことが必要です。中国は国立公園の建設により、アジアゾウの生息地回復を模索しているところです。 雲南省シーサンパンナ国家級自然保護区管護局のスタッフがスマホアプリでアジアゾウの監視・警報システムの画面を見せてくれた。撮影/李嘉嫻 アルセイズ:「人とゾウの衝突」は漠然とした問題ではなく、具体的な問題です。雲南省のゾウの北上では、少なくとも3つの有益な経験が得られました。第1に、人々のゾウへの態度が「人とゾウの衝突」問題解決にとって非常に重要なことです。中国では政府も国民も、積極的にゾウを保護しており、これが今回の突発的事件解決のベースになっていました。第2に、より動的な見方でゾウ保護の問題に対処することです。アジアゾウの数は常に変化しており、群れの数が増えれば、ゾウは保護区に留まらず、出て行くでしょう。第3に、ゾウの群れは大きな範囲で移動し、都市部に近づいて、人の生活に問題を起こすことです。雲南省の事例では、被害に対する補償、事前警報、各部門の協力などでよい対応が実現できました。これらは、今後この問題を処理するための参考になります。 記者:世界の国立公園と比較して、中国が計画しているアジアゾウ国立公園はどのような違いがありますか。「人とゾウの衝突」解決に対して根本的な変化がありますか。 陳飛:中国の国立公園には、はっきりとした特色があります。  まず、より保護を重視しています。中国は国立公園を最も重要な自然保護区域に位置づけ、厳格・科学的で規範に沿った管理をおこない、本来の完全な生態系を保護することを重視しています。  次に、生態系建設を強化しています。中国政府は行政管理能力が高く、集団の意思を統一して実施できるという優位性を持っているため、エコロジーな文化を建設するという立場から、国立公園を主とした自然保護エリアを体系的に建設し、効果的・長期的メカニズムを構築できます。  さらに、生態環境保護とコミュニティ発展の融合を強調しています。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは国立公園を建設する際、広大な荒野や人のいないエリアがあり、公園内の人口が少なく、コミュニティとの矛盾は多くありません。中国は人口が多く、公園内に住んでいる住民の一部を行政の指導で集住させますが、より多くは公園内の不規則な自然村に分布し、遊牧民の冬の住居や夏の牧場の一時的なテントなどもあり、「広範囲に分散し、集中の度合いは小さい」という特徴があります。これに対して、国立公園建設と保護においてはコミュニティや生活をより重視し、科学的な計画、合理的な区分けにより、個別の政策と管理を実施して、住民をパートナーと考え、「美しい生態、豊かな住民」を実現します。  現在計画中のアジアゾウ国立公園は、こうした特徴のほか、アジアゾウ保護について新しい方法を実現します。アジアゾウが集中している一部の農地を残し、作付けをして食料を補償します。ゾウの食物を供給し、群れを引きつけて森へ返し、生息を安定させて「人とゾウの衝突」を回避し、共存を実現します。  現在、人間の住むエリアへのゾウの侵入はこれまでにない規模になっており、従来の動物管理手法は限界を迎えています。「人とゾウの衝突」をどう解決するかは、人と動物の共存に関わるだけでなく、人類の智慧と勇気が試されているのです。喜ばしいことに、対処方法が行き詰まりを脱して徐々に多様化し、短期的対応から持続可能な発展へと考えが変わっています。人類が発展し、かつ野生動物の発展に対応するためには、こういう考えが必要なのです。総合的な保護理念を持ったアジアゾウ国立公園ができれば、地域の「人とゾウの衝突」に根本的な変化をもたらしうると信じます。 アルセイズ:アジアゾウ国立公園建設の目的は、まず熱帯雨林の保護、次にアジアゾウの保護です。従来の自然保護区と比べ、この公園は、より人為的要素に関わります。多くの資源を統合し、管理も体系的なものになるでしょう。アメリカにできた世界初の国立公園 は、大部分に人が住んでおらず、公園内での人の活動は限定的でした。アジアゾウ国立公園は全く新しい方式を採用します。「人とゾウの衝突」、さらには人と自然との関係について、多くの経験を蓄積できるでしょう。 【写真キャプション】 陳飛:国家林業・草原局アジアゾウ研究センター主任。主にアジアゾウとその生息地、生物多様性の研究に携わる。 アルセイズ:アインサ・カンポス・アルセイズ(Ahimsa Campos-Arceiz、中国名・康牧颯)。スペイン国籍、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園研究員。主にアジアの大型動物の生態と保護、種子散布、人類と野生動物の衝突、学際的保護科学および保護能力建設などの研究に携わる。

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増える極端気象、地球の「発熱」は抑えられるか

―― 国家気候センター・巣清塵主任インタビュー 今年の3月、熱波がインドとパキスタンを襲った。6月以降、アメリカでは高温が続き、9000万人に警報が出された。7月にヨーロッパ各地で気温が史上最高を記録し、ポルトガルでは一時47度に達した。中国では河川の増水期に南部各地で降水量が新記録を作り、北部では熱波で気温が40度以上になった。地球はどうなってしまったのか。なぜ世界で、これまでの観測値を超える豪雨や強風、 過酷な高温など局地的に大きな被害をもたらす極端気象が増え続けるのか。この問題について、国家気候センターの巣清塵(チャオ・チンチェン)主任に話を聞いた。 中国新聞社・記者/陳溯 翻訳/及川佳織 記者:今年、増水期になって南部を大雨が襲い、洪水被害が深刻です。最近になって、北部でも大雨が増え始めました。また、夏に広範囲で気温の高い日が続き、最高記録を作っています。こうした極端気象の原因は何ですか。近年、中国では極端気象が増えているのでしょうか。 巣清塵:中国の広い地域で6月以降、暖かい高気圧のために下降気流が発生し、雲が少なく晴れた日が増え、太陽が照りつけて気温が高い状態が続いています。また地球温暖化により、平均気温が上がっているため、気温の高い日が頻繁に発生しています。地球温暖化は大気環流、海洋や地表の状態を変え、間接的に世界の気温上昇に影響しています。  総じて言えば、今年の天気は異常です。華南の1回目の増水期は例年より16日早まって期間が長く、累計降水量も多く、雨の降り方も極端でした。福建省・広東省・広西チワン族自治区・海南省にある国立気象観測所の多くで、1日の降水量がその月の最高記録を突破しました。3月1日から7月31日の間、珠江流域では例年より86・4mmも多く雨が降ったのです。 記者:世界的にも今年の夏の北半球では極端な高温が多発しています。ヨーロッパやアメリカ西部は猛暑に見舞われ、一部では新記録を創りました。世界で極端気象が多発する原因は何ですか。気候の変化には、どのような特徴がありますか。 巣清塵:北半球の猛暑の多発の背景にあるのは地球温暖化ですが、6月以降の気温上昇の直接的原因は大気環流の異常です。  近年の極端気象の増加と温暖化には、密接な関係があります。温暖化によって世界の海と大気環流の状況が変わり、海と大気、陸と大気の相互作用が、局地的な気候にさらに影響を与えます。地球温暖化は気象システムの不安定性を加速させ、極端気象を発生させています。  地球温暖化によって極端気象や激甚化した気象が発生する確率や、その程度が高まっています。陸と海の極端な高温、大雨、干ばつと火災などが社会、生産、生活を破壊し、死傷者を出し、財産の損失を招いています。 2020年8月、カリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアで山火事が多発。22件の火災で少なくとも4000ヘクタールが焼け、2万2000人以上が避難した。写真は、消火に当たる消防士が仲間とトランシーバーで話す様子。撮影/劉関関 記者:気候変動に対応するために、主な課題となるのは何ですか。人類はどのようにして気候変動に対応すべきですか。中国の関係各方面はどのような努力をしていますか。 巣清塵:気候変動への対応策を国レベルの計画に落とし込むには、まだ問題があります。国によって発展段階や状況が違い、直面する脅威も異なります。世界的な行動、政策、計画をそれぞれの国で実施するのは簡単ではありません。また、途上国が気候変動に対応するには多くの資金、技術、政策支援が必要です。「パリ協定」や「グラスゴー気候合意」 が結ばれ、この面では一定の進歩があったのですが、実際のニーズとはまだ差があります。 2022年4月、杭州西駅屋上の太陽光発電設備の空撮。杭州西駅の太陽光発電設備は1万5000m²、完成後の予想年平均発電量は 231万 kWh で、年に標準炭換算で830トン余りを節約し、二酸化炭素排出を2300トン余り削減できる。撮影/王剛   気候変動の二大対応策は軽減と適応で、両者を組み合わせることが必要で、どちらも欠かせません。軽減はエネルギー、工業、交通などの経済システムと生態系の長期にわたる調整によって、温室効果ガス排出を削減することです。適応はすでに発生した、または今後発生が予想される気候変動に対し、自然のシステムと人類のシステムとを調整して、気候変動が社会・経済の発展と生態系に与える悪影響を減らし、気候変動による、ある種のチャンスを十分に利用することです。  現在、世界は軽減を重視し、適応を軽視する傾向にあります。中国は一貫して軽減と適応の両方を重視し、気候変動に積極的に対応する国家戦略を採用しています。軽減については、「双炭〔カーボンピークアウトとカーボンニュートラル〕」を掲げ、産業構造とエネルギー構造の最適化により、二酸化炭素排出削減で大きな成果を上げています。2020年、中国の二酸化炭素排出は2015年から18・ 8%、2005年から48・4%減りました。世界に約束した40~45%減という目標以上の数値を達成したのです。エコロジーな低炭素型発展を推進し、新エネルギー車の生産・販売が世界トップになり、風力・太陽光発電設備の製造では世界一完備された産業チェーンを形成しています。適応については、今年6月、「国家気候変動適応戦略2035」を公布しました。これは気候変動適応政策に関して、世界の手本となる重要文書です。 【プロフィール】 巣清塵(チャオ・チンチェン) 国家気候センター主任、党委員会書記、研究員、理学博士。グローバル気候観測システム(GCOS)研究チーム共同主席、指導委員会委員。中国気象学会気候変動・低炭素経済委員会主任委員、中国気象学会気象経済委員会副主任など。研究分野は、気象システム分析と相互作用、気象リスク管理および気候変動政策。国家科学技術部重点研究計画、科技支援計画、中国クリーン発展基金、国と地方の発展・改革委員会、中国気象局、国際協力などのプロジェクト10件以上を主宰している。

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ゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」、長崎県長崎市で開催決定!

株式会社Gab(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山内萌斗)は、2022年10月30日に長崎県長崎市にて開催予定のゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」に企画協力として参画することをお知らせいたします。 ■イベント詳細開催日:2022年10月30日(日)受付開始:13:45 ゲーム開始予定:14:30 ゲーム終了予定:16:30受付場所:長崎のもざき恐竜パーク参加費:無料主催:冒険する長崎プロジェクト実行委員会共催:長崎のもざき恐竜パーク企画・協力:株式会社Gab※ご友人やご家族とチームを結成してイベントを楽しむことができます。1チーム最大4名までご一緒にお申込みいただくことができます。(1人での参加も可能です)※代表者の方がチームの人数分のチケットをまとめてご購入ください。※天候不順や感染症の爆発的感染拡大等によってイベント延期となる場合がございます。ご了承ください この事業は日本財団「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で実施しています。  ▼ご参加を希望される場合は、下記リンクよりお申込みください。https://t.livepocket.jp/e/seisouchu-nagasaki ■清走中とは?清走中は、ゴミ拾いにゲーミフィケーション(※1)を融合したゲーム感覚ゴミ拾いイベントです。チームで協力して拾ったゴミの種類や重量、スマートフォンで通達されるミッションの達成度などがポイント換算され、上位チームには豪華景品が贈呈されます。ポイ捨てされたゴミがアイテムに変わり、街全体がゲームエリアとなるような世界観を演出することで「楽しさ」を入口にゴミ問題について考える機会を提供できる近未来の環境教育コンテンツです。 ※1 ゲーミフィケーション (Gamification)は、ゲームデザイン要素やゲームの原則をゲーム以外の物事に応用することを言う。ゲーム感覚で楽しみながら、ストレスを感じさせない学習や行動に効用がある事で近年研究が進んでいる。 昨年度は長野県内で10回のイベントを実施しましたが、イベント開催の度に寄せられる大きな反響に加え、2月11日~3月31日の期間で実施したクラウドファンディングにおいて目標金額を大きく上回る342万円をご支援いただくことができたため、2022年度はイベントを日本全国で開催しています。 ▼クラウドファンディングページはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/546335 今年度は東京都渋谷区、広島県大崎上島町、東京都板橋区、山梨県甲府市、新潟県上越市の全国5箇所で開催し、全イベントで参加チケットが即完売となる等大盛況となっています。 ■長崎市で開催を決定した背景今回長崎市で開催する契機となったのは、長崎県内で海ごみ問題に対する活動を行っている「冒険する長崎プロジェクト実行委員会」様との出会いがきっかけでした。観光地としても賑わい、豊富な海洋資源を有する長崎市ですが、海岸には中国・韓国から大量のゴミが漂着し、見るも無残な姿になってしまっています。 そこで弊社は、冒険する長崎プロジェクト実行委員会様、共催としてご参画いただく長崎のもざき恐竜パーク様と連携し、清走中長崎編を開催いたします。10月29日、30日は恐竜パークの開業1周年を飾る記念すべき日とも重なるため、地元住民の皆様が楽しみながらゴミ拾いをした結果、海岸もきれいになり、恐竜パークを中心とした地域コミュニティが賑わうきっかけを創出します。 ■冒険する長崎プロジェクトについて子育て世代にとって、「今度の週末はどこに行こう」というのは大きな悩み。長崎県には、成長期の子どもの多様性や課題解決能力を育む、地元ならではの貴重な体験資源が無数にある。長崎県全体を「冒険マップ」と見立て、埋もれていた文化・自然体験を“冒険アクティビティ”として顕在化。“ワクワクを探しに出かけよう”を合言葉に、子どもたちの豊かな原体験づくりを、長崎県全体で連帯し、創造していくプロジェクトを推進しています。 ■長崎のもざき恐竜パークについて ▼公式HPhttps://nd-park.jp/ ■新型コロナウイルス感染症への感染防止対策本イベントでは、ご来場者の皆様が安心して楽しんでいただける環境を整備します。また、本イベントは以下により感染リスクが低いイベントです。・市中をエリアとする屋外イベントである (十分な身体的距離を保つことができる)・大声や歓声を上げるイベントではない (飛沫リスクが低い)・入場者数をコントロールできる (事前申込制) ■参加者の皆様には以下の感染対策にご協力をお願いします。・マスク着用・検温・手指消毒・ソーシャルディスタンスの確保・大声での会話の禁止・軍手・トングの使用の徹底 また、下記の事項に当てはまる場合、ご参加をご遠慮いただきます。・体調がすぐれない場合(例:発熱・咳・咽頭痛などの症状がある場合)・同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合 ■万が一感染者が確認された場合保健所等から当該イベント参加者からの陽性者判明の連絡を受けた場合は、速やかに関係各所への報告を行うとともに、都道府県及び保健所等に協力して速やかに必要な対応を行います。 ■運営会社について会社名:株式会社Gab所在地:東京都渋谷区渋谷3-5-16渋谷3丁目スクエアビル2階代表者:山内萌斗会社概要:「社会課題解決の敷居を極限まで下げる。」をミッションに掲げた創業3期目のスタートアップ企業。メンバー全員が10代、20代の学生から構成されており、ゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」や社会課題解決につながる暮らしのヒントを発信するインスタアカウント「エシカルな暮らし」、お買い物を楽しむだけで社会課題解決につながる「エシカルな暮らしオンラインストア」、有楽町マルイ6Fでの常設店舗運営、各地でのPOPUP開催など持続可能な社会の実現に寄与する事業を手掛ける。HP:https://www.gab.tokyo/  ■お問い合わせ(取材依頼等お気軽にお問い合わせください。)冒険する長崎プロジェクト実行委員会MAIL:jigyou@mx.ktn.co.jpTEL:095-827-3400(平日9:30~17:30)担当者氏名:西山将太※原則お問い合わせいただいてから1週間以内にはご返答させていただきます。 イベントのご取材をご希望の方は、下記よりお申し込み下さい。

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150人の市民が参加し325kgの海洋ごみを回収 ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中in上越」を開催しました!

ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、清⾛中in上越実⾏委員会と連携し、9月11日(日)に新潟県上越市の道の駅うみてらす名立周辺の海岸で、ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中in上越」を開催しました。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。 イベント概要 ・開催概要:ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中in上越」・日程:9月11日(日)・開催場所:新潟県上越市 道の駅うみてらす名立周辺海岸・参加人数:150名・主催:清走中in上越実行委員会・共催:上越市・企画運営:Gab、ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会 ミッションをクリアしながらの清掃活動 海洋ごみ拾いにワクワクをプラス 清⾛中は、ごみ拾いにゲーム性を融合させたイベントです。チームで協⼒し合い、拾ったごみの種類や重量、スマートフォンのLINEアプリで通達されるミッションの達成度などがポイント換算され順位が決まります。当日は、新潟県と長野県から家族連れを中心に約150人が集まりました。開会式で新潟県上越市の中川幹太市長は、「上越は海岸線が長く、漂着ごみが集まりやすい。行政も清掃活動を行っているが、このようなイベントとして楽しくごみを拾い、たくさんの人が集まってくれたことに感謝したい。」とあいさつしました。今回のストーリーは、海にごみをまき散らす悪の組織から上越の海を守るためにアイテムをゲットしたり、謎解きをしながらクリアを目指し、海を守っていこうというものです。制限時間は90分間。参加者はイベント専用のグループLINEに送られてくる指令をもとに動いていきます。最初の指令は、海岸に落ちている海のごみを拾うというもの。中には、ポイントがアップするレアごみやトングなどの強力アイテムがゲットできるものもあり、参加者はまるでお宝を探すかのように海洋ごみを拾っていました。会場となった新潟県上越市の海は地形柄、海洋ごみがたまりやすいエリアです。韓国や中国から来たと思われる漂着ごみの他、内陸部から川を通じて流出したごみなどが多く落ちていました。長野県から参加した家族は「海にこんなにも多くのごみがあることに衝撃を受けた。夏は海水浴によく来る場所なのでキレイにしたい」と話していました。 やらされる清掃活動ではない楽しみながらの海洋ごみ拾い いま世界中で大問題となっている海洋ごみ。世界では毎年少なくとも800万トンものプラスチックごみが海に流出しています。また、プラスチックが完全に分解されるまでには400~500年かかるとも言われています。海洋ごみの約7~8割は、街や川など内陸部から出ていて、日本一の大河、信濃川(千曲川)で日本海とつながる海なし県信州も他人事ではありません。この日、海岸で特に目立ったのはペットボトルと空き缶、空きビンです。特にペットボトルは、水に浮きやすいため、様々な場所から流れ着き、一部はボロボロになってマイクロプラスチック化することで、魚類や人体への影響も懸念されます。この日、参加者が拾った海洋ごみの総重量は325kg、このうちペットボトルは81kg、ビン・カンは51kgでした。イベントの最後のミッションは謎解き。ある図形を読み解き浮かび上がる数字をタブレットに打ち込むとハンターの動きがストップ。そのすきに宝箱を持っていくとゲームクリア。参加者は、「やらされる清掃活動は時間が長く感じるが、楽しく海洋ごみを拾うとあっという間だった。」「海や他の人のために楽しく活動できたことが良かった」などの声があがりました。イベントをプロデュースした長野市出身の大学生で海と日本プロジェクトin長野の熱源人材、北村優斗さんは、「海洋ごみは今、世界的な問題です。海をもっときれいにしたいと全国で活動しています。上越の海は中国や韓国からの漂着ごみが多く、目の当たりにして衝撃を受けました。さらに、内陸部からのごみも多いと聞き、何とかしたいと思いました。今回はこんなにたくさんの人が参加してくれて感動しています。全国でこのような活動をひろげていきたい。」と話しました。 参加者の声 ・海が好きなので、海のためにできることを親子でしようと思い参加した・やらされる清掃活動でなく、楽しみながらやりたい清掃活動がいい・ミッションなど工夫された取り組みで子どもが飽きずに一心不乱にごみを拾っている姿がうれしかった <団体概要>団体名称:ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会URL:https://nagano.uminohi.jp/活動内容:上流県ながのから海洋ごみ削減を啓発する活動を実施 CHANGE FOR THE BLUE国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。https://uminohi.jp/umigomi/ 日本財団「海と日本プロジェクト」さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。https://uminohi.jp/