林正佳:漆芸交流を促進し、中日友好を深めたい

全国人民代表大会代表であり、中国僑聯常務委員、佳信海壇控股集団董事長(会長)の林正佳氏は、第14回全国人民代表大会第3回会議に出席するため北京を訪れた。彼の最大の願いは、中国の優れた無形文化遺産を世界に広めることだ。記者が日本から来た在日中国メディアの記者であると知ると、林氏はこう語った。「日本の漆の原料の約90%は中国産です。私はこれまで何度も日本を訪れ、日本の漆芸家の巨匠たちと交流し、互いに学び合ってきました。日本の漆芸には、私たちが参考にすべき技術がたくさんあります。漆芸は単なる伝統技術ではなく、中日文化交流の重要な架け橋でもあるのです。」

3月9日 人民大会堂でアジア太平洋観光社の記者から取材を受ける林正佳氏

国際漆芸交流を推進

林正佳氏は、国際漆芸交流を促進するため、「沈紹安賞」国際漆芸作品コンクールを創設し、日本の専門家を審査員として特別に招へいした。彼はこう強調する。「中華文化を世界に広めるためには、多様な文化を受け入れ、幅広い分野の方々に参加を促すことが重要であり、特定のコミュニティの中に閉じこもるべきではありません。私たちは日本を含む多くの国際的なアーティストと深い友情を築いてきました。これらのアーティストは、海外における中華文化の交流・普及のための民間大使のような存在でもあります。」

林氏は、「華僑を『橋』とし、漆芸を通じて日本との交流を深めることで、『芸の共通性』を通じて『人の心の共鳴』を生み出せる」と考えている。彼は、漆芸という芸術を媒介として日中アーティストの交流を促進し、両国の国民感情のつながりをより一層強化したいと願っている。

 

漆芸文化の保護と発展に尽力

長年にわたり、林正佳氏は漆芸文化の保護と継承に積極的に取り組んできた。2024年には、北京中軸線の世界文化遺産登録を記念して、彼が率いるチームが高さ7.8メートル、幅5.6メートルの巨大な脱胎漆画『永恒中軸』を制作し、北京正陽門城楼に永久展示することとなった。

また、2020年10月17日には、林氏が創設した「沈紹安漆芸博物館」が漆芸の都・福州で一般公開された。この博物館は、歴史ある老舗ブランド「沈紹安」の名を冠し、千点以上の貴重な漆芸作品を収蔵。異なる歴史時代・異なるスタイルの漆芸作品を幅広く展示し、収蔵・展示・研究・普及の機能を備えた総合的な文化プラットフォームとなっている。

 

パンダIP漆画を通じた文化発信

パンダは中国の友情と平和の象徴として世界中で愛されている。林正佳氏は、「パンダIP漆画」を創り出し、パンダという文化シンボルと芸術言語を通じて、中国人民の平和への願いを伝えている。さらに、スペイン、イタリア、ベルギーなどで中国漆芸をテーマとした展覧会や文化交流活動を開催し、東洋文化の独特な魅力を世界に発信。昨年は、中国の若手漆芸家5人と共にフランス・パリで作品を発表し、中国の漆芸文化を国際芸術舞台へと再び押し上げた。

「華僑は居住国の文化にも精通し、自国の文化にも精通しています。中華の優れた伝統文化を通じて中国の物語を語ることは、華僑・華人の当然の責務です」と林氏は語る。

 

政府の方針との連携

今年の政府活動報告について、林正佳氏は「政府の報告の中で『国際的な人的・文化交流を拡大し、国際的な発信力を全面的に向上させる』と述べられており、これは無形文化遺産とも密接に関係しています」と述べた。そして、「今後の活動においても、引き続き華僑を『橋』とし、職務を果たし、質の高い提案を行い、漆芸文化の継承と革新に貢献していきたい。また、中国漆芸文化を世界に広めるために尽力していく」と意気込みを語った。

 

 

株式会社アジア太平洋観光社

日本と中国は古来より交流の深い隣国同士です。弊社は日中両国の相互理解の促進を目指して、日中両国の観光、文化に関する出版物の発行から写真展、書画展、コンサート、文化公演に至る様々な文化活動の企画と運営を行っています。今後も国内外の文化団体や組織・機構と緊密に連携し、出版・メディア事業や文化交流会などのイベントを通して、中国の伝統文化を日本に紹介するとともに、日本のインバウンド事業にも寄与し、日中両国の友好関係を深化させるべく貢献していきたいと考えています。

問い合わせは下記参照

電話番号  03-6228-5659

FAX番号  03-6228-5994

Eメール  info@visitasia.co.jp

HP:https://visitasia.co.jp/

 

 

* 本プレスリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに内容が変更されることがあります。

You may also like...

Leave a Reply

Your email address will not be published.