海創賽10周年:イノベーションプロジェクトが瀋陽に集結
2024年「中国瀋陽海智イノベーション創業コンテスト」(略称:海創賽)がこの頃盛大に開催し円満に閉幕した。今大会では、中国国内エリアの決勝戦で15件、海外エリアの決勝戦で12件、計27件の高品質なイノベーションプロジェクトが着地協議を締結し、まもなく瀋陽の地に実現される見込みだ。
海創賽は2015年の初開催以来、「競技を通じて人材を引き付ける」という理念のもと、科学技術の革新と産業アップグレードを融合させる効率的なプラットフォームを提供してきた。参加プロジェクトには自己発信やリソースマッチング、実現可能性を高める貴重な機会が与えられている。
瀋陽市科学技術協会の才利副主席によると、今年の中国国内エリアには278件の高品質な科学技術プロジェクトが集まった。情報技術、生物医薬、新エネルギーなど多様な分野に及び、70%以上が産学連携の実績を持ち、すべてのプロジェクトが自主知的財産権を保有している。
日本から参加した徐鳴選手は、自身の「太陽光発電エネルギーシステムイノベーション」プロジェクトが瀋陽に着地する見通しに自信を見せている。中国東北三省、特に瀋陽の地理的優位性と豊富な日照資源は、このプロジェクトに理想的な環境を提供すると話し、地元企業や機関との協力を通じて、地域の太陽光発電の潜在力を引き出したい意向を示した。
また、マレーシアから参加した謝志万選手は「生態コンクリート革新プロジェクト」を発表し、瀋陽の都市建設を高く評価。瀋陽は、生態コンクリート技術を国内市場で活用する可能性を広げると話し、資本や大学との交流を深めることで、プロジェクトの応用と研究革新を加速させたい考えだ。
七年間もこの仕事に携わってきた瀋陽海外人材オフショアイノベーション創業基地責任者の代岩岩氏によると、今回の海外競技エリアの参加者の学歴水準が過去最高で、90%以上が博士号以上の学歴を持つ。このことからも、コンテストの国際的な吸引力がますます高まっていることがわかる。
才利副主席によると、各競技エリアの特色が際立っている。北京エリアは、北京大学や清華大学、中国科学院などの一流教育・研究機関のプロジェクトが集結。武漢エリアは光電子情報や自動車関連産業での技術力を示した。東北大学特別会場では、大学生が主導するプロジェクトが多く、若手起業家の創造力が発揮されている。また、瀋陽エリアでは市場成熟度が高く、着地意欲の強いプロジェクトが多く集まった。
(董超 文、姚栄嘉 撮影)