展覧会のお知らせ 9月7日〜22日『何香凝芸術文献展(大阪)』

何香凝美術館主催、株式会社アジア太平洋観光社共催にて『何香凝芸術文献展』が2024年9月7日から大阪多文化センター(JR難波駅直結)で開幕します。

展覧会情報:

会場:大阪多元文化センター (〒556-0017 大阪府大阪市浪速区湊町1-4−1 OCATビル 3階 )

会期:2024年9月7日〜22日

入場料:無料

主催:何香凝美術館

共催:株式会社アジア太平洋観光社

プロデューサー:蔡 显良

ディレクター:程 斌、劉 莉生

キュレーター:房 桦、周 锦嫦

マネージャー:林 帆

広報:趙 越

デザイナー:良風デザイン

展覧会のポイント

・何香凝女史の作品を通じて、香港から世界へと進出した彼女の芸術生涯を感じ取ることができます。

・何香凝女史の絵画は、松、梅、獅子、虎、山川などをテーマに、独自の画技と高い芸術修養を展示しています。

・何香凝女史と日本との深い友情、および中日友好関係における彼女の顕著な貢献も感じ取ることができます。

作品:《松·菊》

作品:《狮》

 作品:《虎》

 

何香凝女史の紹介及び主催者側からのメッセージ

何香凝女史(1878-1972)は中国香港に生まれました。本籍は広東省南海県棉村です。自ら「棉村居士」、また「双清楼主」と雅号をつけられていました。中国近現代において政治活動家及び芸術家としての賞賛を一身に集めた偉大な女性でした。

何香凝女史は1903年夫の廖仲愷氏とともに、学問探求のため日本に渡りました。1905年に中国同盟会に加入し、中国の民主革命に尽力しました。1949年以後、華僑事務委員会主任、中国人民政治協商会議全国委員会副主席、全国人民代表大会常務委員会副委員長などを歴任しています。何香凝女史は新中国の建設事業、社会主義建設と民族統一事業、並びに中国人民と世界各国人民との友好事業に捧げるなど、その多大な貢献により国内外での威信を高めました。

何香凝女史はかつて中国美術家協会主席を務めていました。彼女の作品は常に松や梅、獅子、虎、山河を素材としたその絵画の構想は非常に雄大であり、70年に亙る革命の生涯と高尚な人格とを如実に反映しています。また、多くの作品に中国の芸術家と国の指導者の補筆、題詞が見られ、作品をより厳かで重厚なものにしています。まさに中華民族の至宝と言えるでしょう。

1909年に何香凝女史は日本の私立女子美術学校(現在の女子美術大学)に入学して絵画を学びました。端館紫川に師事し、山水花卉を学ぶとともに、皇室の画家である田中頼璋の下で獅子、虎などの動物画を描くために研鑽を重ねました。日本滞在中に宮崎寅蔵氏など日本の友人と親交を深め、1913年に宮崎夫人に贈った作品《菊》は、その親交の深さを歴史的に証明しています。

何香凝女史の一人息子の廖承志氏は東京で生まれ、中日友好協会会長、全国人民代表大会常務委員会副委員長などを歴任し、中日両国人民の友好往来の促進、国交正常化の実現に歴史的な貢献を果たしました。親子の協力による絵画作品は情趣に満ち溢れ、中国画壇の美談として今に語り継がれています。

2017年に、芸術家・革命家としての何香凝女史の生涯の出発点である東京で、当時の女史の足跡を追いながら「何香凝芸術名作展」を開催することは、この偉大な女性を顕彰するためでもあり、またその時代の日中友好を今に継続させるためでもあります。今年は、さらにそれを踏まえて巡回展の一環として展開し、大阪で「何香凝芸術文献展」を開催することになりました。これを機に、日本の友人たちに何香凝女史の芸術的成果及び革命の生涯を回顧し、日中文化交流の関わり合いの深さと歴史を感じていただけることを心から願っております。末筆ながら、本展覧会を開催するにあたりご尽力賜りました中日両国各界のみなさまに心から厚く御礼申し上げます。

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