<中国インバウンドの最新動向 第三弾>インタセクト、訪日旅行経験のある中国人を対象とした「家電製品の購入に関する調査」の結果を発表
中国・台湾などの海外プロモーション・インバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:譚 玉峰、以下 インタセクト)は、中国からのインバウンド観光が回復基調にある中、その最新動向を探るべく、訪日旅行経験のある中国人を対象に「訪日時の家電製品の購入に関する調査」を実施しました。本ニュースリリースでは、その調査結果を発表いたします。
本調査は、テンセント社が提供するメッセンジャーアプリ「WeChat」上のアンケート機能を使用し、日本旅行の経験がある中国在住の方(回答者数:計601人、うち本調査の対象者は533人)を対象に、2024年8月に実施しました。
<本調査結果のサマリー>
・訪日時、家電製品の購入を決めるタイミングは7割以上が渡航前
・日本の家電製品の情報収集先はSNSが主流でREDが最も多い
・訪日時に購入したことがある家電製品は「カメラ・デジタルカメラ」、「イヤホン・ヘッドホン」、「ゲーム機関連」が上位
・家電製品を購入する場所は「空港の免税店」や「百貨店」が多く、家電量販店はランク外
・日本製家電製品を購入する際に感じること、については「価格の安い店が近くにあるか知りたい」など
<回答者の属性について>
今回、調査に回答したのは、上海、蘇州、杭州、広州、深圳、成都、重慶、北京、天津、南京に在住の533人(男性 37%:197人、女性 63%:336人)。年代は18歳以下が1.8%:10 人、18-24歳が25.89%:138人、25-30歳が30.96%:165人、31-40歳が25.14%:134人、41-50歳が10.88%:58人、51-60歳が3.0%:16人、61歳以上が2.25%:12人)
うち、日本旅行経験者は全体の 62.1%:331 人(内訳:2022年1月以降に日本旅行の経験ありが34.90%:186人、2022年1月以降なしが27.20%:145人、経験なしが37.90%:202人)でした。
日本旅行経験者の331人のうち、訪日時の家電製品(電気を使用する製品)の購入経験については、あるが80.40%:266人、ないが19.60%:65人でした。
<調査結果の詳細>
■「訪日時に購入した家電製品は、いつの段階で購入を決めていますか?」(回答者数:訪日時に家電製品を購入したこのとある266人、単一回答)
「訪日前に前に購入を決めていた」と回答した人が73.7%:196人で、7割を超える人が訪日以前から家電製品の購入を決めていました。そのうち、全体の41.7%(111人)は「購入するジャンル(製品名は決めていない)を決めていた」、32%(85人)は「製品名まで決めていた」と具体的な製品の購入を決めてから、訪日していました。「訪日後に店頭で見た中から選んだ」人は20.7%(55人)。「訪日中にネットで調べた」人は5.6%(15人)と少数でした。
■「日本の家電製品の情報を収集する先を教えてください?」(回答者数:訪日時に家電製品を購入したこのとある266人、複数回答)
製品を購入する際、今や最も重要視されている情報収集手段がSNS。「日本の家電製品」に関しての調査でもRED(中国版Instagram、全体の1位)、Douyin(中国版TikTok、全体の3位)、WEIBO(中国版X、全体の7位)をはじめとするSNSを利用すると回答した人が多数でした。REDと回答したい人は65.8%(175人)、Douyinと回答した人は39.1%(104人)、WEIBOと回答した人は22.9%(61人)でした。実際の店舗、ショールームで情報を収集すると回答した人は54.9%(146人)と「個別の情報収集方法」としては、REDに次いで2番目に多い結果となりました。全体で4番目に多かった「家族・知人の勧め」と回答した人は35.7%(95人)でした。
■「訪日時に購入したことのある家電製品について教えてください」(回答者数:訪日時に家電製品を購入したこのとある266人、複数回答、購入回数)
訪日経験者が購入していた家電製品は「カメラ・デジタルカメラ」が最も多く280回でした。2番目に多かった製品は「イヤホン・ヘッドホン」で224回。3番目は「ゲーム機関連」で200回でした。また、それぞれの製品の購入理由について①贈り物、②頼まれて購入、③自分用に購入においては、「カメラ・デジタルカメラ」は③自分用に購入が最も多く149(①贈り物が52、②頼まれて購入が79)でした。「イヤホン・ヘッドホン」、「ゲーム機関連」も同様に③自分用に購入が最も多い結果となりました(「イヤホン・ヘッドホン」①贈り物が56、②頼まれて購入が52、③自分用に購入が116、「ゲーム機関連」①贈り物が60、②頼まれて購入が61、③自分用に購入が79)でした。
一方で訪日時に「購入検討なし」で回答が多かった家電製品は「アイロン」(174)、「血圧計」(173)、「その他健康家電」(161)などでした。
■「訪日時に購入したことのある家電製品は、どこで購入しましたか?」(回答者数:訪日時に家電製品を購入したこのとある266人、複数回答)
購入場所についての調査では、やはり利便性の高い「空港の免税店」と回答した人が最も多く68.4%(182人)でした。続いて「百貨店」も多くの日本旅行者が利用しており、65.8%(175人)でした。「スーパーマーケット」と回答した人は41.4%(110人)、「ディスカウントストア」と回答した人は24.1%(64人)でした。
■「訪日時に日本製家電製品を購入する際に感じることで、あてはまるものをお答えください?」(回答者数:訪日時に家電製品を購入したこのとある266人、単一回答)
「価格が安い店が近くにあるか知りたい」という回答が最も多く204人で、「強くそう感じる(118人)」、「やや感じる(86人)」でした。2番目に多かった回答が「品揃えがより多い店が近くにあるか知りたい」で193人でした(「強くそう感じる(76人)」、「ややそう感じる(117人)」)。「購入した後、滞在中持ち歩くのが面倒である」という回答も多く、189人が「強くそう感じる(65人)、やや感じる(124人)」と回答しました。
■当社 担当者による解説
海外広告推進グループ 訪日プロモーション企画室 室長代理
大阪支社 支社長代理 下川 雅博
今回の調査では、家電製品の購入をした中国人旅行者の7割以上が、渡航前に購入を決めていることがわかりました。
また、情報収集先の媒体は、「Douyin」や「RED(小紅書)」などのSNSや、来日中も含みますが実際の店舗ショールームが主流となりました。
また、訪日客が感じることの上位として「価格が安い店が近くにあるか知りたい」「品揃えがより多い店が近くにあるか知りたい」「購入した後、滞在中持ち歩くのが面倒である」という点があり、そのニーズを満たすことにより、購買意欲を更に喚起することが可能であるのではないでしょうか。
今回の調査結果を踏まえ、訪日前におけるSNSのプロモーションや対策、来日中における販売店舗の特徴訴求およびスムーズに店舗に誘導するオフライン誘導や、店舗内でのリテールメディアなどを活用した商品露出施策が重要であると考えます。
インタセクト・コミュニケーションズでは、RED(小紅書)などの中国主要SNSの運用からプロモーション、オフライン誘導施策まで全面的に対応できますので、ご興味がある方は是非ご相談いただければと思います。
■会社概要
商号 :インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
代表者 :代表取締役社長 譚玉峰
所在地 :〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目1番地 B・Mビル2F
設立 :2000年11月
事業内容 :中国本土・台湾を主軸とした海外プロモーション・インバウンド(訪日誘客)支援、
中国向け越境EC、アフィリエイト運用代行、アフィリエイトサイトパトロール、
システム開発など
資本金 :9,856万円
URL :https://www.intasect.com/
2000年11月に設立。日本および中国・台湾を主体とした海外のWEBマーケティング、決済・インバウンド総合支援、システム関連サービス、企業イノベーションの4つの柱を軸にワンストップで国内外向けWEBプロモーションや中国・台湾を主体とした海外向けのインバウンド事業を支援しています。
具体的には、WeChat Pay・Alipay+などのマルチ決済「IntaPay」や、百度広告の基幹代理店、中国最大の旅行情報サイト「馬蜂窩(マーフォンウォー)」の公式日本総代理店業務等の集客支援、他にも中国越境EC支援、電子契約や業務プロセス改善等のワークスタイル改革、ヘルスケアIoT関連の研究開発、オフショア開発、アフィリエイト運用代行、飲食店向けモバイルオーダー「eateat」など、最先端のテクノロジーを武器として、国内外で幅広く展開しています。
■中国本土・台湾・その他市場のインバウンドプロモーションについてのお問い合わせ
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
海外広告推進グループ 訪日プロモーション企画室
電話:03-3233-3527 (営業時間: 平日9:00~18:00)
お問い合わせフォーム:https://www.intasect.com/contact/