Author: 孟小米

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世界初の「中国消博会」特別塗装機が就航

「第2回中国国際消費品博覧会(消博会)」の30日カウントダウン式典と「消博号」就航式典が3月13日、海南省海口美蘭国際空港で開催された。中国南方航空(南航)が運航する世界初の「中国消博会」特別塗装機「消博号」がお披露目され、広東省広州から海口に到着する第一便が無事就航した。 特別塗装機「消博号」は、南航が保有するエアバスA321型機を採用し、機体全体にラッカー塗装が施されている。塗料の色は、消博会のテーマカラーであるピンク・紫・青を中心に、海南の開放感が表現されているのと同時に、消博会が世界中の企業や消費者を歓迎する気持ちも込められている。 「消博号」の機体およびキャビンには、博覧会の要素がふんだんに盛り込まれており、機体両側には異なるデザインが施されている。そして消博会マスコットキャラクターの「元元」と「宵宵」が、全く新しいイメージで機体に登場している。機体左側には、宇宙服姿の「宇航猿」が、風船を持ち宇宙に飛び立つ夢をみる様子が、機体右側には、「潜水猿」を載せた鯨が海面からジャンプする様子が、そして尾翼には「種植猿」がハイテク野菜苗を植えている様子が、それぞれ描かれている。 2022年消博会は4月12日から16日まで海南省海口市で開催される予定で、各種準備作業は現在、計画通り順調に進んでいる。(人民網日本語版/編集KM)

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中国の1人当たりGDPが1万2500ドルに、「高所得国」までの距離は?―中国メディア

このほど発表された国民経済・社会発展統計公報によると、2021年の中国の1人当たり国内総生産(GDP)は前年比8.0%増の8万976元(約145万7500円)に上り、年平均レートでドル換算すると1万2500ドルとなり、世界平均を上回った。経済日報が伝えた。 世界銀行が20年に打ち出した基準に基づいて計算すると、1人当たり国民総所得(GNI)が1万2696ドルに達すると、高所得国の仲間入りになるという。21年の中国の1人当たりGNIは約1万2400ドルで、高所得国の入り口に近づいた。 1人当たりGDPと1人当たりGNIの高さは、一般的にその国の経済発展レベルを反映するものとされる。1人当たりGDPが世界平均を超えたことも、1人当たりGNIが高所得国のレベルに近づいたことも、中国が新発展理念の指導の下で経済の質の高い発展を遂げた成果を十分に示しており、中国経済の安定成長の底力と実力を明らかにしたといえる。 ただ1人当たりGDP・GNIと人々の1人当たり所得とは異なる概念で、現実生活の中ではしばしば混同される。経済規模が拡大すれば、1人当たりGDPもそれに応じて上昇するものの、社会の富は複数回にわたりさまざまなルートで分配されるため、1人当たり所得も増えるかどうかは必ずしも明確ではない。これは経済成長と個人の実感との間に「温度差」が生じる重要な原因の1つでもある。 ある国の発展レベルを客観的に評価しようとする時は、ただ1人当たりGDP/GNIを見るだけでなく、国民の生活レベルや所得分配メカニズムの公平性・合理性などに関する指標をみなければならない。現在、中国は一部の指標が高所得国の入り口に近づいたが、1人当たりGDPはまだ高所得国の標準の下限に到達しておらず、先進国の平均レベルとの開きはなお大きい。これは今の中国が上位中所得国にとどまっていることを意味し、私たちはこの事実を冷静に認識しなければならない。 実際、中国は人口の基数が大きく、領土が広大であるという国情によって、地域間や都市部・農村部の間のアンバランスや協調の難しさという特徴が際立つ。統計によると、現時点で1人当たりGDPが全国平均を上回る省・自治区・直轄市は北京市、上海市、江蘇省など11カ所だけで、他の大多数の省・区・市は平均値の下にとどまっている。さらに言えば、この11カ所の中でも、GDPが全国平均を下回る地級市(省と県の中間にある行政単位)が多数存在する。例えば20年に広東省の地級市21カ所で1人当たりGDPが全国平均を超えたところは5カ所だけ、山東省も16地級市のうち全国平均以上は6カ所しかなかった。 1人当たりGDP1万2500ドルという「パイ」を今どのように注意深く細かく切り分けても、人々の高所得への願いを叶えられないことは明らかだ。この状況に対して、一方では引き続き「パイ」を大きくし、供給側構造改革を深化させることで、経済の循環をスムーズにし、テクノロジー・イノベーションによって、経済の潜在的な成長力を発掘し活性化させ、産業の基礎の高度化と産業チェーンの近代化を推進し、ひいては構造の最適化、質の改善、効率の向上を実現する必要がある。他方では、「パイ」をより科学的に分配し、所得分配制度を改善することを通じて、引き続き所得格差を縮め、よりバランスが取れた、より包摂的な、より質の高い発展によって、共同富裕がさらに大きな進展を遂げるようサポートすることが必要だ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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日本のアニメ黄金時代はもう過去のものか?―中国メディア

1980年代から90年代末にかけて、日本のアニメ生産量はそれ以前を大きく上回り、その中には質の高い名作とされるオリジナル作品も大量に含まれていた。作風は極めて豊富になり多様化し、産業規模や協業レベルもこの時期は世界の他国を大きく引き離していた。 日本のアニメと言えば、宮崎駿氏の存在を真っ先に思い浮かべる人が多い。「天空の城ラピュタ」から「風立ちぬ」まで、宮崎作品には心を癒やす力がある。 宮崎氏は日本で今存命のアニメーターの中で最もキャリアの長い先達の一人であり、日本のアニメ映画の歴史における代表的な人物であり、戦後日本アニメの一里塚となる作品に多く関わったか監督を務めており、日本のみならず世界の大衆文化に幅広い影響を与えてきた。宮崎作品の魅力は娯楽性の高さにあるだけでなく、社会的責任の意識や時代に対する鋭い洞察を含むところも魅力だ。 宮崎作品はただ華やかな外面的効果を重視するだけでなく、かすかな心の内の変化も大切にし、見る人は年齢に関係なく、創造された時空の中に引き込まれ、キャラクターに共感しリアルな感情を体験することができる。 共感とは観客が物語のキャラクターに投影する感情である一方で、現実とは私たちの人生における予測不可能性のリアルな描写だ。宮崎氏の紡ぐストーリーの核心には必ず現実的な意味が含まれており、神や妖怪・伝説といったファンタジー要素を取り払った人間性の一面こそが、宮崎作品が常に一番大切にしてきたことだ。 宮崎氏のほかに巨匠はいないのだろうか。実は他にも高畑勲氏、押井守氏、富野由悠季氏、大友克洋氏、安彦良和氏、かわぐちかいじ氏などの世界レベルの影響力を持つ巨匠がいる。1960年代から70年代に青春期を過ごし、戦後の社会運動ブームを経験した世代で、日本のアニメ産業に共に身を投じて、日本アニメの黄金時代を作り上げた人々だ。 ここ数年、日本のアニメ産業は高度に市場化、商業化、大規模化しており、この属性がストーリーモデルが市場化する方向性を強く決定づけた。 「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」、「王様ランキング」などの大人気作品が登場はしたが、同質化が激しい、題材が徐々に狭く小さくなっているという問題点が目立つことは否定できない。 押井氏は以前に「鬼滅」について語った中で、原作漫画の人気はもちろんすごいし、絵も非常に精密で細かいが、設定、キャラクター、ストーリー自体に新鮮味はないとの見方を示した。 草の根から立ち上がる定番ストーリーが直面するのは、広い範囲にいる普通の人々であり、市場の淘汰をくぐり抜けて、低コストで迅速に精神的な満足を得られる定型を見つけることだ。市場を前に、人気が出て集金能力が高いストーリー設定が何度もコピーされ繰り返され、同じような題材がいくつも並び、ストーリーの定型化やキャラクターの定番化は避けられない。 アートかビジネスか。芸術に関わる産業が究極的に直面する問題であり、両者のバランスをどう取るかを人々は追い求めており、それがこれからのアニメ産業発展のカギでもある。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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北京冬季パラ バイアスロンで劉子旭選手が中国初の金

2022年北京冬季パラリンピックのバイアスロン男子6キロ(座位)の試合が3月5日に国家バイアスロンセンターで行われ、中国の劉子旭選手が金メダルを獲得した。今大会の中国選手団金メダル第1号であり、中国が冬季パラリンピック競技種目で獲得した初の金メダルでもある。新華網が伝えた。 北京冬季パラリンピック初日となった5日、中国人選手のメダル獲得数は現時点で金1、銀3、銅2となっている。(提供/人民網日本語版・編集/AK)

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報告書「中国都市のイノベーション力が急速に台頭」―中国

グローバルデータ分析会社のエルゼビアと上海市研究開発公共サービスプラットフォーム管理センターが共同で発表した「国際科学・技術・イノベーションのデータと見解――世界20都市の比較研究報告書」によると、中国の都市は科学研究者と科学研究産出の総量および成長が優れており、うち北京市と上海市の科学研究者の数と科学研究の産出が最多で、深セン市の科学研究者の数と科学研究産出の成長率がトップとなっている。環球網が伝えた。 同報告書は主に、上述した双方の2016−20年の5年間に及ぶ大量の科学研究データに基づき、計量的指標により世界20の重要都市の科学研究・イノベーション能力を調査した。これにはシンガポールや東京などのアジア8都市(北京、上海、深セン、香港の中国4都市を含む)、ロンドンやベルリンなどの欧州6都市、ニューヨークやボストンなどの北米6都市が含まれる。 同報告書によると、科学研究人材の集積について、2016−20年の北京、上海、深セン、香港の科学研究者の複合年間成長率がすべての調査対象都市の中で上位だった。これは中国による近年の科学研究人材の育成、支援、拡大の優れた成果を反映している。都市別に見ると、深センの科学研究者の数の伸び幅が最大で、複合年間成長率が34.1%に上っている。深センは人材誘致でも明らかな強みを見せ、「流入」科学研究人材の割合が13.2%と、ソウルに次ぐ2位となっている。上海と北京は科学研究人材の引き止めに大きな優位性を見せ、定住科学研究者がすべての調査対象都市の2、3位となっている。 このほか、科学研究の産出の面では、北京の論文発表量が2位を大きく引き離しての1位で、5年間で累計72万本余りの論文を発表している。上海は32万本余りで2位。一方、深センは科学研究産出の成長率でリードしており、複合年間成長率が31.5%と、2位のモスクワ(11.3%)、3位の上海(10.5%)を大きく上回っている。学術的な影響力の面では、中国の都市による高影響力刊行物の数が大幅に増えている。優秀科学研究成果(「セル」「ネイチャー」「サイエンス」などを含むCNS刊行物と、世界トップ1%内の高被引用論文)の複合年間成長率を見ると、深センは20都市のうちトップで、それぞれ67.4%、29.3%となっている。 国家間協力の面では、データによると、国際共同発表の論文の絶対数を見ると、北京が20都市のうちトップとなっている。国際共同発表の論文がすべての論文に占める割合を見ると、香港が71.4%でトップ。 また同報告書によると、科学研究人材とイノベーションの活力は、都市の科学研究の競争力及び科学研究成果の転化の発展にとって極めて重要だ。 中国社会科学院都市・競争力研究センター長を務める倪鵬飛教授は、「第14次五カ年計画期間(2021−25年)の重要任務として、都市による科学研究の最先端の場の形成、地域科学技術イノベーションセンターの構築への支援が、すでに中国の科学技術戦略の重要な議題になっている。そのため、世界の都市のイノベーション力構造を全面的に分析し、中国の都市のイノベーション力の現状を知るとともにそのポテンシャルを掘り起こすことで、世界トップの科学技術イノベーション力を持つ中国の都市を建設するための参考材料と貴重な経験を提供することになる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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第22回中国音楽コンクール ~音楽は国境を越える~の参加者を募集しています

「音楽コンクール参加者募集」ー第22回中国音楽コンクール 参加者募集ー応募期間:2022/3/1(火)~4/15(金)予選動画4月25日(月)必着応募方法:ハイライトのURLをご覧ください賞:金、銀、銅、特等賞(賞状、トロフィー、賞金)主催:特定非営利活動法人国際音楽協会協賛:一般社団法人中華會舘協力:日本臓器製薬株式会社後援:中華人民共和国駐大阪総領事館/兵庫県・神戸市 /(公財)兵庫県芸術文化協会/(公財) 神戸市民文化振興財団 /(株)アジア太平洋観光社他 近年注目を集めている中国音楽のコンクールです。当コンクールは中国音楽の海外普及をめざしています。入賞者は中国に於いて交流演奏会に参加でき、日中文化の親睦を図ります。多くの賞を設置しており、各国の方の参加をお持ちしております。 「中国音楽コンクール」では、参加者は、中国人作曲家の中国音楽作品で、声楽・ピアノの他、楽器も西洋楽器・民族楽器などで腕を競いました。演奏形態、国籍、年齢も全て不問とし、毎回多くの方にご参加いただいています。初回より日本各地、時には海外からの応募があり、4歳から80代の方まで幅広い方が中国音楽に挑み、音楽を通じての交流を展開しています。 中国音楽コンクールは、今年で22回目を迎えます。 写真は5歳の子どもから80代のシニアまで、中国人や日本人、音楽のプロやアマチュアなど問わず全国各地からの参加者です。 詳しい応募要件は下記をご覧ください↓↓ 特定非営利活動法人国際音楽協会についてはこちらをご覧ください↓↓http://www.zhonghua-huiguan.com/music/

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座りっぱなしで運動効果が大幅に低下―中国メディア

運動が体にいいことは誰もが理解しているが、日々の運動の目標さえクリアしていれば、それで問題ないのかというとそういう訳ではない。なぜなら「じっとしていること」が運動効果を大幅に低下させてしまうからだ。北京市疾病予防コントロールセンターの専門家は、「こまめに動くこととじっとしている時間を減らすことは、どちらも同じくらい重要」と人々に注意を呼びかけている。北京青年報が伝えた。 運動が体にいいことは誰もが理解しているが、日々の運動の目標さえクリアしていれば、それで問題ないのかというとそういう訳ではない。なぜなら「じっとしていること」が運動効果を大幅に低下させてしまうからだ。 ■万人共通の「運動公式」 成人について、身体的条件が許せば、どのような種類でも運動は行うべきとしている。世界保健機関(WHO)は、「中程度の有酸素運動を週に最低150分から300分間、あるいは高強度の有酸素運動を週に最低75分から150分間、あるいは中強度と高強度の有酸素運動を組み合わせ、同じ時間行うこと」を推奨している。 週に2日以上、あるいは隔日、高強度以上のレジスタンス運動をすると、筋肉が強化され、あらゆる主要な筋肉群を鍛えることができる。 ■12時間、運動せず座りっぱなしだと、運動効果は全て消滅 1日24時間のうち、睡眠時間を除くと、私たちには約16時間の活動時間があり、毎日30分間の中程度あるいは高強度の運動を行うとする。そして、残った15時間半の間、リラックスして動かず座って過ごしていると、身体にどんなことが起こるのだろうか? 中程度あるいは高強度の運動によってもたらされる健康効果は、長い間動かない状態による影響を受けることが、研究から判明している。極端な場合、1日のうち座っている時間が11、12時間に及んだ場合、中程度あるいは高強度の運動による健康効果は、弱まるもしくは完全に相殺される恐れもあるという。 このことから北京市疾病予防コントロールセンターの専門家は、「『規則的に運動するかどうか』と『長時間動かず座り続けるかどうか』は、両方とも等しく重要であり、日々の行動プランを練る上で、いずれも検討すべき重要事項である」と市民に注意を呼びかけている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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中国のペットの数が10年で1億3000万匹増加、若者が「癒し」を求めている?―中国メディア

いつの頃からか、かわいいネコやイヌの写真が、微信(WeChat)のモーメンツをジャックするようになっているのに気付いているだろうか?何気なくモーメンツを見ていると、会社の同僚がイヌの写真をアップしていて、普段はぶっきらぼうな同僚が、はじけるような笑顔でイヌを抱っこしているのを目にするということも少なくないだろう。中国青年報が伝えた。 大学卒業後、北京のあるIT企業に就職した王[王其]さんは「金宝」と名付けたネコを飼っており、「毎朝起きると、横で寝転んでいる金宝がかわいい目で私を見つめていて、心がうっとりして、新たな一日にたくさんの仕事と向き合う勇気が湧いてくる」と話す。 大都市では、ペットを飼う若者が増加の一途をたどっている。会社で仕事をバリバリしている人も、帰宅後は素の自分に戻り、ペットの世話をしているのだ。統計によると、2010年から20年までの10年間、中国で飼われているペットの数は5900万匹から、1億8900万匹まで激増した。そのうち、都市部で飼われているネコやイヌの数は1億匹を超えている。 米心理学者・エリク・H・エリクソン氏は、「20~40歳の成人期は、人が親密感を獲得し、孤独感を避けようとする心理的発達段階」としている。大都市で一生懸命に働いている若者は、恋人を見つけたり、結婚したりしたいと願ってはいても、現実がそれを難しくしているため、ペットを飼って、親密性を獲得しようとしているのかもしれない。ある実験データでは、ペットとじゃれ合うと、血圧や心拍数が下がり、ストレスホルモン「コルチゾール」の値も下がることが分かっている。つまり、今の若者はペットを飼うことで、かなりの程度ストレスを解消し、生活の質を向上させることができているということだ。 あるネットユーザーは、「自分の食事は出前で1食当たり15元(約270円)。でも、イヌは1袋300~400元(約5400~7200円)のドッグフードを食べている」とつづっている。今の若者は、ペットにはケチらずにお金を使うのだ。2020年、中国のペット市場の規模は約3000億元(約5兆4000億円)に達し、赤ちゃんの粉ミルクやオムツの市場の規模を超えた。そして、2023年にはその規模が4456億元(約8兆208億円)に達する見込みだ。 都市でペットを飼っている若者は何を考えているのか分からないと感じている人もいる。 中国心理学会に心理カウンセラーとして登録されている魏冉氏は、「このような現象に矛盾はない」との見方を示し、「今の若者は、『誰かと一緒にいたい』という思いをペットに十分に満たしてもらっており、親密感を覚えるようになり、感情的にペットに依存するようになっている。そして、その関係をずっと続けたいと期待し、ペットにお金をかけるという行為はいたって自然なことだ。そして、ペット用品を購入する過程で、若者はペットを飼う者同士の間に居場所を見つけるようになっている」と説明する。 ネット上で「なぜペットを飼うのか」と検索してみると、「癒し」というワードヒット率が高かった。大勢の人がせわしなく行き交うにぎやかな大都市で、若者は進学や就職、仕事、ローンといったいろんなプレッシャーを抱えており、都市の中でなんとか根を張ろうと必死に頑張っている。そして、慌ただしく、忙しい一日が終わり、自分の家に帰った後は、なんとかして「癒し」を得たいと感じている。 卒業見込み大学生である李暁陽さんは現在、面接に明け暮れる日々を過ごしており、最も多い時で、1日に3社の面接を受け、昼食を食べる暇もないこともあるという。「苦労するのは怖くないけど、面接で不合格通知を受けた時は、自信を保つのが難しくなる。この世界に僕を必要としている場所はないのではないかと感じることさえある。でも、家に帰って玄関を開けると、トイプードルのラッキーがうれしそうに頭を振るようにして、ワンワンと鳴きながら走り寄って来ると、イヌにとって、僕はかけがえのない存在なんだと感じる。そして、必要とされていると感じ、自分に対するネガティブな感情が収まっていく」と話す。 魏氏は、「若者がペットを責任を持って扱う事ができ、ペットが自分に依存していると感じる時、『必要とされたい』という感情が自然と満たされる。そして、自分がいなければならない、自分は価値ある人間だと感じて、力が湧いてくる。そのようにして、労働者にありがちな無力感がかなりの程度消え、自尊心を持つことができる」との見方を示す。 何子涵さん(27)は現在、5年交際した彼氏との結婚を考えているといい、ペットを飼うことの価値について、「ペットを飼った時から、彼氏との関係が良くなった。彼氏と一緒にいることができるだけでなく、ペットが居場所を感じさせてくれている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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2021年度中国科学10大進展が発表 、「天問1号」の火星着陸成功など―中国メディア

中国科学技術部(省)ハイテク研究発展センター(基礎研究管理センター)が2月28日、2021年度中国科学10大進展を発表した。 中国科学技術部ハイテク研究発展センターが2月28日、2021年度中国科学10大進展を発表した。写真は天問1号。 科学進展トップ10は以下の通り。 1、中国の火星探査機「天問1号」の火星着陸成功。 2、中国の宇宙ステーションのコアモジュール「天和」の打ち上げ成功、有人宇宙船「神舟12号」と「神舟13号」の打ち上げ成功及び「天和」とのドッキング成功。 3、二酸化炭素からデンプンへの人工合成に成功。 4、月探査機「嫦娥5号」の月のサンプルが月の進化の歴史を解明。 5、新型コロナウイルス・SARS-CoV-2の抗ウイルス薬逃避メカニズムを解明。 6、500メートル球面電波望遠鏡「FAST」が世界最大の高速電波バーストのサンプルを検出。 7、高性能繊維状リチウムイオン電池の大規模生産を実現。 8、62ビット量子コンピューターのプロトタイプ「祖冲之号」の開発に成功し、プログラム可能な二次元量子ウォークを実現。 9、電源内蔵型軟体ロボットがマリアナ海溝に到達。 10 、渡り鳥の渡りルートの形成や長距離移動のカギとなる遺伝子を解明。 「中国科学10大進展」の選出は、科学技術部ハイテク研究発展センター(基礎研究管理センター)が筆頭となって行われており、今回で17回目を迎えた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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中国時代劇ドラマの衣装やセットの「再現度」、こだわり抜いた精度も大きな魅力に

中国時代劇ドラマではセットや衣装、小道具の再現度の高さもファンを引き付ける魅力となっているが、中でも特に精度の高い作品を台湾メディアが紹介している。 現在配信中の「尚食」は、明朝の宮廷を舞台にした作品。女優ウー・ジンイエン(呉謹言)の演じるヒロインは、宮中の食事を作る「尚食局」の宮女という設定のため、ドラマに登場する数々の美食も話題に。明代の随筆「陶庵夢憶」をはじめ、「烏青鎮志」「閱世編」といった書籍にある明代の飲食文化を再現している。 また、プロデューサーのユー・ジョン(于正)は衣装にもこだわり、書籍や絵画から当時の官服を忠実に再現。クランクイン当初には、登場人物の衣装が「韓服」のパクリではないかと韓国のネットで批判され、中国のネットではこの批判が嘲笑されたことも話題になった。 同じユー・ジョンのドラマでは、2018年のヒット作「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」は「文化財レベル」「博物館レベル」と称賛されるほど衣装や小道具にこだわり、伝統工芸の職人が丹精を込めた品々が登場。皇后の衣装1着だけで制作費は40万元(約730万円)と報じられた。同年、同じく清朝が舞台の宮廷ドラマ「如懿伝(にょいでん)〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」もこれに肩を並べ、衣装や小道具はじめ宮殿の装飾やスケールの再現度が高いことが、北京の故宮(紫禁城)から認定されている。 19年のヒット作「長安二十四時」は唐の長安が舞台だが、当時の長安城108坊をそっくりに再現。作り物ではなく、人々の息遣いまで聞こえるようなリアル感のある町並みが話題になった。衣装や女性の化粧は、絵画や壁画を参考に再現し、制作費6億元(約109億円)のうち、セットや衣装の費用が70%を占めている。 同じ19年にヒットした「明蘭〜才媛の春〜」は北宋を舞台にした作品。当時の都・汴京(現在の開封)の町並みは、そのにぎわいを描いた当時の絵画「清明上河図」を忠実に再現。登場する高官たちの官服や女性の衣装だけでなく、商人や庶民の衣装も当時の風俗を記した「東京夢華録」を参考に、正確さを追求したことで知られる。(Mathilda)