中国駐大阪総領事館主催 関西エリアで日中関係のコンクールを実施
11月5日に中華人民共和国駐大阪総領事館が主催した「私と中国」中日国交正常化50周年記念作文、絵画、写真、ショート動画コンクール表彰式及び交流会がオンラインで開催された。大阪総領事館管轄エリア(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)に在住する日本人を対象に、「私と中国」というテーマに沿った各部門の作品を募集した。小学生から70代の方まで幅広い年齢層から合計97点の応募があった。
本コンクールの表彰式は一部と二部に分かれて開催され、オンライン上には代表者約40名が参加した。
一部の冒頭には主催者側代表として、薛剣大阪総領事から開催挨拶が行われた。
薛総領事は挨拶の中で「今回の応募作品に綴られている個人の経験談を読み、両国の国民交流、草の根レベルの交流こそ、中日関係の伝統且つ強みであると感じている。中日交流の根幹は民間にあり、どんな時代においても、如何なる波風が立っても、この民間交流の力が両国関係の安定を保つために非常に重要である」と語られた。
その後司会の方からコンクールの結果が発表された。
・作文部門
一等賞:《私と中国》河原暁子
総領事賞:《次の50年へ-日中交流への提言》貫井正
・絵画部門
・写真部門
一等賞:《感動中国の旅》和中清
三等賞及びその他受賞者の作品はこちらのリンクから参照
その後、受賞者代表として作文部門で一等賞を受賞した河原暁子さん、写真部門で一等賞を受賞した和中清さん、絵画部門二等賞を受賞した寺本久子さん、同部門三等賞を受賞した川端景司さんからの発表があった。
河原さんは岡山商科大学の孔子学院で中国語講座を受講中。今回の作文を通してこれまでの自分と中国の繋がりや、自分自身の成長に繋がったことを改めて思い返すきっかけとなったこと、そして日中国交正常化50周年に対する想いを語った。
和中さんは、中国との30年以上の関わりの思い出を語った。その中で雲南省シャングリラへの旅行を通して中国の大きな魅力である自然風景を日本に発信しようと思い、自身で写真作品の掲載サイトを立ち上げ、日本人の対中感情を改善しようと日々発信している旨を話した。
寺本さんは日本文化の源流である中国への憧れ、1976年に2週間教職員研修で訪中した際の思い出など、合計30回した思い出を語られた。また提出した作品は諸葛亮孔明から引用したものであり、この書に記された内容を関連づけながら日中国交正常化への想いを語った。
川端さんは元々中国美術・芸術に興味を持っており、ふとした縁で中国の先生に出会ったことで中国留学を決意。その後、杭州美術大学の山水画専攻で学ぶことになった経緯や、今後の抱負として中国で習ったことを多くの日本人に伝えていきたいと述べた。
第二部では「中国に関する話題をめぐって」というテーマで薛総領事と受賞者代表の参加者同士で交流が行われた。約90分近くにわたり交流が行われ、「中国との出会い」、「最も好きな中華料理」、「最も気にいる中国文化」、「コロナ後、中国に一番行きたいところ」、「両国関係の将来について」の5つのテーマでざっくばらんに交流が行われた。
尚、本表彰式式及び交流会の様子は中国駐大阪総領事館公式YouTubeにて視聴可能である。