お茶以外にもたくさんの魅力を発見 〜日本人青年24名が福建省を公式訪問〜
2025年6月15日から19日にかけて、認定NPO法人東京都日中友好協会および一般社団法人日中協会の共催により、24名の日本青年が福建省を訪問しました。本訪問は、福建省人民対外友好協会の招聘により実現したもので、参加者は早稲田大学、名古屋大学、九州大学をはじめとする全国11の大学と社会人から集まりました。

6月16日 福建技術師範学院にて開催された交流会
訪問期間中、一行は福州、福清、寧徳、福鼎などを巡り、歴史・文化・産業・教育の多様な分野にわたる視察と交流活動を展開しました。行程には、福建師範大学および福建技術師範学院の中国人学生が随行し、日本人学生とのグループディスカッションや自由交流を通して、言語や文化を超えた友情が育まれました。
16日には福州市にある開元寺や福建テレビ局を見学し、福清市では福建技術師範学院にて現地学生との座談会を実施。教育制度の違いや進路観、日中の若者の価値観などについて意見を交わし、互いの理解を深めました。

6月16日 開元寺を散策する日本人青年

6月16日 福建テレビ局記者会見場を見学
17日には高鉄にて寧徳へ移動し、三都澳の漁業施設、上汽寧徳基地、青拓集団といった地域の代表的な産業拠点を視察。参加者は中国沿岸部の現代産業の規模や発展ぶりに強い関心を寄せていました。

6月17日 自動車メーカー上汽寧徳の展示場と工場を見学

6月17日 青拓集団を見学
18日には福鼎市にて、中国茶文化を体験できる緑雪芽白茶荘園を訪問。製茶の工程や茶の種類について学びながら、中国の伝統的な生活文化の一端に触れました。その後、福州市内に戻り、歴史ある三坊七巷の街並みを散策し、近代中国の文化的風景を肌で感じました。

6月18日 緑雪芽白茶荘園を見学
19日、参加者はそれぞれの帰路につき、公式訪問は無事終了しました。今回の福建省訪問を通じて、参加した日本の大学生たちは「福建省は古い町並みが多いイメージだったが、多くの高層ビルがあり思ったよりも都会でびっくりした。またこれだけ世界で成功している会社があることを知らなかった」、「日本語を勉強している学生と交流することで自分自身の中国語学習のモチベーションアップにつながった」、「福建省のことを知らない日本人が多いので、今回の旅を通して得た経験を多くの友人にシェアしたい」などと語りました。
本交流事業は、次世代を担う日中両国の若者が相互理解と信頼を深める貴重な機会となり、今後の継続的な人的交流のさらなる発展が期待されます。