Tagged: 王敏

緑の翡翠碧杯 0

【エッセイ】中国伝来「碧筩杯(へきとうはい)」を今も味わう日本

「碧筩杯」ってご存じですか、「へきとうはい」と読んでいただきます。竹冠の漢字「筩」は筒の意味があります。唐代の名作『酉ゆう陽よう雑ざっ俎そ』(著作・段成式)に記録された酒の飲みかたです。蓮があれば飲めます。蓮の葉を傷めず茎の中途で切る、そしてきれいに洗った葉の広がりの中心部をつついて穴を開けて、茎との間の「通路」を通すのです。茎の長さは蓮の育ちぐあいによりますが1メートルもあるのがふつうでしょう、長さはお好みですが蓮の葉を両手で持ち、天を仰いで葉に注がれる酒を一滴一滴、吸い飲みするのです。

「文明互鑑・漢学と儒教の国際交流」絵画展 0

日本で見つけた中国:中国における文明間交流に対する新たな動向

 中国では長い間、中国文明と西洋文明との関係をどう位置づけるかは難しい課題でした。この難題も、最近は地球上にさまざまな文化、文明が起こり、交流し合い、啓発し合って、世界文明は発展してきた、という考え方に整理され、落ち着いたようです。2019年5月15日、習近平主席は「アジア文明対話大会」における講演の中で「文明の交流と互鑑(お互いに学び合う)」という考え方を明らかにしました。その後中国では「文明の交流と互鑑」をテーマとする会議が、多く開かれています。​

周恩来の東京足跡考をテーマにしたワークショップ 0

周恩来の東京足跡考をテーマにしたワークショップを開催

ダニエル・ボツマン(Daniel Botsman)・米国イェール大学(Yale University)教授の研究チームの来日を機に、周恩来の東京足跡考に関する日中米ワークショップが2023年6月26日に開催された。近代日本の社会史や法制史などを専門とするボツマン教授は、東京の隠れた史跡や歴史的穴場スポットを、英語圏に紹介するガイドブックの編纂・出版をするために、この度、共同研究のチームを率いて日本を訪問した。