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報告書「中国都市のイノベーション力が急速に台頭」―中国

グローバルデータ分析会社のエルゼビアと上海市研究開発公共サービスプラットフォーム管理センターが共同で発表した「国際科学・技術・イノベーションのデータと見解――世界20都市の比較研究報告書」によると、中国の都市は科学研究者と科学研究産出の総量および成長が優れており、うち北京市と上海市の科学研究者の数と科学研究の産出が最多で、深セン市の科学研究者の数と科学研究産出の成長率がトップとなっている。環球網が伝えた。 同報告書は主に、上述した双方の2016−20年の5年間に及ぶ大量の科学研究データに基づき、計量的指標により世界20の重要都市の科学研究・イノベーション能力を調査した。これにはシンガポールや東京などのアジア8都市(北京、上海、深セン、香港の中国4都市を含む)、ロンドンやベルリンなどの欧州6都市、ニューヨークやボストンなどの北米6都市が含まれる。 同報告書によると、科学研究人材の集積について、2016−20年の北京、上海、深セン、香港の科学研究者の複合年間成長率がすべての調査対象都市の中で上位だった。これは中国による近年の科学研究人材の育成、支援、拡大の優れた成果を反映している。都市別に見ると、深センの科学研究者の数の伸び幅が最大で、複合年間成長率が34.1%に上っている。深センは人材誘致でも明らかな強みを見せ、「流入」科学研究人材の割合が13.2%と、ソウルに次ぐ2位となっている。上海と北京は科学研究人材の引き止めに大きな優位性を見せ、定住科学研究者がすべての調査対象都市の2、3位となっている。 このほか、科学研究の産出の面では、北京の論文発表量が2位を大きく引き離しての1位で、5年間で累計72万本余りの論文を発表している。上海は32万本余りで2位。一方、深センは科学研究産出の成長率でリードしており、複合年間成長率が31.5%と、2位のモスクワ(11.3%)、3位の上海(10.5%)を大きく上回っている。学術的な影響力の面では、中国の都市による高影響力刊行物の数が大幅に増えている。優秀科学研究成果(「セル」「ネイチャー」「サイエンス」などを含むCNS刊行物と、世界トップ1%内の高被引用論文)の複合年間成長率を見ると、深センは20都市のうちトップで、それぞれ67.4%、29.3%となっている。 国家間協力の面では、データによると、国際共同発表の論文の絶対数を見ると、北京が20都市のうちトップとなっている。国際共同発表の論文がすべての論文に占める割合を見ると、香港が71.4%でトップ。 また同報告書によると、科学研究人材とイノベーションの活力は、都市の科学研究の競争力及び科学研究成果の転化の発展にとって極めて重要だ。 中国社会科学院都市・競争力研究センター長を務める倪鵬飛教授は、「第14次五カ年計画期間(2021−25年)の重要任務として、都市による科学研究の最先端の場の形成、地域科学技術イノベーションセンターの構築への支援が、すでに中国の科学技術戦略の重要な議題になっている。そのため、世界の都市のイノベーション力構造を全面的に分析し、中国の都市のイノベーション力の現状を知るとともにそのポテンシャルを掘り起こすことで、世界トップの科学技術イノベーション力を持つ中国の都市を建設するための参考材料と貴重な経験を提供することになる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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第22回中国音楽コンクール ~音楽は国境を越える~の参加者を募集しています

「音楽コンクール参加者募集」ー第22回中国音楽コンクール 参加者募集ー応募期間:2022/3/1(火)~4/15(金)予選動画4月25日(月)必着応募方法:ハイライトのURLをご覧ください賞:金、銀、銅、特等賞(賞状、トロフィー、賞金)主催:特定非営利活動法人国際音楽協会協賛:一般社団法人中華會舘協力:日本臓器製薬株式会社後援:中華人民共和国駐大阪総領事館/兵庫県・神戸市 /(公財)兵庫県芸術文化協会/(公財) 神戸市民文化振興財団 /(株)アジア太平洋観光社他 近年注目を集めている中国音楽のコンクールです。当コンクールは中国音楽の海外普及をめざしています。入賞者は中国に於いて交流演奏会に参加でき、日中文化の親睦を図ります。多くの賞を設置しており、各国の方の参加をお持ちしております。 「中国音楽コンクール」では、参加者は、中国人作曲家の中国音楽作品で、声楽・ピアノの他、楽器も西洋楽器・民族楽器などで腕を競いました。演奏形態、国籍、年齢も全て不問とし、毎回多くの方にご参加いただいています。初回より日本各地、時には海外からの応募があり、4歳から80代の方まで幅広い方が中国音楽に挑み、音楽を通じての交流を展開しています。 中国音楽コンクールは、今年で22回目を迎えます。 写真は5歳の子どもから80代のシニアまで、中国人や日本人、音楽のプロやアマチュアなど問わず全国各地からの参加者です。 詳しい応募要件は下記をご覧ください↓↓ 特定非営利活動法人国際音楽協会についてはこちらをご覧ください↓↓http://www.zhonghua-huiguan.com/music/

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【東西文明比較互鑑】秦漢とローマ(5)ローマ帝国と秦漢王朝、その共通点と相違点

統治の上層と末端 ローマ皇帝オクタヴィアヌスと漢の武帝・劉徹には共通点が多い。 2人とも青年時代から卓越した才能に恵まれていた。劉徹は17歳で即位し、49歳になる前に漢王朝隆盛の時代を切り開いた。一方、オクタヴィアヌスは19歳で挙兵、47歳になる前にローマ帝国の制度建設を終えていた(18)。 また、どちらも一面的には理解できない人物である。儒家でありながらその為業は法家に近く、法家といっても秦制に後退することはなく、道家を敬愛しながら儒家を登用して国を建てた人物、それが劉徹である。オクタヴィアヌスも矛盾に満ちている。時の有力者と手を組んで元老院を形骸化するかと思えば、元老院と協力して有力者を抹殺することもした。形式的には共和政を保ちながら実質的には帝政をしいた。複数の文官職を兼任していたが、軍隊こそが彼の力の源泉だった。 2人がこれだけ複雑な人物だったのは、ローマと秦漢というあまりにもスケールの大きな政治体を統率しようとしたら、いかなる理論、制度、措置であってもどれか一つだけに依拠することはできなかったからである。 国家イデオロギーを重視したという点でも、両者はまさに「英雄は考えることが同じ」である。劉徹がちょうど「百家を罷黜し、独り儒術のみを尊ぶ」の号令一下、民心の統一を図ったのと同じように、オクタヴィアヌスも全力で「ローマ民族」アイデンティティの構築に取り組み、分裂主義を批判して国家への責務を果たすよう社会によびかけた。 しかし、国家統治という点で、両者の採用した道筋、到達点は大きく異なる。 オクタヴィアヌスは財閥が政治に与えるダメージを克服するために財閥を文官体制のなかに取り込んだ。つまり「貴族と財閥が天下を共にする」状態をつくったのである。他方、下層から人材を抜擢・育成し、「平民精神」をもった王朝をつくり出すことが漢朝の文官路線だった(19)。 ローマ帝国の文官は属州の首都に集中しており、末端にまで届いていなかった。属州の下には自治権をもつ王国、都市、部落が存在した。ローマから派遣された総督と財務官は軍事、司法、徴税に責任をもつのみで、公共サービスと文化教育にはノータッチだった。彼らは常に地方の有力者の意向に従って実務的決定を下していた。例えば、ユダヤ属州総督ピラトはイエスの処刑を望んでいなかったにもかかわらず、ユダヤ人有力者たちがそれを強固に主張したため、泣く泣くイエスを十字架に磔にした。地方の都市建設や文化活動もまた、現地の富豪が積極的にスポンサーにならないと始まらなかった。英国の学者ファイナーはローマ帝国を指して「無数の自治都市で構成された巨大な持ち株会社」(20)といっている。 したがって、地中海をとりまく上層エリートの大連合だけがローマ帝国であって、下層大衆がそこに含まれたことはなかったのである。上下の融合や結びつきなどは論外である。西洋の学者がいうように、ローマ文明は豊かで複雑な上部構造を有していながら、経済基盤は貧弱な「ラティフンディア」だったのである(21)。文化基盤もそうだ。ローマでラテン語ができるのは貴族と官僚のみで、下層大衆はラテン語文章を読んでもまずわからなかった。ローマが下層の教育に消極的だったからだ。それ故、オクタヴィアヌスが望んだ「ローマ民族アイデンティティ」は一度も人民の琴線に触れることがなかった。上部構造がひとたび崩壊すると、下層大衆は各々独自の道を突き進み、ローマをはるか彼方に投げ捨てた。他方、秦漢は上層と末端を直接結びつけ、中央から県郷までを貫通する文官体制をつくりあげた。官衙の責任で末端から集められた人材は、厳格な考査をパスしてから地方に派遣され、徴税、民政、司法、教育を全面的に管轄した。漢朝は地方に学校をつくり、経学者に典籍〔経書〕を教えさせた。こうすることで別々の地方の人々を同じ一つの文化共同体にまとめあげたのである。中央政権が崩壊しても人々はどこでも同じ文字を書き、同じモラルに従い、共通の文化をもつ。このような社会的基盤のおかげで大一統の王朝が長く続いたのである。 政治権力と軍事権力の関係 ローマと秦漢のもう一つの違いは軍隊と政府の関係である。 両者の関係を処理するためにオクタヴィアヌスがとった方法は軍閥方式だった。当時もっとも潤沢だったエジプトの財政をまず「フィスクス〔帝室財庫〕」に回収し、それを軍隊に払う給料の財源にした。結果的にこれはある種のインタラクティブなルールをもたらすことになった。たしかに軍隊は給料を一番たくさん出せる人物の配下に収まることになった。しかし裏を返せば、皇帝が給料を出せなくなったらすぐに別の給料を出せる皇帝に変えなければならないということでもある。こういうルールのもとでの平和は、オクタヴィアヌス以降たった50年しか続かなかった。オクタヴィアヌスからコンスタンティヌスまでの364年間で、帝位の交代は平均6年に1回生じている。そのうち軍隊に暗殺された皇帝は39人、全体の7割を占めた。 ローマ帝国末期の経済の崩壊は、十分な給料を軍隊に出せない事態を招いた。したがって、ローマ人は誰も軍人になりたがらず、ゲルマン蛮族を護衛に雇うしかなかった。最終的にローマを陥落させたのはこうした傭兵の軍隊である。タキトゥスは「皇帝の運命が事実上、軍隊の手に握られていたところにローマ帝国の秘密がある」といった。まさにその通りである。 ローマが軍の政治介入を制御できなかったのはなぜか。一つの重要な要因は末端行政機構を持たなかったからである。総督は治安維持と徴税を軍隊に頼らざるを得ず、徴収した税も軍隊への手当に変わった。こうして、本来は中央を代表すべき総督が地方の軍閥を代表する存在になってしまった。一方、秦漢の軍隊は徴税もできないし、民政に関わることもできなかった。文官制度下にあって、戦時は兵となる軍隊も戦後は農民となり、ローマ軍のように利益集団に変わることはなかった。 もう一つの重要な要因は、ローマ軍人の「国家意識〔国家の一員としての帰属意識〕」に問題があったことだ。モンテスキューは、ローマからはるか遠く離れてしまったため軍団は故国を忘れてしまったというが、事はそれほど単純ではない。漢朝と西域は、遥か彼方といってもいいぐらい隔たっていた。しかし漢の将軍・班超は、頼れる兵とてわずか1000名余り、自らの傑出した外交手腕と軍事的知略を頼みにしつつ、西域諸国の軍隊数十万に囲まれながら漢朝の西域支配を再建し、シルクロードを切り開いた。モンテスキューの考えに従えば、班超は独立して一国一城の主になることもできた。しかし、彼は漢朝のために30年にわたって西域経営に心をくだき、死んだら故郷に埋葬してほしいということだけを望んだ。班超のような将軍は漢朝に数多くいる。 ローマの軍人が政治に干渉することができたのは、ローマ皇帝の権力が「相対的専制」だったからであり、漢朝の皇帝権力は「絶対的専制」だったので軍人は逆らうことができなかったという人がいる。しかし、事実はそうではない。天下がおおいに乱れた後漢末期、名将・皇甫嵩が軍を率いて乱を平定、戦功をたてた。皇帝は無能軟弱で奸臣が権力を牛耳っていた当時、不測の事態に備えてこのまま兵を維持し自衛すべきだと皇甫嵩に勧める者がいた。しかし、皇甫嵩は躊躇なく軍の指揮権を返上した。 皇帝にそれを強制する力がなかったときでも、皇甫嵩ら軍人が規則を守ることができたのはなぜか。自ら進んで国家の秩序に服従する責任感があったからである。藩鎮の割拠や軍閥の混戦は中国にもあるにはあったが、それが主流になったことはない。中華文明の大一統精神は「儒将」の伝統を生んだ。法家の体制と儒家のイデオロギー、両者の相乗効果で古代中国は文民統制を完成させ、これが中華文明のいま一つの重要な特徴になった。「刀剣〔軍隊〕は長袍〔文官〕の命に従う」というキケロの理想は、ローマではなく中国で実現したのである。 (18)Nic Fields『The Roman Army:the Civil Wars 88-31 BC』P53。(19)銭穆『国史大綱』商務印書館、1991年、P128。(20)ファイナー著、馬百亮、王震訳『統治史』(巻一)華東師範大学出版社、2010年、P362。(21)ペリー・アンダーソン著、郭方・劉健訳『従古代到封建主義的過渡』上海人民出版社、2001年、P137。 ※本記事は、「東西文明比較互鑑 秦―南北時代編」の「秦漢とローマ(5)ローマ帝国と秦漢王朝、その共通点と相違点」から転載したものです。 ■筆者プロフィール:潘 岳 1960年4月、江蘇省南京生まれ。歴史学博士。国務院僑務弁公室主任(大臣クラス)。中国共産党第17、19回全国代表大会代表、中国共産党第19期中央委員会候補委員。 著書:東西文明比較互鑑 秦―南北時代編 購入はこちら

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日中文化交流公演 歌い語り「スーホの白い馬」 こころ…揺れる…開催のお知らせ

歌い語りとは、物語を歌と語り、ときにはお芝居も加えてお届けする舞台です。

今回は、モンゴルの民族楽器「馬頭琴」の由来にまつわる物語「スーホの白い馬」を元に、子供から大人まで楽しめる作品として脚本化し、主人公である羊飼いスーホと、彼が拾い育てた白い馬との、こころの交流を描きます。

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【東西文明比較互鑑】秦漢とローマ(4)商業道徳の東西比較

仁政の負担 2017年の夏、モンゴル・ハンガイ山脈。中国とモンゴルの合同考古学チームはある赤褐色の石壁で摩崖石刻〔懸崖に彫刻した文字や仏像〕を発見した。専門家の考証を通じて、これが数多くの古い書物に登場する「燕然山の銘」―漢が匈奴に大勝したあと〔班固の言葉が〕刻まれた碑文―だと確認された。 この碑文はローマ帝国にとっても重要である。燕然山の役が200年におよぶ漢と匈奴の一進一退の戦いに終止符を打ち、その結果、北匈奴は西に逃れ、これが中央アジア草原民族西進の連鎖反応を引き起こしたからにほかならない。 匈奴が西に向かったのはなぜか。2013年、米国の古気候学専門家エドワード・クックが気候変動との直接的関係を指摘している(15)。2世紀から3世紀、モンゴル高原と中央アジア草原は100年におよぶ深刻な干害を経験し、生きていけない遊牧民族は中国に南下するか、欧州に西進するかしかなかった。そして、漢との戦争でついぞ勝利を手にすることができなかった匈奴には西進以外の選択肢がなかった。匈奴は中央アジア草原の遊牧民族とともに農業文明の中心―ローマを目指し、最終的に西ローマ帝国を瓦解させることになる。 漢朝が匈奴の南下に抵抗し続けなかったら、東アジアと世界の歴史は書き換えられていただろう。漢の武帝は即位から7年後(133年)、いつまでも続く匈奴の侵犯に我慢がならず、以降12年続く匈奴との戦争にふみきった。霍去病が遠征し、最後は河西地方〔今の甘粛省〕に諸郡が置かれる契機となった決戦のさなか、匈奴の渾邪王が4万の部衆を率いて投降した。そして、投降した彼らを武帝は辺境の地に安住させることにしたのである。悪事の限りをつくした匈奴を今は官費で養わなければならない、漢の民がその面倒をみなければならない、これは中国の根幹を傷つけることになる、家臣たちはそう諫めた(16)。武帝は熟慮の後、皇室で費用を負担して匈奴部衆の平穏な暮らしを保証することにした。 戦争で負けた者たちを奴隷にするどころか自腹を切ってまで扶養するのは何のためか、疑問をもつ人もいるだろう。答えはこうである。儒家「仁政」思想が支配的だった当時、漢朝が必要としたのは人心の帰順だったからである。匈奴部衆の帰順に嘘がなければ、それだけで十分彼らは中国の民であり、仁義と財貨をもって遇する必要があるということだ。 しかし、仁政の負担は非常に重かった。中原と草原が同時に天災にみまわれると大量の小農民が困窮し、土地と家屋を豪商に売らなければ生きていけないところにまで追い詰められた。その一方で、これに乗じて利益を手にした投機的商人や大地主は一貫して国家の利益に無関心だった。朝廷が動乱平定資金の援助を要求しても、あろうことか「勝算が見込めない」のを口実に断ることもあった(17)。 こういう状況に対して官も民も、農業と商業の矛盾を解決する方法を探し続けた。法家思想を前面に出す人々は「重農抑商」を提起した。しかし、商業は漢朝繁栄の礎だった。一方、儒家は農業税の減税を主張した。しかし、税収が減ったら中央はどこから災害対策費、戦費を調達するのか。 武帝の時代になってようやく、桑弘羊という商人がこの問題に有効な解決を与えることになった。 国家に尽くす儒家商人 商人出身の桑弘羊は13歳のときに宮廷に仕え、当時16歳だった劉徹〔武帝〕の伴読〔勉強のお供〕を務めた。20年後、商人がまたもや資金援助を拒否したとき、業を煮やした劉徹は桑弘羊の立案で全国の製塩業と鋳鉄業を全面的に政府管理下におく〔専売制〕命令を出した。紀元前120年のことである。塩と鉄は古代社会最大の消費物資であり、政府はこの最大の財源を独占したのである。 桑弘羊はほかにも「均輸法」と「平準法」をあみ出した。 各地方は余剰産品を朝廷に献上し、朝廷は官のネットワーク経由でこれを不足地域に配分するというのが均輸法である。このおかげで政府は農業税を増税しなくても巨大な財力を得ることができた。一方、平準法は同じく官のネットワークを通じて価格変動を解消するものである。ある商品の価格が高騰した場合、国家は市場に該当商品を廉価で放出し、逆に暴落した場合は買い入れる。こうすることで物価が安定するというものだ。 桑弘羊はさらに貨幣も統一し、分散していた鋳造権を朝廷に一元化した。まさにこうした一連のマクロコントロール政策と、中央財政が体制的に確立したおかげで、漢朝は天災による農業被害と匈奴の侵犯を克服する力を得ることができた。そればかりか、この経済力のおかげで漢朝は数々の業績を残すことができたのである。 桑弘羊は商人の気質をそなえていたが、同時に儒家の考え方もしっかり身につけていた。個人で蓄えた富を屯田〔辺境の兵士が耕す土地〕の開拓や水害対策に投じ、国家のために「天下を切り盛りした」。商人たるもの、いかなる規制にも縛られない「個人商業帝国」の建設を追求するべきなのか、それとも「独り其の身を善くする」にとどまらず「天下を兼く済う〔世の民の幸福のために尽くす〕」のか、商道の使命はいかに―この永遠のテーマを桑弘羊は後世の中国商人に残したのである。 西洋の商業観 桑弘羊と同時期のローマ帝国で、最大の豪商といえば「ローマ一の金持ち」クラッススである。クラッススはローマに消防隊がないのをいいことに、以下の方法で富を築いた。まず500人の私有奴隷で自前の消防隊をつくる。そして、火事がおこるとその家に向かい、家を安価で自分に売るよう要求する。家主が承諾すれば消火をはじめるが、拒否すればそのまま焼けるにまかせる。家主は仕方なく廉価で売らざるを得ないわけだが、そのあとクラッススは修築して当の「家主」を住まわせ、高額の家賃を搾り取る。このようにして彼は「火事場泥棒」よろしくローマ市内の大半の家屋を買い占めた。また、クラッススはローマ最大の奴隷斡旋業も営んでいた。彼の遺産はローマの国庫収入1年分に相当したという。 クラッススはパルティア遠征中に亡くなったが、彼が従軍したのは国家のためではなく自分のためだった。新たな属州を征服した者はその地の富を優先的に収奪する権利があるという暗黙のルールがローマにはあったからだ。クラッススのような商人兼政治家がもし中国にいればどうなるか。身代を築いたそのやり方は商業界全体から軽蔑されただろう。政治のリーダーになるなど論外である。しかし、ローマでは違う。その人物の財力が強力な軍隊を賄うのに十分であれば、あるいは大量の票と交換するのに十分であれば、それだけで政界トップの座に居座ることができたのである。 中国の商業精神は儒家農業文明から枝分かれした傍系である―これは近代以降にみられる考えだが事実ではない。商業精神はまぎれもなく儒家農業文明に内在する重要な構成要素だった。儒家思想を受動的に受け入れたのではなく、それに実質的な修正を加えたのである。 すでに戦国時代には、斉の宰相・管仲が市場による富の調整、貨幣による価格形成、利益システムによる社会的行為の誘発を提起し、行政権力の強制的な規制に反対していた。これは非常に近代的な考え方である。資本主義経済の成長発展はなくとも商工業文明の種は当時からすでに中国にあったということがわかる。 中国の商工業文明は生まれてすぐに儒家のモラルに、後には「家国責任〔国のために尽くすことを責務とする〕」にも縛られたが、これこそまさに二重の束縛であり、その結果、西洋タイプの企業家が中国では遅々として生まれなかったという人がいる。しかし、モラルと「家国責任」の問題に答えなければならないのはむしろ今日の西洋企業家のほうである。自己の利益を純粋に追い求めていけば自ずと社会共通の利益に到達するのか。国家の利益と個人の利益をどうやって明確に線引きするのか。国家主権から離れたところに自由経済は存立し得るのか。中国は2000年の昔からすでにこれらの問題を考え始めていたのである。 (15)エドワード・クックは気候システムに関するある仮説を提起、4世紀に中央アジアで干害が発生したのとほとんど同時にフン族(the Huns)がはじめて西に移動しローマ帝国に侵入したとした。Nicola Di Cosmo、Neil Pederson、 Edward R. Cook「Environmental Stress and Steppe Nomads:Rethinking the...

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若者が決める!第2回日本中国旅行ワークショップ大会視聴者(リスナー)募集✈

コロナ禍で事実上日本と中国に行けなくなってから早2年。今回、身近な「旅行」というテーマでイベントが開催されます!! 日中両国の青少年が4人1グループで、1か月程度オンライン上で理想の観光プランを作成した成果を発表します。日中の青少年が本気で考えた旅行プラン、一緒に見てませんか? そして、なんとなんと… 今回昨年のイベントでお越し頂いたドキュメンタリー監督の竹内亮 監督が審査員の1人に決定しました!!竹内亮監督を生で見たい方もぜひご参加ください♪ さらにリスナーのみなさんに豪華賞品が当たるプレゼント企画もあります!!沢山の参加お待ちしております♪★開催日時 3月13日(日)14時〜16時 ※日本時間 ★開催方法 オンライン ※Zoom使用予定、使用言語は日本語 こんな方にオススメ! ・中国語/日本語を勉強している方 ・日本や中国の有名観光スポットを知りたい方 ・旅行好きの方 などなど… ★参加条件・参加費 誰でも無料でご参加いただけます! ★リスナー特典 ◆得点1:リスナーのみなさん向けのWeChatグループにご招待! その中で中国人リスナー参加者や日本人リスナー参加者と交流ができますよ!! ◆特典2:豪華景品が当たるチャンス! リスナーの皆さんに豪華景品があたるチャンスがあります! 抽選結果はイベント当日に発表いたします♪ ★申し込み方法 下記お申込みフォームより申し込みください。 【日本在住の方】https://forms.gle/E61dtRqoks9CB6kr5 【中国在住の方】https://wj.qq.com/s2/9731213/fb48/ ※申し込みいただいた方にはメールでご連絡を差し上げますので、nicchu.ryokouws02@gmail.com のメールを受信できるように設定をお願いいたします。 申し込み期限:3月12日(土)日本時間18時 ★共催団体 日中学生交流団体freebird、認定NPO法人東京都日中友好協会青年委員会、中国駐東京観光代表処 ぜひお早めにお申し込みください~~!!

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2022年馬頭琴コンサート

モンゴ儿族若手馬頭琴奏者が池袋に集い馬頭琴の名曲を奏でます。まるでモンゴルの大草原を馬に乘って駆け回っているような感覚になること間違いなし。馬頭琴の音色を聴きながら、素敵な週末を共に過ごしましょう。 【会場】:としま区民センター 多目的ホール【日程】:2022/4/1(金)開場: 18:30 / 開演: 19:00【入場料】:3000円

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座りっぱなしで運動効果が大幅に低下―中国メディア

運動が体にいいことは誰もが理解しているが、日々の運動の目標さえクリアしていれば、それで問題ないのかというとそういう訳ではない。なぜなら「じっとしていること」が運動効果を大幅に低下させてしまうからだ。北京市疾病予防コントロールセンターの専門家は、「こまめに動くこととじっとしている時間を減らすことは、どちらも同じくらい重要」と人々に注意を呼びかけている。北京青年報が伝えた。 運動が体にいいことは誰もが理解しているが、日々の運動の目標さえクリアしていれば、それで問題ないのかというとそういう訳ではない。なぜなら「じっとしていること」が運動効果を大幅に低下させてしまうからだ。 ■万人共通の「運動公式」 成人について、身体的条件が許せば、どのような種類でも運動は行うべきとしている。世界保健機関(WHO)は、「中程度の有酸素運動を週に最低150分から300分間、あるいは高強度の有酸素運動を週に最低75分から150分間、あるいは中強度と高強度の有酸素運動を組み合わせ、同じ時間行うこと」を推奨している。 週に2日以上、あるいは隔日、高強度以上のレジスタンス運動をすると、筋肉が強化され、あらゆる主要な筋肉群を鍛えることができる。 ■12時間、運動せず座りっぱなしだと、運動効果は全て消滅 1日24時間のうち、睡眠時間を除くと、私たちには約16時間の活動時間があり、毎日30分間の中程度あるいは高強度の運動を行うとする。そして、残った15時間半の間、リラックスして動かず座って過ごしていると、身体にどんなことが起こるのだろうか? 中程度あるいは高強度の運動によってもたらされる健康効果は、長い間動かない状態による影響を受けることが、研究から判明している。極端な場合、1日のうち座っている時間が11、12時間に及んだ場合、中程度あるいは高強度の運動による健康効果は、弱まるもしくは完全に相殺される恐れもあるという。 このことから北京市疾病予防コントロールセンターの専門家は、「『規則的に運動するかどうか』と『長時間動かず座り続けるかどうか』は、両方とも等しく重要であり、日々の行動プランを練る上で、いずれも検討すべき重要事項である」と市民に注意を呼びかけている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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中国のペットの数が10年で1億3000万匹増加、若者が「癒し」を求めている?―中国メディア

いつの頃からか、かわいいネコやイヌの写真が、微信(WeChat)のモーメンツをジャックするようになっているのに気付いているだろうか?何気なくモーメンツを見ていると、会社の同僚がイヌの写真をアップしていて、普段はぶっきらぼうな同僚が、はじけるような笑顔でイヌを抱っこしているのを目にするということも少なくないだろう。中国青年報が伝えた。 大学卒業後、北京のあるIT企業に就職した王[王其]さんは「金宝」と名付けたネコを飼っており、「毎朝起きると、横で寝転んでいる金宝がかわいい目で私を見つめていて、心がうっとりして、新たな一日にたくさんの仕事と向き合う勇気が湧いてくる」と話す。 大都市では、ペットを飼う若者が増加の一途をたどっている。会社で仕事をバリバリしている人も、帰宅後は素の自分に戻り、ペットの世話をしているのだ。統計によると、2010年から20年までの10年間、中国で飼われているペットの数は5900万匹から、1億8900万匹まで激増した。そのうち、都市部で飼われているネコやイヌの数は1億匹を超えている。 米心理学者・エリク・H・エリクソン氏は、「20~40歳の成人期は、人が親密感を獲得し、孤独感を避けようとする心理的発達段階」としている。大都市で一生懸命に働いている若者は、恋人を見つけたり、結婚したりしたいと願ってはいても、現実がそれを難しくしているため、ペットを飼って、親密性を獲得しようとしているのかもしれない。ある実験データでは、ペットとじゃれ合うと、血圧や心拍数が下がり、ストレスホルモン「コルチゾール」の値も下がることが分かっている。つまり、今の若者はペットを飼うことで、かなりの程度ストレスを解消し、生活の質を向上させることができているということだ。 あるネットユーザーは、「自分の食事は出前で1食当たり15元(約270円)。でも、イヌは1袋300~400元(約5400~7200円)のドッグフードを食べている」とつづっている。今の若者は、ペットにはケチらずにお金を使うのだ。2020年、中国のペット市場の規模は約3000億元(約5兆4000億円)に達し、赤ちゃんの粉ミルクやオムツの市場の規模を超えた。そして、2023年にはその規模が4456億元(約8兆208億円)に達する見込みだ。 都市でペットを飼っている若者は何を考えているのか分からないと感じている人もいる。 中国心理学会に心理カウンセラーとして登録されている魏冉氏は、「このような現象に矛盾はない」との見方を示し、「今の若者は、『誰かと一緒にいたい』という思いをペットに十分に満たしてもらっており、親密感を覚えるようになり、感情的にペットに依存するようになっている。そして、その関係をずっと続けたいと期待し、ペットにお金をかけるという行為はいたって自然なことだ。そして、ペット用品を購入する過程で、若者はペットを飼う者同士の間に居場所を見つけるようになっている」と説明する。 ネット上で「なぜペットを飼うのか」と検索してみると、「癒し」というワードヒット率が高かった。大勢の人がせわしなく行き交うにぎやかな大都市で、若者は進学や就職、仕事、ローンといったいろんなプレッシャーを抱えており、都市の中でなんとか根を張ろうと必死に頑張っている。そして、慌ただしく、忙しい一日が終わり、自分の家に帰った後は、なんとかして「癒し」を得たいと感じている。 卒業見込み大学生である李暁陽さんは現在、面接に明け暮れる日々を過ごしており、最も多い時で、1日に3社の面接を受け、昼食を食べる暇もないこともあるという。「苦労するのは怖くないけど、面接で不合格通知を受けた時は、自信を保つのが難しくなる。この世界に僕を必要としている場所はないのではないかと感じることさえある。でも、家に帰って玄関を開けると、トイプードルのラッキーがうれしそうに頭を振るようにして、ワンワンと鳴きながら走り寄って来ると、イヌにとって、僕はかけがえのない存在なんだと感じる。そして、必要とされていると感じ、自分に対するネガティブな感情が収まっていく」と話す。 魏氏は、「若者がペットを責任を持って扱う事ができ、ペットが自分に依存していると感じる時、『必要とされたい』という感情が自然と満たされる。そして、自分がいなければならない、自分は価値ある人間だと感じて、力が湧いてくる。そのようにして、労働者にありがちな無力感がかなりの程度消え、自尊心を持つことができる」との見方を示す。 何子涵さん(27)は現在、5年交際した彼氏との結婚を考えているといい、ペットを飼うことの価値について、「ペットを飼った時から、彼氏との関係が良くなった。彼氏と一緒にいることができるだけでなく、ペットが居場所を感じさせてくれている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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2021年度中国科学10大進展が発表 、「天問1号」の火星着陸成功など―中国メディア

中国科学技術部(省)ハイテク研究発展センター(基礎研究管理センター)が2月28日、2021年度中国科学10大進展を発表した。 中国科学技術部ハイテク研究発展センターが2月28日、2021年度中国科学10大進展を発表した。写真は天問1号。 科学進展トップ10は以下の通り。 1、中国の火星探査機「天問1号」の火星着陸成功。 2、中国の宇宙ステーションのコアモジュール「天和」の打ち上げ成功、有人宇宙船「神舟12号」と「神舟13号」の打ち上げ成功及び「天和」とのドッキング成功。 3、二酸化炭素からデンプンへの人工合成に成功。 4、月探査機「嫦娥5号」の月のサンプルが月の進化の歴史を解明。 5、新型コロナウイルス・SARS-CoV-2の抗ウイルス薬逃避メカニズムを解明。 6、500メートル球面電波望遠鏡「FAST」が世界最大の高速電波バーストのサンプルを検出。 7、高性能繊維状リチウムイオン電池の大規模生産を実現。 8、62ビット量子コンピューターのプロトタイプ「祖冲之号」の開発に成功し、プログラム可能な二次元量子ウォークを実現。 9、電源内蔵型軟体ロボットがマリアナ海溝に到達。 10 、渡り鳥の渡りルートの形成や長距離移動のカギとなる遺伝子を解明。 「中国科学10大進展」の選出は、科学技術部ハイテク研究発展センター(基礎研究管理センター)が筆頭となって行われており、今回で17回目を迎えた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)