音楽とアートの融合による新プロジェクト「MICUSRAT -Loves music and art-」
国際シンポジウムを8月18日[金]に大阪市中央公会堂で、アート展示を19日[土]、20日[日]にSUMMER SONIC 2023 大阪で開催
その一環として、大阪にて、国際シンポジウム『MICUSRAT – Loves music and art – presents SYMPOSIUM』を8月18日[金]に大阪市中央公会堂で、アート作品展示『MICUSRAT – Loves music and art – FUSION /ISSEI SUZUKI | Installation in Maishima』を8月19日[土]、20日[日]にSUMMER SONIC 2023 大阪:舞洲 SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)で開催します。
国際シンポジウム『MICUSRAT- Loves music and art – presents SYMPOSIUM』は、国際的に活躍するアーティスト、音楽家、建築家、キュレーター、メディア等、文化芸術の幅広い分野から登壇し、参加者と共に、文化芸術の「新たな価値」について、日本から世界への発信、あるいは世界的潮流と日本とのつながりなどについて議論します。特徴のある音像効果で空間を創り出すサウンドシステムを導入して音楽と議論を一体化させ、シンポジウム自体を「対話型饗宴ライブ作品」と見立てた、これまでにない「没入型」のシンポジウムとなることを目指します(日英同時通訳あり)。
アート作品展示『MICUSRAT – Loves music and art – FUSION /ISSEI SUZUKI | Installation in Maishima』は、サマーソニック大阪会場にアーティスト鈴木一世の作品を展示。鈴木一世は、「ミクスチャー」をテーマに特徴的な曲線を描き、 相反する要素を融合させて作品を生み出す、高校生時代から世界的に注目されているZ世代の現代アーティストです。今回の展示は、代表作である「FUSION(融合)」シリーズとして、会場内の作品展示やステージの壁面まで音楽とアートの融合を目指した作品を展示します。
なお、本プロジェクトは、千葉県幕張新都心にて、『MICUSRAT – Loves music and art – SUN/YOSHIROTTEN | Installation in Makuhari New City』を同時期開催しています。
- シンポジウム概要
名称
MICUSRAT- Loves music and art – presents SYMPOSIUM
開催日
2023年8月18日(金)
会場
大阪市中央公会堂 3F 中集会室 (大阪市北区中之島1-1-27)
開催時間
12:00開場 13:00開演~19:45終演
13:00 episode #000 [20min] THIS IS MY SONG FOR THE EARTH
13:20 episode #001 [10min] PROJECT“SUN”
13:30~15:00 episode #002 [90min] BEYOND IMAGINATION 「日本独自のアート文脈の創出」
15:15~16:45 episode #003 [90min] UNEXPECTED FLIGHT PATTERNS「大陸的な新しいムーブメント」
17:00~18:30 episode #004 [90min] ART IS MORE THAN A NUMBER OF HANDS「日本独自のインナービジョンとその解放」
18:45~19:45 episode #005 [60min] EXCHANGE OF VIEWS 意見交換会
20:00~22:00 レセプション at GARB weeks(当日申し込み/先着順)
料金
無料 ※チケット事前申込制(先着順)
お申し込みはこちら→ https://micusratsymposium.peatix.com
主催
文化庁
特別協力
SUMMER SONIC 2023
運営
MICUSRAT PRODUCTION
企画
DAVID WATTS
- episode #000(13:00~)
THIS IS MY SONG FOR THE EARTH
時間芸術の一つである「音楽」。「曲」が人に届けられるとき目にするジャケットアートワークにも思想や哲学やカルチャーが反映され、好きな「曲」とファッションは切り離せず、さまざまな要素がかかわる。「曲・音楽」を構成するそれぞれの要素に注目することで、アーティストの内核(コア)から産まれた創作物が世界各地へ広がっていくヒントを探す。
- episode #001(13:10~)
PROJECT“SUN”
同会場にて、YOSHIROTTENによるプロジェクト紹介映像「SUN」を上映。同日より幕張新都心にて開催されているMICUSRAT presents 「SUN」シリーズの大型インスタレーションの創作の根源やアウトラインを鑑賞。
- episode #002(13:30~15:00)
BEYOND IMAGINATION 「日本独自のアート文脈の創出」
創造的文化とは?各国のアートの概念とは?世界的な芸術文化の発展への影響力に日本独自のアート文脈を見出すとしたら?わたしたちはいかなる努力でその道を創るべきか?
山下有佳子(日本)
アートプロデューサー。1988年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、ロンドンのサザビーズ・インスティチュート・オブ・アートに てアート・ビジネス修士課程を修了。サザビーズロンドン中国陶磁器部門でのインターンを経て、サザビーズジャパンにて現代美術を担当。2017年から2022年までアートギャラリー「THE CLUB」マネージングディレクター。2022年より「Art Collaboration Kyoto」プログラムディレクターを務め、京都市成長戦略推進アドバイザー(アート市場活性化担当) 就任。京都芸術大学の客員教授も務める。
鈴木一世(日本)
アーティスト。2001年仙台出身。物心ついた時から筆を握り、現在に至るまで数々のコンテストで賞を獲得。形に囚われない自由な発想から生み出される作品は、活動当初よりすぐに世間の目に留まり、adidasコラボ、ワインラベルに作品が起用されるなどして注目を集める。絵筆に相反する要素を巧みに融合させ、独特な曲線美を特徴に類を見ない唯一無二の作品を生み出している。現在、開催した個展の全ての作品がSOLDOUTとなっており、番組最年少の高校3年生にしてフジテレビ系『ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜』にて特集されるなど、既に世間の注目を集めている。今後の活躍が最も期待される若手アーティストのひとり。
ケン・ウォン(中国)
APACのデジタルマーケティングと事業開発で21年以上の経験を持つ起業家。中華圏における高級ファッションブランド向け大手デジタル・マーケティングエージェンシー「Precision」の創設者兼代表取締役として、事業開発とプロフェッショナルチームの設立し、現在100人以上の従業員を雇用し、CHANEL、Louis Vuitton、Valentino、LOEWE、KENZO等25以上の高級ファッションブランドにサービス提供。 また、Cross Studioの創設者兼ディレクターとして、30人以上の新進アーティストの代表を務め、Bathing APE、Sneaker Con、Innersect Trading Convention等、ブランドとのコラボレーション、コンベンション、メディア露出を通じ、彼らの活動を展開。
- episode #003(15:15~16:45)
UNEXPECTED FLIGHT PATTERNS 「大陸的な新しいムーブメント」
アニメ、ファッション、建築、音楽など、数々の創造的ジャンルのアーティスト、作品が国際的な評価を獲得している。美術作品だけでなく、世界的な文脈に貢献できるあらゆる創造的ジャンルの表現を〈アート〉足ることと見出し、人材、情報の活発な各国のローカルな交流、資本の流入を促すような、世界に類を見ない新たなシーンを日本という特有の地から創出することは可能か。
田中杏子(日本)
大阪生まれ。イタリアのファッション学校を卒業後、ファッションエディターに師事し雑誌や広告に関わる。海外経験を活かしスタイリストとしても活躍。『VOGUE NIPPON』創刊時に参加し、2005年11月より『Numéro TOKYO』編集長。同誌ファッションページのスタイリングや、他ブランドのアドバイザーやディレクション、講演なども行う。広告分野でも資生堂「Maquillage」キャンペーンのファッション・ディレクターを兼務。他にも著書『AKO’S FASHION BOOK』を出版し、講演など幅広く活動している。2021年には新プロジェクト「rabbiton」を立ち上げている。
中里唯馬(日本)
1985年生まれ。2008年、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーを卒業。 2015年に「株式会社YUIMA NAKAZATO」を設立。2016年7月にはパリ・オートクチュール・ファッションウィーク公式ゲストデザイナーの1人に選ばれ、コレクションを発表。その後も継続的にパリでコレクションを発表し、テクノロジーとクラフトマンシップを融合させたものづくりを提案。オートクチュール・ファッションウィークを通じて最先端のファッションを提案しながら、社会的課題にも取り組む。
ベリー・キム(韓国)
ベリー・キムは作品において、自己表現、真の価値、日常生活の観察を通じて真の幸福を表現し、物質主義と対比させている。彼女は洋服や建物などの日常の対象に活力を与えることで、幸福が生まれると捉えている。これらは、最初は安らぎを与えてくれるが、時間とともに平凡になることがままある。彼女はその変化する性質を自身と重ね、特徴やファッションを加えることで「ベリーランド」を創った。彼女の創造物は曖昧な成功を追求する人々に慰めを与え、キム自身の可能性と、作品に関わる人々の人生の真の価値を理解する手助けとなっている。今年LAで開催されたthe other art fairにも出展しグローバルに活躍。
キャメロン・バイ(中国)
ARTnews Chinaの編集長。ARTnewsは1902年に設立されたアート分野のメディアである。現職に就任する以前は、Robb Report Chinaの編集長や、LEON Chinaの編集長を務めた。シニア・メディアパーソンとして、彼は様々な行事に招待され、プレステージの高いライフスタイルを紹介することも数多くある。現在の彼の夢は、アーティストと様々なビジネス機関を結びつけ、アーティストがより広く認知され、幅広いオーディエンスを獲得できるよう支援することである。
- episode #004(17:00~18:30)
ART IS MORE THAN A NUMBER OF HANDS 「日本独自のインナービジョンとその解放」
日本の芸術的感性の特徴でもある「内に向かう思考性」を変容させ解き放つ。日本全体が二項対立的に捉えてしまう「積極性」と「受動消極性」などの境界にはない「中動態」ともいえるゾーンに新たな空気感を放ち、独自性を失うことなく見据えるエッジにグラデーションを与える言葉を生み出す。人の手がもつ可能性、人の手が生み出すものはまだまだ無限であることを世界的な創造性をインスパイアし続けるアーティストやメディアが対話する。
宇川直宏(日本)
現”在”美術家。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、さまざまな領域で多岐にわたる活動を行う。2001年「Buzz Club: News from Japan」(MoMA PS1・ニューヨーク)、「JAM: Tokyo-London」(Barbican Art Gallery・ロンドン)に参加して以来、国内外の多くの展覧会で作品を発表。2010 年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、スタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの”現在美術作品”と位置づける。
渋谷慶一郎(日本)
東京藝術大学作曲科卒業。作品は先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽、サウンドインスタレーションまで多岐にわたる。2012 年初音ミク主演のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表、パリを皮切りに世界中で巡回。2020年に映画「ミッドナイトスワン」の音楽を担当し数々の映画音楽賞を受賞。2021年には新国立劇場にて新作オペラ『Super Angels』を初演。2023年6月、パリ・シャトレ座で新作アンドロイド・オペラ『MIRROR』を発表。
石上純也(日本)
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年石上純也建築設計事務所を設立。主な作品に、神奈川工科大学KAIT工房・KAIT広場、Park Groot Vijversburgビジターセンター、ボタニカルガーデンアートビオトープ「水庭」、2019年サーペンタインパヴィリオン、House & Restaurantなど。2009年日本建築学会賞(作品)、2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、毎日デザイン賞、2019年芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)、OBEL AWARDなど受賞多数。
- モデレーター
レポーティングモデレーター:星野太
1983年生まれ。西洋近代における「崇高(sublime)」の概念をひとつの基軸としながら、美学とその周辺領域(とりわけ修辞学・倫理学・政治学)との関わりを探求。表象文化論的な関心としては「準-人間」とでもよぶべき対象に関心があり、ここ最近は「寄食者(parasite)」という形象に集中的に取り組んでいる。そのほか、現代美術の理論と実践にも関わる。近年はシンポジウムやアカデミックフォーラムへの登壇のほか、美学者や作家との対談にも意欲的に取り組む。主な著書に『美学のプラクティス』(水声社, 2021)、『崇高のリミナリティ』(フィルムアート社, 2022)、『食客論』(講談社, 2023)などがある。
トランスフォームサポーター:佐藤ビンゴ
1995年に54-71を同級生らと結成。バンド活動を続けると同時に、2007年に音楽レーベル&プロモーター事業を行うcontraredeを設立。音楽だけでなく雑誌Libertin DUNEの刊行や海外ツアーを通じてViceとの交流を深め、2012年グローバルメディアViceの日本支社「Vice Media Japan」を設立し代表取締役に。i-D Japanの立ち上げも行う。現在、ANEW Holdings役員、afumi inc.代表。
- アート作品展示概要
名称
MICUSRAT – Loves music and art – FUSION /ISSEI SUZUKI | Installation in Maishima
会期
2023年8月19日(土)、20日(日)
会場
大阪市舞洲SONIC PARK
開催時間
11:00-21:00(サマーソニック開催時間中)
料金
無料 ※サマーソニックの入場券が必要
主催
文化庁
特別協力
SUMMER SONIC 2023
運営
MICUSRAT PRODUCTION
企画
DAVID WATTS
- 鈴木一世(すずきいっせい)について
2001年仙台出身。物心ついた時から筆を握り、現在に至るまで数々のコンテストで賞を獲得。形に囚われない自由な発想から生み出される作品は、10代よりすぐに世間の目に留まり、adidasコラボ、ワインラベルに作品が起用されるなどして注目を集める。絵筆に相反する要素を巧みに融合させ、独特な曲線美を特徴に類を見ない唯一無二の作品を生み出している。現在、開催した個展の全ての作品がSOLDOUTとなっており、フジテレビ系『ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜』にて番組最年少の高校3年生にして特集されるなど、注目を集めている。今後の活躍が期待される若手アーティストのひとり。
< STATEMENT >
「言葉」というフィルターを通して 意識伝達がなされるのが当たり前の世界で、 自分の思いを伝える唯一の手段が 「絵画を描くこと」になった。コミュニケーションの限界から解き放たれようとする瞬間を [視覚言語]として捉え、 心の奥底に流れ込んで来る感情と、 現代社会に存在する様々な要素をつかまえて 作品へ昇華していくことで、 絵画として鑑賞者と双方向の意識伝達をする。絵画に敷き詰められたひとつひとつの要素は、 日本独自の文化構築のプロセスを比喩的に表したものでもあり、 隣り合う色と模様によりそれらは個性や具体的な意味を持ち始める。 鈴木一世 | Issei Suzuki
- 展示作品「FUSION (融合)」について
1. オーシャンステージへ向かうメイン導線に、油絵で描かれた作品を「立体造形物」として特殊な工匠により表現。自由に描かれた重厚感溢れる自然の象徴である曲線美は、「文化的な構造」の間を見出すことを問いかける。
2. サマーソニックと鈴木一世はほぼ同い年。自身の作品と、23年の歴史をもつサマーソニックオフィシャルのロゴをミックスした「融合作品」として、フェスティバル会場のステージに設置された巨大ビジョンに映し出し、当日会場にいるオーディエンスと空間とともにする作品として発表。
3. 会場内の装飾の背景模様に、作品を混ぜ込むことで、音楽とアートの融合を目指す作品も創作。
4. 国内外の出演アーティストがフェスティバル出演の合間に、”素のまま”解放的にくつろげるエリアに「FUSIONの原画」を”素のまま”で作品展示。アーティストが”素のまま”に鑑賞できる場所に成立する作品。(一般非公開エリア)
5. オーディエンスが、アートを身にまといアートとともに音楽を浴びる体験そのものが作品。サマーソニックオフィシャルコラボレーションとして、Tシャツを特別に制作し販売。
- MICUSRAT(マイクスラット)について
『私たちに芸術的に変容を届けてくれるマイク(Micマイク、 Us 私たちに、Reach 届けてくれる、 Artistic 芸術的に 、Transformation 変容を)』と読み込んだ「MUSIC」と「ART」のアナグラムで、特別に編成されたMICUSRAT PRODUCTION がプロジェクトを担当。文化庁が、音楽とアートの融合による「新たな価値」を創造する作品をアーティストと産み出し、日本が世界の芸術文化発展のための拠点になることを推進するプロジェクト。2023年度は幕張、大阪で開催。