「平和の心——時代を超えた友情」町田忠昭版画コレクション展が東京で開催
2023年4月2日、東京で「平和の心――時代を超えた友情」と題された町田忠昭版画コレクション展が、中日平和友好条約締結45周年記念展して、多元文化会館で開催された。
展示会は、「平和の心-時代を超えた友情」版画展実行委員会によって主催され、株式会社アジア太平洋観光社が共催し、在日本中国大使館、日中協会、日中友好協会、東京都日中友好協会、東京華僑総会、全日本華僑華人団体連合会が後援した。
在日本中国大使館領事王寶鋒氏はあいさつで、「これは普通の版画展ではありません。95歳の日本友人が中国の友人に対する真摯な心を反映しているし、中日平和友好条約締結45周年記念として、非常に重要な意味を持っています。世界は100年未曽有の変革と歴史的に重要な局面に直面しており、条約の精神を振り返り、中日関係の正しい方向性を維持し、不安定な世界により多くのポジティブな力を注入することができます。私たちは、日本に住む華僑・華人と中日友好の方々と共に、中日両国の各分野の交流と協力を積極的に推進していきたい」と述べた。
版画コレクターの町田忠昭氏は、「魯迅氏は、国家の危機に直面した際、中国の新しい版画運動を促進し、劉峴をはじめとする多くの優れた木版画の若手を育成しました。日本は侵略戦争で許されない罪を犯し、版画展示会を通じて歴史を忘れないように、平和がどれだけ貴重かを世界に伝えたいと思います。」と述べた。
北京からオンラインで出席した清華大学教授の劉江永氏は、「町田忠昭氏は70年前に日本で中国強制連行労働者犠牲者の遺体を中国に送り届けるために旅日華僑と共に働き、犠牲者の家族を支援し続けて多くの方々に尊敬されています。今回の版画展実行委員会の多大な努力により、彼の版画コレクションを展示できたことをうれしく思います。歴史を忘れず、新しい時代に合わせて安定的で建設的な中日関係を構築して維持し、推進するために、皆さんと共に努力を続けたいと思います。」と述べた。
後援団体日中協会理事長清水瀬野氏や日中友好協会常務理事永田哲二氏は、魯迅先生が日本留学、医業を捨てて文学に専念し、内山書店を通じて中国に新興版画運動を推進する歴史を振り返り、町田忠昭氏の長年にわたる日中友好の努力に敬意を表した。
日中友好会館の中国代表理事の黄星原はあいさつで、「両国の人々がお互いを学び合い、歴史の長い流れの中で、中国と日本は永遠の隣人として、歴史を教訓として共に未来を創造し、平和共存と相互協力を実現すべきです。版画は中日両国共通の文化であり、今回の版画展が平和をテーマとし、時代の潮流に合わせたものであり、中日関係を正常に軌道に戻し、健全で安定した中日関係の維持と発展に明らかな意義があります。」と述べた。
町田忠昭氏が長年にわたり中日友好を推進し、版画を媒介として中日両国の文化交流を促進した功績をたたえるため、東京多元文化会館代表の劉莉生氏から感謝状が贈った。
イベントでは、町田忠昭氏と中日の版画家たちとのつながり、そして「花岡事件」で犠牲になった中国の労働者に捧げられた多年にわたる活動を描いたドキュメンタリー、「町田昭忠、中国と日本の心を刻む」と題された映像も上映されて参加者に感動を与えた。
版画展示会は4月2日から16日まで、多元文化会館の1Fと2F画廊で開催される予定。4月8日午後二時には、厦門大学教授兪兆平氏から「『阿Q正伝』に関する新しい見解」と題する講演会を行われる予定。