上海博報堂、アリババグループの天猫色彩研究所(TCI)と戦略パートナーシップを締結

―アリババのビッグデータなどから分析した生活者の色彩意識を活用し、クライアント企業のブランディング・マーケティングをサポート―

博報堂グループの上海博報堂(本社、中国・上海市、社長:平野勝一)は、アリババグループ傘下の天猫色彩研究所と戦略パートナーシップを締結いたしましたのでお知らせいたします。

上海博報堂の調査*1で、商品購入の際に「色彩」が決め手となると回答した人は95%を占めました。また、Tモール(天猫)上のデータより、カラー商品のクリック数は白黒商品のクリック数より38%高く、カラーを好む人のほうが白黒を好む人よりも年間消費額が1,500元(約27,000円)高いという結果もでています。
このように色彩が購買に与える影響に着目し、アリババグループの天猫創新センター(Tモールイノベーションセンター、以下TMIC)はECサイト「Tモール」が保有する膨大な購買データ及び外部調査データやTモール会員の定性調査結果などから、中国生活者の新しいトレンドカラーを発掘・発表する研究機関として、色彩に関する専門家と共に、天猫色彩研究所(Tmall Color Institute、以下TCI)を、2022年に立ち上げました。
また、上海博報堂は2021年にTMICのオフィシャルISV(Independent Software Vendors)*2資格を取得。2022年にはシルバー資格にランクアップし、既にクライアント企業向けにTIMCのマーケティングダッシュボードを使用した購買分析、商品開発などを行っており、TMICとはサービスパートナーとして協業しておりました。

今回のTCIと上海博報堂の戦略パートナーシップ締結により、TCIの科学的な色彩予測研究をベースとして、博報堂の生活者発想の視点で、Tモールのビッグデータから中国生活者の生活意識やインサイト、色彩の明度/彩度/色相、色彩感情の好みを洞察し、ブランドや商品、広告クリエイティブの色彩や、更にECサイトなどデジタル上での色彩が購買にどのように影響を与えるかなどの分析手法を確立しました。この分析手法により、クライアント企業やメディア企業などに色彩分析および商品やブランドごとにカスタマイズ化した色彩提案を行うコンサルティングサービスを提供します。
さらに、オリジナルの色彩を活用した商品開発、VI・CI開発、パッケージやECサイトデザインの開発など多様なクリエイティブや統合的なマーケティングプランまでワンストップでサポートいたします。

 また、生活者研究とECモール内の生活者体験を通して2023/24年のZ世代/潮流トレンド層/若いOL/精緻ママ/ラグジュアリー層/品質重視層それぞれのトレンドカラーを発表(詳細後述)しています。更に研究を進め、今後、より多くのブランドや商品が色彩を活用してビジネスを活性化できるよう貢献してまいります。

■色彩コンサルティングサービス

*1
調査名  :上海博報堂『2022年度色彩調査』
調査対象者:1,676名
実施年月 :2022年11月
調査手法 :インターネット調査

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