世界有数・アジア最⼤級の国際舞台芸術プラットフォーム「横浜国際舞台芸術ミーティング2022」(YPAM2022)12⽉に開催!
YPAMとは?
YPAM(横浜国際舞台芸術ミーティング)は、演劇、ダンス、パフォーマンスなどの実演型芸術に取り組み、その創造、普及、国際交流に従事する人々が集まるプラットフォームです。1995年に「TPAM」として東京で開始、2011年から横浜で開催。世界有数の舞台芸術プラットフォームとして、国際的認知を確立しています。
撮影:陳天璽(ニューヨークのチャイナタウンにて)
今年のプログラムについて
YPAMとしては2回目の開催となる今年は、公募型舞台芸術フェスティバル「YPAMフリンジ」の密度を高めるべく会場を横浜・神奈川エリアに限定し、コミュニティスペース「YPAMフリンジセンター」を開設するなど地域とさらに連携を深めつつ、来場/オンラインのハイブリッドによる舞台芸術関係者の国際交流プログラム「YPAMエクスチェンジ」の開発も進めています。
主催公演プログラム「YPAMディレクション」では、4ヵ国/地域のアーティストによる野心作をご紹介。ブラレヤン・ダンスカンパニー『LUNA』(台湾)は、YPAMディレクションとしては初めての海外の公的機関との共催となります。ヤン・ジェン『ジャスミンタウン』(中国)は、北京拠点の若手振付家と東アジア最大の中華街である横浜中華街の住民とのコラボレーション。『ジャスミンタウン』および2019年にワークインプログレスとして発表したファイブアーツセンター『仮構の歴史』(マレーシア)、今年ワークインプログレスを発表し来年完成作品を発表する予定のオル太『ニッポン・イデオロギー(仮)』(日本)は、TPAM/YPAMによる委嘱作品です。
いま・ここでしか体験することのできないライブ・パフォーマンスが持つローカリティを肯定しつつ、ハイブリッドな専門家交流との両立、そして横浜からの新しい価値の国際的発信を目指す、新たな国際交流の時代に向けてのYPAMの試みにご注目ください。
1)YPAMディレクション(主催公演プログラム)
ブラレヤン・ダンスカンパニー(布拉瑞揚舞團/台湾)
LUNA
Photo by Lafun Photograph
12月3日(土)18:30開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
一般(オーディエンス):3,500円
YPAM登録者(プロフェッショナル):1,500円
お取り扱い:YPAMウェブサイト台湾の様々な先住民族と漢民族混合のダンサーたちが、高地のブナン族集落「羅娜(Luluna)」に赴き、世界遺産に登録されている伝統歌唱や、狩りの成果を叫ぶ「戦功の宴」を研究して作り上げた新しいダンス。
オル太(日本)
ニッポン・イデオロギー(仮)
Hyper Popular Art Stand Play PhotoYuichiroTamura
12月9日(金)18:00/10日(土)13:30/11日(日)13:00
会場:KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
一般(オーディエンス): 2,500円
YPAM登録者(プロフェッショナル): 1,000円
お取り扱い:YPAMウェブサイト
ジャンルを横断した活動を展開するアーティスト・コレクティブ、オル太が、YPAMの委嘱で「ニッポンのイデオロギー」のパフォーマティブな分析に2年かけて取り組みます。今年はワークインプログレスとして発表。
ヤン・ジェン(杨朕/中国)
ジャスミンタウン
Image Zhang Yongji
12月10日(土)18:30/11日(日)17:00
会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
一般(オーディエンス):3,500円
YPAM登録者(プロフェッショナル):1,500円
お取り扱い:YPAMウェブサイト
国際的に活躍する北京拠点の新世代の振付家が、世界各地の中華街の住民とともに取り組むプロジェクトの第一弾。東アジア最大の中華街である横浜中華街に共存する多様なアイデンティティのあり方に迫ります。
ファイブアーツセンター(マレーシア)
仮構の歴史
Photo by Komunitas Salihara・Witjak Widi
12月14日(水)19:00/15日(木)19:00/16日(金)19:00/17日(土)18:00
会場:BanART KAIKO
一般(オーディエンス):3,500円
YPAM登録者(プロフェッショナル):1,500円
お取り扱い:YPAMウェブサイト
TPAM2019でワークインプログレスを上演した問題作。高評価を得た前作『バリン』から展開し、マラヤ共産党の武装闘争をめぐる歴史観を、亡命先のジャングルで暮らす当事者のインタビュー映像をもとに考察します。
2)YPAMエクスチェンジ(交流プログラム)
廣東會館倶樂部舞台芸術に取り組むプロフェッショナルのための交流プログラム。横浜中華街の廣東會館倶樂部のほか、BankART KAIKO、旧第一横浜銀行支店、およびウェブプラットフォーム「Swapcard」上にて実施します。
Swapcardは、来場/オンラインに関わらずデジタルコミュニケーションを積極的に活用する、新しいイベントの形態を推進しているプラットフォームです。一つのアカウントで複数のイベントに参加し、他の参加者とつながることができるSNS的な機能も備えています。Swapcardアプリをインストールしたデバイスを会場にお持ちいただくことで、セッションに参加しながら、来場参加者ともオンライン参加者とも、交流したりミーティングを設定したりできます。また、ヴァーチャルブースを出展すれば、イベントサイト上にネットワーキング活動の拠点を持つことができます。YPAMでは2021年に導入。PAMS(韓国)、APAM(オーストラリア)、CINARS(カナダ)などの舞台芸術見本市も同時期に導入しました。
さらに、TPAM時代には最重要の裏プログラムとして認知され、数々の出会いとプロジェクトに結びついたレイトナイト・ミーティングポイントAmazon Clubが、謎に満ちた雰囲気はそのままに移転・リニューアルして復活。YPAMでも深夜まで議論と交流が続きます。
プログラム詳細はウェブサイトで順次発表します。
3)YPAM連携プログラム
横浜の芸術文化団体との特別協力による公演プログラムです。今年は、2011年以来TPAMディレクションの主会場として技術とアイデアを提供いただいたKAAT神奈川芸術劇場(公益財団法人神奈川芸術文化財団)、モントリオールで1984年から続く世界最重要の舞台芸術見本市の一つCINARS、横浜ダンスコレクションを1996年から開催し続け横浜にコンテンポラリーダンスの文化を根付かせた横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市芸術文化振興財団)との協力で、以下のプログラムをご紹介します。
●兼島拓也作/田中麻衣子演出/KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』
11月27日(日)〜12月4日(日)@KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
●CINARSショーケース
12月6日(火)〜7日(水)@KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
●ヨコハマダンスコレクション2022
12月1日(木)〜17日(土)@横浜赤レンガ倉庫1号館、のげシャーレ(横浜にぎわい座)、関内ホール、象の鼻テラス
4)YPAMフリンジ(公募プログラム)
YPAM期間中に横浜・神奈川エリアで実施される自主公演を登録していただき、国内外の舞台芸術関係者と一般のお客様にご紹介する公募プログラム。活動展開/才能発見の機会としてのフリンジ・フェスティバルです。
フリンジ参加者はもちろん、舞台芸術に関心のある方なら誰でも気軽に立ち寄れるスペース、YPAMフリンジセンター(横浜市中区初音町2-43-6)が今年10月から本格的に始動します。YPAM2022期間中は毎日営業します。
YPAMフリンジ2022参加アーティスト/カンパニー(公演日順、9月27日現在)
松本奈々子、西本健吾 / チーム・チープロ|マルチメディアパフォーマンス カンパニー I/O|SC∀L∃R(スカラー)|RAU(都市と芸術の応答体)|シルヴプレ|Doukyusei.|ポンハオ劇場|カタジナ・パストゥシャク、ナタリア・ヒリンスカ(アマレヤシアター & ゲスツ)|川口隆夫、酒井直之、佐藤ペチカ、津田犬太郎、有代麻里絵|ARICA|世人|インテグレイテッド・ダンスカンパニー響-Kyo|かもめマシーン|榮一也|SLOW CIRCUS / SLOW LABEL|伊藤キム & GERO|オフィスマウンテン|オブジェクト・シアター(好光義也+権祥海)|のぞき部屋演劇ミロ|山崎広太 / 一般社団法人ボディアーツラボラトリー|asamicroと前谷開
参加登録料/チケット価格・お取り扱い
舞台芸術関係者のみなさまには参加登録をお願いしています。一般のお客様は参加登録は不要ですが、YPAMサイトでお取り扱いのチケットを購入するにはアカウントの作成が必要です。
開催概要
名称 横浜国際舞台芸術ミーティング2022(YPAM2022)
会期 2022年12月1日(木)~18日(日)
主会場 KAAT神奈川芸術劇場、BankART KAIKO、横浜赤レンガ倉庫1号館、廣東會館倶樂部、Amazon Club
主催 横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会(公益財団法人神奈川芸術文化財団、
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、特定非営利活動法人国際舞台芸術交流センター)
共催 横浜市文化観光局、公益社団法人全国公立文化施設協会
助成 公益財団法人セゾン文化財団
協力 BankART1929、特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター
後援 外務省、神奈川県、国際交流基金
令和4年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業