ドラマや映画の生まれる場所:中国ならではの巨大撮影地3選をご紹介

中国ならではの巨大撮影基地、人気ロケ地

中国には広大な土地に街ごとセットをつくりドラマや映画の撮影を行う巨大撮影基地があり、「影視城」と呼ばれている。

特徴的なのはただ撮影するだけでなく一般の人もセットの建物や店がある中を散策でき、コスプレ体験やアフレコ体験ができたり飲食スペースや土産コーナーがあるなど、テーマパークのような観光スポットになっている点だ。とにかく広大な敷地内はエリアに分かれており、それぞれが本物の街のようだ。ここでは最も有名な横店影視城はじめ3つの「影視城」をご紹介する。

横店影視城

横店影視城秦王宮:宮門アジア最大の撮影基地

浙江省にある横店影視城は総面積約33平方キロメートル、アジア最大規模の映画・ドラマと観光をテーマにした公園で、ここで撮影された映画やドラマは500を超え、「中国のハリウッド」と言われている。

横店影視城

横店影視城は1996年に有名な監督・謝晋が歴史巨編『アヘン戦争』を撮影するために建設された。映画・ドラマと観光、レジャーが一体となったここ横店影視城で撮影された歴史ドラマや現代ドラマのシーンは2000を超える。主な撮影場所は明清宮苑や秦王宮、清明上河図、夢幻谷、圓明新園など。重厚な文化と独特な歴史シーンで国家5A級旅游景区として浙江省の訪れるべきスポットとなっている。チャン・イーモウ監督の『HERO』や『王妃の紋章』、チェン・カイコー監督の『PROMISE』、『宮廷女官 若曦』他RPGゲームの『仙剣奇侠伝―守り合いー』など様々な作品が撮影されている。

無錫影視基地無錫水滸城

三国·水滸城 歴史ドラマの聖地

無錫影視基地はもともと中央電視台が大型連続テレビドラマ『水滸伝』と『三国志演義』を撮影するために、中国では比較的早く建設された映画・ドラマと観光文化を結びつけた撮影基地だ。大きくて迫力がある古めかしい建物が効果的に配置されている。主なスポットは呉王宮、桃園、清明上河街などで、初めての国家5A級旅游景区に選ばれている。

三国城 三英戦呂布

無錫影視基地は、西は太湖に望み、580ムー(1ムー:約666.7平方メートル)と撮影できる水上の面積は1500ムーに及ぶ。歴史ドラマで初めて選ばれた撮影地のひとつである。『水滸伝』や『三国志演義』、『唐明皇』、『楊貴妃』、『大明宮詞』、『射彫英雄伝』など多くの有名な作品がここで撮影されている。

鎮北堡西部影城鎮北堡西部影城

この地から世界へ

寧夏回族自治区銀川市にある鎮北堡西部影城は観光と娯楽、レジャー、レストラン、ショッピングなどが一体となった国家5A級旅游景区である。作家・張賢亮が1993年に作り、古めかしくて荒々しい雰囲気を特徴としている。

鎮北堡西部影城

大小の撮影地が100余りあり、主なスポットは明城、老銀川の街などからなる。映画ドラマの世界で「幸運の門」と言われる城門の外を取り囲む小さな城郭があり、数十作品のシーンが撮影された。鎮北堡西部影城では100余りの映画が撮影され、「中国映画・ドラマはここから世界へ」と言われている。『大話西旅』、『紅いコーリャン』『双旗鎮刀客』、『大旗英雄伝』、『紅河谷』、『黄河絶恋』などがここで撮影された。

 

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