Category: 国際・日中関係

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<日中100人 生の声>人間到る処青山有り―高島正人 元『地球の歩き方』プロデューサー

会社がなくなった。 2020年11月16日15時、『地球の歩き方』を制作、発行していたダイヤモンド・ビッグ社は事業譲渡を発表、同年12月をもって社員全員を解雇し、清算することとなった。 第一報は出先の武蔵浦和駅で受けたメールだった。「【重要】社員説明会の開催について」と題されたメールには「15時より大会議室にて、当社の重要事項に関する社員説明会を開催いたします」と簡素な文章が綴られていた。15時まであと4分という間際の時間に送られてきたこのメールを見た瞬間、わたしは「潰れたか、売られたか」と直感した。 思い起こせば、2020年の1月下旬に、『地球の歩き方D08チベット』の打ち合わせを行って取材航空券を押さえたものの、現地観光局がすべての観光事業の停止を決定、都市間の移動制限や施設の閉鎖を発表したことを受けてキャンセル。『D08チベット』改訂版の発行は見送りとなった。続いて、既に制作を始めていた『D01中国』の改訂も延期。数日内には中国関連の歩き方すべての発行を無期延期とする会社の判断が下された。 同年3月にモンゴルとミャンマーの改訂作業を終えたわたしは、担当する中国全土と、ここ10年以上政情不安定で塩漬けになっているパキスタンを含めてすべてのガイドブック改訂業務を失ったため、4月に編集部から編集部付けの管理部門へと異動になった。編集部全体を改組せずわたしだけを外したのは、会社はまだこのときダメなのは中国だけで、それ以外のエリアへの渡航までがすべて不可能になるとは考えていなかったからだろう。しかしその見立ては甘く、先進国と呼ばれる国々が思いのほか感染症に脆いことがはっきりしたときには、もう出版部門全体の売上は激減し、毎年改訂を重ねていくために必要な取材へ出ることもできなくなっていた。 再販制度に守られる出版業界は、本を取次に預ければ、預けた時点で現金が入ってくる仕組みになっている。売れずに戻ってきたら返金するにせよ、本を刷り続けてさえいれば当面の現金は入ってくる。この業界が自転車操業と言われる所以だが、取材に行けず改訂版を出せないとなると、ペダルを漕ごうにも漕ぐ自転車が存在しない。現金がショートすれば即倒産なので、そうなる前に買い手を見つけて売ったのだ。 売られてしまったものは致し方ない。これまでビッグ社を支えてくださっていた外部スタッフのみなさんに対する申し訳ないという思いはあるものの、自分自身はもう隠居でいいと思った。落語に出てくる長屋のご隠居、あれいいじゃないの。根が楽観的で助かった。 ただ、このときのわたしには、簡単に手を離すわけにはいかない請負仕事が残っていた。北海道の人気旅番組をガイドブック風に編み直した小冊子を2冊作る約束で動いていたのだ。1冊目が出たところで会社がなくなり、事業の買い取り先である新会社に2冊目をやる気があるのかないのか判然としないため、不透明になってしまったのだ。コラボ先には迷惑をかけたくない。滞りなく出してから手を離さないと寝覚めが悪い。わたしは新会社の「新入社員」募集の場へ赴き、2冊目の面倒を見させてほしいと依頼した。結果、業務委託として無事に納品を済ませることができた。意を汲んで関わらせてくれた関係者のみなさまには、この場を借りて感謝を申し上げたい。 このように、中国をきっかけとして自らを取り巻く環境が一変したのは、わたしが初めて中国の地を踏んだ1995年からちょうど25年目だった。その当時は25年にわたってなんらかの形で関わるとは思っていなかったたわけで、縁を感じざるを得ない。これからもおそらく関わりは続くだろう。そのとおり今も、以前より親交のあったイベント運営事務局からはポストコロナを睨んだ中国大陸での日中文化交流イベントの、中国からのインバウンド旅行をおもに手がけていた会社の社長からはオンラインによる越境医療サービスやツアー造成の、それぞれお手伝いをするお話しをいただいて関わりが続いている。 並行して、かつてガイドブック制作でお世話になった編集プロダクションさんからは新しく立ち上げるウェブ事業、フリーペーパーを作り続けている友人からは誌面の校正、とあるイベント会場で会った広告会社の社長からは自社の営業や進行管理、制作全般となぜかポップコーンの移動販売、さらに今話題のワクチン接種について集団接種会場の運営――とそれぞれのお手伝いをさせていただき、就職活動も合わせてなかなか多岐にわたる日々を送るようになった。 無職になったら長らく積んでいた本でも読んで、久しぶりにギターでも触って、親の実家の片付けでもしながら、昨年秋に颯爽と登場した孫と戯れつつのんびり過ごすものと思っていたのだが、むしろ自分のことに割く時間はほとんどない。 会社がなくなったときには、定年まであと数年を残して急にリタイアが前倒しになった気分だったが、実際にはそうでもなかった。今は、お声掛けをいただける間、それをありがたく受け取って、もう少しこの地での「出稼ぎ」を続けようという気持ちでいる。 環境に言うことはない。何ができるか、何をするか、ただそれだけなのだ。 ※本記事は、『和華』第31号「日中100人 生の声」から転載したものです。また掲載内容は発刊当時のものとなります。 ■筆者プロフィール:高島正人(たかしままさと) 元『地球の歩き方』プロデューサー。1964年、大阪生まれ。1987年株式会社ダイヤモンド・ビッグ社大阪支社に入社、1997年東京本社へ異動、『地球の歩き方』編集部に配属。2020年12月31日をもって離職。2021年7月現在、ワクチン接種の予約が取れないまま人生2回目の東京オリンピック・パラリンピック(初回記憶なし)を傍観中。

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浙江文化観光プロモーションイベント 中国駐東京観光代表処欧陽安氏、首席代表就任後初の公式イベントに登場

4月20日、中国文化センターにて『詩画との出会い 花咲く頃に逢いましょう-詩画浙江(日本)観光プロモーション』イベントが開催された。 本イベントは日中国交正常化50周年及び浙江静岡友好提携40周年を記念して開催されている『静岡-浙江友好省市 40 周年書道交流展』の特別企画として、中国文化センター、中国駐東京観光代表処および浙江省文化と観光庁の共催で行われた。 当日は来賓として、日中協会理事長の瀬野清水氏、ANA常任理事の朱金諾氏などが列席された。 冒頭に浙江文化観光PRビデオが放映され、浙江省の戯曲、工芸、シルク、磁器、お茶などの文化から、スポーツ、芸術、経済などの発展をPRする内容になっており、司会からも本年浙江省で行われる第19回アジア競技大会や温州の東アジア文化都市選出などの最新情報が届けられた。 その後、中国駐東京観光代表処首席代表引き継ぎ歓送迎会として、王偉前代表、欧陽安新代表から挨拶があった。 王偉前首席代表からは、就任時のエピソードや感謝、新拠点での豊富、そして浙江省の経済状況を説明した。浙江省は17年にスイス、20年にはオランダ、21年にはマレーシアのGDPを抜かしており、この5年間で韓国のGDPを超えることを目標にしており、今後も日中両国のビシネスを発展させていく上でも、日中両国の長短所を活かし合うことが大事であると語られた。 今回が新首席代表として初の公式イベントである欧陽安氏からは、新代表の抱負と日中観光業界に対しての考えを述べられた。COVID-19流行前の中国人訪日観光客の状況や、今後多くの日本人訪中観光客増加への期待、そして日中国交正常化50周年、浙江静岡友好提携40周年の記念すべき年に、首席代表として中国観光の促進に全力を尽くす旨を語られた。 また中国駐東京観光代表処の職員より、浙江省にある杭州、寧波、紹興市などの観光地や文化遺産、中国オペラや美食、紹興酒などを素敵な写真を用いながら紹介した。 古越龍山東京事務所所長の夏良根氏からは紹興市の特産品であり、世界の名酒である紹興酒の歴史や中国国内のお酒事情、紹興酒の伝統醸造技術などの紹介を行った。 日本甲骨文書道研究会会長の張大順氏は本日の会を祝して2枚の書画を描かれた。またこの記念すべき書画は王偉前首席代表に贈呈された。 来賓からの挨拶として、瀬野清水理事長からは、中国駐東京観光代表処の新旧首席代表へのエールと、浙江省に対する想いを述べられた。ANAの朱常任理事からは、日中双方間の観光促進で中国駐東京観光代表処とのエピソードや、アフターコロナ後に日中関係の改善のため人的往来の促進に努めていきたい旨をお話しされた。 最後に、中国文化センター代表である羅玉泉氏の挨拶では、ちょうど40年前の1980年4月20日は浙江省と静岡県の友好提携調印の日であり、この記念すべき日に本イベントを行えたことの意義と中国駐東京観光代表処新旧首席代表の門出を祝福した。 イベント終了後は本イベントに登壇した古越龍山から日本未発売の紹興酒「不上頭」の試飲会が行われた。

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2年ぶりに復活!幻の麻婆豆腐商店街が出現!四川フェス2022の新しい挑戦

2年ぶりに四川フェスを開催!名店11の麻婆豆腐食べ比べ 5月14日(土)~5月15日(日)、四川フェス実行委員会(おいしい四川、麻辣連盟、時色株式会社、株式会社場創総合研究所)と中国駐東京観光代表処は、中野セントラルパークにて「四川フェス2022@麻婆豆腐商店街」を開催いたします。 四川フェスは日本最大の四川料理のお祭りで2017年から2019年まで開催し、累計20万人を動員。新型コロナウィルスの影響で2年ぶりの開催になります。 今年の四川フェスは「名店の麻婆豆腐」食べ比べ 今年の四川フェスはフードロス解消、ゴミからの感染防止の観点から料理を食べきれる「麻婆豆腐」をメインにイベントを開催します。名店の麻婆豆腐を一同に集め、食べ比べできるのが一番の魅力です。また料理は持ち帰りにも対応。 ■麻婆豆腐「陳御三家」も出店 麻婆豆腐は1862年、陳劉氏が四川省成都で麻婆豆腐を作ったのが始まり。その後、四川省出身の陳建民氏が来日し、赤坂四川飯店をつくり、日本に麻婆豆腐を伝えました。そして、2000年代になり、陳家私菜の陳龐湧氏が進化系麻婆豆腐にアップデート。 麻婆豆腐は日本人に愛される料理になり、今もなお進化しています。今回の四川フェスはそんな沢山の種類の麻婆豆腐を集め、食べ比べできるのが一番の醍醐味です。 ■人気の11店舗が出店、麻婆豆腐食べ比べ 1.赤坂四川飯店(5/14のみ)日本の麻婆豆腐はここから始まった!鉄人も参加!? 2.四川小吃雲辣坊(5/15のみ)・新進気悦の実力派四川料理! 3.ファイヤーホール・菰田シェフ率いる火鍋麻婆豆腐! 4.175°DENO担担麺・担担麺を極めたDENOが作る至極の麻婆豆腐! 5.陳麻婆豆腐・麻婆豆腐の歴史はここから始まった! 6.陳家私菜・若者から絶大の支持!進化系麻婆豆腐のNo.1 7.香辣妹子・中華フードコートで大人気!四川家庭麻婆豆腐! 8.在日中国厨師精英協会&華美・中国最高峰の特級厨師が作る麻婆豆腐! 9.品品香・ガチ中華の本命池袋から!至高の麻婆豆腐! 10.嘉恒貿易×麻婆老王・新華僑の地、伊勢崎町から参戦する新しい麻婆専門店! 11.味坊集団・東北料理から参戦!羊で麻婆豆腐か!? ■withコロナの中で行うためにご来場のお客様に対して、ご連絡が取れるよう「名前」「メールアドレス」を登録いただきます。また来場者する際は・事前登録済みであること・検温と消毒を行いますこと、ご理解ください。 事前登録はこちら▼▼▼https://forms.gle/1Bic6nJ8TGXkJPe4A また事前登録していただくと毎年恒例の豪華商品があたる抽選にも参加いただけます。商品は現在調整中。 ■スタッフ全員中国衣装コスプレ、会場では音声でマニアックなトークも 四川フェスでは、四川の街角にきたような感覚になるよう中国らしい装飾で会場を作ります。四川料理好きのスタッフたちは中国衣装のコスプレをして、イベント運営をします。花椒の香りと唐辛子の辛さが充満し、混沌とした麻婆豆腐商店街を2日だけ出現させます。 今年はコロナ対策として、人が集まるステージを廃止。会場全体にスピーカーを置き、四川フェス@ラジオとして、ゲストを呼び「麻婆豆腐の世界」「四川料理の世界」「火鍋の世界」「白酒の世界」などマニアックなトークを繰り広げます。 MCは笑点でお馴染み6代目三遊亭円楽の総領弟子の三遊亭楽生さん、中国語MCは人気四川省Youtuberのヤンチャンが担当。DJは全日本麻婆豆腐連盟会長のBUBBLE-B、ゲストにはエッセイスト藤岡みなみさん、中国TikTokで125万人のフォロワーをもつシブルナさん、東京ディープチャイナなど多数の中国通ゲストが参加予定。 ぜひ、お腹を空腹にして、一日中楽しんで過ごしてください。 四川フェス2022@麻婆豆腐商店街 公式サイト https://meiweisichuan.jp/sisen-fes2022 ≪開催概要≫【イベント名称】四川フェス2022@麻婆豆腐商店街【開催日時】2022年5月14日(土)11時~17時、5月15日(日)10時~17時 ※料理は売切れ次第終了【会場】中野セントラルパーク(〒164-0001 東京都中野区中野4丁目10−2)【アクセス】JR線、東京メトロ東西線、中野駅から徒歩約5分、【来場者見込】20,000人~30,000人【主催】四川フェス実行委員会(おいしい四川、麻辣連盟、時色株式会社、株式会社場創総合研究所)、中国駐東京観光代表処【特別協賛】中国駐東京観光代表処、青島ビール、日和商事株式会社、株式会社永谷園、株式会社カネカサンスパイス、三明物産株式会社(順不同)【協力】一般社団法人中野区観光協 ■出展ブース概要...

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<日中100人 生の声>分断の時代に自分の力で世界を思い描く―竹田武史 写真家

新型コロナウイルス感染症が世界中にまん延して、もうすぐ2年が経とうとしています。その間、私たちの暮らしで大きく変化したことといえば、マスク越しにしか人と会話しなくなった、海外旅行へ行けなくなった、楽しみにしていた盆や正月の里帰りすら億劫になった…。コロナ禍の行動制限によって変わってしまった生活習慣や生活様式を挙げれば、きりがありません。ですが今、私が強く感じているのは、ウイルスと共に世の中にまん延しつつある、すべてを〝分断〟しようとする力そのものについてです。コロナ禍がもたらしたこの奇妙な現象を薄気味悪く感じているのは、きっと私だけではないでしょう。 思えば、この謎のウイルスへの対応を巡っては、火事場の対立が余りに目立ちました。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客への対応、PCR検査の拡充、全国小学校の休校措置、緊急事態宣言の発令など、すべての施策に賛否両論、さまざまな意見が飛び交いました。今年に入ってからは、政府と一部の利権者たちが、ごり押しで東京オリンピック・パラリンピック開催に漕ぎつけようとしたために、「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の連発、休業補償、ワクチン接種のあり方を巡っても様々な対立が生じました。政府の場当たり的な対応が、今まで明るみに出なかったいびつな社会構造を浮き彫りにし、異なる境遇、価値観に生きる人々の対立をかえって煽る結果となってしまっているようです。 ところで、私は東京在住の写真家です。ライフワークとして中国への旅を20年以上続けてきました。そんな私が、昨年以来のコロナ禍で最も思い悩んだこと、それは中国との関係を今後どうするか、という問題でした。都市封鎖された武漢市の病院から送られてくる生々しいニュース映像を初めて目にしたのは、昨年1月に中国・杭州市での撮影取材から帰国した1週間後のことでした。その直後には、謎のウイルスの危険性をSNS上で注意喚起しようとした医師・李文亮さんがクローズアップされました。政府当局者たちが李さんを処分し、隠蔽している間にウイルスはどんどん広まり、李さん本人も感染し、亡くなられたとのことでした。中国政府はいつまでたってもWHOの現地査察を受け入れず、ウイルスに関する情報を提供しませんでした。中国の一部の人たちが防疫対策と世界との協調を怠ったために世界中にウイルスがまん延してしまった、というのが一連の報道から私が理解したことでした。 いったい、なんという傲慢な国だろう…。私は、こんな国に、これまで20年以上も魅了され、夢を追い続けてきたのかと思うと、とても悲しく、恥ずかしい気持ちになりました。もちろん、中国という国のあり様が、日本や欧米諸国と大きく異なることは肌身で感じてきましたが、20年以上も付き合っていると、どちらが良い悪いとは、そう簡単には結論できなくなるものです。とりわけ近年、世界を席巻する新自由主義的な政治・経済のあり方に憂鬱を感じていた私は、曲がりなりにも共産主義思想に基づく政策が実施されていて、地方へ行けばアジア的共同体ともいえる営みがまだまだ健在する中国のような国に、学ぶべきこと、一緒に取り組めることは多々あると考えていたほどでした。ところが、今回のコロナ禍を巡る一連の報道は、これまでの中国への憧憬と親しみをいっきに失望へと変えました。日本人として、これ以上、中国に深く関わることはできない。私的な未練は残しても、社会人としてけじめをつけなければならない。当初、私はそこまで思い詰めていました。 夏頃まで仕事は完全にストップしていて、その間はテレビやネットで情報を収集し、親しい友人たちとも情報交換をしながら、自分なりに今後の対応策を真剣に考えている〝つもり〟でいました。ところが、しばらく経つと、テレビやネットに溢れる断片的な情報にはどこかリアリティが欠如していると感じるようになりました。謎のウイルスについても、専門家と呼ばれる人たちは、実は何も確かなことは分かっていないらしく、結局のところ、おしゃべり好きな人たちが、場当たり的に適当なことをしゃべり続けているとしか思えません。そのような情報から何かを判断し、自分の意思を持つことなどできるはずがありません。以来、テレビやネットで情報収集するのをきっぱりと止めることにしました。 では、自分にとってよりリアルな真実の世界とは…。そう考えた時、これまで20年以上、自分の足で歩き、身体で感じてきた中国に思いを馳せました。そして、次の日から、これまで撮り続けてきた中国の旅の写真の整理を始めました。一枚、一枚の写真と静かに向き合っていると、山や川や田畑や市場の匂い、出会った人たちとの会話、食べ物の味、当時考えていたことまでが鮮明に蘇ってきました。そこには、私自身が体験した、ありのままの中国が息づいていました。どうやら私は、謎のウイルスへの恐怖から平常心を失い、情報の洪水に押し流されて、自分の力で世界を思い描くことをすっかり忘れてしまっていたようです。これでは写真家=真実を写し出す者として失格です…。私は自分を深く反省することで、ようやく心の落ち着きを取り戻しました。 そして今冬、初めてのモノクローム写真作品集『長江六千三百公里をゆく』が完成します。目に見えないウイルスへの恐怖と、情報の洪水によって、人と人、国と国との〝分断〟が加速する時代に、一石を投じることができれば幸いです。2021年12月に発売した写真作品集 ※本記事は、『和華』第31号「日中100人 生の声」から転載したものです。また掲載内容は発刊当時のものとなります。 ■筆者プロフィール:竹田武史(たけだたけし) 写真家。1974年、京都生まれ。1996年に初訪中。翌年から5年間、日中共同研究プロジェクト「長江文明の探求」(国際日本文化研究センター主催)の記録カメラマンとして中国各地を取材。以来、20年以上にわたり中国各地の生活文化を記録する。『大長江~アジアの原風景を求めて』『茶馬古道~中国のティーロードを訪ねて』など著書多数。

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<日中100人 生の声>芸術の力で人々の心を結ぶ―何慧群 東京華楽坊芸術学校校長

私たち東京華楽坊芸術学校は、主に音楽や絵画の教室運営・イベント運営を行っています。東京近郊にある7つの教室でレッスンを行っていますが、これは華僑華人の生徒さんにとっては、ルーツである中国の文化を勉強する学び舎であり、日本人の方にとっても中国文化を知る場となっています。ただ、教室の全ては、人と人が対面してこそ成り立つもので、コロナ禍は、「波乱万丈」そのものでした。 2020年1月の児童春節イべントを終えて、2月になるとコロナの問題が日本でも深刻になってきたため、3月から5月はやむを得ずレッスンを全面休講としました。レッスン料は無条件で全額返金して、教室に来られない生徒さんや、レッスンに興味を持っている方達のために、無料オンライン授業を全90回実施しました。この期間は授業収入がない状態で、教室の家賃だけが発生しており、事務スタッフの給料も支払わなければなりませんでした。困窮の末に、もともと2フロアだった大久保教室を1フロア減らすほど…。この引越し作業は全て自分たちで行いました。手狭にはなってしまいましたが、スタッフたちが本当によく頑張ってくれたことに加えて、日本政府による補助金が利用できたことに救われました。 さて、既存教室を縮小するのは非常に苦しかったのですが、私たちはこのピンチの中でチャンスを見出そうとしました。コロナ禍の流れに「逆行」するようですが、6、7月に西川口・船橋で新しい教室を開こうと考えたのです。というのも、以前から物件を探していた場所で、普段では考えられないような費用で手に入れることができたため、1箇所縮小した分で、違うエリアでの認知度向上を図れると考え「運命に負けるな」と自分に言い聞かせ、この賭けに出ました。 同時期に全教室でレッスンが再開すると、やはりオンラインより対面で空気感や細かい部分が伝わる対面レッスンが好まれ、検温、手指消毒、全員マスク着用を徹底してレッスンを続けることになりました。 コロナ禍で最も異例だったのは中国中央音楽院の音楽検定試験の開催でした。その名の通り、中国・西洋楽器の学習者のレベルアップを図るもので、合格者は中央音楽院への入学が有利になる制度もあります。この日本地区の検定を年1回、私たち東京華楽坊芸術学校で運営しています。今年で第3回目でしたが、例年なら教授が審査のために来日して、直接受験者を見ていたところ、今年はそれが叶わず、試験会場の様子をオンライン中継して審査するというハイブリット形式になりました。そのため私たちは通常の会場運営に加え、手探りで感染対策、中国への配信を実施したのです。初めての形式に備え、事前にオンライン説明会を行ったため、なんとか成功させることができました。福岡会場は参加者1人のために、私ともう1人のスタッフが赴いて開催しました。約束を守ることによって、信頼感を得ることができ、いずれ必ず参加者が増えることを信じています。 また、2021年1月30日には、日本初の華僑華人系オーケストラ「多元交響楽団」の新年音楽会を実施しました。これはコロナ問題が現れる前から準備を進めていました。どんなに苦しい時期でも諦めず、言葉がなくても心に伝わる音楽のちからで、みんなが明るくなれるようなことをしたかったからです。メンバーは、華楽坊の講師を含む20数名の中国人と、日本人30名、韓国系の方もいて非常に多国籍なオーケストラとなりました。 オンライン配信も行いましたが、会場では集客よりも来てくれた方の安全を優先し、感染対策として、まだ普及していなかった自動検温機を入口用に2台購入しました。本番ではクラシックの定番曲や中国の曲を演奏しました。会場席数に対し来場者は半分ほどでしたが、中には日本人の方も多く、終演後には、コロナ禍で開催したことを労い、大勢のお客様の中から賛助会員として支援したいという方が現れ、とてもありがたかったです。イベント会場で徹底した感染防止対策を実施 その後は、音楽発表会、ダンス発表会も開催しました。こちらも会場は人数制限を行う代わりに、オンライン配信を行いました。ギリギリまで開催できるかわからなかった中、スタッフ一丸となって準備を進め、子どもたちの1年の練習の成果を披露して成長を実感する時間を作ることができました。子ども時代の1年は大人以上に長く感じられるものです。この逆境の中、どうにか健やかに育ってほしいと願っています。 それからコロナ禍での新しい取り組みとして、子ども向けの新聞をスタートしました。ネットが主流となった時代ですが、「温度感があるものを伝えたい」という思いから、印刷して紙面を作成することにしました。日本の主要な新聞には殆ど子ども向け版が存在しますが、華人華僑向けのものは他に例がなく、月1回発行で16ページにわたり、ニュース・自然・動物・芸術・子どもたちによる文章や絵・受験・保護者向けの情報など、私たちならではの内容を掲載しています。 ただ、やはり開催できなかったイベントも多く、特に国と国を行き来しての交流はやはり難しかったため、いくつも中止に追い込まれました。コロナ後には必ずまたこれらに取り組み、併せて講師たちの交流会も実施したいと考えています。 コロナに限らず辛いことも沢山ありますが、生徒や保護者の皆さん、スタッフや講師、応援してくださる方のことを思えば踏ん張ることができます。「笑っても笑わなくても人生、ならば笑って過ごしたい」と常に思って、これからもどんな困難があっても経営者としての責任を持って乗り越えてゆきます。 ※本記事は、『和華』第31号「日中100人 生の声」から転載したものです。また掲載内容は発刊当時のものとなります。 ■筆者プロフィール:何慧群(かえいぐん) 東京華楽坊芸術学校校長、チャイナリニア株式会社代表取締役。中国江西省九江市出身、2006年日本に留学し、早稲田大学大学院スポーツ研究科健康スポーツ専攻修士を卒業。2013 年にチャイナリニア株式会社を発足し、中国楽器や華僑児童向けの東京華楽坊芸術学校を設立。児童向けの新聞『少年華僑報』 社長、江西省日本商工会議所副会長、日中文化旅行促進協会会長、東京多元交響楽団運営総監督等を兼任。「華僑が心を寄せ、芸で知恵を合わせ、徳で人を育てる」という理念のもと、両国の文化活動に取り組んでいる。

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中国発男性アイドルグループ「INTO1」のデビュー1周年を記念した公式POP-UPイベント「INTO1’S WONDERLAND 1ST ANNIVERSARY EXHIBITION」を開催

INTO1初の海外公式イベントとして、4/23から新宿/神戸/博多/有楽町を巡回 中国・日本におけるマーケティングや販売を手掛けるエーランド株式会社は、中国発の男性アイドルグループ「INTO1(イントゥーワン)」のデビュー1周年記念公式イベント「INTO1’S WONDERLAND 1ST ANNIVERSARY EXHIBITION(以下、本イベント)」を、全国4箇所のマルイ店舗(新宿/神戸/博多/有楽町/)で4月23日(土)から7月3日(日)まで順次開催します。合わせて、本イベント公式Twitterも本日より発信を開始します。(@INTO1_1stAnniv) なお、本イベントは中国大手IT企業テンセントの映画製作子会社である上海腾讯企鹅影视文化传播有限公司(Tencent Penguin Pictures/テンセント・ペンギン・ピクチャーズ)、中国大手芸能プロダクションである哇唧唧哇娱乐文化有限公司(WAJIJIWA/ワージジワ)が協力し、INTO1オフィシャルコミュニティweecho(ウィーエコー)のバックアップを受けて開催されます。 INTO1は、2021年に中国の大手動画配信サービス「テンセントビデオ(海外版:WeTV)」が制作し、全世界で50億回以上の再生を記録した人気オーディション番組「創造営2021」から誕生した男性アイドルグループです。 INTO1は中国、日本、タイなど、グローバルなメンバー11名で構成されており、2022年4月24日にデビュー1周年を迎えます。本イベントは、コロナ禍で海外での活動や渡航が難しい中、デビュー1周年記念に向けて、日本のINTO1ファン(通称INsider/インサイダー)の活発な応援や熱い要望と、INTO1に日本メンバーが3名所属していることをうけ、中国やタイ・バンコクと連動し開催にいたりました。 なお、本イベントはINTO1が中国外で行う初の公式海外イベントであり、日本で初めて開催される公式イベントとなります。 本イベントでは、INTO1のデビューから1年間の歩みを、写真や衣装などで振り返ります。また、今回の日本イベントのために、メンバーから寄せられた日本ファンに向けたメッセージ動画や直筆回答したアンケートの展示等も予定しています。さらに、INTO1のオフィシャルコミュニティ「weecho」のアプリと連動し、メンバーが1周年に合わせて挑戦したオリジナルペインティング企画に、日本からもファンが参加できるコーナーを設置します。 <主なイベント展示内容> INTO1メンバー衣装の展示 『风暴眼 The Storm Center』のPVで実際にメンバーが着用した衣装を展示します。 INTO1メンバースタンディパネルの展示 メンバー全員のスタンディパネルを展示します。 INTO1メンバーからの直筆アンケート/サイングッズの展示 日本のファンに向けてメンバーが10個の質問に回答したアンケートや、サイン入りグッズを展示します。 INTO1メンバーからの日本ファンに向けたメッセージ動画 本イベントのために撮り下ろされた、日本ファンへのメッセージ動画を放映します。 INTO1写真の展示 これまでの1年の歩みを写真と共に振り返ります。 INTO1オフィシャルコミュニティ「weecho」連動のファン参加コーナー メンバーが1周年に合わせて挑戦したペインティングイベントにファンが参加できるコーナーを設置します。 INTO1日本限定オフィシャルグッズ/オフィシャルグッズ販売 本イベントに向けた日本限定オフィシャルグッズなどを販売します。購入者向けのスペシャル特典もご用意しています。 本イベントの開催/巡回スケジュール <東京・新宿マルイ アネックス>開催期間:4月23日(土)~5月8日(日)開催場所:2F...

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火鍋、キノコ鍋に続く超ヘルシーな蒸気鍋が日本初上陸* 食彩雲南 湯島店にて「蒸気石鍋魚」の提供開始!

~間欠泉のように吹き上がる蒸気は動画映え必至~ 東京都内で中華料理店を4店舗運営する食彩雲南(しょくさいうんなん)(所在地:東京都、代表:牟 明輝)が、この度日本初の蒸気鍋装置を湯島店に初導入しました。また、2022年4月から春バテにも効く超ヘルシーな蒸気鍋「蒸気石鍋魚(じょうきいしなべさかな)」の提供を開始します。 【2人に1人が感じている春バテ解消にヘルシー鍋】 春先に感じるダルさや倦怠感といった体の不調、春バテ。春は寒暖差が激しく自立神経が乱れやすいため、不調を訴える人が多くなります。特に今年3月の都心では日中の最高気温が8度と真冬並みの日があれば24度という日もあり、2人に1人が春バテを感じているようです。 そこでおすすめなのが、今や冬だけでなく一年を通して楽しめるようになった鍋料理。今までも夏バテ解消や健康・美容志向で火鍋やキノコ鍋が話題になってきましたが、この度それらに続く新しい超ヘルシーな蒸気鍋が日本初上陸します。 【超ヘルシーなだけじゃない!動画映え必至の蒸気鍋】 食彩雲南の湯島店は、薬膳スープのような伝統的な料理を提供するだけでなく、本場中国で今流行っている料理などを研究し最新の料理も提供している中華料理店です。この度提供を開始する蒸気鍋は、油を一切使わず、大量の蒸気とヘルシーなスープで調理する雲南料理です。すでに2~3年前から上海でも大ブームになっています。テーブルに設置された石鍋装置は日本初導入。藁で編まれたとんがり帽子のようなかわいい蓋と、大音量で間欠泉のように天井まで吹き上がる蒸気は大迫力で、SNS映え必至の鍋料理です。 メインの食材は、ダイエットや美容が気になる方にもおすすめのコラーゲンたっぷりな魚と菌活で話題のキノコ。魚は鯛やスズキなど旬に合わせて選ぶことができます。スープの種類は酸っぱくてピリ辛な黄金スープ「黄金湯」、青山椒が効いた黄緑スープ「椒麻湯」、辛いのが苦手な方もおすすめのタレをつけて食べるお湯ベースの「原湯」から選べます。どのスープも魚のタンパク質、脂質、コラーゲン、骨に含まれるレシチンなどが一気に高温になることで、魚の旨味が凝縮された味わいになります。魚を食べた後は、低カロリーで脂肪燃焼効果が高い羊肉をしゃぶしゃぶにし、締めはもちもち食感で大人気の雲南省発祥ライスヌードル米線(ミーシェン)が食べられます。ヘルシーながらも満足度の高いコースです。 【エンターテイメント性もあって面白いと好評】 蒸気石鍋魚を試食した方からは、「すごい音とともに一気に蒸気が上がり、向かい側に座っている友人が見えなくなってしまう。美味しいだけじゃなくてエンターテイメント性もあって面白い」「魚の旨味が凝縮されたスープを味わえて健康的な食事だったと思う。キノコや羊肉もセットになってこの料金はかなりお得」「魚の頭は一度素揚げしていて香ばしさがあり、青山椒のピリッとしたスープと合っていて美味しかった」など好評です。 蒸気石鍋魚のセット内容は、四種前菜、お好きなお魚、野菜とキノコの盛り合わせ、羊肉と肉団子、自家製米線です。鯛またはスズキ蒸気鍋は2,980円(税込3,278円)、鯛の頭蒸気鍋は2,680円(税込2,948円)で、2名様~要予約となっています。 《食彩雲南 湯島店 店舗概要》 所在地 : 東京都台東区池之端1-1-1 K池之端ビル 2F アクセス: 湯島駅1出口より徒歩約1分/仲御徒町駅A4出口より徒歩約7分       上野駅C7出口より徒歩約8分 営業時間: 11:30~15:00 (料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30)       17:00~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O....

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日本人KOLとして中国SNSでフォロワー数55万超えの伊藤 小雪氏が株式会社NEW ORDERのアドバイザーに就任

〜中国に向けての越境ECや現地でのマーケティングの水先案内人としての活躍を期待〜 株式会社NEW ORDER(本社:東京都豊島区、代表取締役:森 昭生)は、中国SNSで55万以上のフォロワーを有する日本人KOL(キーオピニオンリーダー)伊藤 小雪氏が、4月18日より、弊社のアドバイザーに就任したことをお知らせ致します。 弊社は2021年12月に株式会社リウボウ商事様(本社:沖縄県那覇市)と、食品による中国EC市場への参入と現地でのライブコマース及び越境販売を目標とした新プロジェクト「YUI2022」を実施することで合意しました。また現在イタリアで日本人オーナーシェフとして初のミシュラン一つ星を獲得した徳吉 洋二氏(イタリア・ミラノ在住 Ristorante TOKUYOSHI オーナーシェフ)もプロジェクトに参画し、日本品質の独創的な缶詰商品を共同で開発しております。 日本と中国、両国の商習慣やトレンドに精通している小雪氏からアドバイスを受けることにより、現地のマーケティング、コンテンツ制作ノウハウや同氏だからできる現地KOLの紹介を得るなどし、来るべき本年11月11日の中国「独身の日」商戦での成功確度を高めていきたいと考えております。 世界のEC市場全体の約52%を占める巨大な中国市場、2021年の独身の日はアリババ、JD.comのみで約15兆円のGMV(流通取引総額)がありました。弊社は2022年の独身の日を第一目標とし、日本企業として日本食の素晴らしさ、美味しさをグローバルにお届けできる企業になるべく、製品開発に全力で取り組んでおります。 ■伊藤小雪氏プロフィールMiss Mandarin グランプリ/日中青年友好大使/豊の国PR大使/中国Ray日本専属モデル北京大学中国語語言文学学部卒。2011年~2019年中国で留学、語学が得意で、中国語をゼロから基礎を経て半年間でHSK6級を習得。2017年~2019年WeWoWe有限科技公司の日本市場を担当。2017年~CEOとして株式会社プルオクトを設立。事業内容:スポーツイベント、SNS配信調査、動画コンテンツ企画運営・ライブコマース、日中ビジネスコンサルティング、日中英翻訳・通訳。大学で民俗学を研究した経験から、他国の方達のコミュニケーションの取り方や趣味趣向のリサーチに長けており、中国向けに美容と日本文化の動画を配信。現在55万人以上のフォロワーを持つ。 ■アドバイザー 伊藤小雪氏 コメント2016年から北京大学の仲間と一緒にWeiboやbilibiliで日中文化の比較やvlog動画の投稿を始め、8,000万人のフォローを頂戴し、その後個人の小紅書(RED BOOK)でも日本のファッション、グルメ、観光の情報配信を始めました。その経験からマーケティングとリサーチを得意としています。中国越境ECやライブコマースは言葉の壁や習慣の違いがあり、難しい事も多々あります。「中国は人口が多いから当たれば大きい」という安易な気持ちで越境ECに取り組まれる方が多いのですが、中国は56の民族で構成され、地域によって習慣が異なり、文化も変わってきます。日本の10倍の人口がいれば10倍の競合プレイヤーがいてライブコマースの競争も激しさを増します。コロナ禍で自由に外出、出国できない今だからこそ、おうち時間でも楽しめる食事の提案は重宝されます。中国一級都市(上海、北京)などでは日本食ブームが根強く、ライブコマースにおいてもリウボウ商事様やNEW ORDER様が開発するオリジナル和食缶詰は一目置かれる優秀な商材だと確信しました。パワフルな森代表の姿勢を見て私も自信をもって一緒に頑張りたいと思いました。「有志者事竟成」、意志あるところには道があります。アドバイザーとして誠心誠意努めてまいりたいと存じます。 ■株式会社NEW ORDER 代表取締役森昭⽣ コメントこの度、弊社の中国越境EC戦略に欠かせない仲間として、伊藤 小雪さんにアドバイザーとしてご参画いただけることになりました。小雪さんはご自身が中国でKOLとして大活躍されております。その中で培われたノウハウの一部が弊社にも提供いただけるものと思っております。特に現地の中国人の方への商品の訴求方法、コンテンツ制作の仕方、現地KOLのキャスティングなどは弊社が必要としているものです。リウボウ商事様と弊社で立ち合げ、徳吉 洋二シェフにレシピの開発と監修を頂いているYUI2022プロジェクトにおいては実際に小雪さんに中国現地に向け、ライブコマースで商品を売って頂くことも計画しています。今後、小雪さんと楽しいお仕事がたくさんできればと思っています。 ■株式会社NEW ORDERについて会社名:株式会社NEW ORDER代表者名:代表取締役 森昭⽣事業内容:クロスボーダーライブコマース事業、NEW ORDERエージェント事業設⽴年⽉⽇:令和2年11⽉4⽇資本⾦:3,000万円(資本準備⾦を含む)

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米中の長期金利が逆転~当面続くも「過度の元安は制御可能」と政府系メディア

米国の長期金利が中国の同金利を上回る金利逆転が起こった。米中の金利逆転は、両国の金融政策の相違から当面続く可能性があるが、中国の政府系メディアは「金利逆転による過度の人民元安リスクは制御可能で、海外への大規模な資金流出は起こらない」との見方を伝えている。 ■逆方向の米中金融政策 金利差逆転の背景には米中の経済サイクルのズレによる金融政策の相違がある。米国ではインフレ率が約40年ぶりの高水準に達し、金融政策は「インフレ抑制」に重点が置かれている。一方、中国は景気下振れ懸念がくすぶる中、「安定成長」に軸足を置いた金融政策となっている。こうした金融政策の相違から4月11日、米国の10年物国債金利は2.76%を付け、同日の中国の10年物国債金利2.75%を上回った。米国の10年物国債金利が中国のそれを上回るのは2010年以来のこととなる。 ■過度の元安は制御可能 米中の金利逆転は元安要因にもなり得る。ただ、中国政府系メディアは「大幅な元安リスクは制御できる」との見方を伝えている。その要因の一つとして、金利差よりも国際収支のほうが人民元相場に与える影響が大きいことを挙げている。目下、経常収支、資本収支の黒字規模が依然として大きいことを鑑みると、急速に元安に進む可能性は低いとみられている。また、◇インフレ要因を加味した米中の実質金利の差が依然として大きいこと、◇外貨、資本規制が依然として存在すること――なども一方的な元安進行を抑える要因として挙げられている。 ■金利逆転現象は当面続くも長期化には懐疑的な見方も 前述のように米中金利逆転は、目先は続くとみられているが、長期的に続くかには懐疑的な見方もある。 まず短期の見通しをみると、米国はインフレ抑制を目的にした利上げ観測の継続が金利の押し上げ要因となる。一方、中国に関しては、足元の新型コロナウイルス感染者拡大を背景に第2四半期の景気の下振れリスクが強まる中、景気下支えのための預金準備率や金利の引き下げの可能性がくすぶっている。米金融引き締め、中国金融緩和という逆方向の金融政策が、金利逆転が続く目先の要因となる。 しかし、その先をみると、米国は量的引き締め(QT)が始まり、景気減速懸念が強まった場合、10年物国債金利は第2四半期末ごろから低下すると予想する向きがある。一方、中国はコロナの状況が改善し、景気下支え策が奏功して景気好転予想が強まれば、10年物国債金利は上昇する可能性がある。つまり、長期的には、米国は景気減速懸念→金利低下、中国は景気改善期待→金利上昇というシナリオとなれば、足元の金利逆転が解消されることになる。 米中の経済サイクルのズレが強まる中、両国の金融政策の舵取りが注目される。