Category: 観光・生活

日本発の新ロリィタファッションブランドを初夏に日本と中国でリリースします! - 将来は急成長するバーチャルファッション市場にも参入! 0

日本発の新ロリィタファッションブランドを初夏に日本と中国でリリースします! - 将来は急成長するバーチャルファッション市場にも参入!

株式会社パンダビジョン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐野篤)は、2023年の初夏に向けて新しいロリィタファッションブランドを中国で立ち上げ準備を現在行っております。さらに、日本発の「可愛い」をより多くの人に届けるために、VR技術やデジタルアートと融合したバーチャルファッション市場への進出も目指してまいります。

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台湾発ゼロカーボンビューティーブランド「O’right(オーライト)」、MIYASHITA PARKのEQUALAND SHIBUYAに期間限定の出店

ロレッタなどのヘアケアブランドを多数展開する株式会社b-ex(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:福井敏浩)は、台湾発ゼロカーボンビューティーブランド「O’right(オーライト)」を 4月1日(土)から2週間の予定でMIYASHITA PARK(東京都渋谷区)のEQUALAND SHIBUYAに出店します。

中国の大人気コスメブランド「Perfect Diary」 0

中国の大人気コスメブランド「Perfect Diary」からREAD ME ベルベットマット リップティント片思いシリーズとアイシャドウパレット蝶バージョンが新登場!

2020年に中国最大のECであるT-Mallにおいて化粧品部門売上第一位を獲得した中国コスメブランド「Perfect Diary」から2つの商品が発売されます。

上海を代表する手描き色彩磁器店 zenlifestore (鉦藝廊) 日本上陸、オンライン販売開始 0

上海を代表する手描き色彩磁器店 zenlifestore (鉦藝廊) 日本上陸、オンライン販売開始

上海博物館や上海浦東空港にも置かれている人気ブランドが日本登場 上海で手描き色彩磁器を製造・販売するzenlifestore(鉦藝廊)は、日本でのオンライン販売を開始します。オンラインショップURL:https://zenlifestore.base.shopInstagram URL:https://www.instagram.com/zenlifestore_tokyo ​ zenlifestore(鉦藝廊)とはzenlifestore(鉦藝廊)とは オンラインショップURL:https://zenlifestore.base.shopzenlifestore(鉦藝廊)は、上海の旧フランス租界エリアの中心地に店舗を構え、色彩磁器を製造・販売しています。zenlifestore(鉦藝廊)の色彩磁器のルーツは、清の時代(18世紀前~中期)までさかのぼります。ヨーロッパに向けた貿易が活発になる中、中国磁器を見た欧米人は、今までにない東洋の美しい模様や色彩に魅了されました。一方、中国では、ヨーロッパで受け入れてもらえるよう、自分の作品に欧米の芸術の要素を取り入れるようになりました。中国趣味の美術様式、「シノワズリ」はヨーロッパで爆発的に流行しました。その後、中国とヨーロッパの芸術が融合した色彩磁器は中国で広がり、1930年代になると上海の日常生活に溶け込み始めました。職人が1つ1つ丁寧に手描きした作品は花や鳥をモチーフにしており、華やかながらもどこか懐かしい風合いがあります。 創業以来地元の方に親しまれているだけでなく世界中から集まった旅行者や、上海で生活する外国の方からもご愛顧いただいております。日本でも根強い人気があったため、オンラインショップでお買い求めいただけるようにしました。華やかで遊び心のある作品とともに、いろどりのある生活をお楽しみください。 販売方法について 作品は、お客様に注文をいただいてから職人が一つ一つ手作業でおつくりします。初回は2023年4月17日までご注文を受け付け、5月中を目途に順次お届けする予定ですが、物流等の事情で遅れが生じる可能性がございますのでご了承ください。今後もご注文いただいてから職人が丁寧におつくりしたものをお届けします。 商品ラインナップ 【オーバル小皿:3,278円】尺寸118.5mm×96mm×23mm 【小さめカップ:3,960円】高さ110mm×直径74mm 【正方形小皿:3,960円】尺寸112mm×112mm×20mm 【長方形皿:4,950円】160.8mm×103.7mm×23.8mm 【小物入れ:5,240円】97.8mm×97.8mm×66.7mm 【花瓶:7,150円】84.4mm×118.65mm×60mm(縦×横×高さ) 【コーヒーカップ:3,960円】尺寸60mm×110mm  【おもてなしトレー:11,770円】尺寸295mm×138mm×25mm ​【大型おもてなしトレー:11,770円】尺寸327mm×192mm×25mm​ ※価格はすべて税込みです。送料は別途かかります。15,000円以上お買い上げで送料が無料になります。 ご注意 当社で販売している商品におきまして、類似品が流通していることが確認されています。zenlifestore(鉦藝廊)の正規EC販売はこちらのサイトのみで、楽天・amazonでは販売しておりません。誤って類似品をご購入されることのないよう、お願い申し上げます。

「doorzo(任意門)」がトレーディングカードを扱う「Clove」の海外販売をサポート開始 0

「doorzo(任意門)」がトレーディングカードを扱う「Clove」の海外販売をサポート開始

SIG Service株式会社(本社:東京都北区、代表者:張章)が提供する代理購入サービス「doorzo(任意門)」は、株式会社トラストハブ(本社:東京都千代田区、代表者:大懸 剛貴)が運営するトレーディングカード専門店「Clove」の海外向け販売のサポートに関する契約を締結しましたのでここにお知らせします。

ラグジュアリー日本酒専門百貨店「YASOHACHI」 0

日本企業初!中国版Instagram「RED(小紅書)」にて、ラグジュアリー日本酒専門百貨店「YASOHACHI」をリリース

ReCITAL株式会社(本社:東京都千代田区)は、2023年3月8日に、中国版Instagramとも言われているSNS「RED(小紅書)」にて、日本企業初(※)となる厳選された日本酒のみを取り扱う百貨店型専門店「YASOHACHI」を正式リリースいたします。

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中国と西洋の家庭観の違いとは

家庭は個人と社会の橋渡しをする社会の基本単位である。中国と西洋の家庭観は、社会環境や政治経済の条件が異なるため、同じところもあればそれぞれの特徴もある。中国と西洋の家庭観を知ることは、お互いの文化を学び、交流する助けになり、世界文明の共同発展を促進するだろう。 文/尼山世界儒学センター孟子研究院院長・研究員 陳暁霞 翻訳/及川佳織  中国も西洋も、家庭は幸福の実現を目的とし、家庭という細胞の健康を確保し、そのメンバーの生活を守る。家庭は、倫理の最小単位として「個人」間の関係、責任、愛を育てる上で重要な役割を果たしている。中国と西洋には共通した教育観があり、同じように子どもの社会性を育み、社会の適格な一員に育てている。  中国と西洋では家庭観に様々な違いがあるが、その根源、意味、類型、教育の重点などいくつかの面で比較してみたい。  中国では古代から集団としての家庭という考え方を重視し、そういった価値観を作ってきた。『周易・説卦』には、「乾は天なり。故に父と称す。坤は地なり。故に母と称す」とある。「天」と「地」は人類の父母であり、天下は一家である。『論語・顔淵』には、「四海の内は、皆兄弟なり」とある。孟子は「家族を愛するという此の心をとりあげて、広く世の中の人に施した。したがって恩愛の心を推し広めれば世界の人を安んずることができ、恩愛の心を推し広めなければ自分の妻子さえ、安んずることができない」と言う。中国は家族という集団を基本として重視し、個人を集団に溶け込ませ、個人と家庭・社会・国家の運命を一致させてきた。中国文化において、家庭は「生生」〔生きること〕の媒体であり、「一以貫之」〔貫かれる唯一の道理〕の本体であり、「配天祭祖」〔天祖先を祀る〕の基礎であり、「報本返新」〔本に報いて新へ帰る〕の始まりであり、宇宙の秩序と社会生活はみな家庭を巡って展開する。  西洋の地理や気候などの環境は、商業文明を栄えさせ、理性や勇気や独立した個性を育てた。彼らは個人の権力や財産所有権を重んじ、理性の価値を強調した。キリスト教において、イエス・キリストは、父母や兄弟姉妹を離れて主の懐に入り、信仰の共同体を作ろうと呼びかける。ロックによれば、子どもは神の生み出したもので、父母は子どもの保護者でしかない。西洋で確立された「個人−主体」という現代的哲学に基づき、個人主義は長く「個人」の自己実現に重きを置き、「個人」間の相互関係を軽視してきた。人の依存関係は弱まり、個人の理性と権力が一貫して強化された。  中国人は「利他の中で利己を実現する」という価値を目指してきた。家庭が人々の生活の中心であり、肉親の情や血縁が一番しっかりした社会的絆である。父母は子どもを養い、教育し、子どもは父母の面倒を見て、独特の「孝」という文化を創りだした。家族としての責任は自由より重んじられ、義務が権利より先に立ち、集団が個人より上にある。西洋社会は個人の自由、権利、尊厳を尊重し、愛欲、信仰の愛、友愛を重視し、家庭は個人を基本とし、「利己こそが利他」という価値観を守ってきた。西洋は個人の理性をより重視し、自身の価値を重視する。個人は家庭や社会の主人公であり、往々にして個人の利益が重要な要素となり、家庭は二次的なものとなる。   中国の家庭は父子文化であり、『易経・家人卦』には「家の中には威厳のある君主が居て、それは父母である。父は父らしく子は子らしく、兄は兄らしく弟は弟らしく、夫は夫らしく妻は妻らしく、各々その道を固く守れば、家の中は正しく治まる。先ず家の中をしっかり治めてこそ天下も治まる」と言う。家族はそれぞれの立場を守り責任を果たすべきなのである。男女間は婚姻を結び、家庭を作り、家庭の倫理を守る。夫婦は互いに敬い、夫はおだやかに、妻は優しく、それぞれ自分の権力を捨てて、調和のとれた統一を実現する。西洋の家庭は夫婦が中心であり、夫婦関係と男女の自然な情を重んじる。夫婦間の考えや感じ方を婚姻の目的とし、結婚は両性が幸せになる権利を行使するためのもので、家庭は完全に個人の問題であり、外部が干渉することを許さない。個人の自由と権利が家庭より高い地位にあり、夫婦がそれぞれ自由と平等の権利を享受することが主張されている。  子どもに対する中国の家庭教育の中心は「道」である。伝統的な家庭観では、世界は天、地、人の「三才」から成り、それがすべて「1つの世界」にある。「道は人から離れたところにあるのではない」、つまり道とは身近なところから探求するものであり、まずは夫婦、親子という家庭から始める。『周易』は「家を正しくして天下定まる」と言った。家道が正しければ、天下は安定する。孔子の庭訓〔家庭内での教育〕などは、家風を伝えるための手本である。家風は個人の運命を決定し、家の盛衰に影響を与える。西洋の家庭は知識の蓄積を重視し、子どもの興味と創造力を育てることが中心で、自然に対する子どもの好奇心や創造力を開発し、成長と愛を重視した教育をする。父母は励ましの言葉で子どもを褒め、激励し、コミュニケーションによって子どもの心理的欲求を探る。  つまり、中国の家庭は家族の調和をより強調し、西洋の家庭は個人の権利の保護をより強調する。「それぞれが理想を追求し、他人の理想を尊重し、理想を共有する」〔中国の著名な社会学者、費孝通の言葉〕。中国と西洋がそれぞれの文化において家庭観の違いがあることを理解したうえで、交流し、互いに学ぶことで、人類の共同発展を促進することができるだろう。 【プロフィール】 陳暁霞(チェン・シアオシア) 尼山世界儒学センター孟子研究院党委書記、院長、研究員。複数の大学で特任教授を務める。長年にわたり歴史文化、儒学発展史、文化産業の発展、青少年教育を研究し、特に儒家文化など伝統文化の新しい発展に功績がある。国家、省、市の社会科学プロジェクト20件以上を主宰。著書に『新時代の伝統文化の革新的発展研究』『社会道徳風潮研究——郷村振興戦略の視点から』『游学三孔』など8冊がある。

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世界で起こる「人とゾウの衝突」 解決のカギは

近年、生息地の縮小により、野生のゾウが森から人の住むエリアへ侵入し始め、「人とゾウの衝突」が増えている。これは、野生のゾウがいる国にとって問題であるだけでなく、世界が直面している生物多様性保護と経済・社会の発展との衝突の縮図でもある。8月12日「世界ゾウの日」に合わせ、中国国家林業・草原局アジアゾウ研究センターの陳飛(チェン・フェイ)主任と、世界的に有名なゾウ研究家である中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園大型獣類多様性・保護研究チームの アインサ・カンポス・アルセイズ研究員に解説をお願いした。 中国新聞社・記者/胡遠航 韓帥南 翻訳/及川佳織 記者:昨年、雲南省で野生のゾウ十数頭が北 上し、その後、南の生息地に戻るという出来事 が世界の注目を集め、多くの人が「人とゾウの 衝突」に関心を持ちました。「人とゾウの衝突」 が起こる原因は何でしょうか。また、どのよ うな影響がありますか。 陳飛:「人とゾウの衝突(Human-Elephant Conflict)」は、主にゾウの生息地の縮小と断片化の結果です。アジアゾウでもアフリカゾウでも、世界のゾウがいる地域ではこの問題が存在し、深刻な結果をもたらしています。 過去100年間、生息地の喪失、象牙の密猟、「人とゾウの衝突」などによって300万から500万頭いると見られていたアフリカゾウは47万から69万頭に、約10万頭いたアジアゾウは4万から5万頭に激減しました。また、人類は深刻な脅威と損失にも直面しており、インドやスリランカでは毎年100人以上がゾウによって死傷し、ケニアでは過去7年間に200人以上が亡くなっています。住民の財産も損害を受けています。小さな農家ではゾウによって1年分の生活費が奪われ、大きな農場では毎年巨額の損失があります。 アインサ・カンポス・アルセイズ(以下、アルセイズ):実は、人とゾウが同じ空の下にいて、同じ土地を共有していれば、気候や環境や文化がどうであっても、衝突を免れることはできません。「人とゾウの衝突」の本質は、人とゾウの資源争奪です。衝突は昔からありましたが、人類が占用する自然資源が増えるのに伴って、人為的要素が優位になってきました。自然の中で生きる環境が失われ、ゾウは直接人と衝突するようになったのです。 2022年7月31日、雲南省普洱市康平鎮で活動するアジアゾウを撮影した。撮影/李嘉嫻 記者:現在、野生のゾウのいる国ではどのような対策を採っていますか。その効果は上がっていますか。 陳飛:近年、アジアゾウ保護の意識が高まり、ゾウが人間を怖れなくなりました。頻繁に保護区を出て農作物を食べ、頭数も増えていることから、問題がより大きくなっています。海外では、ミツバチ、唐辛子、タバコなどの生物学的・物理学的・化学的威嚇剤を使い、ゾウを田畑や居住エリアから遠ざけていますが、多くの場合、こうした刺激的で対抗的な措置は、反対にゾウの攻撃性を高めてしまいます。ある国では、ゾウの好まない作物を植えるという耕作方式に変更して防御しています。同時に、問題を起こしたゾウに対する管理・抑制も重要です。マレーシアでは、深刻な問題を起こしたゾウを毎年別の森に移していますし、ケニアの野生動物保護管理部門は、現地住民と経済作物を守るため、問題のあるゾウを毎年50頭から120頭射殺しています。ネパール、インドネシアでは、移動用の通路を敷設することで、人とゾウが接触する機会を減らしています。総じて言えば、いまのところ「人とゾウの衝突」を完全に回避する方法はありません。 アルセイズ:地域環境や文化の影響によって、ゾウの行動にも違いがあり、これがゾウと人の関係を複雑にしています。例えば中国は人が多くゾウが少ないので、ゾウの生息地は断片化しており、その周囲はほとんどが人の使用する土地なので、人とゾウが遭遇しやすいのです。マレーシアは人が少なくゾウが多く、広大な土地がシュロの栽培に使われているので、ゾウの活動でシュロは破壊されますが、人と遭遇する可能性は低いのです。スリランカは人が多くゾウも多いので、衝突の可能性はかなり高いと言えます。現地の人はゾウを大切にしていますが、衝突が増えると、ゾウを狩る形で、被害を避けるしかありません。「人とゾウの衝突」の実態を語るときには、人の要因、ゾウの要因、環境の要因を考慮する必要があります。 雲南省普洱市康平鎮にある約167ha のアジアゾウ食料基地の空撮。ドローン撮影/李嘉嫻  現在世界的には、射殺によって衝突に対処するという過激な方法を採っているところもありますし、ゾウを驚かせて離れさせるという、さほど過激でない方式を採っているところもありますが、ゾウは人間が実質的な脅威を与えているのではないと気づくと、また戻ってきてしまいます。ある地域では、衝突のあった場所からゾウを別の場所に移していますが、通常、アジアゾウは元の生息地に戻ってきます。また、電気柵を発明して広く使用している地域もあり、これは効果を上げています。私たちには、根本的にゾウとの衝突をなくす方法はなく、受け入れられる程度にまで衝突を減らすことしかできません。 雲南省普洱市康平鎮に作られたゾウ監視塔。撮影/李嘉嫻 記者:昨年、雲南省のゾウが北上して世界の注目を集めましたが、多くの努力によってゾウは無事に戻りました。この事例から、どのような教訓が得られましたか。 陳飛:この成功例によって、人々のゾウに対する容認度が高まったことと同時に、食べ物による誘導や電気柵といったソフトな介入が衝突を減らすのに有効だということが分かりました。しかし大量の人員と物資、資金が投入されたことは間違いなく、長期的にできるものではありません。「人とゾウの衝突」を緩和する根本的方法は、ゾウのために適切な生息地を確立することです。面積、森林の質などの必要条件のほかに、ゾウが必要とする大量の食べ物と活動の範囲を考え、生息地の改造や建設を行い、緑の通路などで生息地をつなぐことが必要です。中国は国立公園の建設により、アジアゾウの生息地回復を模索しているところです。 雲南省シーサンパンナ国家級自然保護区管護局のスタッフがスマホアプリでアジアゾウの監視・警報システムの画面を見せてくれた。撮影/李嘉嫻 アルセイズ:「人とゾウの衝突」は漠然とした問題ではなく、具体的な問題です。雲南省のゾウの北上では、少なくとも3つの有益な経験が得られました。第1に、人々のゾウへの態度が「人とゾウの衝突」問題解決にとって非常に重要なことです。中国では政府も国民も、積極的にゾウを保護しており、これが今回の突発的事件解決のベースになっていました。第2に、より動的な見方でゾウ保護の問題に対処することです。アジアゾウの数は常に変化しており、群れの数が増えれば、ゾウは保護区に留まらず、出て行くでしょう。第3に、ゾウの群れは大きな範囲で移動し、都市部に近づいて、人の生活に問題を起こすことです。雲南省の事例では、被害に対する補償、事前警報、各部門の協力などでよい対応が実現できました。これらは、今後この問題を処理するための参考になります。 記者:世界の国立公園と比較して、中国が計画しているアジアゾウ国立公園はどのような違いがありますか。「人とゾウの衝突」解決に対して根本的な変化がありますか。 陳飛:中国の国立公園には、はっきりとした特色があります。  まず、より保護を重視しています。中国は国立公園を最も重要な自然保護区域に位置づけ、厳格・科学的で規範に沿った管理をおこない、本来の完全な生態系を保護することを重視しています。  次に、生態系建設を強化しています。中国政府は行政管理能力が高く、集団の意思を統一して実施できるという優位性を持っているため、エコロジーな文化を建設するという立場から、国立公園を主とした自然保護エリアを体系的に建設し、効果的・長期的メカニズムを構築できます。  さらに、生態環境保護とコミュニティ発展の融合を強調しています。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは国立公園を建設する際、広大な荒野や人のいないエリアがあり、公園内の人口が少なく、コミュニティとの矛盾は多くありません。中国は人口が多く、公園内に住んでいる住民の一部を行政の指導で集住させますが、より多くは公園内の不規則な自然村に分布し、遊牧民の冬の住居や夏の牧場の一時的なテントなどもあり、「広範囲に分散し、集中の度合いは小さい」という特徴があります。これに対して、国立公園建設と保護においてはコミュニティや生活をより重視し、科学的な計画、合理的な区分けにより、個別の政策と管理を実施して、住民をパートナーと考え、「美しい生態、豊かな住民」を実現します。  現在計画中のアジアゾウ国立公園は、こうした特徴のほか、アジアゾウ保護について新しい方法を実現します。アジアゾウが集中している一部の農地を残し、作付けをして食料を補償します。ゾウの食物を供給し、群れを引きつけて森へ返し、生息を安定させて「人とゾウの衝突」を回避し、共存を実現します。  現在、人間の住むエリアへのゾウの侵入はこれまでにない規模になっており、従来の動物管理手法は限界を迎えています。「人とゾウの衝突」をどう解決するかは、人と動物の共存に関わるだけでなく、人類の智慧と勇気が試されているのです。喜ばしいことに、対処方法が行き詰まりを脱して徐々に多様化し、短期的対応から持続可能な発展へと考えが変わっています。人類が発展し、かつ野生動物の発展に対応するためには、こういう考えが必要なのです。総合的な保護理念を持ったアジアゾウ国立公園ができれば、地域の「人とゾウの衝突」に根本的な変化をもたらしうると信じます。 アルセイズ:アジアゾウ国立公園建設の目的は、まず熱帯雨林の保護、次にアジアゾウの保護です。従来の自然保護区と比べ、この公園は、より人為的要素に関わります。多くの資源を統合し、管理も体系的なものになるでしょう。アメリカにできた世界初の国立公園 は、大部分に人が住んでおらず、公園内での人の活動は限定的でした。アジアゾウ国立公園は全く新しい方式を採用します。「人とゾウの衝突」、さらには人と自然との関係について、多くの経験を蓄積できるでしょう。 【写真キャプション】 陳飛:国家林業・草原局アジアゾウ研究センター主任。主にアジアゾウとその生息地、生物多様性の研究に携わる。 アルセイズ:アインサ・カンポス・アルセイズ(Ahimsa Campos-Arceiz、中国名・康牧颯)。スペイン国籍、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園研究員。主にアジアの大型動物の生態と保護、種子散布、人類と野生動物の衝突、学際的保護科学および保護能力建設などの研究に携わる。

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知らないと怖い中国訪日客の新常識! アフターコロナの中国市場動向とインバウンドPR戦略セミナーを美団(Meituan))と共同開催

株式会社ベクトル(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:西江 肇司、東証プライム:6058、以下ベクトル)は、中国最大級のライフサービス検索プラットフォーム「大衆点評」を手がける大手テック企業「美団(Meituan)」日本支社と共同で、中国インバウンド再開を視野に入れた「知らないと怖い中国訪日客の新常識! アフターコロナの中国市場動向とインバウンドPR戦略セミナー」を開催いたします。

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東西問|李庚香 黄河文明はなぜ唯一無二なのか

2023年2月1日 出典 中国新聞網 執筆者 李庚香氏(中国河南省社会科学界連合会会長、研究員、博士) 黄河は中華民族の母なる川である。新しい形の人類文明の創造という視点に立つと、中国文明が「河図洛書」から「礼楽文明」そして「礼法文明」へ連続性と紆余曲折(転換、移動、変化を含む)というプロセスを経たことを黄河文化、黄河文明から読み取ることができる。 黄河文化から黄河文明への飛躍をどう認識するのか 『漢書・溝洫志』には「中国の河川は数百あるが、四瀆(黄河、済水、淮河、長江)ほど目立つものはなく、その中でも黄河が宗主である」とある。水は生命の源であり、川は文明の母であり、川の特性は文明の特性を形成する。「四大古代文明」である古代メソポタミア文明、古代エジプト文明、古代インダス文明、中国文明は、それぞれチグリス・ユーフラテス川、ナイル川、インダス川、黄河によって生まれはぐくまれた。 文明が始まって以来、夏から北宋に至るまで、多くの王朝が黄河流域に都を築いてきた。古代から現代まで、黄河流域は長い間中華民族の政治、経済および文化の中心地であった。黄河を国運、国家の命脈という観点から見ると、中華民族の命運が黄河の栄枯盛衰と密接に関係しており、過去・現在・未来を完全に理解することによって初めて中華民族にとって黄河が持つ独特で特徴的な意味を深く理解することができるのである。 歴史発展の長い流れの中で、黄河流域において東西の文化が交流、融合し、多民族が長期にわたって融合発展する中華民族を形成しはぐくんだ。それは、「すべての姓は同根、すべての氏族は同源」という民族文化的アイデンティティと、大団結を尊ぶ社会意識の主流を形成し、「和を尊ぶ」「大同を求む」という中華民族独自の精神的アイデンティティを明示するとともに、中華民族の深い文化的遺伝子を蓄積し、中国の子どもたちの文化的自信の現れを示すものである。 2022年4月3日(旧暦3月3日)壬寅年に黄帝の故郷の河南省新鄭市での祖先崇拝の儀式=韓章雲撮影 異なる黄河の文化体系をどう認識するか 中原文化や河洛文化は地域文化であり、黄河文化は流域文化である。しかし、中華民族にとって黄河文化は、流域文化であるばかりでなく、民族文化および国家文化でもある。黄河文化体系については、歴史的進化の次元、地域的調和の次元、地勢的な次元、制度および法的な次元、人文思想の次元という5つの側面から理解する必要がある。 黄河文化体系は、時間的、空間的に生み出された思想、制度、モノであると言える。言うまでもなく、この複雑な文化体系は、複雑な「凝集」と「輻射」というプロセスを経ている。以天為則(天をもって則となす)、以民為本(民をもって本となす)、以史為鑒(史をもって鏡となす)、以文載道(文をもって道を記す)を含む凝集のプロセスは、礼楽文明から礼法文明への価値変遷のプロセスである。輻射のプロセスは、以文化人(文をもって人を化す)、以理服人(理をもって人を服す)、以情動人(情をもって人を動かす)、以美育人(美をもって人を育む)ことであり、中原から中部へ、中部から中華へ、中華から中国へと空間的に展開されるプロセスを体現することである。 黄河文化体系は、羲皇、炎帝、黄帝を起点とし、長安―洛陽―開封を軸とする。その連続性と紆余曲折を経た進化発展の過程には、礎の一万年前、始動の八千年前、加速の六千年前、進出の五千年前、過渡的な四千年前、強化の三千年前、転換の二千年前、移動の千年前、変化の二百年前という段階があるということができる。 山西省永済市の凍った黄河河床の航空写真=宝成撮影 複雑な黄河文明体系をどのように理解するのか 黄河文明は中国文明の骨格であり主体である。早期の中国が集落から国家へ、統一された多民族国家が世界へ、滅亡の危機から再生へ変化する中国、勃興から復興へ革新する中国の全過程を記録したものである。その最大かつ最も本質的な特徴は、「断裂していない」ことであり、世界文明史上において類を見ないことである。 黄河文明は、中国文明の複雑な構造を体現しており、中華民族の動力源である。中国文明の複雑な構造を新たに分析するためには、黄河文明体系を認識し、理解するための思考の枠組みを確立することが必要である。そのためには、文明に対する理解を体系的に系統化し、黄河文明に関する多次元的かつ大規模な体系的研究の強化が必要である。ここでは、黄河文化の「根、源、幹、魂、家」という位置づけを重点的に把握しなければならない。 根には祖先、同族、ルーツが含まれる。源には地球の起源、生物の起源、人類の起源が含まれ、さらに農業の起源、文化の起源、文明の起源および国家の起源が含まれる。中国文明を大樹に例えるなら、根と魂である黄河文化は、主体であり幹である。いわゆる家は、発祥の地、中核地、ハブを指し、精神的な家、心の故郷という意味でもある。 黄河文化は強い結束力と求心力を持つ。特に天下為公(天下をもって公となす)、天人合一(てんじんごういつ)、為政以徳(政をなすには徳をもってする)、民為邦本(民は邦の本をなす)、任人唯賢(任命は唯才覚に由る)、革故鼎新(故きを革め新しきを鼎る)、自強自息(自勉して息まず)、厚徳載物(こうとくさいぶつ)、講信修睦(信を講じ睦を修める)、親仁善隣(仁に親しみ隣に善くする)等の中国文化の十大遺伝子を有している。中華民族の五千年にわたる深遠な思想創造を支えているのは、こうした思想の本質である。 2014年7月、デンマーク、スペイン、ベルギー、米国、カナダなどから「ルーツを探す旅」に参加した100人の中国系の教師と学生が黄河壺口瀑布(陝西省延安市)を訪れた=張遠撮影 黄河文明と世界文明との交流・相互学習をどう理解するのか 新時代、黄河文明と世界文明の交流と相互学習を実現するためには、中華民族共同体の建設と人類運命共同体の建設を一致させ、中華民族の現代文明を築き、和して同ぜず、多文化共生のすばらしい世界を築く必要がある。 大禹の治水以来、中華民族は偉大な河川文明を形成し、四大古代文明の中で重要な位置を占めている。秦・漢から明・清にかけて、黄河流域では農耕文明を主体に、遊牧文明、海洋文明(海あり洋なし)などの地域横断的な多文化共生の状況が形成された。上古の時代から、夏・殷・周の文化と西アジアとの交流、後漢時代以降の中国とインド文化の交流、さらには鄭和の西域訪問など、黄河文明は常に世界の文明と好循環を続けてきたのである。 山西省臨猗県の黄河に架かる橋の建設が本格化=姜華撮影 黄河文明の五千年の歴史と西欧列強が台頭した五百年の歴史を比較すると、「生産の社会化」が黄河文明の新しい発展の基礎とならなければならないことがわかる。そのためには、新時代の黄河文明を新しい発展パターンに統合する必要がある。このため、新時代の黄河学の建設は、核心価値を使って人々の心を一つにし、力を集めるだけでなく、共通価値を使って各国の人々がお互いを知ることを促進し、個人の価値と核心価値、核心価値と共通価値の二重サイクルを実現するために努力することが必要である。同時に、世界文明の多様性を尊重し、文明の交流で文明の壁を越え、文明の相互評価で文明の衝突を越え、文明の共存で文明の優劣を越え、「歴史終結論」「文明衝突論」「普遍的価値論」「西欧優越論」を効果的に分析し、世界の諸問題に取り組み、百年に一度の大きな変化の世紀の中で黄河から始まる世界文明史を書き記す。(完) 執筆者李庚香氏プロフィール 中国河南省社会科学界連合会会長、研究員、博士。主にリーダーシップ、中国式現代化および人類文明の新形態についての研究に従事。 責任編集:黄鈺涵