Author: aptpress
薬師寺寛邦キッサコ アジアツアー2022 『再会』-「般若心経コンサート」日本では、東京、京都での2公演が開催決定!
コロナ禍でライブ公演ができない状況の中、薬師寺寛邦キッサコの約2年ぶりとなる待望のライブツアーが5月よりいよいよ始まる。歌う僧侶として、アジアで絶大な人気を誇る薬師寺寛邦の、開催予定であった、アジアツアー2020年、2021年が全てコロナ禍でできなくなり、2022年の5月、ようやく待望のコンサートツアー開催決定! ツアータイトル「再会」は、国内外のファンの皆さんにも2年ぶりにお会いできるというという直接的な意味に留まらず、全てのモノ、ヒトが形を変えて、新しい形で再び動き出すという、祈りが込められたタイトルでもある。 般若心経コンサートと題しているように、コンサート内容としては般若心経を中心に、今までとは違う新しい表現方法として、充実した構成となっている。 ストリングスのアコースティックな響きもあり、ライブバンドもあり、より臨場感溢れる舞台となっている他、美しい映像とともに、聴く人に祈りと癒しの時間を共有できればと演出されている。 お経としての般若心経を、改めて美しい音楽と共に音楽として皆さまに届け、聴く、観る、そして祈ることが体験できる空間を作りたいと薬師寺寛邦は願う。 お経を題材にした音楽だけでなく、海外トップヒットチャート入りしたオリジナルソングの新曲も披露するなど、盛り沢山のプログラムとなっている。 2022年5月の日本の2公演が終われば、夏以降にも、アジアツアーの祈りの旅は続く。 ■ 薬師寺寛邦 キッサコ アジアツアー2022 「再会」 般若心経コンサート 日本公演 【東京公演】日時:2022年5月6日(金)19:00 開演 ( 18:30 開場 ) 会場:日本橋三井ホール (東京都) 【京都公演】日時:2022年5月14日(土)17:30 開演 ( 17:00 開場 )会場:ロームシアター京都 サウスホール (京都府) チケット料金:[全席指定 5500円] (東京公演 ドリンク代別)一般販売:2022年2月5日(土)10:00~◎イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3566320001◎チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2201679(東京公演) https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2201680(京都公演) 【薬師寺寛邦キッサコ PROFILE】 1979年生まれ。僧侶であり音楽家。今治市臨済宗・海禅寺の副住職。 ”僧侶ボーカルプロジェクト”「薬師寺寛邦 キッサコ」として、仏教の教えをわかりやすい言葉に置き換え懐かしいポップスのメロディーとハーモニーで伝えている。 そして、僧侶として次世代に仏教をつないでいくため、音楽と仏教を掛け合わせ、般若心経に声を重ねアレンジしたアルバム「般若心経」を2018年5月にリリース。 YOUTUBEでは300万回再生突破、般若心経関連動画の総再生数は世界で驚異の累計5000万回再生を超えている。 また、アジアでの大反響を受け、2018年12月に、中国・香港・台湾を巡る全6都市、2019年9月からは規模を拡大し、日本を含む全10都市でのアジアツアーを開催!約2年で1万人以上の動員を記録した。 日本からアジア、そして世界へ、縁を繋ぎ、仏教を音に乗せ、伝え続ける。HP: https://kanho.infoYouTube: https://www.youtube.com/c/JapaneseZenMusic
儒家も老子も重視した「民」、現代にどのように生かすべきか―中華孔子学会会長が答える
儒家などによる中国の伝統思想は「民意」、「民心」、「民本」などを強調してきた。そのような考えは現代にどのように生かすべきなのだろうか。中華孔子学会の会長も務める、北京大学哲学科の王中江教授はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて「民」の重視と政治理念の関係について語った。以下は、王教授の言葉に若干の説明内容を追加するなどで再構成したものだ。 【その他の写真】 ■儒家の孟子も老子も「根本は民」と説いた 中国において「民本」や「民心」の概念は極めて早い時期に出現した。早い時期から儒教の最も大切な経典の一つとされた尚書(書経)には、君主の姿勢として「民に近づかねばならない。民を下の存在と見なしてはならない。民は国の根本である。根本がしっかりしていれば、国は安泰である」との記述がある。孟子も「民を貴(たっと)しとなす。社稷(しゃしょく、国家)は民に次ぐ。君主は軽い」と説いた。 儒家以外にも、例えば老子は「聖人は常に心無く、百姓の心を以って心と為す(聖人は自らの心、すなわち願望を持ち合わせていない。庶民の心を自らの心とする)」と説いている。写真は孟子出身地の山東省鄒城市にある孟廟 ■天意は民意を反映し、君主は天意に従う 中国では、天が君主を定めると考えられた。その目的は民衆の利益と幸せの向上だ。また、易経は「天地が存在して万物が生じる。万物が生じて男女が生じる。男女が生じて夫婦が生じる。夫婦が生じて親子が生じる。親子が生じて君臣が生じる。君臣が生じて上下が生じる」などと説いている。つまり「天と地」を人の世界の出発点とした。 中国では世界の統治者を「天子」とも呼んだ。すなわち、天の子として、天の意向を実現させる存在だ。その背景には、天意にかなうことは正義であるから、民意にもかなうとの考え方がある。さらには、天意は民意により生じるとの考え方がある。尚書には「民の欲するところ、天、かならずこれに従う」との記述もある。写真は孟子出身地の山東省鄒城市にある孟廟 ■考えの筋道は違っても「民意最優先」は古今東西の政治の大原則 西洋では18世紀、社会の起源についての重要な考え方として「契約論」が登場した。思想家により考え方は異なるが、一般には、人類は原初の「自然」の状態から離脱して国家を樹立したと考える。そして国家の樹立にともない、個人はある種の権利を獲得する一方で、別の種類の権利を手放し、国家に譲った。国家はそのようにして権力を獲得し、社会を統治するようになった、と考える。 中国の伝統思想と西洋の契約論には共通する点もある。それは、国家の目的を、民衆の願いと民衆自身の利益を満足させるためとする考え方だ。異なるのは、国家権力が発生する際のメカニズムについてだ。西洋の契約論では、人々は自ら、安全や平和、利益を確保するために、「暴力的手段」といった権利を国家に譲り渡したとされる。中国では、聖人が君主になると考え、君主は民衆の基本的な願望と必要を満たす存在と考えられた。写真は孟子出身地の山東省鄒城市にある孟廟 現在の政治哲学では、国家や政府は目的ではなく「道具」と考えられる。国家や政府は民衆の願望や利益を満たすために樹立されたものであり、大衆の願望や利益をよりよく満たすために、発展し変化していくことが求められる。 中国の古典的な思想にある「民心」を重視する理念は、現代の政治にもあてはまる。政治とは、民衆の求めるところに向かっていかねばならない。政権は民意に応じて整備され、統治は民意に耳を傾けて改善され、制度は民意を受けて健全化されていかねばならない。民意や民心に従うことは、あらゆる政治統治の出発点であり、民意や民心に合致しているかどうかが、あらゆる政治統治を評価する上での基準であらねばならない。(翻訳・構成 /レコードチャイナ)
日中国交正常化50周年を迎える2022年の春節に、東京タワーに「未来」の2文字が点灯! 開催間近の北京冬季五輪へ日本からのエールを送る
〜東京タワー レッドライトアップ 2022〜【1月31日 イベントレポート】 民間団体・企業の複合体である東京タワーレッドライトアップ実行委員会は、新型コロナウイルス感染症の早期終息を祈るとともに更なる日中友好関係の促進を目指し、さらに2月4日に開催される北京冬季五輪への日本からのエールとして、中国における旧暦の大晦日にあたる1月31日に「東京タワー レッドライトアップ」を実施いたしました。 日中国交正常化50周年を迎える本年の点灯式は、日中両国向けに生配信を行いました。点灯式のオープニングでは、元卓球選手の福原愛さんによる東京上空からのヘリレポートを行い「今日は中国の大晦日。春節をお祝いして、この後日本のシンボルでもある東京タワーが中国の赤にライトアップされます! その瞬間を空から見られるなんて、とても嬉しく思い、この興奮を皆さんにぜひ伝えたいと思います。」と開会の挨拶をしました。 また、増上寺や「東アジア文化都市」にも選ばれた大分県とも中継を繋ぎ、各地との連携を行って配信を行う例年とは異なる点灯式となりました。カウントダウンの演出はボディアーティストのビックスモールンが鳩時計でカウントダウンを執り行いました。 各界からたくさんの祝辞も寄せられ、小池百合子都知事からは「『東京タワーレッドライトアップ点灯式』の開催、お慶び申し上げます。日中国交正常化50周年、そして北京市は東京都にとって、40年以上にわたる友好都市です。北京市で、間もなく冬季オリンピック・パラリンピック大会が開幕します。昨年夏の東京2020大会では、アスリートの熱戦が繰り広げられ、世界中に勇気と感動を届けることができました。私たちがビジョンに掲げた「多様性と調和」、そのレガシーを持続可能な都市の実現につなげ、国際社会にも貢献していきたいと思います。北京大会の熱戦が、コロナ禍の世界に、未来へのさらなる希望を与えてくれることを期待します。新年が日中両国にとって素晴らしい年となりますことを祈念いたします」とお祝いの言葉で結ばれたお手紙が紹介されました。また、岸田文雄内閣総理大臣の春節を祝う全ての人々へ向けた祝辞が紹介されました。 中国旧暦新年の東京タワーライトアップは2021年に続き4回目の実施となり、今回は展望台メインデッキの窓にLEDで「未来」の2文字が投影されました。「未来」には、より一層の日中友好、新型コロナウイルス感染症の早期終息の意味を込めています。なお、展望台メインデッキの窓に漢字2文字以上が投影されるのは、昨年の東京タワーレッドライトアップで「希望」を投影して以来、東京タワー開業以来2回目の試みとなりました。 ・タイトル:東京タワー レッドライトアップ 2022・主催:東京タワー レッドライトアップ実行委員会・共催:佐賀県、大分県、TOKYO MX TV(東京メトロポリタンテレビジョン)・後援:外務省、東京都、中華人民共和国駐日本国大使館・特別協力:株式会社TOKYO TOWER・協力:中国新闻网、央視頻、CGTN、中国国際文化交流中心、中国康復技術転化及発展促進会、・協力:中華文化交流興合作促進会,黄檗文化促進会、西蔵経済文化交流協会、日本華文教育協会、日中文化教育事業協会、「⼀帶⼀路」⽂化伝播合作中⼼、「人民日報海外版」日本月刊、萬福寺(京都市)・ライトアップ時間:2022年1月31日(月)18:30点灯 〜 24:00消灯・点灯式時間:2022年1月31日(月)18:00 〜 19:00・点灯式会場:東京タワー南側 特設ステージ (〒105-0011 東京都港区芝公園4-2-8)・企画意図:新型コロナウイルス感染症「終息宣言」への期待とともに、2022年「日中国交正常化」50周年記念の年。この50年を再認識し、より一層の日中友好を築くために企画。・祝辞:楊宇 中華人民共和国駐日本国大使館代理大使潘岳 中国国務院僑務室主任小池百合子 東京都知事藤木卓一郎 佐賀県議長広瀬勝貞 大分県知事・出演者:ビックスモールン、DRUM TAO、Limeism、MeiMei、日本華文教育協会少年少女合唱団、牡丹合唱団、日本華僑華人国際ダンス連盟・大分県中県:ヴァイオリン:朝来桂一、フルート:小野未希、ピアノ:小町美佳・ヘリレポーター:福原愛 (元卓球日本代表)・司会:松田亜有子(日本)・ 奥薩卓瑪(中国) ・点灯式の模様アーカイブ動画:https://youtu.be/pkQmxBuL2a8 <点灯式の様子> 点灯カウントダウンの演出を行ったビックスモールン 点灯の瞬間に子供たちの手から鳩が放たれた
江南文化の再構築①
伝統文化に対する中国人の郷愁は、 実際は「江南の夢」〔風光明媚な長江下流南岸の地に開花した文化への憧憬〕であって、 それは人文と山水が共存する「詩と遠くの地」に対するものだ。 そして、蘇州はまさにこの美意識が集大成した場所なのである。 『中国新聞週刊』記者/徐天 翻訳/吉田祥子 日はすでに暮れ、滄浪亭の外を流れる水路を一艘の小舟がゆったりと進んでいく。白い長衣を身にまとった書生が船首に立ち、月光が行く手を照らす。岸に上がると、書生は昆曲〔昆劇とも呼ばれる中国伝統劇〕のせりふを朗読しつつ、観客を滄浪亭の中へと誘導し、同時にとその妻・の物語の世界に引き込んだ。昆曲『浮生六記』〔清代の文人・沈復が亡き妻との思い出を綴った自叙伝〕が2018年に蘇州最古の園林〔中国庭園〕である滄浪亭で初演されて以来、「昆曲+園林」をコンセプトに制作されたこの園林版没入型昆曲は若い演劇ファンを中心に人気が広がった。 蘇州市が実景を舞台にしたこの昆曲をプロデュースできたのは、特に意外なことではない。2500年余りの歴史がある同市は、園林と大運河を含む2件の世界遺産と61カ所の全国重点文物保護単位〔国宝・重要文化財に相当〕、昆曲・刺繡・〔日本のに相当する文様織の一種〕を含む6項目のユネスコ無形文化遺産および33項目の国家級無形文化遺産など、実に多くの文化的IP〔知的財産権〕を所有している。 文化産業ブームが到来するなかで、これらのIPがどのように構成要素を拡大し、その現代性を創造し、蘇州市の中核的競争力となることができるかは、目下の重要な課題である。 2021年初めに発表された「『江南文化』ブランド構築3年行動計画」によると、同市は江南文化の発掘と研究、展示と発表、変革と発展、普及と拡大について尽力し、蘇州を「江南文化」の中心的な語り手・伝え手・導き手にすべく努めている。当時、江蘇省党委員会常任委員で蘇州市党委員会書記だった氏は「私たちにとって、『メイドイン蘇州』が『最も強固なコア』だとすれば、『江南文化』は『最も輝かしい名刺』です」と述べ、蘇州は「江南文化」ブランドを全面的に展開し、江南文化の核心的地位を再構築するだろうとみている。 郷愁と江南の夢 『浮生六記』の上演は、ナイトツアー主催者側に考えがあったからだ。外部からの観光客が蘇州に一泊だけ滞在できるとしたら、江南文化のどの側面を最も体験したいだろうか。彼らが出した答えは、世界遺産の園林と無形文化遺産の昆曲だった。 江南文化は確かに構成要素が豊富だが、ある程度はすでに中国人に対する「ステレオタイプ」になっている。それは、水辺に暮らす人々の家並みや白塗りの壁に青黒い瓦屋根が続く路地、横町から聞こえてくる昆曲やおじさんが何気なく口ずさんでいる〔日本の講談や浪曲にあたる伝統芸能〕、初夏の手作りの三蝦麺〔エビの卵と身とエビミソを絡めた麺〕や晩秋の肥えて柔らかな上海ガニといったものだ。 しかし、蘇州大学学術委員会の主任は、江南文化はいまだに明確に定義されていないと指摘する。蘇州市だけでなく、上海市・江蘇省南京市・浙江省杭州市も地元の立場から江南文化を解釈し、中心的な発言権を掌握したがっている。 復旦大学特別教授で上海社会科学院研究員の氏はこう説明する。「これら4つの都市は江南地域の歴史に相次いで存在した4つの文化的中心地で、南京と杭州は政治的地位の向上によって、蘇州と上海は主に経済的地位の向上によって、それぞれ文化的中心地になったのです」 一方、王堯主任は、南京と杭州はかつて歴史上の首都として政治的な影響を強く受けていたため、その江南文化は完全に純粋なものだとは言えず、上海は20世紀初めに発展し、国際化という特徴により、文化が上海スタイルに変化しているため、蘇州だけが古代から現在まで受け継がれてきた文脈を一貫して保持していると考えている。 だが実際には、蘇州の江南文化も徐々に構築されたものである。 西晋末期の衣冠南渡〔311年の永嘉の乱により漢族が長江を渡って南下し中原の文化や知識を江南にもたらした〕以前は、江南では武力が重んじられていた。世に残っている春秋戦国時代の名剣は、その多くが呉越の地〔呉と越の国があった地域、現代の江蘇省・浙江省のあたり〕で製造されたものである。『漢書』〔前漢の歴史を記した史書〕には「呉越の君主はいずれも勇猛で、それゆえその民もいまに至るまで剣をよく使い、軽々しく死にやすい」と記されている。権力の中心と門閥貴族が南に移動したのに伴い、呉越の地は国の政治・経済・文化の中心となり、江南の気風も徐々に文治と礼儀を重んじるように変化した。熊月之教授によると、六朝時代には江南の雰囲気は前漢のころとは大きく異なり、儒学者は往々にしてゆったりした衣に幅の広い帯を締め、文化的で優雅であることを重んじ、さらには衣に香を焚き、顔を剃り、おしろいを塗り、紅を差していたという。 蘇州の文脈は唐・宋においてさらに発展した。唐代の詩人、・・が相次いで蘇州〔地方官〕に任じられ、文化的影響を及ぼした。宋代の政治家で文学者のもかつて蘇州の知事を務め、蘇州府学を設立した。これは宋で最初の州府立学校で、以来、学生の往来が絶えず、明清時代に蘇州で「江南文化」が繁栄を極めるのを後押しした。 やら「呉門四家」〔明代の呉派文人画の四大家〕が一世を風靡し、編の短編小説集「三言」〔『喩世明言』『警世通言』『醒世恒言』の総称〕は中国古典短編白話小説の最高峰となった。蘇州の昆山一帯で誕生した昆曲は、明代に「水磨調」と呼ばれる節回しを生み出し、戯曲の主流となった。蘇州製の工芸品は康熙~雍正年間には50種類以上にのぼり、専門的で精巧である。故宮の180万点余りの収蔵品のうち、蘇州の伝統工芸品や製品に関するものが10分野にわたり約31万7000点にのぼり、北京以外では、蘇州が故宮との関係が最も緊密な都市である。 明清時代に、蘇州を中心都市とする「江南文化」は最盛期を迎えた。フィリップ・キューン〔ハーバード大学教授〕は著書『中国近世の霊魂泥棒〔原題:Soulstealers: The Chinese Sorcery Scare of 1768〕』でこう分析している。――清朝の統治者は江南の傲岸不遜な学界上層部に対する政治的支配をなんとか確立できないかと頭を痛めていた。学者たちがひたすら探究していたのは、科挙を首席で合格することや高官の手厚い報酬を得ることだけではない。満州族に無骨なよそ者だと自覚させることができれば、その人こそ江南の文人だとみなされたのである。 王堯主任は、伝統文化に対する中国人の郷愁は、実際は「江南の夢」であって、それは人文と山水が共存する「詩と遠くの地」に対するものだと説明する。そして、蘇州はまさにこの美意識が集大成した場所だという。
知りたい! 華流ドラマ
『星から来た猫将軍』 資料提供/フォーカスピクチャーズ ⓒHK DEMIN MEDIA COMPANY LIMITED ―― 作品情報 ―― 『星から来た猫将軍』 (全16話、CS放送「女性チャンネル♪LaLa TV」にて 12月より日本初放送) 2022年2月DVDリリース(予定) 監督:ウー・チアン(呉強) 脚本:シオン・ジアナン(熊嘉南)、 ジョン・ズーヤオ(鐘祖瑶)、 ホー・グアンユエ(何光月)、 チェン・シャン(陳珊)、 リウ・ヨン(劉勇) 主演:シャオ・カイジョン(肖凱中) ティエン・シーウェイ(田曦薇) スン・シージー(孫熹之) 歴史ドラマやラブロマンス、タイムスリップなど大ブームを捲き起こすドラマが目白押しの中国ドラマだが、猫の王子がイケメン将軍に乗り移る……!? という驚きのストーリーの新ドラマがCS放送で12月23日から放映を開始した。 ヒロインを演じるのは『マイ・ディア・フレンド~恋するコンシェルジュ』や『–The Song of Glory–」のティエン・シーウェイ。活発で愛嬌のあるペットショップの女店主・を演じ、行方不明になった兄を捜すため猫の王子と行動を共にする。上海戯劇学院在学中からチャームポイントの大きな瞳と可愛らしいルックスで注目されている。 少将軍・に憑依した猫の王子を演じるのはシャオ・カイジョン。中国ネット大手テンセントが配信した人気アイドルオーディション番組「創造営(Produce Camp)2019」に出演、累計放送回数11億回を超えた『你微笑时很美(原題)』では熾烈な競争を繰り広げるeスポーツのZDGXチームの一員·老猫役を演じた。感染症対策でオンライン面接となったキャスト選びの中で、王家の血統をもつ王子らしさとわがままで甘え上手という「猫らしさ」を併せ持つ主人公の莫修染役は難航を極めた。 しかしシャオ・カイジョンは一目見て「真っすぐな体つきの彼にそびえたつような雰囲気を感じ」、「猫がぐーっと背中を反らす“伸び”の姿勢をさせても、とても自然にこなす。過去に出演したバラエティ番組をみたが、ソファに寝そべる様子は猫そっくりだった」との評価で大抜擢され、難しい役どころに魂を吹き込んだ。表情や動き、言葉を通じて、どうしたらそれを表現できるかを制作陣は何度も話し合ったという。
Zynga、StarLarkのゴルフゲーム『Golf Rival』で旧正月のイベントを発表
「虎の年」を記念して新コースを導入、ゲーム内イベントも多数実施 2022年1月28日、Zynga Inc. (Nasdaq: ZNGA)は、Zynga Inc.の子会社で、急成長中の世界第2位のモバイルゴルフゲーム『Golf Rival』を開発するStarLark社が、旧正月である寅年の幕開けとして、全く新しいゴルフコースを舞台に、テーマに沿った一連のゲーム内イベントを開催することを発表します。 イベントは2022年1月28日から2月9日まで開催され、ゲーム内の新しいファンタジーコース「ヘブンリー・ウォーターズ」でプレイします。息を呑むような美しい景色で詩人たちに賞賛され、また自然愛好家に人気のある中国南部の都市、桂林を舞台に、プレイヤーは旧正月を祝うために、きらめく水と空のランタン、カラフルなドラゴン、輝く花火で装飾されたコースでティーショットを打つことができます。 「旧正月は、友人や家族がゲームを通じて団結する素晴らしい時期です」と、StarLarkの創業者兼ゼネラルマネージャーであるヘンリー・ユーは述べています。「新しいゲーム内イベントで、『Golf Rival』チームは遊び心のある方法で寅年の精神を捉え、私たちはこれらのフレンドリーなコンペティションをプレーヤーと共有することに興奮しています。」 プレイヤーは、12ラウンドのPvP(プレイヤー対プレイヤー)チャレンジ「レッドランタンチャレンジ」と、18ホールのシングルプレイヤーチャレンジ「ジェイドドラゴントーナメント」という2つのゲーム内イベントに参加することができます。 1月29日から始まるゲーム内の「レッドランタンチャレンジ」では、モバイルゴルファーは他のゴルファーに勝つことで次のラウンドに進み、ラウンドを制覇するごとに特別な賞品を獲得することができます。規定ラウンドで引き分けた場合は、夜間のゴルフ場に移動し、花火と赤提灯で新年を祝います。クリアしたプレイヤーには、ダイヤモンド宝箱やバットウィングクラブなど、さまざまな賞品が用意されています。 1月28日から始まる「玉龍トーナメントチャレンジ」では、ソロゴルフの腕を磨き、上達度を測ることができます。玉龍トーナメントと赤灯チャレンジでは、「玉龍 」と 「珠虎」の紋章が描かれたカスタマイズゴルフボールを使用することができます。中国仏教の伝統的なシンボルであるこれらの生物は、天と地の要素の力のバランスを表し、調和を例証しています。ゲーム内では、これらを使って新記録を達成し、コインやクラブカードなどの賞品を獲得しながら、新年を力強くスタートさせることができます。 旧正月のゲーム内イベントに関する追加情報は、『Golf Rival』のFacebookをご覧ください。https://www.facebook.com/GolfRivalGame/posts/1348763735565516 『Golf Rival』Appストア: https://apps.apple.com/jp/app/golf-rival/id1354796403 『Golf Rival』Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sports.real.golf.rival.online Zynga Inc. についてZyngaは、ゲームを通じて世界をつなぐことを使命とするインタラクティブ・エンターテインメントのグローバルリーダーです。175以上の国と地域で大規模なグローバルリーチを展開しており、CSR Racing™、Empires & Puzzles™、FarmVille™、Golf Rival™、Hair Challenge™、Harry Potter: Puzzles & Spells™、High Heels™、Merge...
イソップ物語から中国古典まで、仕事に人生に効く77の“深イイ話”で視点が変わる。 『ものの見方が変わる 座右の寓話 携書版』発売
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷口奈緒美)は2022年1月28日に『ものの見方が変わる 座右の寓話 携書版』(戸田智弘・著)を刊行しました。 「寓話」は人生の教訓や真理を伝えてくれるツール 「教訓」や「真理」という言葉に、みなさんはどんなイメージを持ちますか? とっつきづらさや小難しさや感じる方も多いでしょうか?こうした「一見抽象的で分かりにくいけれど大事な教え」を、物語のかたちをとることで自然と受け入れるようにしたもの ―――それが「寓話」です。 本書はおなじみのイソップ寓話から世界の民話、古典、逸話など古今東西語り継がれてきた77の寓話を集め、その解説を載せました。解説には一般的に語られる解釈に加え、通説とは異なる視点や現代的に見直した解釈など多面的に物事をとらえられるようなアレンジが施されています。 仕事で悩んだとき、人前でちょっと良いことを話したいとき、「寓話」が役に立つ! 本書では、自らの仕事や人生についての考えを深めるのにはもちろん、スピーチやプレゼンなどの話の材料としても使えるような、ユニークで取り入れやすい寓話が多数収録されています。 読んだあと、誰かに話して伝えるという活用シーンを想定し、すべての寓話は長くとも2分以内で話せるようにまとめていています。また、耳で聞いても理解できるような心地の良い言葉・表現を使っているため、話がスッと頭に入ってくるように仕上げました。 会社や組織の朝礼などであいさつをするとき、ご自身のブログやSNS投稿での「話のネタ」に困ったとき、ちょっとしたネタ帳としても活用できる内容です。 77の寓話はそれぞれ15の章に分類されています。きっと今の悩みや現状に合った寓話が見つかるはずです。 本書を通じて寓話の面白さを味わうとともに、 仕事や人生などのさまざまなものの見方を身につけましょう。 書籍概要 【目次】第1章 視点と視野と視座第2章 幅広い認識としなやかな思考第3章 思慮深さと正しい判断第4章 聡明さと創造的な仕事第5章 強い組織の精神第6章 働く姿勢と働く意味第7章 正義の心と共同体第8章 科学技術と社会の関わり第9章 人生の道理と「有り難う」第10章 欲望との付き合い方第11章 学びの心得と学ぶ理由第12章 挑戦と持続可能性第13章 自分の物語の描き方第14章 生と死のつながり第15章 どんなときでも「ものは考えよう」 【著者情報】戸田智弘(とだ・ともひろ)1960年愛知県生まれ。北海道大学工学部、法政大学社会学部卒業。著書に『働く理由』『続・働く理由』『学び続ける理由』(以上、ディスカヴァー)、『海外リタイア生活術』(平凡社新書)、『元気なNPOの育て方』(NHK生活人新書)、『就活の手帳』(あさ出版)、『「自分を変える」読書』(三笠書房)など。 【書籍情報】 タイトル:『ものの見方が変わる 座右の寓話...
中国では昔の皇帝もウインタースポーツ楽しんだ―専門家が「五輪つながり」で解説
近代スポーツに属する競技のほとんどが、西洋社会で成立したものだ。しかし、体を動かして腕前を競い合ったりする競技は世界各地で行われていた。河北省文物考古研究院の黄信副院長はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて、北京冬季五輪・パラリンピックの予定地で確認された800年前以上の遺跡の紹介に絡めて、王朝時代における中国の「ウインタースポーツ」についても言及した。以下は、黄副院長の言葉に若干の説明内容を追加するなどで再構成した文章だ。 【その他の写真】 ■五輪用地で着工直前に貴重な遺跡を確認 中国北部は1120年代から1234年まで、金という王朝に支配された。金朝には、皇帝が季節によって居住に適した地方に移動して過ごす習慣があった。河北省張家口市郊外にある太子城と呼ばれる遺跡が、金朝6代皇帝の章宗が夏に滞在したことのある宮殿であることが確認されたのは2017年9月だった。太子城 太子城は1978年に調査されたことがあったが、その時には中国に数多く存在する小都市の遺跡と判断され、本格的な調査は行われなかった。2度目の調査が始まったのは2017年5月末だった。当初予定では調査隊は作業を早々に終えて、9月には引き上げることになっていた。しかし調査終了の間際に、太子城遺跡が金代に皇帝が滞在したこともある宮殿だったことが確認された。 ところが太子城遺跡一帯は、22年の北京冬季五輪・パラリンピックの施設建設予定地になっており、考古学調査隊が引き上げた直後の17年10月には工事が始まる予定だった。建設予定の変更を行う手続きに残された余裕は3日間しかなかったという。まず河北省政府が動き、文化財保護や責任を所管する国家文物局、北京五輪組織委員会などに遺跡の重要性を伝えた。その結果、現地の五輪関連施設の建設予定地から東に200メートル移動することになった。北京冬季五輪・パラリンピックの施設 ■「皇帝が滞在」と断定する決め手になった出土品とは 太子城遺跡は南北が約418メートル、東西は約343メートルで規模は大きくない。しかし皇帝や皇族が暮らす建物の配置は、金の首都だった中都(場所は現在の北京市市街地南西部分)の宮殿に非常に似ている。そして、底に「尚食局」の文字がある陶器が集中して見つかった場所があった。 このことから、陶器が見つかった場所は皇帝や皇族の食事をつかさどる「尚食局」が使用した建物跡と判断された。そして「尚食局」がそこで仕事をしていたことは、この遺跡にはかつて皇帝や皇族が滞在したことの有力な証拠となる。太子城遺跡からはそれ以外にも、皇室専用の文字があるレンガや皇帝を意味する銅製の竜などが見つかった。銅製の竜 太子城遺跡は金代の建築を研究する上で極めて重要だ。空白を埋めた発見と言ってよい。例えば皇室が使う建物の序列制などを知ることができるだろう。 ■かつての皇帝もウインタースポーツを大いに楽しんだ 現代のウインタースポーツは雪や氷を利用した運動競技だ。北京冬季五輪・パラリンピックがきっかけとなり、多くの中国人がスキーなどウインタースポーツを楽しむようになったが、中国人は古くから雪や氷を鑑賞し、雪や氷を利用した運動競技をしてきた。 特に皇帝一家は「中華ウインタースポーツ」を好んだ。清代の乾隆年間(1736-1795年)に宮廷画家が制作した「氷嬉図」には、皇帝が乗る氷上のそりが描かれている。そして周囲の人々は皇帝を中心にらせん状に配置され、スケートをしている。 当時、皇帝が喜んで鑑賞したスケート競技には3種目があったとされる。まず、速さを競う競技で、選手らは鉄の歯のついたスケート靴を履いて、電光石火のようにゴールを目指した。これは現在のスピードスケートと同じだ。 次に氷上で熊手を投げて受け止めたり、刀を振るったりさまざまなアクロバットを演じた。用具を使う点では異なるが、体のさまざまな動きを見せる点で、現代のフィギュアスケートに通じるものがある。さらに、氷上でボールを蹴(け)って相手陣地に入れる競技もあった。発想としてはアイスホッケーと同様だ。北京冬季五輪・パラリンピックの施設 太子城遺跡は文献史料にある泰和宮と断定された。泰和宮は戦火によって焼け落ちたことが分かっている。それから長い歳月が流れ、現地ではまもなく北京五輪・パラリンピックという平和の祭典の聖火が灯されることになる。(翻訳・構成 /レコードチャイナ)




