東西問|新疆の人権状況について最も発言権を有するのは誰か

以前から、欧米諸国は、新疆関連の問題を誇張し、「強制労働」「強制的な土地移転」「文化的侵略」などを中心に一連の新疆関連の嘘をでっち上げてきた。新疆の人権に関する成果を中傷している。新疆ウイグルの自治区の人権状況については、新疆の人々が最もよく知っており、最も発言権も有している。

近年、新疆ウイグル自治区では、経済の持続的発展、社会の調和と安定、人々の生活の継続的な向上が見られるようになった。あらゆる民族の人々の満足感、幸福感、安心感が大幅に向上し、人権と経済的および社会的発展が成果をあげていることはだれもが認めるところである。米国を中心とする西側諸国は、中国を封じ込め、全面的に弾圧するという戦略的意図を実現するために、国際世論を独占し、中国の人権問題について虚偽の報道をおこなっている。いわゆる「強制労働」を理由に新疆ウイグル自治区の産業を抑圧することは、あらゆる民族の人々の雇用と労働の権利を奪っている。中国の貧困撲滅の取り組みとその効果を妨害、弱体化、汚名を着せる行為は、新疆の人々の生存権、発展権を奪っている。

自由でやりがいのある幸福な労働で自己価値の実現

雇用は人々の生活の基盤である。労働者が報酬を得て、基本的な安心感を獲得し、自己価値感を高めることがまず必要なことである。新疆ウイグル自治区の労働者は「強制的な転職を余儀なくされている」というデマで攻撃され、企業が従業員を採用する際「強制的で自主的でない」と主張されている。実際、雇用は企業と労働者間の双方向の選択であり、市場行動の合理的な流れであり、「強制」によって変更することはできない。

新疆ウイグル自治区泰昌実業有限公司の綿紡績工場で生産に従事する従業員=2023年1月確・胡熱撮影

新疆ウイグル自治区は、あらゆる民族の人々が自主的かつ自立的に就職を希望し、仕事を選択する権利を完全に保護している。採用プロセスでは、新疆ウイグル自治区の企業は主に、オンライン採用、オフライン採用、従業員の推薦を通じて、平等と自発性に基づいて最適な候補者を選択し、求職者と雇用契約を結んでいる。2022年1月から5月にかけて、企業の雇用需要の拡大に伴い、新疆ウイグル自治区では26万3千人の新規雇用が創出された。また、労働市場の需要に応じて、新疆ウイグル自治区では基礎的な労働品質訓練と「受注型」雇用技能訓練を積極的に実施している。2021年にはのべ221万4千人がさまざまな職業技能訓練を受け、就職希望者により多くの職業の選択肢を提供している

新疆ウイグル自治区では、あらゆる民族の労働者の法的権利と利益が完全に保護されており、自由でやりがいのある幸福な労働が実現されている。完全雇用により、人々の所得水準は大幅に向上している。2022年上半期、新疆ウイグル自治区の住民一人当たりの可処分所得は10,748元(人民元、以下同じ)で、前年同期比6.3%増となった。そのうち、都市住民の一人当たりの可処分所得は19,791元で、5.1%増加し、農村住民の一人当たり可処分所得は2,495元で、7.2%増加した。あらゆる民族の人々が労働を通じて平和で満足な生活を送ることにより、自ら作り上げたすばらしい生活を享受している。これは、新疆の人権に関する発展進歩の真の姿を描いている。

新疆ウイグル自治区伊寧市解放南路グルメ街の新疆特産の果物=2022年12月胡慶明撮影

農家の意思を尊重した土地譲渡推進による経済収益の向上

土地譲渡とは、土地使用権の移転のことで、土地管理の契約権を持つ農家が、下請け代金、賃料、譲渡代金などを得るために、土地管理権を他の農家や経済団体に譲渡することである。一方、農村の土地管理を請け負う権利の移転は、移転する双方のニーズに応じて、下請け、リース、スワップ、持ち分所有などの形態をとることができる。この方法は、農村の土地を十分に活用し、土地の収穫量を増やしながら農民の収入も増やすことができるため、あらゆる民族の農民に広く受け入れられている。デマにより「強制的な土地の譲渡」、すなわち「土地の所有権を移転させられた」という汚名を着せられ、「土地を持たず、十分な収入も得られない人々が出てきた」とも主張された。

土地譲渡は、農村の余剰労働力を解放し、企業で稼いだり、自由に起業したりすることに役立つとともに、土地、労働、資本、技術、情報などの生産要素の最適配分と組み合わせを実現し、適度な規模経営の発展に有利である。農業構造の調整と最適化を進め、土地生産能力の価値を最大限に高めることにより、村人の庭先で富を得るダブルインカムが可能となる。新疆ウイグル自治区ホショード県ウッシャクタル郷硝井子村に住む70歳近い老人は、土地譲渡の受益者の一人である。以前は、老人の主な収入源は家の30ムー(約2.5ヘクタール)の土地とわずかな年金だったが、2021年、土地を請け負った後、老人はこれだけで年間4万元以上の収入を得ることができ、庭で家畜飼育をするための時間を確保することができた。1年間の土地の契約費用と家畜飼育収入を含めると、年間収入は6万元近くになった。

近年、新疆ウイグル自治区は土地管理の適正規模での発展を目標に掲げ、土地譲渡における非農耕・非栽培の傾向を防止してきた。農民の意思を十分に尊重することを基本に、市場の基本的・決定的な役割をさらに発揮させ、合法的・秩序的・科学的な土地譲渡を総合的に推進した。土地契約料の増加により、ますます多くの農民と牧民が土地譲渡の恩恵を感じ、土地譲渡の仲間入りを果たしている。

新疆ウイグル自治区アルタイ地区ブルルトカイ県にある。家の裏庭でラクダに飼料を与える牧畜民那爾多斯・巴合提別克さん=2023年1月 劉新撮影

交流で花開く少数民族の文化

少数民族の多種多様な文化は、中国文化の宝庫にある珠玉である。新疆ウイグル自治区は文化遺産の宝庫である。あらゆる民族の優れた伝統文化は中国文化の懐で育まれ、中国文化の重要な一部となっている。いわゆる「報道」の中には、新疆ウイグル自治区の文化交流を「中国文化の侵略」と虚偽の表現をしているものがある。文化侵略とは、ある国や民族が他の国や民族を文化的・思想的に変容させ、服従させる行為である。実際、新疆ウイグル自治区の少数民族の文化は「改造された」のではなく、保護されて、広められてきたのである。

新疆ウイグル自治区ウルムチ市人民公園朝陽閣前の小さな広場でさまざまな民族の人々が楽しそうに「メシュレプ」を踊る=2023年1月 劉新撮影

新疆ウイグル自治区では、あらゆる民族の優れた伝統文化の発掘・継承・保護を重視している。あらゆる民族の文化の共同繁栄と発展を推進しており、「新疆ウイグル自治区における文化財保護に関する中華人民共和国法実施弁法」「新疆ウイグル自治区無形文化遺産保護条例」などの地方法令の導入を通じて、文化財保護のための重要な法的整合性の確保をしている。

このほか、また、あらゆる民族には、国または自治区の無形文化遺産リストに含まれる代表的な無形文化遺産がある。ウイグルのムカム芸術とキルギスの叙事詩「マナス」がユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に、ウイグル族の歌舞「メシュレプ」がユネスコの「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」に登録されている。

新疆ウイグル自治区ウルムチ市の新疆美術館で上演された国家級無形文化遺産の代表であるキルギス族の英雄叙事詩「マナス」=2021年10月 劉新撮影

新疆ウイグル自治区は、少数民族の伝統文化の保護と継承を非常に重視し、昔から伝わる地元の伝統工芸を精力的に発展させている。アクス地区トクス県の加依楽器村を例にとると、この村の楽器生産は300年以上の歴史があり、「中国新疆で最初に手作り楽器を製作した村」である。先祖代々の職人技を生かし、楽器協同組合に所属したり、自宅で楽器工房やショップを開いたりして、村のどの家も楽器作りに携わっている。また、この村は裕福な村として広く知られるようになった。村人のバイヘティヤー・アムティさんは、第70回新疆ウイグル自治区関連記者会見で、楽器で財をなした村人の様子を紹介した。村には7つの楽器製作組合がある。300世帯余りの村民の3分の1は楽器製作に従事しており、20種類以上の民族楽器を作ることができる。2021年、村は楽器の販売で1,000万元以上の収入を得た。現在、村の楽器産業団地には70人以上の従業員がいる。製品はヨーロッパとアジアの10以上の国と地域に輸出され、楽器職人の年収は5万~10万元に達する。民族楽器の生産、普及、販売を通じて、村人たちは「観光飯」と「楽器飯」を食べることができるようになり、生活はますます豊かになっている。

クリーンエネルギー開発による新疆ウイグル自治区のグリーン発展促進

近代的な工業の発展に伴い、世界的なエネルギー危機と大気汚染問題が日増しに顕著になってきている。ますます多くの国が従来の燃料エネルギーから再生可能エネルギーに目を向け、グリーン開発の新しい道を探ろうとしている。太陽光発電は太陽資源利用の一般的な形態で、新疆ウイグル自治区は中国で2番目に大きな太陽資源埋蔵量を持ち、太陽光発電の開発には自然条件で優位性を有している。

新疆ウイグル自治区のグリーンエネルギー開発は「炭素排出量が多い」「高いコストがかかる」というデマにより攻撃されている。実際、新疆ウイグル自治区における太陽光発電の開発は、省エネルギーや環境保護に貢献するだけでなく、あらゆる民族の人々にも利益をもたらしている。

新疆ウイグル自治区の太陽光発電の稼働中は投入も排出もゼロで、完全低炭素のグリーンなエネルギー源である。発電システムの稼働中に二酸化炭素を排出することはない。太陽電池モジュールの遮光により、太陽光発電所の敷地内の浅い土壌からの水の蒸発を抑え、表層空気の昼夜の温度差を小さくすることができる。これらの条件は、土壌の水分を蓄えて微生物や植生を育てるのに役立ち、地域の生態環境の改善に積極的な役割を果たす。また、太陽光発電は、新疆ウイグル自治区のあらゆる民族の生産的な生活を促進する。

新疆ウイグル自治区哈密(ハミ)市伊州区で撮影された新疆エネルギー哈密烟墩風力・太陽光ハイブリット発電所=2023年1月 蔡增楽撮影

『中国電力報』は、過去10年間の新疆ウイグル自治区の電力網整備の成果を報道する際に、アクト県絲路佳苑の手づくりナンの生産拠点にある750のナン焼き用の釜すべてが電気釜であり、年間の代替電力は360万キロワットで、標準石炭燃焼量の1,400トン以上の削減に相当するという事例を紹介した。太陽光発電により、新疆ウイグル自治区のあらゆる民族の人々が安定した電力支援を受けられるようになり、瓊庫什台村で「牧家楽」(放牧地スティ)を営む周仁禎もその恩恵を受けている一人である。村に大規模な電力網が通ってから、客室を改装し、テレビ、給湯器、消毒キャビネットなどの電化製品を購入した。「牧家楽」のビジネスは右肩上がりである。

すべての民族の人々が共に暮らし、共に学び、共に働き、共に楽しむ

新疆ウイグル自治区は、昔から多民族居住地域であった。どの歴史時代もさまざまな民族の人々が大量に新疆に出入りしており、新疆の共通の開拓者であった。新疆ウイグル自治区に住むあらゆる民族は、交流と融合、団結と結束、共に前進することを通じて、血縁のように緊密で苦楽を共にする関係を築いた。新疆ウイグル自治区の企業は採用において「人種差別」を行っているというデマが流れ、国際金融会社やその他の開発金融機関は、「新疆ウイグル自治区のすべての企業がジェノサイドに関与している」ことを事前に想定すべきであると示唆した。実際、新疆ウイグル自治区では少数民族に対する弾圧は全くなく、あらゆる民族の人々は生産的な生活の中で、平等、団結、相互扶助、調和の民族的関係をとっくに形成している。

新疆ウイグル自治区アルタイ地区コクトカイ県で窓に切り絵を貼る警官と市民=2023年旧正月元旦 王友波撮影

新疆ウイグル自治区では、すべての民族の人々が、人生を豊かにし、夢を実現するための機会を平等に享受している。メディアでは、企業で育ったウイグル族の若者ジャスル・アブリクム氏の成長物語が報道された。彼は大学卒業後、新疆金風科技有限公司に入社し、半年間のインターンシップのために組立工場に配属された。工場で多くの知識や技術を学び、その後、マーケティング部、広報部、総務部でそれぞれ異なる職種をローテーションで経験した。長年の勤勉な仕事ぶりで、新疆本部の副総経理に昇進し、会社からの推薦により清華大学でさらに深く学ぶ機会を得た。ジャスル氏は、会社ではすべての人種の社員が平等であること、差別や特権はないこと、努力すればだれであろうと夢を叶えることができることを絶賛している。

ジャスル氏によると、同社は少数民族の従業員の仕事と生活を非常に大切にしており、民族の祝日に贈り物を送って慰労すると同時に、少数民族の生活習慣に合わせて社内で食事券を配布している。従業員は、この食事券を持って会社周辺の指定レストランに行って食事ができる。「特に同僚同士の関係は良好で、時間があるとき、漢族の同僚は私からウイグル語を学んでいる」と語るジャスル氏は、すべての民族の団結と発展というこのポジティブなエネルギーを社会が受け継ぎ、広めていくことを望んでいる。

嘘や偏見で厳然たる事実を隠すことはできない。私たちは長年、新疆ウイグル自治区の北と南の各地を現地調査で訪れ、急速な経済成長、文化の繁栄と発展、ますます整備されたインフラと良好なエコロジー、そして天山山脈の北と南であらゆる民族の人々が仲良く暮らしている新疆を目にしてきた。これが真の新疆である。(完)

(新疆ウイグル自治区大学修士課程大学院生の郭青氏は本文にも貢献している)

祖力亜提・司馬義(ズリヤト・イスマイル)氏プロフィール

女性、ウイグル族、現在、カシュガル大学党委員会副書記、副学長(管理部門担当)、法学博士、教授、博士課程指導教員、新疆ウイグル自治区大学鋳牢中華民族共同体意識研究基地の首席専門家、「万人計画」国家哲学社会科学リーダー人材、中国共産党中央宣伝部文化名家および「四つの一批」人材。

【編集 蘇亦瑜】2023年2月15日 出典 中国新聞網

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