「絵本がつないだパンダ愛」―― 中国駐大阪総領事館が 『あなたのゆめは?』絵本寄贈式を開催

  11月4日、中国駐大阪総領事館は、中国ジャイアントパンダ保護研究センター、神戸市立王子動物園と共同で「絵本がつないだパンダ愛――『あなたのゆめは?』絵本寄贈式」を開催した。

薛剣中国駐大阪総領事、絵本作者の川本泰史氏、中国ジャイアントパンダ保護研究センター主要責任者の李徳生氏が出席、神戸市立王子動物園の加古裕二郎園長からはビデオメッセージが寄せられた。70人余りのパンダファンがオンラインで参加、または総領事館のYou Tubeサイトからライブ配信を視聴した。

  薛総領事は、川本氏の絵本贈呈に感謝し、次のように示した。今年は中日国交正常化50周年の年であり、ジャイアントパンダが日本に来て50周年の年でもある。この50年、ジャイアントパンダは中日友好の使者、シンボルとして、両国の国民感情と中日関係の発展にかけがえのない役割を果たしてきた。記念すべきこの年に、ジャイアントパンダによって結ばれたご縁で、ジャイアントパンダをテーマにしたイベントを開催できることは、非常に意義深く、喜ばしいことである。

  また、薛総領事は2つのキーワードで絵本の感想を述べた。一つは「絆」である。川本先生は、在日ジャイアントパンダ「タンタン」をモデルにして創作した絵本を、「タンタン」の故郷に寄贈し、自身とジャイアントパンダとの絆を、日中両国民の絆へと拡大し、双方の心の距離を縮めた。ジャイアントパンダが友好の使者として、より多くの友好の絆を結び、日本の皆さんの「パンダ愛」を「人間愛」に昇華させ、「パンダファン」が「中国ファン」に転身することを期待している。二つ目は「夢」である。絵本の中の動物に夢があるように、人にも、国にも夢がある。先般、中国共産党第20回全国代表大会が成功裏に閉幕した。中国はこれからも、新しい道のりにおいて、「中国の夢」実現のために、たゆまぬ努力を続けるとともに、人類運命共同体の構築を推進し、世界の平和と発展を促進すべく新したな、より大きな貢献を行っていく。そして、友好の絆で結ばれた皆さんと手を携えて、ともに新時代の要求に合致する中日関係の構築に力を入れ、中日世世代代の友好の夢を実現したいと願っている。

  川本氏は自身が絵本を描くようになった経緯や、ジャイアントパンダと強く結ばれた縁について紹介し、次のように示した。「タンタン」は神戸市民とともに、すでに20回もの春夏秋冬を過ごしており、彼らにとって特別な存在となっている。王子動物園に行くたびに、日本人の「タンタン」に対する深い愛情を感じ、自身の絵本を通じて、中国の皆さんにも、自分たちのジャイアントパンダという友好の使者への愛を感じてもらい、そして、より多くの中国の皆さんにも日本に来て、神戸を訪れ、王子動物園に足を運んでほしい。

  李徳生氏は、総領事館や川本氏、そしてジャイアントパンダファンたちの、在日パンダ「タンタン」への思いやりとジャイアントパンダ保護活動への支持に感謝し、中日双方が引き続き、ジャイアントパンダという平和の使者を架け橋に、パンダ保護活動を支持し、より深い友情を築いていくことを願うと示した。

  神戸市立王子動物園の加古裕二郎園長は、川本氏の描いた作品は生き生きとして面白く、味わい深い。中国の子どもたちにも絵本を通じて神戸の風景を感じてもらい、いつか神戸と王子動物園に来てもらえることを楽しみに待っているとした。

  神戸王子動物園の菅野拓氏から、タンタンの近況紹介があった。「タンタン」は今年9月に27歳の誕生日を迎え、人間で言えば80歳を超える高齢に相当する。現在、「タンタン」の病状は安定しており、大好きなたけのこを食べたり、天気の良い日には、屋外に出て太陽の光を浴びて気持ちよさそうにしている。引き続き中国の獣医専門家と協力し、全力で「タンタン」の健康管理に努めていくので、引き続き温かく見守ってほしいと述べた。

  イベントでは、四川省の子どもたちが絵本を試し読み後に収録された動画も放映された(https://www.youtube.com/watch?v=HcbzzZ6kkcU)。子どもたちが絵本を大好きになった様子に、川本氏も喜び、オンラインで参加したパンダファンたちも大いに感動し、「子どもたちの笑顔がキラキラ輝いている!子どもたちの夢が実現しますように!」、「川本先生のタンタンへの愛に心を打たれました」、「タンタンにたくさん癒されました、ありがとう」、「『パンダ愛』から『人間愛』へ、中日世世代代の友好を願っています」など、さまざまなコメントが寄せられた。

You may also like...

Leave a Reply

Your email address will not be published.