中国独自ブランド車の購入意向率がさらに上昇―中国メディア
消費者インサイト・市場調査期間の米JDパワーが19日に発表した中国における新車購入意向に関する研究報告2022によると、中国独自ブランド車の新勢力のブランド影響力が大幅に高まり、上昇幅も最も大きかった。購入意向率の上昇幅も非常に目を引き、独自ブランド車全体の購入意向率の上昇を後押しした。中国新聞社が伝えた。
同報告によれば、独自ブランド車の新勢力の点数化した影響力は52ポイント上昇し、上昇幅が最大だった。従来の独自ブランド車(38ポイント上昇)と国際ブランド車(24ポイント上昇)を上回った。
同時に、独自ブランド車の購入意向率もさらに上昇し、潜在的顧客の53%が独自ブランド車購入の意向を示した。また、独自ブランド車の中で、新勢力ブランド車の購入意向率の上昇幅が67%ととりわけ高かった。その他の国のブランド車の購入意向率は軒並み低下した。
同報告は、ここ数年の「新たな4つの化(電動化、インテリジェントコネクテッド化、スマート化、共有化)」が中国自動車業界に急速な変化をもたらし、独自ブランド車の新勢力が力強い動きを保ち、独自ブランド車全体の勢いある上昇を牽引した。その根本的な原因を探ると、キーテクノロジーと消費者の実際のニーズに基づいて展開されたイノベーションの取り組みがあるからこそ、スピーディーに、効果的に、持続的にブランドへ生命力を吹き込んだ。消費者のポジティブフィードバックは「メイド・イン・チャイナ」に対する信頼度の高まりを映し出した。このことは中国自動車市場において、とりわけ新エネルギー分野においてどのように競争を効果的に進めるかについても、より高い要求を突き付けた。
また同報告によれば、中国市場では新エネルギー車(NEV)の購入意向率がさらに上昇した。22年のNEVの購入意向のシェアは27%に達し、そのうち新エネ乗用車のシェアの拡大が最も目立った。NEVの細分化された市場では、中型バッテリー電気自動車(BEV)の購入意向率の上昇幅が最も大きく、NEV市場における消費高度化のトレンドが明確になった。
三線都市と四線都市はNEVの発展のポテンシャルが高い。NEVの体験レベルと認知度は購入意向率と正比例し、認知度が高い層ほど、購入意向率も高い。三線・四線都市の潜在的顧客は一線都市、二線都市の顧客に比べ、NEVの体験レベルと認知度が明らかに低い。そのため、NEV市場の発展にとって、三線・四線都市に高いポテンシャルがあるかもしれない。
同報告によれば、「95後(1995年から1999年生まれ)」の層は独自ブランド車の購入意向率が最も高い。また、「95後」は他の年齢層に比べて、自動車購入時にスマート化をより重視する。このほか、車の顔面偏差値を最も気にかけるのも「95後」だという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)