中国やきもの7000年の旅 ―大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー

アサヒグループ大山崎山荘美術館は、2024年6月1日(土)から9月1日(日)まで、企画展「愛知県陶磁美術館コレクション 中国やきもの7000年の旅―大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー」を開催いたします。

愛知県陶磁美術館のコレクション約80点により、中国新石器時代から清朝にいたるまで7000年に及ぶ悠久の中国陶磁の歴史を概観します。神秘的な土器の世界、副葬品として用いられた多彩色の器や日常の世界を再現する建築明器(めいき)、世界に影響を与えた青花(せいか)や、五彩(ごさい)をはじめとする数多くの技法などを、中国各地の窯の代表作品を通じて紹介します。「シルクロードを行き交う砂漠の舟」「蓋のつまみにゆるキャラ獅子」といった、各作品の特徴を捉えたユニークなキャッチフレーズが、作品鑑賞をより一層楽しく演出します。

約100年前に建てられた大山崎山荘の建築、室内の中国古代の意匠と、絢爛(けんらん)たる中国陶磁の共演も見どころです。

展覧会会期中は、学芸員によるギャラリートークや大山崎山荘ガイドツアーなども開催します。

【アサヒグループ大山崎山荘美術館とは】

関西の実業家であった加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけて建てた「大山崎山荘」を創建当時の姿に修復のうえ、安藤忠雄氏設計の新館「地中の宝石箱」などを加えて、アサヒビール大山崎山荘美術館として平成8年(1996年)4月に開館しました。令和5年(2023年)7月には館名をアサヒグループ大山崎山荘美術館に変更し、現在に至ります。
当館では、築100 年以上の建築物や美しい庭園が大山崎の景観と一体となった、特別な空間での作品鑑賞を大切にしています。朝日麦酒株式会社初代社長山本爲三郎が支援した民藝運動にまつわる作品や、印象派の巨匠クロード・モネの傑作《睡蓮》連作などをご覧いただける美術館です。

イギリスの建築様式を取り入れた本館

館の主である実業家・加賀正太郎のこだわりが詰まった空間

 

100年前に建てられた山荘と中国陶磁器が融合

建築家・安藤忠雄設計の展示室・山手館「夢の箱」展示風景

【展示構成】

第1章:新石器時代から初期王朝時代 原始の多彩なやきもの

紀元前5000 年の中原(ちゅうげん)(中国古代の王朝が興った黄河中流域の平原地帯)の仰韶(ぎょうしょう)文化をはじめ、紀元前 2000 年紀の大汶口(だいもんこう)、良渚(りょうしょ)、龍山(りゅうざん)文化など辺縁に広がる新石器時代から初期王朝時代のバラエティに富んだ古代のやきものを紹介します。また、関連する玉器のコレクションも展示します。

第2章:戦国時代から漢時代 墓におさめられた死者への思い

戦国時代の作品から、金属器を模した華麗な原始磁器(げんしじき)を紹介します。また、死後の世界観に現世の延長と天上世界への憧れが現れた漢時代。副葬品としての明器と呼ばれるやきものから、当時の人々の暮らしや思想をたどります。

第3章:三国時代から隋時代 うわぐすり発展の兆し

三国時代から南北朝・隋時代にかけて、中国南北の交流により技術が広範囲に渡り、新たな形態のやきものが出現しました。初期の青磁や白磁など、施釉陶器の発展の兆しに生まれた作品を紹介します。

第4章:唐時代から宋・元時代 世界に広がる中国のやきもの

シルクロードによって東西の文化を吸収、流通した華麗で荘厳な唐三彩(とうさんさい)から、中国陶磁史上、器形・釉調、文様の美しさが極まった宋・元時代のやきものについて概観します。越州窯(えっしゅうよう)・耀州窯(ようしゅうよう)・龍泉窯(りゅうせんよう)の青磁、定窯(ていよう)の白磁、景徳鎮窯(けいとくちんよう)の青白磁、素朴で力強い磁州窯(じしゅうよう)などの作品を紹介します。

 

第5章:明・清時代のやきもの 青花・五彩と文人趣味

世界が憧れた青花や五彩磁器には、当時の皇帝の嗜好や美意識が反映されています。景徳鎮窯や漳州窯(しょうしゅうよう)の作品を中心に、中国陶磁の美意識の推移と技術の発展をたどります。日本で流行した中国文人趣味の世界もあわせて紹介します。

 

【主な展示作品】

《紅陶尖底双耳瓶》 黄河中流域新石器時代中期・仰韶文化半波類型(紀元前5000~紀元前4000年頃)/愛知県陶磁美術館蔵 キャッチコピー「おしゃれで実用的」

《緑釉楼閣》 華北/後漢時代(1~2世紀)/愛知県陶磁美術館蔵 キャッチコピー「2000 年前のタワーマンション」

《三彩駱駝》 鞏義窯/唐時代(8世紀)/愛知県陶磁美術館蔵 キャッチコピー「シルクロードを行き交う砂漠の舟」

《青白磁水注》 景徳鎮窯/北宋時代(11~12世紀)/愛知県陶磁美術館蔵 キャッチコピー「蓋のつまみにゆるキャラ獅子」

《黒地素三彩四季花図方瓶》 景徳鎮窯/清時代(17~18世紀)/愛知県陶磁美術館蔵 キャッチコピー「一つの器に四季の花」

ポスタービジュアル

【カフェ企画 特製スイーツ】
展示期間中、当館本館2階にある喫茶室では、期間限定のオリジナルスイーツメニューを提供いたします。

華風陶酔(かふうとうすい)  レモンゼリー 烏龍茶マドレーヌを添えて

華風陶酔(かふうとうすい)  レモンゼリー 烏龍茶マドレーヌを添えて 

リーガロイヤルホテル京都の特製スイーツです。
愛玉子(オーギョーチ)を思わせるさっぱりとしたレモンゼリーには、食感が楽しいナタデココが入っています。クコの実をアクセントに添えて、目にも爽やかな夏らしいスイーツに仕上げました。深みのある烏龍茶の香りが鼻に抜けるマドレーヌとともにお召し上がりください。

南風之薫(なんぷうのくん)  月餅&アイスジャスミン茶

 

南風之薫(なんぷうのくん)  月餅&アイスジャスミン茶 

古来中国で中秋の名月に食べられてきた月餅と、香り高い高級茶葉「茉莉龍珠(モーリーロンジュ)」を使用したジャスミン茶のセットです。ジャスミンの香りには、疲れた身体を労わるリラックス効果があるとされます。柔らかくフルーティーな味わいの月餅と、水出しにより甘みと香りをじっくり引き出したジャスミン茶のハーモニーをお楽しみください。

[特製スイーツ 料金]

・華風陶酔(かふうとうすい)  レモンゼリー 烏龍茶マドレーヌを添えて:900円
スイーツ・ドリンクセット 100円引き
(ドリンクは喫茶室メニューの中からおひとつお選びください)
・南風之薫(なんぷうのくん)  月餅&アイスジャスミン茶:1200円(セットのみ)
※ 税込、美術館入館料は別途必要

 

【フォトスポット】
本展ではフォトスポットを3か所ご用意しています。
本館入り口手前にある流水門、橡の木茶屋、そして本館入り口横に設置しました。
庭園の新緑を背景に、ご来館の思い出として撮影をお楽しみください。

流水門

橡の木茶屋

本館入り口

【開催概要】

展覧会名:愛知県陶磁美術館コレクション

中国やきもの7000 年の旅 大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー

会 期:2024 年 6 月 1 日 土 9 月 1 日 日

休館日:月曜 ただし 7 月 15 日、 8 月 12 日は開館

7月16 日(火)、 8 月13 日(火)

開館時間:10:00-17:00(最終入館 16:30)

会 場 :アサヒグループ大山崎山荘美術館

〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原 5-3

JR山崎駅、または阪急大山崎駅より徒歩約 10 分

TEL:075-957-3123(総合案内)

https://www.asahigroup-oyamazaki.com/

主 催:アサヒグループ大山崎山荘美術館

特別協力:愛知県陶磁美術館

後 援:京都府、大山崎町、大山崎町教育委員会、 NHK 京都放送局、京都新聞、

エフエム京都

入館料:一般 1,200 円 (1,100 円) 、高大生 500 円 (400 円)

中学生以下無料、障害者手帳をお持ちの方

300 円

※()内は 20 名以上の団体の場合

作品点数:約 80 点

展覧会URL:https://www.asahigroup oyamazaki.com/exhibition/chineseceramics/

 

 

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