春節直前！去年の訪日外国人消費額1位「台湾人」にアンケート　日本での買い物予算 約5割が「10万円以上」

■調査背景

観光庁が発表した2023年の訪日外国人消費額は、台湾が7,786 億円（※1）で1位となりました。台湾の訪日観光客による消費額は、コロナ前の2019年は中国に次いで2位で、5,517億円（※2）でしたが、2023年はインバウンド消費をけん引する形となりました。

■調査概要

調査対象:台湾に住む「樂吃購（ラーチーゴー）！日本」ユーザー (繁体字中国語で聞き取り)

実施期間:2024年1月25日～1月30日

調査方法:インターネットリサーチ

有効回答数:2508

※数値は、小数点第二位以下を四捨五入し、小数点第一位で表記しています。

※当データ使用の際は「ジーリーメディアグループ」とクレジットの記載をお願いいたします。

調査結果①： 日本旅行の目的　7割強が「ショッピング」

日本を旅行する目的について複数回答で聞いたところ1位は「日本食を食べたい」で、94.4％となり、ほぼすべての回答者が選択しました。2位は「自然・景勝地観光」（79.7％）、そして3位は「ショッピング」で72.7％でした。

調査結果②：日本で買い物する場所  約5割「旅行の１～3カ月前までに調べる」

百貨店やドラッグストアなど、日本で買い物をする場所をいつ調べるのか質問しました。最も多かったのは「旅行の1〜3カ月前まで」で、回答者の約半数となる47.4％となりました。次いで「旅行の1カ月前まで」が28.3％となりました。一方、旅行中（日本に来てから）との答えは、7.1％にとどまりました。

調査結果③：買い物の予算　約5割が「10万円以上」

日本での買い物の予算について聞いたところ「5万円～10万円」が40.4％で最多となりました。また「10万円～20万円」の回答が31.8％、「20万円～50万円」が11.3％、「50万円～100万円」は2.2%、「100万円以上」は0.5％となり、全体の45.8％が日本での買い物で「10万円以上」使う意向だということがわかりました。

調査結果④：訪日時に購入したい物1位は「お菓子」3位に「薬」

実際に購入したい物について複数回答で質問したところ、最多は「お菓子」で83.1％でした。「食品」は75％で2番目の多さとなったほか、3位には薬（71％）がランクインしました。また、購入したい薬について自由記述で聞くと「アリナミン」の回答が最多となりました。このほか「風邪薬」や「ビタミンB群」「目薬」の記述も目立ちました。

調査結果⑤：台湾人が買いたい食品・お菓子1位 「ニューヨークパーフェクトチーズ」

調査では、日本で購入したい食品・お菓子について自由記述で聞きました。具体的な商品名や店舗名を集計したところ、1位はチーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」でした。また、9位には京都に本社を構え、煎餅やおかきを扱う「小倉山荘」が選ばれました。このほか、東京みやげとして愛される「東京ばな奈」が13位にランクインしました。

■調査結果を受けて

ジーリーメディアグループ 代表取締役　吉田皓一（よしだ こういち）

今回の調査では、台湾からの訪日観光客は、日本での買い物を楽しみにしている人が多いことが示されました。また、購入したい物がどこで売っているのかを数カ月前から情報収集していることも分かりました。観光庁が発表したデータでは、台湾人の訪日回数は2回以上が全体の約90%を占め、リピーターが多いことが分かっています。中国大陸からの訪日客の戻りが鈍い今、台湾からの観光客の心をつかむことがインバウンド戦略の成功のカギと言えそうです。

（※1）観光庁/2023年暦年全国調査結果（速報）の概要、国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額

（※2）観光庁/2019年の訪日外国人旅行消費額(確報)の概要、国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額

■樂吃購(ラーチーゴー)！日本とは（www.letsgojp.com）