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中国の航空会社、国際線の就航再開・増便の動き

中国の航空会社による国際線の就航再開、増便の動きが広がっている。新型コロナウィルス感染防止策として海外からの入国後の隔離措置など引き続き水際対策を設けている中国だが、他の国・地域が水際対策を撤廃する中で、中国の航空会社も日本を含めたアジアや欧米との間の国際線を再開、増便している。 ■中国東方航空 中国東方航空は今年7月以降、杭州~マニラ、杭州~クアラルンプール、青島~大阪、青島~ソウルなどの国際線を段階的に再開。10月中旬時点で国際線運航数は週25路線54便となっているが、ソーシャルメディアの微博(ウェイボ)によると、10月末の冬ダイヤ改正に伴い、運航数を週42路線108便に増やす計画という。 東方航空は冬ダイヤ改正前の10月20日から徐々に国際線の運航を増やし、上海~バンコク~青島、杭州/青島/南京/昆明~東京、青島/南京/煙台~ソウル、青島~ドバイなどの路線を再開する。このうち、杭州~東京は20日から週1便を再開。昆明~東京、南京~ソウル、青島~ソウル路線は25日から、南京~東京、青島~ソウルは26日からそれぞれ再開する。 ■中国南方航空 中国南方航空は10月から広州~ジャカルタ、大連~東京線を再開するとともに、広州~ドバイ、広州~マニラ、広州~バンコク、広州~プノンペンなどの路線で増便を実施。このうち、広州~ジャカルタ線は10月26日から週2往復、大連~東京線は10月25日から週2往復を再開する。再開、増便により南方航空の国際線の運航数は週71便から週86便に増える。 ■海南航空、春秋航空、吉祥航空 海南航空も増便する予定。海南航空は現在、北京~ブリュッセル、北京~モスクワなど国際線10路線を運航しているが、重慶~ローマ線を週2便に増やす予定としている。 春秋航空は10月14日から香港、マカオ便および国際線を再開。国際線は瀋陽~大阪、杭州~東京、杭州~ソウル、上海~バンコク、南寧~プノンペン、広州~プノンペン、南寧~バンコク、瀋陽~ソウルなどが含まれる。 吉祥航空も10月に一部の国際線の再開、新規就航を実施。10月8日から南京~ソウル路線を週1便運航するほか、同16日から南京~大阪間の往復路線を再開する。 ■当局は国際線を段階的に増やす方向 防疫措置の一環として水際対策を設けている中国だが、他の国・地域が水際対策を撤廃する中で、徐々に国際線の就航再開、増便に動いている。今年5月の国務院常務会議では「国内、国際旅客便を秩序良く増やし、海外との人的往来利便化措置を制定する」との方針を明示。また、7月には中国民用航空局運輸司の徐青副司長が、「海外留学生の帰国など海外との人的往来ニーズを考慮し、中国民用航空局は、感染状況の動向、予防・抑制措置の最適化、地方の国際便受け入れ保障能力の向上に基づいて、国際線の定期旅客便の安定的かつ秩序ある再開に向けた取り組みを加速し、国際航空市場の回復を推進する」と表明。民航局としては、関係国・地域との協議を強化し、国際便の運航数を段階的に増やしていくとの方針を示している。