横浜開港の地から横浜中華街をめぐる 文化観光ウェブサイト 「 こい旅横浜 ~中華街~ 」を公開します【横浜開港資料館】

街に恋して、あなたに恋して、歴史に出会う濃い旅を https://koitabi.yokohama/

横浜開港資料館では、横浜中華街発展会協同組合と協働制作した街歩きの文化観光ウェブサイト「こい旅横浜~中華街~」を4月28日(金)から公開します。友達、家族、カップル、一人旅の旅行シーンにあわせ横浜中華街160年の歴史に触れながら観光をお楽しみ下さい。

  • ​​「こい旅横浜 ~中華街~」 とは

文化観光ウェブサイト「こい旅横浜」は、横浜開港の地に立地し横浜開港の歴史と文化を伝える記憶装置としての横浜開港資料館と、横浜の伝統的な観光地を結ぶ、インストール不要のウェブコンテンツです。

スマートフォンやタブレット、PCなどのブラウザから手軽にアクセスでき、その場所の歴史や文化の移り変わりを現在、目の前に映る街の姿と開港資料館が所蔵する歴史資料に見るかつての様子とを見比べながら知ることができます。厳選された10か所のスポット解説は専門職員が監修し、友達、家族、カップル、一人旅の旅行シーンにあわせて楽しんでいただけるコンテンツとなっており、それぞれ日本語のほか、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応しています。巡った厳選スポットを記録するスタンプラリーや、それ以外にも横浜中華街の中の知る人ぞ知るシャッタースポットを見つけてSNSに投稿できる「MISSION 中華街の”ヒミツ”を発見せよ」等の機能を用意しています。

「こい旅横浜 ~中華街~」は、文化庁の補助事業「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」として、横浜の伝統的な観光地の歴史や文化を普及する事業の一環で(公財)横浜市ふるさと歴史財団が横浜中華街発展会協同組合と協働して、エイベックス・エンタテインメント株式会社(東京都港区)に開発を委託して制作しました。また厳選スポットの選定にあたっては横浜市立大学国際教養学部社会福祉諭ゼミ(陳礼美教授)の協力を得ました。

今回は令和4年度の成果として横浜中華街160年の歴史にふれることが楽しめるコンテンツを制作しました。令和5年度以降も、山下公園通りや元町商店街など、順次コンテンツの充実を図っていきますので、ぜひご紹介いただければ幸いです。

【厳選スポットの紹介】 訪れた先をタップすると解説やかつての様子をご覧いただけます。

【コンテンツ紹介画面】 訪れた先をタップすると解説やかつての様子をご覧いただけます。

  • 横浜中華街と横浜中華街発展会協同組合について  

東アジア最大級の中華街であり、年間2000万人以上の来街者がある人気観光地である横浜中華街は、1859年の横浜開港時に広東や上海などから中国人買弁(中国人商人や取引仲介者)や外国人外交官の雇い人などが来住し、横浜外国人居留地の一角(現在の山下町)に定住したことから始まります。

風水思想を取り入れて創られた横浜中華街には、500メートル四方のエリア内に、10基の牌楼(門)、関帝廟や媽祖廟の寺院、500店以上もの店舗があり、横浜を代表する観光地として全国的に認知されています。また、華人のコミュニティーから発展し、来街者の多くが華人である世界のチャイナタウンと比較して、来街者のほとんどが日本人観光客というのも横浜中華街の特徴です。

横浜中華街発展会協同組合(通称:中華街発展会)は、1971年に設立された横浜中華街の発展のために活動する協同組合です。街で円滑に商業活動するためのルールづくり・催事やイベントの運営など、横浜中華街に発展に寄与する活動を行っています。中華街発展会は、主に横浜中華街内で活動する飲食店や各種店舗、事業者、企業、またはその他団体を中心に構成されており、約400店舗が加盟しています。

商店街の組合としては国内有数の大きな組織で、2020年1月、次の10年に向けてのネクストブランドビジョンと、ビジョンを達成するための行動指針と2つの目標を掲げ、横浜中華街の発展と地域経済の活性化を目指して、中華の文化・伝統行事を中心に、閑散期の売り上げアップ支援、環境負荷低減、新型コロナ感染予防対策、治安維持など、様々な視点から街と地域経済活性に寄与する様々な活動を行っています。

※横浜中華街発展会協同組合ホームページhttps://www.chinatown.or.jp/

  • 「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」を通じた横浜中華街発展会協同組合との連携事例

その場所の歴史を伝える古写真を活用  「横浜中華街石碑案内板のリニューアル・新設」

(公財)横浜市ふるさと歴史財団では、文化庁の補助事業「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」として、横浜中華街の歴史を普及する事業を展開しております。その一つが、横浜中華街にある東西南北の牌楼の石碑案内板の改修・新設です。令和3年度は、朱雀門(南門)・玄武門(北門)・延平門(西門)について既存の石碑案内板の板面を開港資料館所蔵の古写真や古地図を使用したリニューアルを、令和4年度にはそれまで石碑案内板がなかった朝陽門(東門)に新設し、東西南北全ての門への石碑案内板整備が完結しました。それぞれの場所に関わる歴史資料を用いた案内板を通じ、横浜中華街が紡いできた長い歴史に思いをはせていただければ幸いです。今後は、これらの石碑案内板にも文化観光ウェブサイト「こい旅横浜~中華街~」へのアクセスが可能となるQRコードを設置するなど、文化観光拠点の機能強化を進めてまいります。

横浜中華街朝陽門石碑案内板の除幕式の様子(2023.4.25)
  • 横浜開港資料館 施設概要

【名称】 横浜開港資料館
【所在】 横浜市中区日本大通3
【概要】 横浜開港資料館は、横浜開港百年を記念して実施された「横浜市史」編纂事業の資料を基礎に、昭和56年(1981)6月2日の開港記念日に開館しました。この地は安政元年(1854)の日米和親条約締結の地であり、また、旧館は旧イギリス総領事館(横浜市指定文化財)です。19世紀半ばの開港期から関東大震災に至る時期を中心とした資料を収集・保管、整理し、調査研究を行い、その成果を常設展や企画展で紹介するとともに、閲覧室で公開しています。横浜開港資料館は資料を通じて横浜の歩みを次の世代に伝える「近代横浜の記憶装置」としての役割を果たしている施設です。

【所蔵資料】 幕末から昭和初期までの、横浜に関する歴史資料約27万点を収蔵し、近代横浜の政治・経済・文化など幅広い分野の資料、古文書・海外資料・新聞・雑誌・図書・写真など様々取り揃えています。
【管理運営】 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団

ハイネ画「ペリー横浜上陸図」 (横浜開港資料館所蔵)

文化庁認定「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」について

横浜開港資料館では、「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」に基づく事業を展開しています。この計画は、文化の振興を、観光の振興と地域の活性化につなげ、これによる経済効果が文化の振興に再投資される好循環を創出することを目的として、令和2年に施行されたいわゆる「文化観光推進法」※に基づき、文化観光拠点施設を中心に、文化についての理解を深める機会の拡大と国内外からの観光客の来訪を促進させ、文化・観光の振興、地域の活性化の好循環を全国各地で創出するため、文化庁が認定している計画です。

横浜開港資料館は「横浜開港」の歴史を中心に文化振興を観光と地域活性化に結び付ける拠点となることを、共同申請者である山下公園通り・元町・横浜中華街の各団体とともに目指しています

※「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律」
※文化観光推進法に基づき認定した拠点計画及び地域計画
文化庁ウェブサイト:https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/bunkakanko/92441401.html

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