中国の水環境改善プロジェクト、現地企業と協力合意 – 持続可能な水資源保全に向けた新たな一歩–

「株式会社共立理化学研究所」（本社：神奈川県横浜市、代表取締役：岡内俊太郎、以下「共立理化学研究所」）は、2024年11月9日（土）、東京で開催された「第17回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」に参加しました。近年、急速な発展を遂げている中国では、水質汚染や水不足などの水環境問題が深刻化しています。中国が今後も持続的に成長していくためには十分な水資源の確保が必須で、その適切な管理が重要となります。

当フォーラムでは、水質の簡易環境分析技術をもっと中国で広めていくため、北京天与君舟科技有限公司とともに、下記に関する協力合意を交わしました。

1.合弁会社「共立理化学（北京）有限公司」設立

本プロジェクトでは、中国北京市に合弁会社「共立理化学（北京）有限公司」を設立し、現地に即した水質課題に関する解決策を提供することを目的としています。具体的には、拠点を置くことで現地のニーズや課題を直接把握し、日本で培った長年の水質分析のノウハウを基に、現地に最適な水質の簡易分析技術を提供します。これにより、環境分析の効率化や合理化を進め、限られた水資源をより効果的に活用することを目指します。

調印企業（代表者）：北京天与君舟科技有限公司 劉 執行董事、当社 岡内社長、 三都国際ビジネス研究所 村岡 代表

2.“ブンセキをもっと身近する”水環境イノベーションプロジェクト

本プロジェクトでは、合弁会社が提供する簡易分析技術を企業のみならず、環境教育機関や市民団体などにも広く提供し、中国国内での環境保全への意識向上を目指します。
これにより、持続可能な水資源の保全を支える社会的基盤を築き、環境分野における新たな市場の創出と拡大を促進します。

株式会社共立理化学研究所 代表取締役 岡内俊太郎 コメント

私たちは50年以上にわたり、誰でもどこでも使える『水質の簡易分析技術』を提供し、日本の水環境の改善に貢献してきました。このたび、中国の水環境問題に向き合うため、現地法人を設立することを決定しました。環境分析は、世界中で環境への関心が高まる中、その重要性が再認識されています。
今後も、持続可能な水環境の保全に貢献し、環境分析の認知度向上にも力を入れていきます。

簡易水質測定器 パックテスト®

試薬が入ったチューブに検水を吸い込み、反応時間後に吸い込んだ水の発色を標準色と比べることで、水質を測定できます。
発売から50年、安定した品質と数多くのラインナップにより官公庁（環境保全関係、上下水道関係、教育関係）および民間企業（飲料水管理、工程管理、工業用水/排水管理、養殖水質管理）、教育機関、環境調査、海外水質調査研究といった国内外のさまざまな分野で選ばれています。
引き続き、世界中で選ばれる水質簡易分析技術の開発と普及を目指していきます。