ステラファーマ-急騰 中国・海南島医療特区がBNCT導入 ステボロニンの供給契約締結
ステラファーマ<4888>が急騰。同社は24日、中国・海南博鰲(ボアオ)楽城国際医療旅遊先行区へのBNCTの導入に向けて、中国生物科技服務および同社傘下の鵬博(海南)硼中子医療科技と、BNCT用ホウ素医薬品「ステボロニン」の供給に関する基本契約を締結したと発表した。 同区には、住友重機械工業<6302>が製造・販売を行うBNCT治療システム「NeuCure」およびBNCT線量計算プログラム「NeuCure ドーズエンジン」が導入されることも併せて決定した。これにより、「NeuCure」の導入のための活動支援の対価として、同社は成功報酬2500万円を営業外収益に計上する見込みとしている。 又ステラファーマはがん治療の海外展開で住友重機と提携も決まった。 ステラファーマは15日、住友重機械工業とがん治療法の海外展開を共同で進める契約を結んだと発表した。展開するのは放射線と薬剤を組み合わせてがん細胞をたたくBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)という治療法。薬剤についてはステラファーマ、放射線を当てる装置を住友重機が担う。ステラファーマは装置が新規で設置されると住友重機から成功報酬を受け取る契約になっている。 今後、両社は住友重機の装置を海外の医療施設などに導入するため、営業活動を協力して進める。BNCTによるがん治療は2020年、世界に先駆けて日本で実用化した。従来の治療より体への負担が少なく、海外でも需要があるとみている。