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周恩来が詠んだ詩の石碑が嵐山大悲閣千光寺に建立 日中国交正常化50年で

京都嵐山大悲閣千光寺で、日中国交正常化からことしで50年になるのにあわせ、当時の中国の周恩来 首相がかつて留学の青年時代に京都を訪れた際に詠んだ詩が刻まれた石碑が作られ、5日、除幕式が行われました。 関係者およそ30人が集まって石碑の除幕式が行われ、完成を祝いました。石碑は、東京にある周恩来平和研究所が寺の協力を得て建立しました。刻まれた詩は、留学を終えて中国に帰国する直前の1919年に周恩来氏は嵐山を訪れた際に詠んだもので、「雨後嵐山(うごらんざん)」と名付けられています。詩の日本語に訳すと、以下の通りになります。 山あいの雨が通り過ぎると、雲がますます暗くなり、 ようやく黄昏が近づく。 万緑に抱かれて一群の桜は、 うっすらと赤くしなやかで、人の心を酔わせるほど惹きつける。 … 高きに登り遠くを望めば、青山は限りなく広く、 覆い被された白雲は帯のようだ。 あまりの稲妻が、ぼんやり暗くなった都市に光を射す。 詩は嵐山の山中に咲く桜や、千光寺から眺めた新緑の山々の景色を詠みながら、当時、日本で学んだことを中国の発展のために役立てたいという思いが込められているということです。嵐山には、周恩来が詠んだ別の詩「雨中嵐山」を刻んだ石碑がすでにあり、今回で2基目だということです。除幕式を主催した法政大学名誉教授で、周恩来平和研究所の王敏 所長は、不安定な時代の今だからこそ、周恩来が志向した平和をいま一度考えてもらおうと建てました。周恩来を通して、日中が深くつながるようになってほしいです」と話しています。