吉利汽車、世界的なチップ不足で収益性悪化
吉利汽車がこのほど発表した2021年12月期の業績は、世界的なチップ不足や原材料高が収益圧迫要因になり、増収減益となった。 吉利汽車の21年の自動車販売台数は前年比1%増の132万8000台。価格引き上げなどで売上高は10%増の1016億人民元に拡大した。ただ、冒頭で触れた通り、チップ不足や原材料高を背景に、営業利益率は前年比1.5ポイント低下して5.4%にとどまった。また、純利益は前年比12%減の48億5000万人民元に落ち込んだ。 22年については、販売目標は21年実績比24%増の165万台と設定。チップ供給に関しては足元で依然改善されていないが、同社経営陣は「第2四半期には改善するだろう」との見通しを示した。