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   90歳にして大動脈弁置換術を受ける 

 ――ニューハート・ワタナベ国際病院での体験記――  福井県立大学名誉教授 凌星光  今年5月27日から6月4日迄の8日間、ニューハート・ワタナベ国際病院に入院し、精密検査を経て、6月28日に再入院。7月1日午後、「大動脈弁閉鎖不全症」治療のため、「小切開」による「大動脈弁置換術」を受けた。わが一命に係る大手術であり、一抹の不安は消えていなかったが、幸い手術は成功し、7月15日無事退院することができた。下記は私のニューハート・ワタナベ国際病院への感謝状でもある。  一、 浮間中央病院への急診  5月に入ってから上が200mmHg前後の高血圧が続いたが、自覚症状は普段通りであったため、余り重視しなかった。だが、5月6日呼吸困難になり始め、身体に異常を感じるようになった。翌7日からは横になると呼吸が苦しく、上体を起こして仮眠を取らざるを得なくなった。これ以上放置するわけにはいかぬと思い、9日午後、タクシーを呼んで通院先の浮間中央病院に向かい受診すると、鬱血性心不全と診断され即入院となった。薬物療法を経たお蔭で、約一週間後に諸数値は正常となり、21 日には退院できた。だが、副院長の中山清和医師からは、私の場合心不全の原因は「大動脈弁閉鎖不全症」にあり、それを根治せねば再発するのは時間の問題、心臓血管外科のある大病院か専門病院で診て貰うようにと勧められた。そして、高齢者にはこのような手術は難しいので一般には施術しないが、私は元気だから手術を受けられるかもしれないと言われ、紹介状を書いてくれることとなった。  二、心臓大手術の是非:自然死か寿命延長か  統計によれば、一度心不全を患った者は その半分が5 年以内に亡くなっているという。つまり私の寿命は残り2、3 年ということになる。常日頃、妻とは自然死について話し合っている。私は現在満89 歳、妻82 歳。この年まで生きてこられたのだから、延命策など取らずに自然死でいこうと言うことだ。私はまだ呆けては居らず、視力、聴力、言語力及び思考力等全てが正常範囲にあり、大動脈弁だけが病巣だとすれば、置換術を受けて寿命を10 年(?)延ばすことも重要な選択の一つだ。更には、近年来、心臓手術の技術進歩は目覚ましく、平均成功率は98%に達すると聞く。妻や身内の者と話し合って、手術をすることに決めた。「人生百年」を目指して、病魔と闘う決心をしたのである。「大動脈弁置換術」と言った一命に関わる大手術を受けるには、少なからぬ覚悟を要したが、決心した以上は動揺することなく突き進むのみである。 三、ニューハート・ワタナベ国際病院の選択   入院先を決めるに当たり、総合病院か専門病院かを考えた。総合病院は併発病が起きた際に対応し易いというメリットがある。専門病院中、特にニューハート・ワタナベ国際病院は心臓病治療のための専門病院で、病院の建設、各施設の配置など全てが理想的に組み合わされている。その上、成功率99.5%という世界一のレベルが魅力的だ。渡辺剛院長の素晴らしい業績、パイオニア精神、患者の反応などを妻はじめ身内の者がいろいろと資料を集めてくれた。私自身も調べてみて、渡辺院長が金沢大学医学部出身であることに親近感を覚え、一命をこの病院に託すこととした。私は1990年から92年にかけて、金沢大学経済学部の教授を担ったことがあり、渡辺院長が2014年に東京に進出した意気込みに感銘を受けた。また、妻が、私がまだ浮間中央病院に入院中の5月19日21時過ぎ、PCで該病院の受診要望欄を見つけて早速私の病状と受診要望を書き込んでメールを送信したところ、翌午前11時、院長から「渡辺剛です。メールありがとうございます。了解いたしました。ぜひ拝見させていただきたいと思います。・・・」という丁寧なお返事が即座に届いたことに私も妻も大いに感動し、勇気づけられた。  四、瀬口主治医による手術可能の知らせ  私の担当医療チームは渡辺剛院長、瀬口龍太(血管外科)副部長、小圷徹医3名で構成され、瀬口医師が主治医を務められた。瀬口医師も院長と同じく金沢大学医学部出身であり、院長の愛弟子である。今年38歳の若さだが、年間執刀回数は300回余にも及ぶという。検査結果後「小切開」による手術を行うことができると瀬口医師から知らされた時は「あゝ、よかった!」と心底安堵した。引き受けてくれる以上成功させる自信があるからで、患者としては一安心だ。「しかし」と瀬口医師は続ける。渡辺院長の日程が詰まっており、手術は早くて7月1日、でなければそれ以降になるという。では、最速の7月1日でお願いしますと伝えて手術日が決まった。病名は「大動脈弁閉鎖不全症」で、「胸腔鏡下大動脈弁置換術」を7月1日に行うこととなった。因みに、置換するのは牛制生体弁である。  五、心臓大手術の実体験  7月1日13時過ぎに妻に見送られて病室を離れ、13時10分頃手術室に運ばれた。間もなく全身麻酔で眠りに着く。―――――「無事終了しました、体の血を拭いてから集中治療室に運ばれるので、今から20分後に会いに行って下さい」と、待ち受けていた妻に瀬口医師が伝えたのは18時20分頃だと言う。瀬口医師は赤ら顔で疲れ切った様子だったそうだ。翌朝7時半ごろ、集中治療室で麻酔が解けて、意識が戻り、手術の成功を実感した。そして自力で数分間息をした後、7時50分、人工呼吸器が外された。だが、集中治療室での2日間と病室に移ってからの数日間は「悪戦苦闘」の日々であった。咳をして痰を出す都度傷口が痛んだ。またどうしたことか全身に蕁麻疹のような症状が出て痒くてたまらず、眠れぬ日が続いた。だが病状は着実に快方に向かっており、蛸の足のように張り巡らされたチューブは一本一本外されていき、7月7日に最後の管ドレインが瀬口医師によって取り外された。この時、彼は看護師の手を借りることなく、実に動作素早く一人で処理し終えた。それを目にした私は、彼は渡辺院長に次ぐ神業医師ではと思うに至った。後日、私の手術は、心臓膜が老化により切れ切れになっていたため、3時間の手術予定が1時間延びて、結局4時間も要したことを知らされた。手術室での瀬口医師の神業ぶりが想像できる。術後一週間の苦闘とチューブ外しの中で、私の手術が大掛りな大手術であったことを改めて実感した。  六、世界一流のニューハート・ワタナベ国際病院  ニューハート・ワタナベ国際病院では、精密検査の8日間、心臓手術の18日間、計26日間の入院生活を送った。そこでは、確かに世界一流の病院であることを体験することができた。優れた心臓外科医師と必需の先端設備、施設を擁しており、病棟はすべて個室である。更に各医療技師の責任感や看護師の患者への思いやりは身にしみて感じられた。全身の皮膚が赤くなった時には、看護師がすぐに気が付き、アイスノンを持ってきて痒みを抑えてくれた。また尿道管を外した時には出血するかも知れないと事前に教えてくれ、常に患者の精神的負担を軽くするよう心掛けてくれた。私が今回当院でお世話になった看護師達は、全部で30数名に達する。総体で感じたことは、スタッフ各々が渡辺院長の求めている「自覚と誇り」に応えていることだ。一つの病院を経営するのは並大抵なことではないと言われる。渡辺院長の医療技術と病院経営両面での才能の発揮に敬意と賛辞を捧げたい。  人生の終わりに近づいた今日、世界一流のニューハート・ワタナベ国際病院で心臓の大手術を受けられたこと、日中両国の友人に見舞われて大手術を受けられたこと、身内の者に見守られて大手術を受けられたことは、何と幸せであったことだろう!今後10年(?)、自分の立ち位置を十分にわきまえ、余生を静かに且つ有意義に送りたいと思っている。  渡辺剛院長はじめ瀬口龍太医師、小圷徹医師ほか病院スタッフの皆様に心からの感謝の念を伝えたい。同時に 日中両国の友人各位の友情と励ましに深謝すると共に、妻はじめ身内の皆が我儘な私を愛情をもって支えてくれたことに心から感謝したい。  (7月29日執筆8月19日脱稿)   

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インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社、FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍に対するペミガチニブの適応拡大承認申請の提出を発表

東京―2022年8月8日―インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社(本社:東京都千代田区、ジェネラルマネージャー:ローター・フィンケ、以下「インサイト・ジャパン」)は本日、選択的線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)阻害剤であるペミガチニブについて、FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍(8p11骨髄増殖症候群)の治療薬として、適応拡大承認申請を独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したことを発表しました。 米国デラウェア州ウィルミントンに本社を置くインサイト・コーポレーション(以下「インサイト」)のアジア地域を統括する、インサイト・ジャパンのジェネラルマネージャー、ローター・フィンケ(M.D.,Ph.D.)は、次のように述べています。「FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍に対するペミガチニブの適応拡大承認申請が厚生労働省に提出され、また希少疾病用医薬品の指定を受けたことを大変喜ばしく思います。今回の申請は、この希少疾患に苦しむ患者さんに新しい治療薬をお届けする上で大きな一歩となります。日本での承認審査を進めるため、PMDAと緊密に連携して参ります。」 ペミガチニブは、FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍の治療薬候補として、厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けました。同剤が希少疾病用医薬品の指定を受けるのは、2度目となります。厚生労働省は、国内患者数が50,000人未満で、メディカルニーズが高い希少疾患の治療薬として開発中の化合物に対し、希少疾病用医薬品の指定を付与します(1)。希少疾病用医薬品に指定された医薬品は、製造販売承認の優先審査の対象となり、医療現場へのより迅速な提供が図られます(1)。 FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又は 東京―2022年8月8日―インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社(本社:東京都千代田区、ジェネラルマネージャー:ローター・フィンケ、以下「インサイト・ジャパン」)は本日、選択的線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)阻害剤であるペミガチニブについて、FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍(8p11骨髄増殖症候群)の治療薬として、適応拡大承認申請を独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したことを発表しました。 米国デラウェア州ウィルミントンに本社を置くインサイト・コーポレーション(以下「インサイト」)のアジア地域を統括する、インサイト・ジャパンのジェネラルマネージャー、ローター・フィンケ(M.D.,Ph.D.)は、次のように述べています。「FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍に対するペミガチニブの適応拡大承認申請が厚生労働省に提出され、また希少疾病用医薬品の指定を受けたことを大変喜ばしく思います。今回の申請は、この希少疾患に苦しむ患者さんに新しい治療薬をお届けする上で大きな一歩となります。日本での承認審査を進めるため、PMDAと緊密に連携して参ります。」 ペミガチニブは、FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍の治療薬候補として、厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けました。同剤が希少疾病用医薬品の指定を受けるのは、2度目となります。厚生労働省は、国内患者数が50,000人未満で、メディカルニーズが高い希少疾患の治療薬として開発中の化合物に対し、希少疾病用医薬品の指定を付与します(1)。希少疾病用医薬品に指定された医薬品は、製造販売承認の優先審査の対象となり、医療現場へのより迅速な提供が図られます(1)。 FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍は、きわめてまれな血液がんの1つで染色体のFGFR1遺伝子が存在する領域(8番染色体短腕11-12領域:8p11-12領域)が切断され、別の染色体の断片(遺伝子)と融合した染色体異常(転座)によって引き起こされます。さまざまなパートナー遺伝子がFGFR1チロシンキナーゼの活性化を誘導し、その結果、がん細胞の増殖と生存に影響を及ぼします。病型は骨髄増殖性腫瘍(MPN)、骨髄異形成症候群(MDS)/MPN、又は急性骨髄性白血病(AML)、前駆T又はBリンパ芽球性白血病/リンパ腫、あるいは混合表現型急性白血病(MPAL)など多彩です。予後は不良で、治癒あるいは長期寛解を期待できる治療選択肢は、現在、同種造血幹細胞移植のみとされておりますが、標準治療は確立されておりません。 ペミガチニブについてペミガチニブはFGFR1、2、3に対して強力かつ選択的な阻害作用を有する経口阻害剤であり、非臨床試験ではFGFR遺伝子異常を伴うがん細胞に対し選択的薬理活性を示しています。 インサイトが創製したペミガチニブは、米国では、米国食品医薬品局(FDA)承認の検査法によってFGFR2融合遺伝子または遺伝子再構成が検出され、治療歴を有する、治癒切除不能な局所進行性または転移性の成人胆管がんを適応症として2020年4月に承認を取得しています。 日本では、がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌の治療薬として、2021年3月に製造販売承認を取得しています。欧州では、1サイクル以上の全身療法後に増悪した、FGFR2融合遺伝子陽性または遺伝子再構成を認める局所進行性または転移性成人胆管がん治療薬として承認を取得しています。 ペミガチニブは、米国、欧州、および日本で商品名「ペマジール(R)」として販売されています(2)。 インサイトは、ペミガチニブの中国本土、香港、マカオ、台湾での血液・腫瘍領域における開発・販売の権利をInnovent Biologics, Inc.に付与しています。これらの国・地域を除き、米国外でのペミガチニブの開発および販売に関する権利は、すべてインサイトに帰属します。 ペマジール(R)(Pemazyre(R))はインサイトの登録商標です。 インサイトについてインサイトは、米国デラウェア州ウィルミントンに本社を置く、グローバルなバイオ医薬品企業です。自社開発治療薬の創薬、開発、販売を通じて、最も重要なアンメット・メディカル・ニーズへのソリューションの追及に全力を尽くしています。インサイトに関する詳細な情報は、当社ウェブサイト( https://www.incyte.com/ )または当社ツイッター( https://twitter.com/Incyte )をご覧ください。 インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社に関する詳細は、Incyte.jp( https://www.incyte.jp/ )をご覧ください。 将来の見通しに関する記述本プレスリリースに記載されている過去の情報を除き、本プレスリリースに記載されている事柄には、ペミガチニブがFGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍の治療薬として日本で承認される可能性やその時期および同疾患の治療選択肢となる可能性やその時期、またはペミガチニブのさらなる開発に関する記述など、予測や推定、その他の将来の見通しに関する記述が含まれます。 こうした将来の見通しに関する記述は、当社の現時点での予測に基づくもので、リスクや不確実性から、実際の結果が大きく異なる場合があります。 またそうしたリスクや不確実性には、予想外の展開およびリスクとして、予期しない遅滞、今後の研究開発や臨床試験結果が薬事承認基準を満たすことまたは開発継続を保証することに失敗するか不十分なものとなる可能性、臨床試験のための十分な症例数を予定どおりに組み入れる能力、米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、厚生労働省による決定、提携パートナーとの関係への当社の依存度、当社の製品や提携パートナーの製品の有効性および安全性、当社の製品や提携パートナーの製品の市場における受容度、市場における競合状況、販売・マーケティング・製造・流通の要件、予想を上回る経費、訴訟や戦略的活動に関連する経費、米国証券取引委員会に提出した報告書(2022年3月31日締め四半期に関するフォーム10-Qに記載した四半期報告書を含む)で随時詳述したその他のリスクがあります。 当社にはこうした将来の見通しに関する記述を更新する意図はなく、その義務も負いません。 免責事項本プレスリリースに記載された医薬品の情報は、インサイトの企業情報の開示を目的としたものであり、開発中の医薬品を含むいかなる製品の広告や販売促進を意図するものではありません。 参考文献(1) 「希少疾病用医薬品・希少疾病用医療機器・希少疾病用再生医療等製品の指定制度の概要」、厚生労働省のURL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000068484.html(2) Pemazyre(R) (pemigatinib) [Package Insert]. Wilmington, DE:...

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ステラファーマ-急騰 中国・海南島医療特区がBNCT導入 ステボロニンの供給契約締結

ステラファーマ<4888>が急騰。同社は24日、中国・海南博鰲(ボアオ)楽城国際医療旅遊先行区へのBNCTの導入に向けて、中国生物科技服務および同社傘下の鵬博(海南)硼中子医療科技と、BNCT用ホウ素医薬品「ステボロニン」の供給に関する基本契約を締結したと発表した。  同区には、住友重機械工業<6302>が製造・販売を行うBNCT治療システム「NeuCure」およびBNCT線量計算プログラム「NeuCure ドーズエンジン」が導入されることも併せて決定した。これにより、「NeuCure」の導入のための活動支援の対価として、同社は成功報酬2500万円を営業外収益に計上する見込みとしている。 又ステラファーマはがん治療の海外展開で住友重機と提携も決まった。 ステラファーマは15日、住友重機械工業とがん治療法の海外展開を共同で進める契約を結んだと発表した。展開するのは放射線と薬剤を組み合わせてがん細胞をたたくBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)という治療法。薬剤についてはステラファーマ、放射線を当てる装置を住友重機が担う。ステラファーマは装置が新規で設置されると住友重機から成功報酬を受け取る契約になっている。 今後、両社は住友重機の装置を海外の医療施設などに導入するため、営業活動を協力して進める。BNCTによるがん治療は2020年、世界に先駆けて日本で実用化した。従来の治療より体への負担が少なく、海外でも需要があるとみている。

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世界初!郵送で「ミトコンドリア量測定」による加齢度測定を実現~郵送検査キットの先行予約販売を開始~

 ​ ミライラボバイオサイエンス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:田中 めぐみ)は、身体を形づくる細胞の多様な機能に不可欠な「ミトコンドリア」の量を、ご自宅に居ながらにして測定できる郵送検査キット「Mitochondria Quantitation Kit – Energy Check(ミトコンドリア量測定キット−エナジーチェック)」を、世界に先駆け2022年8月1日に発売致します。この検査では、身体の中のミトコンドリア量を数値によって可視化し、さらに先日発表致しました臨床研究(1)から得られた独自のデータベースを活用した解析を加えることにより、身体の状態や老化度合いを知ることができます。  発売に先駆け2022年7月1日より郵送検査キットの先行予約販売を開始致します。詳細につきましては以下のURLをご確認ください。【日本語】https://www.mirailab-bio.com/mtdna-kit 【英語】https://www.mirailab-bio.com/en/mtdna-kit近年の研究では、個人ごとに老化の速度には差があり、その違いには細胞内のミトコンドリアの減少が関係していることが明らかになってきました(2)。ミトコンドリア量が多い人は、認知機能が低下しにくい、筋力が低下しにくい、内臓脂肪型の肥満が少ない、死亡リスクが低いなどといった特徴があることが知られています(3)。 本キットのご利用にあたって、購入者の方々には医療機関に出向くことなく、ご自身で採取された口腔内スワブを郵送頂きます。当社では、口腔内スワブによって採取した細胞のミトコンドリア量を、PCR法を基盤にした技術により数値化する検査法を確立し、1,000名以上の様々な年齢の日本人を対象とした臨床研究によって、独自のデータベースを構築しています(4)。郵送頂いた検体から測定されるミトコンドリア量をもとに、当社のデータベースを活用して身体の状態や老化度合いを判定し、Web上で報告書をご覧頂きます。 ミトコンドリアは、身体を作っているそれぞれの細胞の中に数10個から数100個ずつ詰め込まれている小さな粒状の構造体で、生命にとって根本的に重要な働きをしています。食物として取り入れた栄養素(糖分や脂肪分など)と、呼吸によって取り入れた酸素とを化学的に結びつけて、栄養素が持っているエネルギーを取り出すことがミトコンドリアの働きです。 加齢などの様々な要因で減少するミトコンドリアの数を回復させるためのひとつの方法として、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の投与が研究されています。NMNをもとに細胞内でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)が生成し、ミトコンドリアの生合成に関係する因子群を活性化することで、ミトコンドリアが増加すると予測されます。 当社は、世界で初めてNMNサプリメントの販売を開始し、広島大学大学院 医歯薬保健学研究院と臨床研究『ヒトによるNMNの長期摂取による影響の評価』を世界に先駆けて実施しました。また、現在ワシントン大学が、米国国防総省の資金提供を受け実施している臨床研究『Effect of NMN Supplementation on Organ System Biology(臓器システム生物学に対するNMN補給の効果の実証)』にも、当社のNMNが採用されています。 当社は、今後もNMNのリーディングカンパニーとして、科学的根拠に基づいた「プロダクティブ・エイジング」の世界的な実現を目指し、Quality Of Lifeの向上に寄与すべく取組を続けて参ります。(1) 『ミトコンドリア量の郵送検査による加齢度測定の早期確立を目指す』プレスリリース:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000103030.html(2) Short KR, et al. Proc Natl Acad Sci U...

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海外初となる中国・海南島医療特区へのBNCT導入に関するお知らせ

住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:下村真司、以下「住友重機械工業」)及びステラファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上原幸樹、以下「ステラファーマ」)は、中国生物科技服務控股有限公司(香港証券取引所 Stock Code:8037)及び同社傘下の鵬博(海南)硼中子医療科技有限公司(以下「Pengbo社」)と、中国・海南博鰲(ボアオ)楽城国際医療旅遊先行区(以下「海南島医療特区」)へのBNCTの導入に向けて、住友重機械工業はBNCT治療システム「NeuCure®」及びBNCT線量計算プログラム「NeuCure®ドーズエンジン」の導入に関する販売契約を、ステラファーマはBNCT用ホウ素医薬品「ステボロニン®」の供給に関する基本契約をそれぞれ締結いたしました。  海南島医療特区は、医療ツーリズムの促進を目的とした規制緩和特別区域であり、医療機器及び医薬品の輸入に関する優遇措置がとられています。最大の特徴として、医療機器及び医薬品の使用に際しては、中国においても通常は日本国内と同様に治験を行った上で申請を行い、規制当局から承認を取得するプロセスを経る必要があることに対し、本制度においては中国国内の未承認品であっても他国で既に承認を取得し、かつ臨床的に緊急に必要とされる医療機器・医薬品については、指定医療機関での使用を前提に輸入許可が認められるものです。これにより、臨床試験を行わず、実臨床での治療が可能となっています。 今回、世界で唯一、承認を取得しているNeuCure®とステボロニン®を組み合わせたBNCTがこの制度を利用して、中国に導入されることとなりました。  Pengbo社は、海南島医療特区において、今後、医療機関関連業務従事ライセンスを取得し、指定医療機関(以下「BNCTセンター」)を設立します。既にその建設予定地の土地の取得は終えており、BNCTセンターの建設及びBNCT治療システム「NeuCure®」の設置完了後、2025年度からBNCTの開始を計画しています。 治療の対象となる疾患は国内で承認を得ている「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌(以下「局所の頭頸部癌」)を予定しています。中国における頭頸部癌全体の患者は年間14万人程度とされ、海外においても、適応を待たれる患者様に対し、がん治療の新たな選択肢としてBNCTを展開してまいります。 また、今後、日本国内で新たに適応疾患が承認された場合は、局所の頭頸部癌と同様に海南島医療特区での治療も可能となります。さらに、海南島医療特区のBNCTセンターにおける実臨床データは、関連規定に沿った管理、研究、分析、評価等を行うことで、中国本土での承認申請にも活用できます。このように、海南島医療特区への進出を足掛かりとして、BNCTの中国展開を推し進めてまいります。 BNCTセンター建屋外観(イメージ図) BNCTセンター建屋外観(イメージ図) 調印式の模様【BNCT(Boron Neutron Capture Therapy:ホウ素中性子捕捉療法)】BNCTは、がんの放射線治療の一種であり、その治療法は、がん患者にがん細胞に選択的に取り込まれるホウ素(Boron-10)を含有するBNCT用ホウ素薬剤を投与し、がん細胞内にホウ素(Boron-10)を選択的に取り込ませた後、体外からエネルギーの低い中性子を照射するというものです。このとき、体内ではホウ素(Boron-10)原子核が中性子を捕獲して核分裂反応を起こし、この核反応により細胞にダメージを与えるエネルギーをもつα粒子(ヘリウム原子核)とLi反跳核(リチウム原子核)が放出されます。これらの荷電粒子は、体内ではそれぞれ約9μmおよび約4μmの飛程しか持たず、この飛程はおよそ細胞1個分の大きさに相当します。これらの特徴により、理論的には、周囲の正常な細胞等をほとんど傷つけることなく、ホウ素(Boron-10)を取り込んだがん細胞を細胞レベルで選択的に破壊することが可能となります。 【BNCT治療システム:NeuCure®(ニューキュア)】NeuCure®は、住友重機械工業が約50年間にわたり蓄積してきた物理研究用および医療用サイクロトロンとそのビーム制御技術にもとづいて開発した高電流タイプ30MeV AVFサイクロトロンとそのビーム制御システムをベースに、2007年から開始した京都大学複合原子力科学研究所(大阪府泉南郡熊取町)との共同研究により開発した医療用中性子照射装置です。サイクロトロンから取り出される陽子ビームを中性子に変換するターゲットにはベリリウムを用い、医療機関などに求められる安全性、安定性に優れているのが特徴で、病院内への設置が病院内への設置が可能になりました。 【BNCT用ホウ素医薬品:ステボロニン®】ステラファーマの開発品であるステボロニン®は、BNCTに必要な高純度(99%以上)Boron-10を含む「ボロファラン(10B)」を原薬として製造しています。ボロファラン(10B)は、必須アミノ酸であるフェニルアラニン又はチロシンと構造が似ているため、がん細胞特有のアミノ酸トランスポーターであるLAT-1を介してアミノ酸要求性の高いがん細胞に取り込まれます。これにより、がん細胞に選択的にBoron-10が集積し、かつ中性子線を照射した際により大きな効果を得ることが可能となります。

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日本最大のコロナ臨時施設が閉鎖、60億円かけ利用者303人のみ、中国でも注目

大阪府が新型コロナウィルス対策で60億円をかけて開設した国内最大の臨時医療施設「大阪コロナ大規模医療・療養センター」が5月末で閉鎖されることが中国でも報じられ、注目されている。 中国のニュースサイトの海外網は30日、読売新聞の報道を引用する形で、1000床を運用したが、保健所が入所を決めるのではなく、希望者が府のコールセンターに申し込む仕組みのため、利用者は1日最大70人、累計でも303人にとどまったことなどを伝えた。 これについて、中国のネット上では、中国のネットユーザーから「日本は強制隔離ではないのか」「日本の自己管理方式が大きな勝利を収めたということ?」「強制隔離は不要であることが日本によって証明された」「中国なら担当者は更迭されると思うが、日本はどうなのか」などの声が上がった。 またパーティションで完全に区切られた部屋の写真を見た人からは、「日本(の臨時医療施設)は完全個室なのか」と驚く声もあった。(翻訳・編集/柳川)