中国の科学研究産出の大幅増加を示す世界研究機関ランキング
このほど発表された世界研究機関ランキング「Nature Index 2022 annual tables」で、中国の機関の科学研究産出が大幅に増加し、4機関が世界トップ10に入った。新華社が伝えた。 Nature Indexは、国際的に有名な科学技術出版機関「シュプリンガー・ネイチャー」の傘下機関が作成し、定期的に発表している。82種の高品質学術誌に掲載された科学研究論文を追跡し、関係機関や国・地域が発表した論文の数や割合などに基づき、世界の高品質科学研究産出および協力の状況を反映している。 Nature Indexの重要指標である「貢献度」によると、中国科学院は機関ランキングで首位をキープし、2位のハーバード大学の2倍以上となった。中国科学院大学は13位から8位に躍進し、初めて世界トップ10に入った。中国科学技術大学は2つ上げ9位に、北京大学は2つ上げ10位になった。 また、2020−21年に順位を最も速く上げた50機関も発表された。中国の機関はその中でも最も重要な地位を占め、31機関が入選した。 国・地域ランキングでは米国が1位をキープしたが、2021年の科学研究産出は前年比6.2%減で、トップ10のうち下げ幅が最大の国になり、2017年以降で最大の下げ幅となった。2位の中国は14.4%増で、トップ10のうち上げ幅が最大の国となった。3~10位の国はドイツ、英国、日本、フランス、カナダ、韓国、スイス、豪州。 「Nature Index 2022 annual tables」は、2021年1月1日から21年12月31日のNature Indexデータに基づいている。研究者は、「この最新の結果は、中国政府の科学への長期的な取り組みが実を結び始めていることを物語っている可能性がある」と指摘した。専門家は、「中国の科学研究の好調ぶりは今後数年続くとみられる」と指摘した。(提供/人民網日本版・編集/YF)