Author: aptpress

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大阪難波のリバーサイドの本格モダン中華『堀江ブルー』で春のいちご狩り!連日行列の台湾カステラ専門店『ポンポン』とのコラボ企画“苺尽くしのチャイニーズアフタヌーンティー”が5月末までの期間限定販売中

話題のスイーツ店とモダン中華レストランの初コラボレーション企画。全席リバ―ビューの客船をイメージした店内で楽しむ、中華コンセプトのアフタヌーンティーが『堀江ブルー』に登場しました。 話題のスイーツ「台湾カステラ」と旬の「苺」、モダン中華の「チャイニーズスイーツ」が楽しめるアフタヌーンティーセットは5月31日(火)までの期間限定販売となります。 ■ アフタヌーンティー内容【『澎澎(ポンポン)』の台湾カステラ】まるで雲のような極上のふわしゅわ食感とほんのり甘い上品な味わいの台湾カステラ。 【旬の国産苺3種食べ比べ】ブランド苺の定番『あまおう』、ほど良い酸味が特徴の『さちのか』、穏やかな酸味の白いいちご『淡雪』今が食べごろの3ブランドの苺がそれぞれ食べ比べできる。 【苺尽くしの本格中華スイーツ5種】旬の苺でアレンジした杏仁豆腐や胡麻団子などの中華スイーツ5種が楽しめる。 【健康中国茶飲み放題】甘いスイーツと相性抜群の白桃烏龍茶や桜ジャスミン茶など、健康にも良いすっきりとした味わいの中国茶を厳選。 ■ 販売商品【台湾カステラ“澎澎”と 苺食べ比べのチャイニーズアフタヌーンティー】お1人様 1,080円(税込1,188円) ※ランチタイムのみの販売となります。 <内容>・3種の苺食べ比べ(福岡県産あまおう・長崎県産さちおか・奈良県産淡雪)・台湾カステラ“ポンポン”・苺のタルト・苺ムースの杏仁豆腐・苺とピスタチオのミニパルフェ・胡麻団子・苺とチーズのムースケーキ・中国茶飲み放題 【台湾カステラ“澎澎”と苺食べ比べのチャイニーズアフタヌーンティー付きランチ『小籠包と美人粥の楊貴妃コース』】お1人様 2,480円(税込2,728円) ※ランチタイムのみの販売となります。 <内容>・四川蒸し鶏”よだれ鶏”・中華卵スープ・海鮮小籠包と上海小籠包の食べ比べ・点心3種(海老の翡翠蒸し・フカヒレ餃子・肉焼売)・干し貝柱とクコの実の美人中華粥 [苺のアフタヌーンティー]・3種の苺食べ比べ(福岡県産あまおう・長崎県産さちおか・奈良県産淡雪)・台湾カステラ“ポンポン”・苺のタルト・苺ムースの杏仁豆腐・苺とピスタチオのミニパルフェ・胡麻団子・苺とチーズのムースケーキ・中国茶飲み放題 [店舗概要] 店名:チャイニーズレストラン 堀江 BLEU / ブルー住所:大阪市西区南堀江1-5-26 キャナルテラス東棟2F電話番号:06-4391-3477営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30) ディナー 17:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)Instagram:https://www.instagram.com/horie_bleu/ [会社概要]社名:株式会社オペレーションファクトリー大阪本社:〒550-0014 大阪市西区北堀江1-12-10 山田ビル2F東京本部:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-8-7 アツミビル2F代表者:代表取締役 笠島...

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【ホテルメトロポリタン】中国料理「桂林」で上海フェア

~中国四大紀行第一弾~ ホテルメトロポリタン(豊島区西池袋1-6-1 総支配人 伊藤 茂夫)人気のレストラン中国料理「桂林」では5月9日(月)より中国四大紀行と題して第一弾の「上海フェア」を開催いたします。四川料理である「桂林」は香辛料特有の辛味の中にあるコクと旨み、多彩な味覚を提供しており、こちらのエッセンスを加えた上海料理をぜひお楽しみください。上海料理として人気の焼き小籠包、豆腐と蟹肉の煮込み、揚州炒飯などがコース料理やア・ラ・カルトでお召上がりいただけます。 ハレの日や特別なディナーにおすすめ■~中国四大紀行~上海全席  12,500円 焼き小籠包や上海蟹味噌ソース煮、その他海鮮のロブスターテールなど上海料理を満喫でき、高級食材もたっぷり使用した贅沢なコースです。 ・前菜五種盛り合わせ・ふかひれと乾貨入り蒸しスープ・国産黒毛和牛 中国醤油辛子炒め・ロブスターテールと季節野菜入り 翡翠ソース炒め・焼き小籠包・鰻の湯葉巻き揚げ・肉団子 上海蟹味噌ソース煮・上海焼きそば又は揚州炒飯・デザート二種 お昼の会食やお仲間とのランチにおすすめ■~中国四大紀行~上海ランチコース  4,700円 上海蟹味噌が入ったふかひれ姿煮スープや中国を代表する「龍井茶」の茶葉を使用した炒め物など見た目も味も楽しめる初夏のランチタイムにふさわしいコースです。 ・前菜四種盛り合わせ・上海蟹味噌入りふかひれ姿煮スープ・小えび 龍井茶葉炒め・鶏肉唐揚げ 油淋ソースかけ・小籠包・白身魚の金糸焼売・豆腐と蟹肉 翡翠煮込み・上海焼きそば又は揚州炒飯又はお粥・デザート二種 お好きなものをア・ラ・カルトで ■上海蟹味噌のふかひれ姿煮あんかけ炒飯   単品 3,000円 セット 3,300円*セットは蒸し点心二種又は本日のデザート付き 気仙沼産吉切鮫の胸ヒレを1枚姿のまま、上海蟹味噌と煮込んだボリュームがあり卵炒飯の上にあんかけをのせた贅沢な逸品。 ■蝦夷鮑蒸し 葱生姜ソースかけ  3,200円 蝦夷鮑まるごと1個を蒸し上げました。塩をベースにした葱生姜ソースでお召上がりください。 ■肉団子 上海蟹味噌ソース煮  2,500円 肉団子を油で揚げたのち上海蟹味噌でじっくり煮込んでやわらかく上品な味付けで仕上げました。 ■上海黒やきそば  単品 1,900円 セット 2,100円*セットは蒸し点心二種又は本日のデザート付き 上海独特の黒蒸し麺を使い、味付けも中国の濃口醤油と薄口醬油をベースにしたたれで仕上げています。見た目よりあっさりと味わえる炒めやきそばです。

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中華映画を特集上映するスぺシャルイベント「電影祭」2022年4月上映作品決定‼

面白映画×グランドシネマサンシャイン池袋からひと味違うエンタメ祭り 中華映画を特集上映するスぺシャルイベント「電影祭」開催決定!「中華映画の魅力をより多くの方に知っていただきたい!」という思いから面白映画が主催となり、グランドシネマサンシャイン 池袋にて、中華映画を特集上映するスぺシャルイベント「電影祭(でんえいさい)」の開催が決定いたしました!2022年1/19(水)から、毎週水曜日に池袋の映画館で中華映画を上映!毎週水曜日のシネマサンシャインデイ料金でご鑑賞いただけます。過去の名作を再び上映!もう一度、迫力の大スクリーンであの醍醐味を味わえます。さらに、日本で初公開の作品も勢ぞろいとなります。タイムロスなしでいち早く新作を楽しめます。■上映劇場グランドシネマサンシャイン 池袋 ■上映ラインナップ 4月上映作品のご案内はこちら4月6日(水)『ペガサス 飛馳人生』【字幕版】(ジャンル:コメディ) 4月13日(水)『マスターオブスキル 栄耀のために』【字幕版】(ジャンル:アニメ/ヒューマンドラマ) 4月20日(水)『愛しの故郷」(いとしのふるさと)』【字幕版】(ジャンル:ヒューマンドラマ) 4月27日(水)『チベット犬物語 金色のドージェ』【吹替版】(ジャンル:アニメ/ヒューマンドラマ/冒険/ミステリー) ■過去の上映作品(~3月迄)1月19日(水)『明るいほうへ』【字幕版】(ジャンル:アニメ/ファミリー/オムニバス)※日中同時公開&「電影祭」開催記念イベント実施! 1月26日(水)『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』【字幕版】(ジャンル:アニメ/ファンタジー/アクション) 2月1日(火)、2月2日(水)『雄獅少年-少年とそらに舞う獅子』【字幕版】(ジャンル:アニメ/コメディ)   2月9日(水)『兵馬俑の城』【字幕版】(ジャンル:アニメ/冒険/ファンタジー) 2月16日(水)『熊出没・ワイルドランド大冒険』【字幕版】(ジャンル:アニメ/SF/コメディ) 2月23日(水・祝)『ナタの大暴れ』【字幕版】(ジャンル:アニメ/冒険/ファンタジー) 3月2日(水)『明るいほうへ』【字幕版】(ジャンル:アニメ/ファミリー/オムニバス)★再上映! 3月9日(水)『THE SIX  タイタニック号 中国人生存者の物語』【字幕版】(ジャンル:ドキュメンタリー) 3月16日(水)『白蛇:縁起』【吹替版】(ジャンル:アニメ/恋愛/ファンタジー) 3月23日(水)『詩季織々』【吹替版】(ジャンル:アニメ) 3月25日(金)~3月31日(木)『雄獅少年-少年とそらに舞う獅子』【字幕版】(ジャンル:アニメ/コメディ)★再上映! 大好評につき一週間連日上映 ■チケット発売日時: シネマサンシャイン リワード会員早期販売 上映日3日前の21:00より販売一般販売 上映日2日前の深夜0:00より販売  ■ チケット販売サイト:グランドシネマサンシャイン 池袋 HPhttps://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/   「電影祭」4月作品ラインナップ情報!グランドシネマサンシャイン池袋にて上映 マスターオブスキル 栄耀のために4月13日(水)上映中国で大人気のWEB小説を原作としたアニメ作品。eスポーツの若きプロチームがチャンピオンを目指し熱い戦いを繰り広げる! 作品詳細 愛しの故郷4月20日(水)上映中国を代表する映画監督、チャン・イーモウが製作総指揮を務めたオムニバス作品。5つの地域を通して、人々の故郷に対する思いを綴る! 作品詳細 チベット犬物語〜金色のドージェ〜4月27日(水)上映世界的に評価されるアニメスタジオ・マッドハウス&中国最大の映画会社・中国電影集団の日中合作プロジェクト作品。少年と犬の種族を超えた絆の物語! 作品詳細...

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周恩来が詠んだ詩の石碑が嵐山大悲閣千光寺に建立 日中国交正常化50年で

京都嵐山大悲閣千光寺で、日中国交正常化からことしで50年になるのにあわせ、当時の中国の周恩来 首相がかつて留学の青年時代に京都を訪れた際に詠んだ詩が刻まれた石碑が作られ、5日、除幕式が行われました。 関係者およそ30人が集まって石碑の除幕式が行われ、完成を祝いました。石碑は、東京にある周恩来平和研究所が寺の協力を得て建立しました。刻まれた詩は、留学を終えて中国に帰国する直前の1919年に周恩来氏は嵐山を訪れた際に詠んだもので、「雨後嵐山(うごらんざん)」と名付けられています。詩の日本語に訳すと、以下の通りになります。 山あいの雨が通り過ぎると、雲がますます暗くなり、 ようやく黄昏が近づく。 万緑に抱かれて一群の桜は、 うっすらと赤くしなやかで、人の心を酔わせるほど惹きつける。 … 高きに登り遠くを望めば、青山は限りなく広く、 覆い被された白雲は帯のようだ。 あまりの稲妻が、ぼんやり暗くなった都市に光を射す。 詩は嵐山の山中に咲く桜や、千光寺から眺めた新緑の山々の景色を詠みながら、当時、日本で学んだことを中国の発展のために役立てたいという思いが込められているということです。嵐山には、周恩来が詠んだ別の詩「雨中嵐山」を刻んだ石碑がすでにあり、今回で2基目だということです。除幕式を主催した法政大学名誉教授で、周恩来平和研究所の王敏 所長は、不安定な時代の今だからこそ、周恩来が志向した平和をいま一度考えてもらおうと建てました。周恩来を通して、日中が深くつながるようになってほしいです」と話しています。

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日本最⼤規模のesportsパーク「RED°TOKYO TOWER」にパラスポーツエンターテイメント『CYBER BOCCIA S(サイバーボッチャ エス)』が導入

4⽉20⽇(⽔)東京タワーフットタウン内にグランドオープン XRやAI等の先端技術で社会課題の解決に取り組む株式会社ワントゥーテン(本社:京都府、代表:澤邊芳明)は、東京eスポーツゲート株式会社(本社:東京都港区、代表取締 役社⻑:原 康雄)が運営する日本最⼤規模の esports パーク「RED°TOKYO TOWER」内に、⼀般社団法⼈ 超⼈スポーツ協会が定める超⼈スポーツ協会認定競技の⼀つとして 『CYBER BOCCIA S(サイバーボッチャ エス)』が導⼊されることをお知らせいたします。 「RED°TOKYO TOWER」は、4⽉20⽇(⽔)東京タワーフットタウン内にグランドオープンいたします。 「RED° TOKYO TOWER」公式サイト:https://tokyotower.red-brand.jp/ 「RED°TOKYO TOWER」は、“GAME CHANGE”を施設コンセプトに掲げ、最新のゲームタイトルをプレイしたり、世界最先端のXR技術を搭載したスタジアムで大会やイベントを楽しんだり、あらゆる場面で遊びを詰め込んだ新次元の空間を追求しています。また東京eスポーツゲートは、esportsの文化浸透と新体験の追求、社会や地球環境との共存をテーマとして、「社会の未来をウェルネスに」というビジョンを掲げています。 ワントゥーテンは、老若男女や障がいの有無を問わず、簡単にパラスポーツを体験することができる『CYBER BOCCIA S』を、「RED°TOKYO TOWER」へ来場される方々にご体験いただくことで、インクルーシブな社会の実現へ繋がっていくことを目指しています。『CYBER BOCCIA S』が設置されるのは、「RED°TOKYO TOWER」4階ATTRACTION ZONEで、超人スポーツをはじめ、フィジカルesportsが楽しめるフロアです。 ■『CYBER BOCCIA』について「CYBER SPORTS(サイバースポーツ)」※(2017年〜)プロジェクトのひとつで、パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」を誰もが気軽に楽しめるよう、ルールはそのままにデジタル要素を加えエンターテインメント性を高めたコンテンツ。センシング技術でボールの位置を自動計測し、リアルタイムで状況を判断します。またダイナミックな映像表現により、対戦の様子や盛り上がりの瞬間を直感的に理解できます。2019年には、清水建設株式会社の協賛のもと、進化版の『CYBER BOCCIA S』 を発表。モニタやスクリーンを通して観戦できるよう進化し、競技者のみならず観戦者も一緒に楽しめるようになりました。また日本語・英語・中国語 3...

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東西問|雷小華: RCEP協力の下で中国は文化の「美美与共―多様性の尊重と調和」をいかに展開させるべきか

地理的に近い中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国は、ますます緊密になる交流と協力の下で、「あなたの中にわたしがある、わたしの中にあなたがある」というように双方の文化が融和している。たとえば、独特な風味をもつASEANの食品が中国広西チワン族自治区憑祥市の中越国境鉄道税関を通じて輸入され中国各地に広がり、袋入りの柳州螺螄(ルオス)麺(タニシ風味の麺)などの中国食品もまたASEAN諸国で好評を博している。 「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)の発効に伴い、中国ASEAN博覧会(略称「東博会」)ではRCEPエリアが増設されるなどサービス範囲がRCEP加盟国に拡大され、双方の文化交流がますます緊密になる。中国とRCEP加盟国との経済貿易協力の緊密化が高まる背景の下で、人文交流をいかに充実させ、文化間の「多様性の尊重と調和」を展開していくか。広西社会科学院東南アジア研究所副所長兼広西社会科学院東南アジア国別研究革新チームの主席専門家である雷小華氏が中新社の「東西問」の独占インタビューに応じ、このテーマについて解説してくれた。 インタビューの概要は以下のとおりである。 中新社記者:中国ASEAN自由貿易地域(CAFTA)の発足は、双方の文化交流にどのような影響を与えたのでしょうか。 雷小華:中国ASEAN自由貿易地域の発足以来10年間で、中国とASEANの間で90%以上の7000品目を超す商品の関税が撤廃されました。これにより、子ども向け玩具、放送映像器材、文化番組、テレビドラマ、映画、アニメーションなどのサービス貿易が活発化しました。 現在、中国の対ASEAN投資の方向性は、従来型のインフラ分野から観光地、観光サービスプラットフォーム、放送や映像などの文化インフラ分野のほか、さらに文化系の企画や作品制作への参加へと徐々に変化しつつあります。このことが、ASEAN諸国の文化インフラ整備のレベルを一定程度引き上げ、文化商品を多彩にしています。 同時に、中国とASEANは、互いに最も重要な観光地の一つになっています。特に新型コロナウイルスによるパンデミックが起こる前の2019年には、中国とASEANの双方向の人的交流がのべ6500万人を超え、中国と東南アジア間のフライトが週約4500便、ASEAN諸国への中国人観光客がのべ3907万人となり、過去最高を記録しました。 文化商品の貿易拡大、文化インフラ整備のレベルアップおよび双方向の人流の急速な増大に伴い、中国とASEANの文化の融和を支える世論の基盤はますます強固なものになってきています。 中新社記者:中国ASEAN自由貿易地域の発足は、中国人の食卓にどのような変化をもたらしたでしょうか。 雷小華:中国の経済発展と強大な国内需要は、特に国内の大市場を主軸とし、内循環(国内市場)と外循環(海外市場)を互いに活発化させるという新しい発展の枠組みの構築は、ASEAN諸国の輸出、特に農産物と旬の果物に関して、大きなチャンスをもたらしました。ベトナムは、9種類の果物の中国向け輸出がすでに可能となり、さらに7種類が交渉中です。今年の春節には、タイ産のドリアン、マンゴスチンやベトナム産のジャックフルーツ、ドラゴンフルーツそのほか大量の水産物が広西チワン族自治区を通じて中国市場に入ってきました。 ASEAN諸国の良質で安価な商品は、中国の消費者の食卓を豊かにしただけでなく、当初は高価だった果物も次第に手が届く価格になり、ドリアン、マンゴスチン、ジャックフルーツなどは中国の一般市民の食卓に上る珍しくない果物になっていったのです。 中新社記者:中国とASEANの文化的類似性、共通性は、自由貿易地域(FTA)の締結にどのような役割を果たしましたか。 雷小華:中国とASEANは地理的に近く、民俗的にも共通点が多いので、互いに親しみがあり、あまり気兼ねすることなく最適な方法でコミュニケーションができます。これが、双方の信頼性を高め、FTAの枠組みの下で全方位的でハイレベルの協力を推進するのに役立っています。 同時に、文化的な類似性や共通性があるため、双方のコミュニケーションに言葉の壁が少なく、意思疎通が容易でスムーズであり、双方の人的交流や経済貿易協力にプラスになっています。中国とASEANが互いに最大の観光地であるのもこのおかげです。 さらに、文化的な類似性、共通性により、双方が互いの風俗や習慣に精通することができます。それによって、企業が現地での市場調査を行い、各国の消費者のニーズにあった市場性のある製品の生産やプロモーションができるので、互いの市場を開拓して製品の市場シェアを拡大するのに有益です。 中新社記者:中国とASEANには長い人文交流の歴史がありますが、人文交流を通じて進めてきた経済貿易協力の経験は、RCEPの設立にどのような示唆を与えましたか。 雷小華:第一に、相互尊重と相互学習です。中国は、近隣各国と良好な関係を築き、パートナーとして、互いに信頼し尊重し合う誠実な友人、戦略的なパートナーであることを提唱しています。中国とASEANの間に「和して同ぜず」「小異を残して大同につく」という状況が生まれたのは、相互尊重があるからです。中国とASEANの歴史や文化は多様で包容力があり、特色があります。人々の交流の長い歴史は衰えることなく、社会の各界からの幅広い参加が交流チャンネルを持続的に拡大させています。それにより、各分野の交流は緊密で活発になり、人々の交流もますます頻繁になり、交流によって特色あるブランドが絶えず現れています。「親戚も友人も頻繁な交流により親近感が生まれ、相互理解が深まる」という道理は、RCEP参加国との協力関係にもあてはまります。 第二に、華僑華人による橋渡し役、つなぎ役としての役割が十分発揮されるようになったことです。ASEAN諸国には多くの華僑華人がおり、現地の経済発展を促進させるだけでなく、人々の中国文化に対する認識や理解も促し、中国文化の影響力を高めています。 第三に、持続的に人と人の交流という基盤を固めていくことです。中国とASEAN は、教育、観光等の人文交流の規模が大きく、これらは相互関係を深化、強化するための基盤となっています。 中新社記者:中国とRCEP加盟国の経済貿易や文化の面での相違や補完関係についてはいかがでしょうか。中国文化はどのようにすればRCEP加盟国に向けてよりよい働きかけができるのでしょうか。文化間の「多様性の尊重と調和」はどのように展開されているのでしょうか。 雷小華:中国とRCEP加盟国とは政治体制、宗教、イデオロギーなどの面で大きく異なっています。中国文化と文化間の「多様性の尊重と調和」を広めるには関係者がいっしょに努力する必要があります。 第一に、より緊密な戦略的パートーナーシップを構築することです。地域情勢がますます複雑になり、加盟国の関係を域外の国が干渉してくる中で、中国はRCEP諸国との対話と協力という大局的な方向性を堅持し、誠実なコミュニケーションを通じて理解と信頼を促し、違いは違いとして尊重しながら共通点を探って不一致と論争を適切に処理することです。ハイレベルの交流、接触、政策的意思疎通を強化し、各レベルでの相互訪問を拡大し、ガバナンス経験の共有を促進し、東アジア協力の持続的発展を確保することです。 第二に、互いの文化の違いを寛大な心で受け止めることです。文化の違いを正しく扱い尊重し、寛大に、互いの文化の卓越性を認め合うのです。それぞれの国の中国文化の受け手について、各国の政治体制、文化背景、風俗習慣、宗教信仰などに応じて複数に分け、「一国一政策」を展開し、文化産業における協力を強化し、文化産業の包括的発展を奨励します。 第三に、市場調査を強化し、消費者のニーズにあった文化商品を開発することです。違いがあるからこそ、市場調査をして各国の国民性や消費習慣を十分に理解したうえで各国のニーズに合わせた商品づくりをする必要があります。たとえば、より多くの現地のプロモーションプラットフォームやイメージキャラクターを活用して、文化商品のプロモーションを行うなどです。 中国広西チワン族自治区南寧市で2021年に開催された第18回中国ASEAN博覧会の会場。=中新社提供 彭寰撮影 中新社記者:広西チワン族自治区南寧市で開催される「東博会」は、中国とASEANとの間の文化交流および文化貿易の「南寧チャンネル」となっています。RCEP発効後、「東博会」のサービス範囲がRCEP加盟国へと拡大されると、将来的に南寧が中国とRCEP加盟国との文化的融和の中心になるでしょうか。 雷小華:将来的に、南寧は中国とRCEP加盟国との文化的融和において重要な役割を果たすことができるでしょう。  第一に、中国ASEAN博覧会のプラットフォーム機能を上手に利用することです。プラットフォームを中国ASEAN「10+1」向けのサービスからRCEP加盟国向けのサービスへと拡大し、サービス貿易の特別展示エリアを開設し、文化貿易の規模をさらに拡大させ、文化インフラへの投資レベルを引き上げることです。 第二に、ハイレベルな対話プラットフォームとしての機能を強化します。中国とRCEP加盟国の国交樹立記念周年行事を開催し、RCEP加盟国との「友人の輪」を強固なものにし、「中国ASEAN文化フォーラム」、「中国ASEAN博覧会文化展」、「中国ASEAN博覧会アニメーションゲーム展」など多角的なイベントを開催し、かつRCEP加盟国にも拡大します。これらは中国とRCEP加盟国との人文交流の促進に重要な役割を果たすでしょう。 第三に、人文交流をさらに深めることです。「ASEAN文化週間」、「美しい中国」などの文化交流のブランド化したイベントを継続的に開催します。従来型の人文交流の基盤を強化した上で、科学技術、公衆衛生、環境保護、国際的な貧困の削減、デジタル経済など新しい分野での協力を拡大させます。 第四に、RCEP加盟国に向けた広西チワン族自治区の国際的なコミュニケーション力を向上させます。革新的なコミュニケーション方式とコンテンツを通じて、「中国の物語」と「中国イメージ」を「南寧チャンネル」によって、RCEP諸国に広め、より多くの人々が、包括的で立体的な生き生きとした中国を理解してもらえるようにします。(完) 雷小華氏略歴 博士、研究員。現在中国広西社会科学院東南アジア研究所副所長兼中国広西社会科学院東南アジア国別研究革新チーム主席専門家。長年東南アジアの政治、経済、文化の研究に携わっている。近著『ASEAN諸国の海洋管理論および実践研究』主編著『マレーシア経済研究報告』『広西チワン族自治区の国境開発開放の報告』等【編集:蘇亦瑜】

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声優 山口勝平が1人全役に挑戦!?中国で人気の縦型ショートアニメ『破裂蛋蛋君(はれつたんたんくん)』、日本での配信を開始!

株式会社Minto(本社:東京都港区、代表取締役:水野和寛、以下当社)は、当社がキャラクター原案を手掛ける縦型ショートアニメ『破裂蛋蛋君(はれつたんたんくん)』が、日本での配信を開始したことをお知らせいたします。 『破裂蛋蛋君(はれつたんたんくん)』は、WeChatのステッカーで2億ダウンロードを達成したタマゴのキャラクターを元に制作された、スマートフォン向け縦型ショートアニメです。本作品は、中国のみで配信されておりましたが、この度日本での配信を開始いたします。日本語吹き替えを担当する声優 山口勝平さんには、様々な性格のタマゴ「蛋蛋君」たち、高根の花のヒロインのトマト、ちょっと強面のチャーシューさん、ナルシストなチーズ、そして子供や犬まで、99の役を1人で担当頂きました。 ショートアニメ「破裂蛋蛋君(はれつたんたんくん)」について タイトル:「破裂蛋蛋君(はれつたんたんくん)」配信開始:2022年3月25日配信先:YouTube、TikTok話数:各話(15秒~1分)全24話予定キャラクター原案:株式会社Mintoアニメ制作:株式会社ファンワークス企画:株式会社ADKエモーションズ 内容冷蔵庫を舞台に、ちょっぴりネガティブで傷みやすいタマゴの蛋蛋君(たんたんくん)と、一心同体でありながら、蛋蛋君の(たんたんくん)中から飛び出て本心を呟くヒヨコリアンが、冷蔵庫にいる仲間たちと繰り広げるシチュエーションアニメです。 リンク集YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCrz85PMDzPQD1CXt1QrlWtQTikTok:https://www.tiktok.com/@poliedandanjun_mreggTwitter: https://twitter.com/poliedandanjun LINEクリエイターズスタンプの配信を開始日本語版配信開始と共に、LINEクリエイターズスタンプにも全24種類の「破裂蛋蛋君」(日本語版/繁体字版)が登場いたします。 株式会社Mintoについて アニメ・漫画を活用したSNSマーケティングでNo.1の実績を持つ株式会社wwwaapと、キャラクタースタンプのダウンロード世界No.1の実績を持ち、NFT/メタバース領域でのIPプロデュースを行う株式会社クオンが経営統合し、2022年1月4日に生まれた企業です。今後は、2社の強みを活かし、漫画・アニメクリエイターのためのクリエイターエコノミーを創り、世界に届くコンテンツを増やし続けます。※詳細は、以下プレスリリースをご覧ください。 クオン、漫画×SNSでNo.1のwwwaapと経営統合。日本発クリエイターエコノミー企業へhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000031241.html 会社概要会社名:株式会社Minto設立年月:2022年1月所在地:〒107-0061 東京都港区北青山2-14-4 WeWork the ARGYLE aoyama 6F資本金:15億7,270円(資本準備金含む) 役員:代表取締役 水野和寛、取締役 中川元太、取締役 高橋伸幸、取締役 ⼩川淳事業内容:コンテンツソリューション事業、IPプロデュース事業、新規領域(Web3)事業HP:https://minto-inc.jp/問い合わせ先:https://minto-inc.jp/6ed06a7cd3d04b719ddda332f6acec32

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【東西文明比較互鑑】秦漢とローマ(6)宗教と国家

「神の国」と「地の国」 西ローマ帝国最後の150年間、国教はキリスト教だった。 中東パレスチナで生まれた原始キリスト教は「漁夫と農民」の素朴な宗教だった。こうした最下層の貧民は、はじめからローマ各属州の眼中になかった層であり、多くのキリスト教徒にとってもローマは意識の外だった。彼らは「神の国」に属する同胞であって、「俗世の国」に属する公民ではなかった。したがって、兵役も公職に就くことも拒否した。決してローマの神々をまつらず、皇帝像に跪くこともなかった。 ローマ固有の多神教は厳格な道徳律をもっておらず(22)、ローマ社会の堕落に歯止めをかけることができなかった。国家は最下層の貧民をまったく顧みず、孤老の世話にしても、貧困者の苦しみを聞くにしても、疫病で亡くなった人の埋葬にしても、全身全霊で取り組んだのはキリスト教徒だけだった。やがて平民のみならず、追い求める理想が多少なりともあったエリート層もキリストを信じるようになった。 規律が厳格ではっきりしていたキリスト教は、辺境の都市と蛮族の支配地域で定着し、軍隊と宮廷のなかでも大量の信者を獲得していった。こうして日ごとに強大な存在となる「無形の国家」をローマ体内で徐々に形成していったのである。 ローマの執政官は当初、こうした強力な組織力と思想的求心力に恐怖を感じ、300年にわたって信徒を虐殺、迫害し続けた。しかし、コンスタンティヌス帝が懐柔策に転じ、313年にキリスト教を公認した。そして392年、テオドシウス1世が正式にキリスト教を国教にしたのである。 「国教」にした理由について、下層民と兵士の支持を得るためという説がある。一神教は皇帝権力の絶対化に有利だったという説もある。しかし、いずれにしてもローマ皇帝の期待は現実のものにはならなかった。 コンスタンティヌスのキリスト教の公認から40年後(354年)、あるローマ官僚の家庭に1人の子供が生まれた。この子供はローマのエリート養成モデルに沿って教育された(23)。彼は最初に『聖書』を読んだとき、文体の貧弱さを理由に「キケロの優美な筆致と比べると、まったく足元にもおよばない」(24)といって批判した。 30歳になると彼は宮廷スポークスマンとして皇帝を称揚し、政策の宣伝につとめ、周囲からは「ギリシャ・ローマ古典文明の火を受け継ぐ者」とみられた。ところが、主君の覚えめでたい人生も、自由な思想も、そして何不自由ない境遇や放埓な私生活も、心の奥底の空洞を埋めることはできなかった。こうして再び『聖書』を手にしたとき、彼は言葉では言い表せない「神の啓示の瞬間」を経験することになる。このとき「彼」はもっとも偉大なキリスト教神学者アウグスティヌスになった。アウグスティヌスはキリスト教の原始的な教義を壮大な神学体系へと発展させた。原罪論、教会の恩寵論、予定論、自由意志論といった思想はキリスト教哲学を集大成するものである。 410年、西ゴート人がローマを侵攻・陥落させた。これは外来のキリスト教を信仰した「報い」ではないか―そういう声がローマでおこった。アウグスティヌスは激怒にかられて『神の国』を書き、これに反論すると同時にローマ文明を徹底的に否定した。彼はローマを指弾して次のようにいう。ローマは一度も正義を実現したことがなく、「人民のもの」(25)であったこともない、したがって共和国ではなく「大きな盗賊団」(26)に過ぎなかった、と。彼は「愛国とはすなわち栄誉である」という創成期ローマ戦士の精神さえも否定し、あらゆる栄誉は神に帰すべきだと考えた(27)。 アウグスティヌスは最後にこう締めくくっている。ローマの陥落は自業自得であり、キリスト教徒の最後の望みは神の国である。 「国家の悪」と「国家の善」 中国人の考え方からすると次のような疑問が出てくる。いくら駄目だといってもローマは母国である。その腐敗を憎むなら、制度を改革し精神を刷新すべきではないのか。異民族の侵入に際しては率先して祖国を守るべきではないのか。どうして改革の責務を果たす前から母国をあっさりと捨て、踏みにじることができるのか、と。結局のところ、ローマによって国教の地位に押し上げられたとはいえ、キリスト教にとってローマ国家の命運は常に他人事だったのである。 この点もまた、漢とローマとの違いである。一方で漢朝儒家政治の倫理道徳は「鰥寡〔頼る人がいないやもめ〕孤独〔孤独者〕は誰もがその身を養う所がある」を為政者本来の義務とした。もう一方で、漢朝法家の末端統治もまた「国家は正義のない盗賊団」などという認識をもったことがなかった。 一神教がローマのように発展するのは中国では難しい。儒家思想は天理〔客観的道徳規範〕と人倫〔人の行動規範〕をカバーしている。したがって、儒家は「鬼神を敬してこれを遠ざく〔神霊を決して蔑ろにはしないが遠ざける。『論語』〕」態度をとり、人文と理性を立国の基本とし、中華文明を「宗教を基盤としない古代文明」にしたのである。あらゆる外来宗教は、中国伝来後に狂信性と排他性を脱ぎ捨て、国家の秩序と協調し共存しなければならなかった。ローマにキリスト教が入ってきたのと同じ時期、仏教が中国に伝来した。しかし、中国は仏教に対して、ローマがキリスト教に対してとったような軽はずみな態度―虐殺と弾圧で応えるかと思えば一転して全面的に受け入れる―をとらず、逆に「禅宗」を生み出したのである。 キリスト教の神の国は現世を離れても存在することができる。しかし、中国の天道〔天地自然の道理〕は現世において実現しなければ存在しないに等しい。儒家思想と国家意識は早くから一つに融合していたのである。儒家思想の浸透がベースにあって、中国化した宗教は例外なく「国家の価値」に深い共感を抱いた。道教には「天下太平に致る」という理想があった。仏教もまた、国家統治に優れた為政者の業績は高僧の功徳に勝るとも劣らないと考えた。哲学の分野ではどうだろうか。キリスト教以前のギリシャ哲学には個体の概念と同時に全体〔個体を超越して存在する普遍的な真〕の概念もあった。しかし、神の権威が一切を抑え込んだ中世の1000年間を経て、西洋哲学は「個人主義」と「反全体主義」に固執するようになった。中華文明はこのような「神の権威の抑圧」を経験したことがない。したがって、中国哲学には個への執着がなく、それよりも全体の秩序に多くの関心を注いだ。 西洋近代の政治思想に「国家を悪とみなす消極的自由」というものがある。遡れば、これは「神の国」と「地の国」を分離するキリスト教の考えに端を発する。キリスト教は「ローマ国家」を悪とみなした。しかし、宗教改革ではカトリック教会もまた悪とみなされ攻撃された。神以外は「衆生みな罪人」の俗世にあって、どんな組織であれそれが「人」の手によってつくられた以上、他者を導く資格をもたない。ロックは私有財産保護のための「小さな政府」を、ルソーは公共意識に基づく「社会契約政府」を、そしてアダム・スミスは「夜警」政府〔夜警国家〕を主張した。これらはすべて「国家の悪」に対する警戒から出たものだ。 他方、中華文明は「国家の善」を信用した。儒家は人間の本質は善でもあり悪でもあると信じたが、「賢を見ては斉しからんことを思い〔優れた人をみれば同じようになろうと思う。『論語』〕」さえすれば、いつでも自己変革を通じてよりよい国家をつくりあげることができると考えた。儒法並立を確立して以降の漢朝の隆盛は、当時の人々の記憶と憧憬を通じて「すばらしい国」をつくるという信念に変わり、歴代王朝によって後世へと引き継がれていったのである。 (脇屋克仁訳) (22)アウグスティヌス著、王暁朝訳『上帝之城』人民出版社、2006年、P53。 (23)アウグスティヌス著、周士良訳『懺悔録』商務印書館、1996年、P40。 (24)アウグスティヌス著、周士良訳『懺悔録』商務印書館、1996年、P41。 (25)アウグスティヌス著、王暁朝訳『上帝之城』人民出版社、2006年、P76~P77。 (26)アウグスティヌス著、王暁朝訳『上帝之城』人民出版社、2006年、P144。 (27)アウグスティヌス著、王暁朝訳『上帝之城』人民出版社、2006年、P201。 ※本記事は、「東西文明比較互鑑 秦―南北時代編」の「秦漢とローマ(6)宗教と国家」から転載したものです。 ■筆者プロフィール:潘 岳 1960年4月、江蘇省南京生まれ。歴史学博士。国務院僑務弁公室主任(大臣クラス)。中国共産党第17、19回全国代表大会代表、中国共産党第19期中央委員会候補委員。 著書:東西文明比較互鑑 秦―南北時代編 購入はこちら

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<日中100人 生の声>心の窓―李年古 日中ビジネスコンサルタント

「目が覚めたとき、朝と意外なことのどちらが先に来るのかは分からない」 このややウィットに富んだ言い方が非常に現実味を帯びることになったコロナ時代。1年以上の自粛生活をこなしてきた僕は、人生の生き方から細かい日常生活の営みまで、心理と行動の両面から思いもよらぬ変化を余儀なくされていた。 明日たとえコロナに感染したと告げられても悔いのないように、今日1日をどう生きていくべきか、繰り返し自分に問いかけた。その結果、意外にも心の余裕と迅速な行動が同時に身に付くという変化が生まれた。 かつては仕事に夢中で、燃え尽き症候群の一歩手前までいっていた。一息つくのも無駄だと思っていたのに、コロナのお陰で今では嘘のように暇な日々が続く。そこで書斎の本棚に何年も眠り続けている本を1冊ずつ読み始めた。滅多にない外出時には、体を引っ張るように足が勝手に図書館へ向かう。1年間溜まった図書館の貸出票を重ねると、買い物や外食の伝票よりも分厚かった。 また、ずっと書きたかった本や小説に、あえてパソコンを使わず手書きで取り組み始めた。しかも得意とする純文学系ではなく、ミステリー小説にチャレンジしてみた。と同時に、まったく新しいテーマの『育児と経営』という教育領域の本も書き上げた。 これまで、創作意欲が湧くたびに自分でそれを押し殺した。そんな贅沢なことを考える余裕があるなら、もっとまともに仕事しろと自分に命じてきた。しかし、コロナ禍のお陰で、自分を説得するハードルが一気に下がった――今やりたいことにチャレンジしないと、もう二度とこんな余裕のある日々は来ないぞ、と。また、ウイルスがこの世を狂わせた結果、人生の時間が圧縮され、「今ここで、すぐに始めよう」という考え方しか通用しなくなった。コロナの足音がドアの向こうに近づいてきたからには、「来年からスタートしよう」という甘い考え方は、もはや自分を騙すセリフにしかならない。 一方、デニス・メドウズ博士の言う「成長の限界」(1972年に発表した報告書による)が来たことを、大自然がウイルスを使って人類に警鐘を鳴らしていることに思い至り、僕も立ち止まって心の貧しさを反省する余裕が生まれた。世界が遮断され、人間の行動範囲が狭くなると、視野に入る数少ない物事の価値がかえって貴重な資源と見なされる。それをじっくり観察しながら、想像力を自由奔放に働かせて新しい意味を見つけ、それを自分の心を豊かにする栄養剤にしたいと思い始める。そうすると、日常生活の細やかなことが万華鏡のように光を放つことに初めて気づかされた。 このような体験は特に今年、日本から帰国した際の14日間に及ぶホテルでの「隔離」生活によって記憶に強く刻まれた。広州市内から少し離れたあるホテルでの生活を余儀なくされた僕にとって、外の世界は部屋の窓と同じサイズになった。1日24時間、その窓ガラス越しの日々の風景が僕の最大の楽しみだった。広州で隔離生活中に窓から見えた光景 繁華街とは無縁の裏道の一角で3棟の無造作に建つ雑居ビルは、いずれも長い歳月にさらされて錆び付いている。人影は少なく、窓際に立つたびに目に入ってくるものといえばせいぜい2、3の人と犬1匹。変化を求めて視点を変え、陽の光に注がれる洗濯物の数々を眺め始める。想像を膨らませると、これまでに気づかなかった色々な発見が僕を楽しませてくれる。 たとえば、朝早く起きて窓の外に洗濯物が万国旗のように高く掲げられた光景を目にすると、今日は1日快晴だと確信する。雨が降っても洗濯物が風に舞ったまま、夜更けまで誰にも相手にされないでいれば、家の主人は独身だろうと推測する。服の色やデザイン、サイズや性別、着古し具合などでそれぞれの家族構成がわかり、さらに目を凝らせば生活の情緒に満ち溢れていることが感じられる。 夕方になると、いつものように窓からスパイスのきいた牛肉の匂いが漂ってくる。僕の目は自然に窓の右下にいく。そこには中年の婦人と10代の子供が、屋台に乗せたかまどで鉄板焼きの牛肉を調理してから、ゆっくりと人力車を押して僕の見えない遠くへ消え去っていく。きっと、どこかのにぎやかな夜市で、幼い子供の呼び声にあわせてお母さんが熱々の串焼きを差し出し、夜市をぶらつく若いカップルに渡すのだろう。そして、僕は寝る前に窓の外のかすかな明かりで母子を乗せた人力車が帰ってきたかどうか確かめてから、安らかな眠りに落ちていく。 隔離生活が終わろうとしたある日、窓の傍に立つ僕の目は、友人が送ってきた記事に釘付けになった。8割を超える日本人が「中国が嫌い」だという調査結果を取り上げたものだった。 読むに耐えず僕は窓から外を眺めた。ある民家のベランダには、この日を境に洗濯物が一変し、突然ベビー服が干されるようになった。きっと新しい生命の誕生が告げられたのだろうと、この小さい発見に僕は抑えきれないほどの感動を覚えた。 一瞬、知識経営の生みの親・野中郁次郎氏の言葉が頭をよぎった。「現象学のキーポイントの一つは、『相互主観性』です。例えば、われわれは同じ絵を見ていても、1人ひとりが主観的に見るので、まったく同じものを捉えているわけではありません…」 ふと、僕は思った。もしも自粛中の日本人の「8割」が今ここで、僕と同じように窓に切り取られたこの風景、庶民の日常の営みを眺めたら、僕への共感が期待できるのではないだろうか。 ※本記事は、『和華』第31号「日中100人 生の声」から転載したものです。また掲載内容は発刊当時のものとなります。 ■筆者プロフィール:李年古(りねんこ) 日中ナレッジセンター(株)代表取締役。日中ビジネス研修の第一人者。23年間にわたり各大手企業で中国ビジネス研修を実施。著書に『中国人との交渉術』、『中国人の価値観』。『月刊中国ニュース』にて「中国人と信頼関係を構築するためのコミュニケーション技法」を4年間連載。作家として小説等を多数発表。中国の大型文芸雑誌『収穫』に中篇小説「東京時間」、文芸雑誌『作品』に短編小説「星のない夜に、爬行する蝸牛の姿しか見えない」など。

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PROJECT ATAMI、まち歩きがアート体験になる音声ガイドリリース。なんでもないものがアートに見えてくる、という試み。<ON THE TRIP>

株式会社ON THE TRIPは、PROJECT ATAMIと連携した熱海のまち歩き公式オーディオガイドを2022年2月にリリースしました。ON THE TRIPでは、「まち歩き」をまるで美術館、博物館をめぐるような、新しい観光が体験できるデジタルガイドを制作しています。なんでもないものがアートに見えてくる、という試み  熱海の街には「これなんですか?」と聞きたくなる不思議な物がたくさんある。雅なる物も俗なる物も。政治家から流れ者まで、色々な人たちが集まり、混ざりあってきた熱海には、その物語もまた色濃く残されているのだ。 そして、熱海には PROJECT ATAMI という、熱海の魅力をアートで再発見して目に見える形にしようという試みがある。アートの定義は人それぞれであるが、ぼくたち ON THE TRIP は熱海にすでにある物、しかし、その物語を知ることで「なんでもない物がアートに見えてくる」という体験をガイドしたいと思う。 ぼくたちが集めた物語はあくまで街の人たちから聞いた風説ならびに噂話。事実であるかは別にして、あなたが熱海の街を再発見する新たな手がかりとしてほしい。 熱海の全体像を俯瞰する 熱海を旅する前に、まずは熱海を一望してほしい。たとえば、ACAO SPA & RESORT から。すると、熱海の街が視界におさまるサイズ感であることがわかるはずだ。それから、熱海市観光協会のある道を地図上で川に沿ってさかのぼってみてほしい。スナック、旅館、ラブホテル、ラーメン屋、専門学校、見番、病院、スーパーと並び、多彩というより混濁をきわめた熱海らしい街並みが感じられる。 「熱海」の由来をさかのぼってみると、海中より温泉が凄まじく沸きあがり、魚が焼け死ぬほどの熱湯になったことから。その真偽はさておき、古くから温泉地として発展してきた熱海には、江戸の徳川家や明治の政治家などの権力者、当時のアーティストである文人墨客が訪れるリゾート地であった。その後、日本が発展するにつれて一般人も押し寄せるようになった熱海だが、1923年、関東大震災による津波で壊滅的な被害を受ける。それから27年後には熱海大火によって再び被害を受けるも驚くべき速さで復興を遂げ、現在の街並みができあがる。 そんな熱海の街の性格として「金持ちのシムシティである」と表現した人がいる。明治になって西洋では牛肉を食べるらしいと聞けば牛鍋屋を作ったり、お忍びで訪れる人が多いからとこっそりホテルに行けるお忍び坂を作ったり。そうして、お金持ちの道楽ともいうべき要望に沿って街が作られていった側面がある。同時に、ワケありの人も熱海に行けば仕事が見つかるからと集まってアンダーグラウンドな文化を作りあげていく。そうして、さまざまな人が小さなエリアで密に混じりあい、しっちゃかめっちゃかになりながら走り続けてきたのが熱海の街なのだ。 下駄の音と喧嘩の音で夜も寝られないといわれるほど賑わっていた熱海だから、旅館も商店も儲かってしかたがない。かといって、狭い街で高級車を乗りまわしていたら「アイツは羽振りがいいぞ」と噂される。それを避けるために熱海の人は家の中に置けるアートにこっそりとお金を使う人が多かった。売れない画家が季節労働に来ることも多く、熱海は昔からアートの町だったと言えるのかもしれない。 たとえば、こんなエピソードがある──熱海のとある場所に犬の石像があるのだが、いつ誰が作ったのかわからなかった。そこで、本格的に調べてみようと腕まくりをしたところ、近所のおばちゃんから衝撃の一言。「うちのワンちゃんが可愛いから作ったの」。完全にプライベートに作ったものが、パブリックアート化していたのだ。 そして、現在。「熱海といえば花火大会」と人々は口をそろえる。フィナーレの「大空中ナイアガラ」は会場全体で打ち上げるスターマイン。それが、すり鉢のような熱海の地形とあわさって、スタジアムのような反響が生まれる。音の振動に打ち震えるのは全身だけではない。街中の高級車が揺れて防犯のイモビライザーが鳴り響くほど。 熱海を俯瞰できる場所というのは花火の特等席でもあるはずだ。もしかすると、今日も花火大会があるかもしれない。夜を待つあいだ、花火というクライマックスを迎える前に熱海の街を歩いてみよう。 オーディオガイドを作りたい施設や自治体を募集 ガイド制作を手がけたのは、国内の寺社や美術館、芸術祭などの公式オーディオガイドを手掛ける株式会社ONTHE TRIP( https://on-the-trip.com/ )。地図にマッピングされたスポットを、音声ガイドを聴きながら巡ることのできる、オーディオガイドアプリを制作しています。 日本語のほか、訪日観光客向けに英語、中国語にも対応しています。また今回のプロジェクトのように、街をアートに見立てる取り組みや、美術館との相性もよく、全国でガイドの取り組みを展開しています。 丹念に取材してつくられるガイドは、まるで映画や小説のように人の心を動かす作品。文化財やまちの歴史、その土地が持つ物語を楽しむことができます。ガイドを聴くことにより、訪れた場所への理解が深まり、旅の体験がふくらみます。 無料でオーディオガイドを制作する取り組みも実施中...